globulus ssp. maidenii大ピンチ!
先日も書きましたが、
150種以上も育てていると
一人で管理できる限界を超えて
時たまエラーを出してしまいます。
そんな被害に合うのは、難しいユーカリではなく
どちらかというと簡単なユーカリだったりします。
樹高150cm近くもあるglobulus ssp. maideniiが
全体的に枯れてきてしまっています。。。
水切れや暑さにやられている場合は
大体涼しい夜になると戻ってきますが、
これは昼でも夜でも戻らずにここまで傷んでしまいました。
恐らく、置き場所がクーラー室外機の近くなのに
チェック漏れで余分に水を与えすぎて
根が蒸れてしまったものと思われます。
育てていて思うのは、ssp. maideniiは、
その他のglobulusと比べると
少し乾燥気味の方が良いように思います。
その隣にあるssp. bicostataとssp.globulusは
同じような管理をしているにも関わらず、
至って元気な状態です。
元々生命力は強力なユーカリなので
何とか戻ってきてほしいと願っています。
しかし、ここに来て
globulusを枯らせることになるとは
全く思ってもいませんでした。
油断大敵!
もっとしっかりと管理をしていこうと
心に誓うキッカケになりました。
maidenii!戻ってこい!!!- # by eucalyptus_k | 2012-08-13 13:37 | ユーカリ(栽培実績)
【ユーカリ紹介-34】
ユーカリ・ビコスタータ (Eucalyptus globulus ssp. bicostata)続きまして第34回目はユーカリ精油といえばこれ!
ssp. globulusと共に日本でも明治時代からお馴染みのユーカリ、
globulusの亜種ユーカリ・ビコスタータです。
◎ユーカリ・ビコスタータ
【学名:Eucalyptus globulus ssp. bicostata】
【英名:Southern Blue Gum / Victorian Blue Gum
Eurabbie】
このbicostataもssp. globulusと同様に
明治時代から日本でお馴染みのユーカリです。
日本人がユーカリ特有の香りや葉をイメージしたり、
メンターム等で使用されているユーカリ油は
このbicostataやssp. globulusのものです。
学名はEucalyptus globulus ssp. bicostataですが、
現地で一般的にはEucalyptus bicostataと呼ばれています。
globulusには4種の亜種と1種の矮性種が存在します。
---------------------------------------------------------
●Eucalyptus globulus ssp. globulus
●Eucalyptus globulus var. compacta
●Eucalyptus globulus ssp. bicostata
●Eucalyptus globulus ssp. maidenii
●Eucalyptus globulus ssp. pseudoglobulus
---------------------------------------------------------
これらは全てが非常に良く類似していて、
小さな苗や数m程度の苗木の間の識別はほぼ不可能です。
一番の識別方法は大きく育ってからできる
蕾や実の大きさや形状を比較するのが一番です。
>>>詳しい識別についてはこちらの記事をご覧ください。
今回ご紹介するbicostataは、
ssp. globulusと混ざって、
ホームセンター等でも良く見かける品種です。
オーストラリアの各所に生息するglobulusの中では、
その英名の通り、オーストラリア南東部に生息している亜種です。
亜種の中では、ssp. globulusと最も良く似ています。
日本ではこのbicostataも含めて
Eucalyptus globulusといえるでしょう。
敢えて違いを挙げるならば、
幼苗の間はssp. globulusよりも
葉が若干コンパクトで細長くなりやすく、
少し葉の白さが長く残りやすくて、
茎のザラザラ感が強いというところでしょうか。
ただ、この特徴を個体差が上回ることもあり、
苗時点では、ほぼ見た目での識別は不可能です。
亜種間での比較の対象になる実のサイズは、
横幅が1~2cm、長さは0.7~1cmと
ssp. globulusに比べると明らかに小さいです。
また、蕾や実が白く粉を吹いているのも特徴です。
蕾と枝を結ぶ部分は存在しません。
そしてさらに大きな特徴として、
蕾は下の写真のように3個セットで生じます。
globulusの中では中規模のサイズで、
大きなものでは45m前後の大木へと育ちます。
根の張りはssp. globulusよりは控えめですが、
それでもユーカリ中ではトップクラスに盛んな方です。
露地植えにする場合にはそれなりの覚悟が必要です。
育ててみると、globulusの中では、
最も強健で万能な性質を持っています。
ssp. globulusや特にssp. maideniiでは、
その生息地上、少し暑さに弱いところがありますが、
bicostataは暑さにも強く、夏場の葉痛みもほとんどありません。
育て方も非常に簡単で、何よりも
その成長の早さには相当ビックリさせられます。
露地植えにするとあっという間に人間の背丈を超えてしまいます。
植木鉢であっても、太陽にたくさん当てることで、
一年以内に背丈を超えるほどに成長します。
鉢植えで育てる場合には
ssp. globulusよりも少し控え目な分、
育てやすい品種といえるかもしれません。
ただし、大きく成長してからは
globulus中でも随一の大葉へと成長しますので、
その見た目のスケールはかなりダイナミックです。
葉が大きいので、ハーブ収穫用には最適ですね。
ただ、若干ではありますが、
香りの強さはssp. globulusより劣ります。
ただあくまでも若干なので、
十分に香りを楽しむハーブとしては利用できます。
globulusは古くから日本で親しまれてきただけあって、
日本の環境には非常に合っています。
ユーカリの中ではかなり水を好む方で、
小さな鉢ではあっという間に水切れを起こします。
水分管理も考えて、小まめな摘芯を心がけてください。
とりあえず一般的な観葉植物並みの管理で問題ありません。
ただ、室内や日陰で管理を行うと徒長し貧弱に育ちます。
なるべく、屋外の日光が良くあたる場所で管理してください。
耐寒性は-10℃程度と言われており、
ssp. globulusよりも耐寒性は強くなっています。
余程の寒地でもない限り、野外越冬は問題ないと思います。
冬は余り水を吸わなくなるので、少し乾燥気味に管理してください。
bicostataは青々とした葉が特徴的な品種ですが、
その新葉は明らかに美しい銀葉で
冬季には薄ピンク色にも変わります。
この白銀色の新葉と育った葉の
濃い緑色のハーモニーは中々に美しいです。
また、茎が見てわかるほどの四角形をしています。
厳密にはbicostataは茎の四角が激しく尖っており、
手裏剣のように角が飛び出たウイング型という形状をしています。
茎の表面はザラザラしており、
globulusの中ではザラザラがかなり強い方です。
bicostataの魅力はやはりその効能でしょう。
ssp. globulusと共に、ユーカリ茶としてもお馴染みで、
実際に販売もされている品種です。
私も実際、お茶にして飲んでみましたが、非常に美味でした。
※ユーカリ茶についてはこちらをご覧ください。
精油で有名なだけあって、香りの強さもユーカリ中ピカイチ!
葉や茎を軽く指で撫でただけで強く香ります。
香りはssp. globulusと全く同じ香りで、
メンターム様の切れの良いスッとしたシネオールの香りの後に、
非常に爽やかな柑橘系の香りが色どりを添えています。
スタンダードなユーカリの香りと思われがちですが、
実際、かなり柑橘系の香りが強い、爽やか系の香りといえます。
とにかく、スッと香ってスッキリ突き抜ける強い爽快感があります。
花粉症に苦しむ私には非常に快適な香りです。
親愛なるこあら師匠のブログ「ユーカリクリニック」によると、
このユーカリをコアラに与えると、
不妊症になるとかいうとんでもない偏見があり、
日本の動物園でコアラには決して与えないそうです。
コアラが食べていそうなユーカリのイメージなんですがねぇ>3<
とにかくお茶にお風呂にポプリにと、
非常に使い道の豊かなユーカリなので、
これからも色々と活用していきたいと思っています。
少しベタなユーカリではありますが、使い道はたくさん!
外観も中々に綺麗なのでオススメしちゃいます。
ただし、本当に成長力は馬鹿になりませんけどね><;
是非皆さんも育ててみましょう!!
あなたはどのglobulusを選びますか!?
------------------------------
<栽培難易度:A>
香良さ:★★★★★
香強さ:★★★★★
成長力:★★★★★
要水分:★★★★
耐過湿:★★★★
耐水切:★★
耐日陰:★★★
耐移植:★★★★★
耐寒性:★★★
耐暑性:★★★★
耐病虫:★★★★
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※A簡単~E難しい / A+...Aより少し難しい- # by eucalyptus_k | 2011-08-17 08:10 | ユーカリ紹介
識別しにくいユーカリ(3)~Eucalyptus globulus~
続いて今回はglobulusの亜種間の識別についてです。
始めに、globulusの苗木時点での
確実な識別のポイントはほぼ皆無です。
また、葉や茎の形状にも大きな差はありません。
Gunnii以上に見た目による識別は不可能といえます。
ここで、いきなり結論になってしまいますが、
蕾と実の形状、サイズを比較することで、
ほぼ確実な識別が可能になります。
ただ、かなり大きな樹木になるglobulusを
蕾や実ができるまで育てるとなると、
それ相応の大きさにまで育て上げる必要があります。
これは一般のご家庭では非常に困難なことです。
まず、globulusで学術的に認められている亜種は下記の4種です。
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●Eucalyptus globulus ssp. globulus
●Eucalyptus globulus ssp. bicostata
●Eucalyptus globulus ssp. maidenii
●Eucalyptus globulus ssp. pseudoglobulus
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これとは別に var. compactaという変種が存在しますが、
これはssp. globulusの小型種で、
最終的な樹高がssp. globulusより小さくなるというだけで、
その他はssp. globulusと全く変わらないため今回は割愛します。
この中で敢えて一番外観で差があるとすれば
ssp. maideniiでしょうか。あくまでも"敢えて"ですが。。。
ssp. maideniiは他の品種に比べると、
少し葉の幅が広く、丸みを帯びる傾向があります。
下の写真はssp. globulusですが葉は平均的に細長いです。
そして下の写真がssp. maideniiです。
少し葉が幅広く丸みを帯びているのがわかるでしょうか。
この他にもカーブのある細長い葉が生じることもあります。
ただしこれらはあくまでも傾向であって、
個体差がこれを上回ることもあり得ます。
たくさんglobulusを見てきた人ならば、
自信を持って識別できるかもしれません。
ssp. maidenii以外の3種は見た目が非常に良く似ています。
いくつかの傾向はありますが、
これだけでパッとみて識別することは困難でしょう。
それではまずglobulus各亜種の写真を見てみます。
ssp. globulus
ssp. bicostata
ssp. maidenii
ssp. pseudoglobulus
写真からその差は全くわかりません。
実際に私も全種育てていますが、
見た目の差はほとんどわかりません。
それでは次にglobulus各亜種の特徴を並べてみます。
-------------------------------------------------------------
-苗時点-
ssp. globulus
1. 4種の中では最も大葉に育つ傾向が強い
2. 4種の中では最も葉の緑色が濃くなる傾向が強い
3. 茎は四角形もしくはウイング型で表面のザラザラは弱い
4. 葉の長さと幅のバランスは平均的である
ssp. bicostata
1. 4種の中では最も小さめの葉に育つ傾向が強い
2. 4種の中ではかなりssp. globulusと良く似ている
3. 茎は四角形もしくはウイング型で表面のザラザラは強い
4. 葉は比較的幅が狭く細長く育つ傾向が強い
ssp. maidenii
1. 極端に細長い葉と丸みを帯びた葉が生じる傾向が強い
2. 4種の中では最も葉の白色が強くなる傾向が強い
3. 茎は四角形もしくはウイング型で表面のザラザラはほぼない
4. 極端に細長い葉では葉のカーブが生じることがある
ssp. pseudoglobulus
1. 4種の中ではssp. globulusに次いで大葉に育つ傾向が強い
2. 4種の中ではssp. globulusとほとんど大差がない
3. 茎は四角形もしくはウイング型で表面のザラザラは強い
4. 葉の長さと幅のバランスは平均的である
これを見ていただくと、
本当に決定的な差のないことが良くわかると思います。
次に樹木時点での特徴を並べてみます。
決定的な識別のポイントである蕾と実については、
ここでは省いて、詳しくは後述します。
-樹木時点-
ssp. globulus
1. 4種の中では最も大木に育つ(70m以上)
2. 4種の中では最も小さな葉に育つ傾向が強い
3. タスマニア島に生息している
4. 樹皮がリボン状に激しく剥ける
ssp. bicostata
1. 45m前後の大木に育つ
2. 4種の中では圧倒的な大葉に育つ傾向が強い
3. ビクトリア州東部を中心に生息している
4. 樹皮がリボン状に激しく剥ける
ssp. maidenii
1. 50m前後の大木に育つ
2. 4種の中では平均的な葉の大きさで育つ傾向が強い
3. ニューサウスウェールズ州南部の沿岸部に生息
4. 樹皮がリボン状に剥けることがたまにある
ssp. pseudoglobulus
1. 45m前後の大木に育つ
2. 4種の中では平均的な葉の大きさで育つ傾向が強い
3. ビクトリア州南東部の沿岸部に生息
4. 樹皮がリボン状に剥けることがたまにある
ここでもほぼ明確な識別は不可能ですね。
ただ、成長後のサイズや
生息地には大きな差があることがわかります。
-------------------------------------------------------------
それでは最も有力な識別のポイントとなる、
蕾や実についてのデータを見ていきます。
-------------------------------------------------------------
見所は下記の4ポイントです。
こちらに着目して見ていきましょう。
1. 蕾と実の大きさ
2. 蕾と実の表面が白く粉を吹いているかどうか
3. 蕾と枝を結ぶ部分のサイズ
4. 蕾は何個セットで生じるか
ssp. globulus
実の幅は1.4~2.7cm、長さは1~1.5cmと最も大きいです。
また、白く粉を吹いているのも特徴です。
蕾と枝を結ぶ部分はほぼ存在しません。
そして大きな特徴として、
蕾は下の写真のように単独で生じます。
ssp. bicostata
実の幅は1~2cm、長さは0.7~1cmと明らかに小さいです。
また、白く粉を吹いているのも特徴です。
蕾と枝を結ぶ部分はほぼ存在しません。
そして大きな特徴として、
蕾は下の写真のように3個セットで生じます。
ssp. maidenii
実の幅は0.6~1cm、長さは0.5~1.1cmと小さく少し縦長です。
また、あまり白く粉を吹いていないことも特徴です。
写真ではわかりにくいですが、
蕾と枝を結ぶ部分の長さが0.3~0.8cmほどあります。
そして大きな特徴として、
蕾は下の写真のように7個セットで生じます。
ssp. pseudoglobulus
実の幅は0.9~1.3cm、長さは0.6~0.8cmとかなり小さいです。
また、ほとんど白く粉を吹くことはありません。
蕾と枝を結ぶ部分の長さが0.3~0.8cmほどあります。
そして大きな特徴として、
蕾は下の写真のように3個セットで生じます。
総合的にssp. bicostataと被る部分がありますが、
明らかに蕾と実の形状と色が異なっていると思います。
-------------------------------------------------------------
このデータを元にして蕾と実の比較を行えば、
比較的容易に識別ができると思います。
実際、プロもglobulusの識別は必ず蕾と実で行います。
でも、初めに書いたように、
globulusを実がなるまでに大きく育て上げるのは、
日本の一般のご家庭では非常に困難なことです。
もし、globulusをしっかりと品種で管理したいのであれば、
タネの時点から識別されたものを購入して育てるか、
亜種で管理しているところから苗を購入するしかありません。
まあ、苗木時点ではどれも良く似ていますから、
鉢植えで管理する場合には、
あまり気にする必要はないのかもしれませんね。
個人的には香りや精油重視ならssp. globulus。
コンパクトで育てやすいならssp. bicostata。
外観の美しさ重視ならssp. maideniiをオススメします。
ssp. pseudoglobulusはかなりマイナーなので、
タネを見つけることさえ大変なほどです。
現状タネを手に入れる手段はほとんどありません。
それでは最後にglobulusの名前の由来と、
各亜種の名前の由来で締めくくりたいと思います。
---------------------------------------------------
学名globulusはBall(球)に由来しています。
その実の形状がBallに似ているからです。
Bicostataは二つのうね・脈の意味です。
実に二本の段(脈)があるためです。
Maideniiは本種を発見したMaiden氏に由来しています。
pseudoglobulusはglobulusに似ているの意味です。
ssp. globulusに良く似ていますが、
蕾と実が決定的に異なるため、別種であるということです。
---------------------------------------------------- # by eucalyptus_k | 2011-02-22 01:20 | ユーカリ(品種知識)
2010/10/24 ユーカリ育成の近況(1)
恒例の育てているユーカリたちの近況です。
今回も「鉢植えになっている」ユーカリほぼ全てを公開します。
※今回はABCD順に公開していきます。
robusuta/rudis/citriodoraなどについては、
既に大幅な剪定を行ってしまったため省いています。
robusuta/rudisについてはユーカリ紹介の写真が最新です。
またcitriodoraは2m近くまで成長していました。
この他にもポット苗が多数あります。
またポット苗にはここにはない品種もあります。
これは自身の記録としても使用しているので、
お時間のある方のみご覧になってくださいね。
何しろ数が多いですから^^;
写真は全て撮影を完了しているのですが、
数が多いため、全5回に分割してアップしています。
よろしくお願いいたします。
<バックナンバー>
・2010/5/1の状況
・2010/5/7の状況
・2010/6/5の状況
・2010/6/19の状況
・2010/8/8の状況(1)
・2010/8/8の状況(2)
・2010/8/8の状況(3)
・2010/8/8の状況(4)
●Eucalyptus albida
種播時期:今年初夏
現在樹高:10cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が半日当たる日陰
一時は全滅の憂き目を見たalbidaですが、
日光にさえしっかりと当てていればそんなに難しくはありません。
家ではその日光だけというのが中々困難なのですが。。。
これでも少し日照不足ですがマイペースに育って欲しいものです。
●Eucalyptus albopurpurea
種播時期:今年春
現在樹高:30cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
梅雨時期にはうどんこ病に苦しめられましたが、
薬漬けになってから、夏以降は非常に順調に育っています。
真夏より、少し涼しくなってからの方が成長が良いです。
また、思ったよりはですが、比較的水を好む品種のようです。
●Eucalyptus aromaphloia
種播時期:苗を購入
現在樹高:35cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
成長力は非常に旺盛で初夏~秋にかけて
二度も大きな剪定を行っていて、この状態です。
新芽がチョコチョコうどんこ病に罹り、
薬をまいてもきりがないので非常に厄介です。
ただ、うどんこで枯死するようなサイズではなくなりました。
●Eucalyptus pulverulenta 'Baby Blue'
種播時期:昨年冬
現在樹高:30cm
鉢サイズ:6号プラスチック
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
成長が非常に遅く、成長しているのかどうかわからないほどです。
いつまで経っても葉が大きくならず、
片方の葉の直径が1~1.5cm程しかありません。
元来少し成長の遅い品種なのでのんびりいきたいと思いま~す。
●Eucalyptus globulus ssp. bicostata
種播時期:今年春
現在樹高:20cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/4日当たる日陰
当初は成長がスローで、夏はほとんど動きませんでしたが、
秋になり涼しくなってから急激に成長を始めました。
育てていて、日本で出回っているglobulusは
ほとんどがこれなんじゃないだろうかと思っています。
適度に葉が白く美しく、若干小ぶりで非常にスタンダードです。
●Eucalyptus bridgesiana
種播時期:苗を購入
現在樹高:60cm
鉢サイズ:6号素焼き
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が半日当たる日陰
今年は撮影後にほとんど丸坊主近くにまで強剪定しました。
成長力が家ではトップクラスで越冬経験もあるので安心です。
根張りが強烈で、この鉢は既に根っこでパンパンです。
●Eucalyptus caesia ssp. magna
種播時期:今年春
現在樹高:20cm
越冬場所:野外
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が半日当たる日陰
家の環境には余り合っているとは言い難いユーカリですが、
何とかここまで育ち、ユニークな葉形が見られるようになりました。
葉はかなり丈夫で分厚いのですが、
ハダニの被害が尋常ではありません。
二度薬漬けにしていますが、薬害は全く出ません。
とにかくかなり乾燥好みで真夏のクソ暑いのが大好きでした。
●Eucalyptus camaldulensis
種播時期:昨年冬
現在樹高:30cm
鉢サイズ:5号素焼き
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/4日当たる日陰
双葉時点での育苗はかなり相性が悪かったのですが、
それから先はほおっておいても安心できる品種の一つです。
本当に水遣り以外放置していますが、病虫害はほとんどありません。
たまにホコリダニに新芽をやられますが、
大して深刻ではありません。
●Eucalyptus camphora
種播時期:昨年秋
現在樹高:35cm
鉢サイズ:6号プラスチック
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/4日当たる日陰
既に春~秋で2度剪定をしていますが順調に育っています。
この品種は強健なので少し日当たりの悪い場所に置いているため、
葉がかなり薄くペラペラでうどんこ病の被害が酷いです。
それ以外はほおっておいても安心して育てられます。
●Eucalyptus cinerea
種播時期:昨年冬
現在樹高:12cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
家ではかなりイマイチだったcinereaですが、
ここにきて脇芽が出て順調になってきました。
今まではハダニやうどんこ病に苦しめられ、
一度薬漬けになっています。
●Eucalyptus cladocalyx nana
種播時期:今年春
現在樹高:18cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
いつまで経っても葉が分厚くならずに、
病害虫の被害が大きく、中々健康な状態になってくれません。
日照不足もあると思いますが、元来そのような性質です。
少し涼しくなってからの方が順調ですが、
育てにくく、防護力も弱いので少し厄介なユーカリです。
●Eucalyptus cordata
種播時期:昨年冬
現在樹高:20cm
鉢サイズ:6号プラスチック
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
最初は簡単だとかなり舐めていたのですが、
育ててみるとデリケートで成長も遅く少し厄介でした。
暑いのはあまり好きではないようで、
涼しくなってからの方が本領発揮のようです。
うどんこ病の被害が出やすい品種なので注意が必要です。
樹高は真っ直ぐに伸ばしてみると25センチを超えています。
●Eucalyptus crenulata
種播時期:今年春
現在樹高:35cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/4日当たる日陰
湿度が高く日陰という家の環境が非常に合っていたようで、
ビックリするほど順調に育っています。
水食いで寧ろ湿気た環境が大好き、
日焼けしやすいので日陰も大好きという、
ベランダで育てるならこれだ!というユーカリです。
ハダニやうどんこ病の被害はありますが比較的軽いです。
●Eucalyptus crucis
種播時期:昨年冬
現在樹高:20cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が半日当たる日陰
半日以上の直射日光を維持することが成長のポイントです。
また、西AZ軍団の中では比較的水が好きな方です。
とにかく白い葉が美しいのでどんどん大きくしたいです。
うどんこ病には弱いので注意が必要で、
葉が白いため発見が遅れてしまいがちです。
パート1はこれで終了です。
パート5まで続きます。
お時間のある方はお付き合いください^^V- # by eucalyptus_k | 2010-10-27 03:32 | ユーカリ(栽培実績)
2010/8/8 ユーカリ育成の近況(1)
恒例の育てているユーカリたちの近況です。
今回は「鉢植えになっている」全てのユーカリを公開します。
この他にもポット苗が多数あります。
またポット苗にはここにはない品種もあります。
これは自身の記録としても使用しているので、
お時間のある方のみご覧になってくださいね。
何しろ数が多いですから^^;
写真は全て撮影を完了しているのですが、
数が多いため、全4回に分割してアップしています。
よろしくお願いいたします。
<バックナンバー>
・2010/5/1の状況
・2010/5/7の状況
・2010/6/5の状況
・2010/6/19の状況
●Eucalyptus globulus ssp. globulus
種播時期:昨年冬
現在樹高:20cm/8cm
鉢サイズ:7号スリット
置き場所:直射日光の当たらない日陰
大きい方がssp. globulusで小さい方がvar. compactaです。
原因不明の葉が巻いてしまう症状に見舞われて困っています。
一番上の葉が笹船のように巻いてしまっています。
●Eucalyptus globulus ssp. maidennii
種播時期:昨年冬
現在樹高:20cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光の当たらない日陰
ssp. globulusよりやや小振りで、
新芽がより白銀色になり綺麗です。
葉の巻く症状は発生していません。
徒長気味なので乾燥気味の管理を心がけたいと思います。
●Eucalyptus globulus ssp. bicostata
種播時期:今年春
現在樹高:10cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光の当たらない日陰(クーラー室外機横)
少し遅めに種を播いたので若干小ぶりです。
これも新芽が白銀色になり綺麗です。
葉の巻く症状は発生していません。
●Eucalyptus gunnii ssp. gunnii
種播時期:昨年春に苗を入手
現在樹高:50cm
鉢サイズ:5号陶器
置き場所:直射日光の当たらない日陰(クーラー室外機横)
最も初めに入手したユーカリです。
劣悪な置き場所にも関わらず非常に元気です。
大きくなるに従って白銀色が増し、今非常に綺麗です。
鉢が小さめなので水がすぐに切れるのが問題です。
●Corymbia citriodora
種播時期:今年春に苗を入手
現在樹高:110cm
鉢サイズ:6号プラスチック
置き場所:直射日光の当たらない日陰(クーラー室外機横)
1ケ月に数十センチずつ伸びていきます。
我が家でも最も成長が早く環境の合ったユーカリの一つです。
置き場所は悪いですが背が高いと上の方は日が良く当たります。
●Eucalyptus camphora
種播時期:昨年秋
現在樹高:25cm
鉢サイズ:6号プラスチック
置き場所:直射日光の当たらない日陰(クーラー室外機横)
昨年は6cm程度の幼苗で冬を越しました。
ユーカリには珍しく水持ちの良い用土に植えています。
水を頻繁にあげてもあまり徒長せずに元気です。
日陰にも関わらず、順調に成長を続けています。
●Eucalyptus grandis
種播時期:昨年秋に苗を入手
現在樹高:50cm
鉢サイズ:6号プラスチック
置き場所:直射日光の当たらない日陰(クーラー室外機横)
昨年は痛むことなく冬を楽々越しました。
非常に水食いで水切れにも弱く、2泊以上の外泊ができません><;
とにかく成長が早く、切っても切ってもどんどん葉を増やします。
●Eucalyptus rudis
種播時期:昨年冬
現在樹高:25cm
鉢サイズ:6号プラスチック
置き場所:直射日光の当たらない日陰(クーラー室外機横)
家の環境に良く合ったユーカリの一つです。
日陰に置いているにもかかわらずどんどんでかくなります。
特にユーカリが参り気味の梅雨時期に大きく成長しました。
少し徒長気味なので乾燥気味の管理を心がけたいと思います。
●Eucalyptus pulverulenta
種播時期:昨年夏に苗を入手
現在樹高:25cm
鉢サイズ:7号スリット
置き場所:直射日光の当たらない明るい日陰
年月は経っているにもかかわらず成長が遅いのは、
色々と不運に見舞われ、植え替えを頻繁に行ったことと、
昨年の過湿気味だった管理と置き場所の悪さからでしょう。
あまり水を必要としないことがわかったので、
今年はかなり乾燥気味の管理を心がけています。
●Eucalyptus crenulata
種播時期:今年春
現在樹高:15cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光の当たらない日陰
日陰で過湿でもグングン成長し、徒長もありませんが、
日照不足のため葉がヨレヨレで少し頼りない感じです。
より日の当たる場所への移動を検討しています。
●Eucalyptus melliodora
種播時期:今年夏に苗を入手
現在樹高:12cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光の当たらない日陰
当初から置き場所が悪かったのですが、
病害にも悩まされずにマイペースに育ってくれています。
もっと日光を当ててあげれば成長の早い品種のはずです。
●Eucalyptus viminalis ssp. viminalis
種播時期:今年夏に苗を入手
現在樹高:25cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が少しだけ当たる日陰
ほんと数週間前にこあら師匠より頂戴した苗です。
真夏の植え替えでもうまくいったので私もなかなかでしょう?w
茎が赤っぽいところが特徴のようです。
今は植え替え後の養生を終えようとしているところです。
●Eucalyptus viminalis ssp. cygnetensis
種播時期:昨年冬
現在樹高:25cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が少しだけ当たる日陰
これも数週間前にこあら師匠より頂戴した苗です。
これも真夏ながらバッチリ植え替えを成功させました。
茎がより緑色なところが特徴のようです。
今は植え替え後の養生を終えようとしているところです。
●Eucalyptus polyanthemos ssp. vestita
種播時期:今年春
現在樹高:10cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が少しだけ当たる日陰
ssp. polyanthemosよりもかなり後に種を播いたのですが、
今は全く同じ大きさに追いついています。
今のところ亜種間での区別は一切つきません。
病害もなく非常に安定して成長しています。
●Eucalyptus cephalocarpa
●Eucalyptus fasciculosa
種播時期:今年春
現在樹高:10cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が少しだけ当たる日陰
比較的安定して成長していますが、
梅雨時期には酷いうどんこ病に苦しめられました。
今もその傷跡が下葉に見られます。。。
最終的にはcinereaのようになるようですが、
今のところ似通ったところは一切見当たりません。
品種識別で判明しましたが、
こちらの品種はcephalocarpaではなく、
fascisulosaという品種になります。
●Eucalyptus uncinata
種播時期:今年夏に苗を入手
現在樹高:15cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が少しだけ当たる日陰
これも数週間前にこあら師匠より頂戴した苗です。
少しだけ根を切ってしまったため、日陰で養生させていますが、
復活後には半日直射日光が当たる場所に移動させる予定です。
いつかツキヌキ状になってくれると期待しています!
パート1はこれで終了です。
パート4まで続きます。
お時間のある方は続いてお付き合いください^^V- # by eucalyptus_k | 2010-08-11 22:47 | ユーカリ(栽培実績)