月別の記事表示
月 
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
             

クロロシス様症状の改善

先年から悩まされてきた
葉のクロロシス様(色素不足)の症状についてです。

この症状が発生すると、
葉が白くなり、葉脈があばら骨のように
緑に透けて見えてしまいます。

またもちろん、色素不足で生えてきた葉は貧弱で、
すぐに菌類などの影響を受けて、
角班を作ったり、酷いうどんこ病にかかり、
最終的には汚く枯れてしまいます。

一度この症状になった場合、
今日までは特に有効な対策がありませんでした。

また、この症状は発生する品種が決まっており

Eucalyptus macrocarpa ssp. elachantha
Eucalyptus pachyloma
Eucalyptus pleurocarpa
Eucalyptus extrica
Eucalyptus viminalis ssp. cygnetensys
Eucalyptus cordata

などの品種が主となっています。

特に一番上の二品種については
全ての株に酷い症状が発生するという有様でした。

基本の窒素、リン酸、カリ補給などを試し、
牡蠣殻石灰によるカルシウム補給、
苦土石灰によるマグネシウム補給を行いましたが
特に改善は見られませんでした。

そして、この度、Osakano Jieさんよりご提案を頂いた、
アミノール化学の微量要素8
という微量要素(主に鉄分系)の補給を行ってみました。

fancybox記事197の画像9

説明書きにあるように、
錠剤を水に溶かし、上澄みを葉面散布してから、
残りを土壌に潅水してみました。

すると!三日後にはその成果が現れました!

以下はmacrocarpa ssp. elachanthaの結果です。

クロロシスに悩まされていた葉でしたが

fancybox記事197の画像1

三日後には症状のない
丈夫な詰まった葉が生えてきました。

fancybox記事197の画像2

その他の株です。

fancybox記事197の画像3

 ↓

fancybox記事197の画像4


fancybox記事197の画像5

 ↓

fancybox記事197の画像6

写真では本当にわかりにくいのですが、
葉脈だけが残った症状が完璧に消えています。

fancybox記事197の画像7

新芽がやたら白いのは品種の特性と新芽だからです。
症状が発生しているときには
新芽の状態でもくっきりと葉脈が浮き出ていました。

ちょっと軽く症状の出ていたcordata
新芽に改善が見られています。

fancybox記事197の画像8

鉄分が不足しているなんて、
少し人間みたいだなあと思いました。

あまり、日本では話題にならない微量要素ですが、
鉄分が多く含まれるオーストラリアの土壌で
生息する植物には、重要な要素なのでしょう。

海外の植物の面白くも難しい一面を見ることができました。
何ごとも経験と学習ですね!{#炎}

# by eucalyptus_k | 2012-05-14 14:09 | ユーカリ(栽培知識)
↑PageTop
Trackback(0) |  Comments(4)

続 困ったユーカリの症状

先日、こちらの記事で紹介した
ユーカリの困った症状ですが、
親愛なるこあら師匠からの情報によると
どうやら菌類による病気の可能性が高そうです。

私は基本的にはトップジンMを使用していたので、
そろそろ別の殺菌剤へローテするために
昨日、早速、ベンレートを購入しました。

今の時期に殺菌剤を使用しても効果は微妙なので、
もう少し暖かくなったら
一斉に殺菌剤を散布したいと思います。

それでは、少しマズイ状況のユーカリたちです。

冬場はどうしても温室管理が多くなり、
湿気がこもりやすいので、
症状が回復に向かうようなことはありません。

この症状はEucalyptus pachylomaにのみ発生します。
というか、全てのpachylomaに発生しています。
葉にシミができて隆起して固くなります。
サビ病?という感じでしょうか?

fancybox記事187の画像1

fancybox記事187の画像2

この症状は下葉から発生して、
徐々に上の方の葉に転移していきます。
感染した葉はしまいには枯れて散ってしまいます。
今のところ有効な対処法はありません。

次にEucalyptus tetrapteraの症状です。
この赤班はその他の品種でも比較的頻繁に発生します。
あまり、広がることはなく、
その葉がダメになってしまう程度ですむことが多いです。

fancybox記事187の画像3

これはEucalyptus viminalis ssp. cygnetensisの症状です。
酷いクロロシス様の症状になり、
葉先がカールして枯れたりします。

fancybox記事187の画像4

新芽が全てこのように貧弱に生えてきます。
下の方の青々とした葉が正常なものです。
この症状は栄養素の不足によるものかもしれません。

次が、こあら師匠のところでも発生していた
Eucalyptus macrocarpa ssp. elachanthaの症状です。
これも全てのssp. elachanthaに発生しており、
ssp. macrocarpaにはほとんど発生しません。

fancybox記事187の画像5

fancybox記事187の画像6

クロロシス様の葉が生え続けて、斑点ができます。
いつになったらまともな葉が生えてくるのでしょうか?
この症状もしまいには葉が枯れてしまいます。

次は菌による症状ではなく、
事故による悲惨な状況のご報告ですCry

マンション12Fのベランダでは、冬~春にかけて、
風速10m以上の強風が吹き荒れることがあります。

このような風が吹くと、立っているのも困難で、
どこかから洗濯物が飛来することもあります{#ガーン}

その強風によって、我が家のタオルかけが転倒し、
大切なEucalyptus urnaが折れてしまいました。

fancybox記事187の画像7

パッと見はまともに見えますが、
下の写真の黒いビニタイのところで
ポッキリ折れて皮一枚で繋がっていました。

fancybox記事187の画像8

折れた箇所から上は完全に枯れることもありますが、
このようにしていると、自然とくっついて
修復されていることがあります。

今のところ1週間以上経過していますが、
特に枯れが出たり、萎れることもありません。

暖かくなってから、ダメージが出ることもありますが、
元気に復活してくれることを願っています。

ちなみに、10cm程度のmacrocarpaの苗を
ドバトにポッキリ折られてしまったことがありますが、
そのときもこのように固定していたところ、
無事にくっついて今は50cmを超える株に成長しています。

本当にユーカリの生命力にはびっくりさせられます!{#炎}

# by eucalyptus_k | 2012-03-20 16:48 | ユーカリ(栽培知識)
↑PageTop
Trackback(0) |  Comments(3)

困ったユーカリの症状

最近、家のほぼ決まった品種のユーカリに
厄介な症状が発生して困っています。

それは、どのような症状かというと、
まず初めに葉の緑色が薄くなり、
(これは全く色素には変化のない場合もあり)
葉に赤いシミや茶色い斑点が無数にできて、
その後、葉が枯れたりボロボロになったりします。

これは当初、菌類による病気であろうと考えていましたが、
殺菌剤散布による改善は全く見られませんでした。

親愛なるこあら師匠のところでも
同じ症状に悩まされていらっしゃるとのことです。
その記事はこちら>>>

家でこの症状に合う品種は
主に西オーストラリアの品種に多く、
macrocarpa/macrocarpa ssp. elachantha
pachyloma/Moon Lagoonなどに発生します。

特にmacrocarpa ssp. elachantha/pachylomaでの発生率は
ほぼ100%に近くなっているほどに深刻です。

この症状は、
・鉢の小さな(用土の少ない)から発生する
・植えつけて半年以上経ってから発生する
という特徴があるため、
用土中の物質が関係しているのではないかと推測し、
現地の栽培者にヒントを求めてみました。

その結果、
用土内のミネラル分の不足による壊死
という回答が得られました。

不足している可能性のある成分については
特に回答は得られませんでしたが、
色々試してみると良いと言われました。

基本的にはユーカリは肥料分をあまり必要とせず、
海外の園芸指南書によると、
ほぼ施肥なしでも育てられるとあります。

ところが育てていると、
一部で比較的多肥を好むものも存在することがわかりました。

例えば、Moon Lagoonは比較的多肥を好み、
用土もアルカリ性よりの用土を好む傾向にあります。

上記の症状が発生したMoon Lagoon
実家の庭で半ば放置気味のもので、
ベランダで多肥気味に育てているものには全く発生していません。

また、こあら師匠のところではtetragonaにも
症状があらわれているとのお話ですが、
家ではtetragonaにはほとんどこの症状は現れていません。

実はtetragonaは実験的に、
植えつけ時に少し多めに苦土石灰を混ぜ込んであり、
もしかするとこれが功を奏したのかもしれません。

別にある硬質赤玉土単用の放置tetragonaポット苗では
二年目から少しこの症状が発生し始めています。

pachylomaはとても深刻で、
一年目の秋くらいから酷い状態になっています。
これも、現在、苦土石灰や有機石灰を多めに与えて様子を見ています。

最も酷いmacrocarpa ssp. elachanthaでは、
早い時期から苦土石灰や有機石灰などを与えていますが、
今のところほとんど改善が見られていない状況です。

総合的で一般的な肥料を与えながら
様子を見るのが最も良い方法ではありますが、
敢えて、各成分ごとに与えていきながら、
その経過を観察していきたいと思います。

取り急ぎは、
Osakano Jieさんがトライされているカキ殻石灰や、
カリウム、マグネシウム、カルシウム、窒素などを
敢えて少し多めに与えながら様子を見ていきたいと思います。

他にも葉面散布できる
効果的な化学肥料がありそうですが、
これはどれも少し高価なので、
親愛なるこあら師匠にお任せしたいと思いますTongue out

# by eucalyptus_k | 2012-01-27 17:16 | ユーカリ(栽培知識)
↑PageTop
Trackback(0) |  Comments(17)

2010/10/24 ユーカリ育成の近況(3)

恒例の育てているユーカリたちの近況です。
今回も「鉢植えになっている」ユーカリほぼ全てを公開します。
※今回はABCD順に公開していきます。

robusuta/rudis/citriodoraなどについては、
既に大幅な剪定を行ってしまったため省いています。
robusuta/rudisについてはユーカリ紹介の写真が最新です。
またcitriodoraは2m近くまで成長していました。

この他にもポット苗が多数あります。
またポット苗にはここにはない品種もあります。
これは自身の記録としても使用しているので、
お時間のある方のみご覧になってくださいね。
何しろ数が多いですから^^;

写真は全て撮影を完了しているのですが、
数が多いため、全5回に分割してアップしています。
よろしくお願いいたします。

<バックナンバー>
・2010/5/1の状況
・2010/5/7の状況
・2010/6/5の状況
・2010/6/19の状況
・2010/8/8の状況(1)
・2010/8/8の状況(2)
・2010/8/8の状況(3)
・2010/8/8の状況(4)

●Eucalyptus gunnii ssp. divaricata
fancybox記事113の画像1

種播時期:去年冬
現在樹高:12cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/4日当たる日陰

こちらもかなりうどんこ病にやられて成長が遅れていますが、
中々枯れてしまうようなことはありません。
暑い夏はあまり動かずに、涼しくなってから、
寧ろ少し肌寒くなってからの方が元気に育っています。
gunniiは冬季も結構成長するので、
病害虫の心配が全くない冬季の活動に期待です。

●Eucalyptus kruseana
fancybox記事113の画像2

種播時期:苗を購入
現在樹高:35cm
鉢サイズ:6号プラスチック
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が半日当たる日陰

少し日照不足が原因しているのでしょうか?
新芽はかなり出てきていますが、葉が小さいままで貧弱です。
ただ、この大きさの株をこれ以上日光に当てられる環境は
家のベランダにはありませんので頑張ってもらうしかありません。
初の越冬ですが、野外でバッチリ頑張ってもらいます。

●Eucalyptus lehmannii
fancybox記事113の画像3

種播時期:今年春
現在樹高:30cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外(簡易温室も検討)
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

Osakano_Jieさんの元へホームステイに行っていたため、
非常に元気に大きく育っています。
家のベランダや実家ではイマイチでしたが、
Osakano_Jieさんの育成環境では抜群だったそうです。
果たして寒さにどこまで耐えられるか全く未知数です。
基本はこれらの品種は野外越冬を試みたいと思っています。
思ったよりもかなり水食いで水切れに弱いです。

●Eucalyptus leucoxylon ssp. pruinosa
fancybox記事113の画像4

種播時期:今年春
現在樹高:12cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

少し遅めの種播だったためサイズは控え目です。
とにかくデリケートでうどんこ病の被害が途絶えません。
Roseaも育てていますが、こちらはまだ定植できていません。
同じ場所に置いていますがRoseaの方はより成長が遅いです。
実は成長のキーポイントが全く掴めていないユーカリです。

●Eucalyptus macrocarpa ssp. macrocarpa
fancybox記事113の画像5

種播時期:昨年冬
現在樹高:15cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:簡易温室
置き場所:直射日光が半日当たる日陰

発芽後初期の育苗は半日の直射日光では明らかに不足しているため、
まず十分な根を張るまでほぼ終日直射日光ゾーンで育苗しました。
(半日の直射日光で育苗した株は根の生育不良で全て枯れました。)
ある程度、根を張った株であれば、
半日の直射日光でも辛うじて育ちます。
葉はびっくりするほど綺麗ですが、
すぐにうどんこ病の被害にあいます。
水分の管理をミスるといきなり枯れるのが非常に怖いです。
過湿は極度に嫌いますが、水は結構好きなんだなあと思いました。
私の育てているユーカリの中で育成は、相性云々を抜きにしても、
間違いなくトップクラスにが難しいユーカリであるといえます。
(タネを5gも使い果たしたのは勉強になりました><;。。。)

●Eucalyptus macrocarpa ssp. elachantha
fancybox記事113の画像6

種播時期:昨年冬
現在樹高:15cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:簡易温室
置き場所:直射日光が半日当たる日陰

こちらも初期の育苗はしっかりと終日直射日光ゾーンで育てます。
ただこちらの方が後からでも若干修正が効くように思います。
私の実感としては発芽~初期育苗については、
ssp. elachanthaの方が圧倒的に難しく、
ある程度育ってからはssp. elachanthaの方が楽です。
そのためssp. macrocarpaと同じくらいタネを播きましたが、
確保できたまともな苗の数が非常に少ないです。
しっかりと育ってからは水分管理が若干アバウトでも大丈夫です。

●Corymbia maculata
fancybox記事113の画像7

種播時期:今年春
現在樹高:15cm
鉢サイズ:5号プラスチック
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/4日当たる日陰

元々torquataの種子に混ざっていたもので、
まったく興味を持っていなかったユーカリですが、
発芽してしまったのでこれも縁だと育てることにしました。
葉がかなり薄くデリケートなので、ハダニの被害が甚大です。
後は放置で水も余り必要とせずにじっくりと育ちます。
もう少し日光を確保できればより丈夫に育つと思います。

●Eucalyptus globulus ssp. maidenii
fancybox記事113の画像8

種播時期:昨年冬
現在樹高:40cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/4日当たる日陰

家のglobulus系では最も順調に育っていますが、
実家のものは、一緒に置いていたssp. globulusは無事なのに、
酷いオンブバッタの被害にあっていました。
夏はやはり控え目で涼しくなってからの方が調子が良いです。
globulus系の中では葉が最も丸く、新葉が白く美しくなります。
見た目でglobulusを育てるなら一番オススメです。

●Eucalyptus melanophloia
fancybox記事113の画像9

種播時期:昨年冬
現在樹高:60cm
鉢サイズ:6号プラスチック
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

家の環境に最も合っていたと思われるユーカリです。
終日直射日光の実家より家のベランダで最も大きく育ちました。
かなり水が好きで土中湿度と
空中湿度のあるような環境が好きなようです。
梅雨時期はほぼうどんこ病を寄せ付けなかったのに、
秋になってからは酷いうどんこ病の被害にあったのが不思議です。
かなり大きくまっすぐに伸びたので、最近頭を落としました。
銀葉が魅力とのことですが、今は薄緑色の葉をしています。

●Eucalyptus melliodora
fancybox記事113の画像10

種播時期:昨年冬
現在樹高:40cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/4日当たる日陰

梅雨時期まではあまり成長せずにうどんこ病にも悩まされましたが、
夏から急に安定して成長を進めるようになり、
気づかないうちにここまで丈夫に大きくなっていました。
少し他のユーカリに埋もれて存在感がありませんが、
家ではかなり丈夫にしっかりと育ってくれているユーカリです。
viminalisなどと同様のスタンダードなユーカリ管理をします。

●Eucalyptus 'Moon Lagoon'
fancybox記事113の画像11

種播時期:今年春
現在樹高:20cm
鉢サイズ:6号素焼き
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が半日当たる日陰

当初は全く成長が進まずに悩みの種でしたが、
ある程度の日光と早目の水遣り、多肥を心がけたところ、
やっとこのサイズまで追いついてくれました。
他にもポット苗で20cm前後の株がいくつかあります。
元々成長はかなり遅めであることと、
かなり育て方に癖のあるユーカリだと思いました。

●Eucalyptus morrisbyi
fancybox記事113の画像12

種播時期:昨年冬
現在樹高:25cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

梅雨時期にはうどんこ病に苦しめられたり、
日照不足でヨレヨレに育ち徒長したりと苦戦しましたが、
夏以降にある程度の日光を確保することでそれなりに育ちました。
過湿にも耐えるようですが、余り水は与えなくても大丈夫です。
涼しくなってからより、
夏の暑い盛りの方が若干調子が良かったです。

●Eucalyptus muelleriana
fancybox記事113の画像13

種播時期:今年春
現在樹高:15cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/4日当たる日陰

元々urnigeraの種子に混ざっていたもので、
当初はユーカリかどうかさえも怪しかったのですが、
今は間違いなくユーカリであることが認められました。
ゆっくりですが、日陰でも貧弱になることなく、
着実に安定して成長を進めていきます。
ほとんど放置していますが、一切の病害虫を受け付けません。

●Eucalyptus neglecta
fancybox記事113の画像14

種播時期:昨年冬
現在樹高:6cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/4日当たる日陰

紆余曲折を経てやっとまともなneglectaを育てることができました。
生育はかなり遅く、過湿や日陰にも強いようですが、
十分な日光を当てて、乾燥気味に管理した方が元気に育ちます。
家では場所の都合で余り良くない場所に置いていますが、
それでもマイペースにじっくりと育っていきます。
かなり寒さに強く冬季の成長も考えられますので期待しています。

●Eucalyptus nitens
fancybox記事113の画像15

種播時期:昨年冬
現在樹高:20cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

梅雨時期のうどんこ病でかなり成長に遅れが出ましたが、
前評判と違って、あまり成長の早い品種とは思えません。
マイペースで気づいたら少し成長していたといった感じです。
夏はほとんど動かず、完全に春秋メインで成長を進めます。
薬漬けにしてからは病害虫の被害はストップしています。

●Eucalyptus nova-anglica
fancybox記事113の画像16

種播時期:苗を購入
現在樹高:15cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

これもやっとのことでタネを入手して育てることができました。
かなり遅くにタネを播いたわりにはそれなりに育ちました。
あまり病害虫とは無縁で、スタンダードに育っていきます。
水が好きで、丈夫で融通の利くcinereaといった感じです。
cinereaに似た銀丸葉が特徴ですが、
葉が尖っているのは日照不足が原因だと思います。

パート3はこれで終了です。
パート5まで続きます。
お時間のある方はお付き合いください^^V

# by eucalyptus_k | 2010-10-29 03:07 | ユーカリ(栽培実績)
↑PageTop
Trackback(0) |  Comments(0)

2010/8/8 ユーカリ育成の近況(4)

恒例の育てているユーカリたちの近況です。
今回は「鉢植えになっている」全てのユーカリを公開します。
この他にもポット苗が多数あります。
またポット苗にはここにはない品種もあります。
これは自身の記録としても使用しているので、
お時間のある方のみご覧になってくださいね。
何しろ数が多いですから^^;

写真は全て撮影を完了しているのですが、
数が多いため、全4回に分割してアップしています。
よろしくお願いいたします。

<バックナンバー>
・2010/5/1の状況
・2010/5/7の状況
・2010/6/5の状況
・2010/6/19の状況

●Eucalyptus cinerea
fancybox記事103の画像1

種播時期:昨年冬~今年春
現在樹高:10cm
鉢サイズ:7号スリット
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

これは楽かなと思って日光の当たらない場所に置いていたところ、
全然成長せずにうどんこ病などの症状も見られたため、
少し前に日光の当たる環境へと移動させています。
そこからは安定しつつありますが、意外に成長は遅いです。

●Eucalyptus glaucescens
fancybox記事103の画像2

種播時期:昨年夏
現在樹高:18cm
鉢サイズ:6号プラスチック
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

少し過湿気味に管理しすぎたのと、うどんこ病のせいで
全ての葉が汚く傷んでしまい、一部の葉が散っています。
少し危ないかもという時期もありましたが
最近やっと新芽が動き出したのでホッとしています。
冬はかなりの過湿環境でも痛むことはないのですが、
蒸れに弱いため、夏はかなり乾燥気味の管理が必須です。


●Eucalyptus cordata
fancybox記事103の画像3

種播時期:昨年冬
現在樹高:15cm
鉢サイズ:6号プラスチック
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

globulus並みの成長力を期待していましたが、
実際は比較的成長の遅い品種なのかなと思っています。
文献には過湿を好むとあり、水切れには弱いのですが、
少し乾燥気味に管理した方が調子は良くなります。
急に成長が止まったり、成長が進んだり、気まぐれです。

●Eucalyptus parvula
fancybox記事103の画像4

種播時期:昨年冬
現在樹高:20cm
鉢サイズ:6号プラスチック
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

成長は早いのですが、うどんこ病に悩まされました。
思った以上に水を必要としないようです。
かなり乾燥気味の管理を心がけたところ
かなり元気に育ってくれるようになりました。

●Eucalyptus decipiens ssp. decipiens
fancybox記事103の画像5

種播時期:昨年秋に苗を入手
現在樹高:20cm
鉢サイズ:6号プラスチック
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

5月くらいまでは非常に元気に育っていましたが、
梅雨時期に酷いうどんこ病に苦しめられ、
うどんこ病の被害とその薬害で枯死寸前までいきました。
今も一番惨い状態で、何とか新芽を出すのですが、
何故かその新芽がすぐに枯れてしまいます。
今は超乾燥気味に管理しながら養生しています。

●Eucalyptus websteriana
fancybox記事103の画像6

種播時期:昨年秋に苗を入手
現在樹高:25cm
鉢サイズ:6号プラスチック
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

鉢への植え替え時にかなり傷んでしまいましたが、
そこから復活してからは比較的安定しています。
家でもトップクラスに水を必要としない品種で、
10日に1回程度の水遣り回数ですが、
乾燥気味に管理すればするほど元気になります。

●Eucalyptus macrocarpa ssp. macrocarpa
fancybox記事103の画像7

種播時期:昨年冬
現在樹高:12cm~20cm
鉢サイズ:6号素焼き
置き場所:直射日光が半日当たる日陰

植木鉢に直接種を播いて、全力で育ててきました。
やっとここまできて、葉も大きくなってきたのですが、
ここで何故かうどんこ病の被害にあっています。。。
葉が分厚いため、薬害は出ないのですが、
薬で葉の白い粉が落ちてしまうので、葉が汚くなります。
家では最も良い場所に置いているので頑張ってほしいです!
秋口になったら植え分けをしようと思っています。

●Eucalyptus macrocarpa ssp. elachantha
fancybox記事103の画像8

種播時期:昨年冬
現在樹高:10cm
鉢サイズ:6号素焼き
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

地道に地道に成長していきますが、
中々葉を大きく、幹を太くしてくれません。
このまま大丈夫なのか少し心配してしまいますが、
まあ、私の方も地道に育てていくことにします。。。

●Eucalyptus rhodantha
fancybox記事103の画像9

種播時期:昨年冬
現在樹高:10cm
鉢サイズ:6号素焼き
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

これも地道に地道に成長していきます。
かなり葉が大きくなる品種のようですが、
中々大きくなってくれないので少し心配しています。
最近になってうどんこ病の症状も出だしたので困っています。

●Eucalyptus pruinosa
fancybox記事103の画像10

種播時期:昨年冬
現在樹高:10cm
鉢サイズ:6号プラスチック
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

大きな葉をじっくり作りながら樹高は余り伸びないタイプです。
あまり大きくないサイズの苗なのですが、
水切れがやたらと早いので、結構水が好きなようです。
私には珍しく、かなり熱帯地域に生息するユーカリです。

●Eucalyptus tereticornis
fancybox記事103の画像11

種播時期:昨年冬
現在樹高:12cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が半日当たる日陰

Osakano_Jieさんのところでホームステイして
たくましくなって帰ってきてくれた苗です。
樹高の割には非常に葉が大きく立派です。
太陽が足りないと新芽が貧弱になるため、
家では最も日光の当たる場所に置いています。

●Eucalyptus pleurocarpa
fancybox記事103の画像12

種播時期:昨年冬
現在樹高:5cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が半日当たる日陰

相変わらず異様に遅い成長速度で1ヶ月で葉1対ペースです。
家では最も良い場所に置いているので、
これが出せる最高のパフォーマンスになります。
数年越しで大きくする覚悟を決めています。
「強烈な日光+高温+水を残さないこと」が成長のカギです。

●Eucalyptus extrica
fancybox記事103の画像13

種播時期:昨年冬
現在樹高:5cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が半日当たる日陰

これも相変わらず異様に遅い成長速度で1ヶ月で葉1対ペースです。
家では最も良い場所に置いているので、
これが出せる最高のパフォーマンスになります。
数年越しで大きくする覚悟を決めています。
「強烈な日光+高温+水を残さないこと」が成長のカギです。

●Eucalyptus crucis
fancybox記事103の画像14

種播時期:昨年冬
現在樹高:6cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が半日当たる日陰

うどんこ病の被害を受けたり、植え替えたりしたため、
成長が長い間ストップしていましたが、
最近新芽が動き出してくれました。
ところが出てくる新芽はかなりヨレヨレで貧弱です。
強い直射日光があれば比較的早くしっかり育ちます。
家の実家の庭に置いた苗は、かなり大きく立派に育っています。

●Eucalyptus torquata
fancybox記事103の画像15

種播時期:今年夏に苗を入手
現在樹高:30cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が半日当たる日陰

数週間前にこあら師匠より頂戴した苗です。
植え替えてから間がないため、まだ動き出していません。
夏に涼しい家のベランダでは成長速度は遅くなりそうです。
かなりの高温が成長のカギになりそうです。
ちなみに写真の苗は少し水切れ気味で項垂れています。

●Eucalyptus pluricaulis ssp. porphyrea
fancybox記事103の画像16

種播時期:今年夏に苗を入手
現在樹高:6cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が半日当たる日陰

Osakano_Jieさんより頂戴した苗です。
最近鉢上げをしたので、今はまだ成長が止まっています。
全くノーマークのユーカリでしたが、
かなり綺麗な葉色にメロメロになりつつありますw
特に立派に育ってほしいユーカリの一つです。

●Eucalyptus kruseana
fancybox記事103の画像17

種播時期:今年夏に苗を入手
現在樹高:30cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が半日当たる日陰

最近こあら師匠の農場から購入した苗です。
全体的におしろいを塗ったように白く、
あまりの美しさに毎日見とれています。
かなり強烈な日光を必要とするようなので、
家の最高の環境でしっかりと育ってくれるか期待です!

●Eucalyptus albida
fancybox記事103の画像18

種播時期:昨年冬
現在樹高:4cm
鉢サイズ:6号素焼き
置き場所:直射日光が半日当たる日陰

家の最高の環境でパフォーマンスを見ていますが、
かなり成長は緩慢で、それでも地道に育っていきます。
樹高は何とか伸ばしますが、
葉がなかなか大きくならないのが難点です。
これも数年越しで育てていく覚悟をしています。
次年度の第一育成目標となるユーカリに決めました。

8月はこれで全部です!
次は9月!この夏を無事に乗り越えて立派に成長できるでしょうか。
何よりも冬までに越冬できるサイズにさえ
育ってくれれば安心なのです。

# by eucalyptus_k | 2010-08-15 01:54 | ユーカリ(栽培知識)
↑PageTop
Trackback(0) |  Comments(0)
ブログ内記事検索
カテゴリ
ランダム掲載画像
おすすめユーカリ販売先

珍しいユーカリの宝庫です♪