実家の庭の銀葉ユーカリ
前の記事に引き続きまして
実家の庭のユーカリのレポートです。
今日は銀葉の美しいユーカリについて
いくつか紹介していきたいと思います。
特に銀葉の美しいユーカリは
激しい日光を好む品種が多いです。
また日照が足らない場所で育てると
どうしても白銀色が上手く出ずに、
緑色の濃い葉色になってしまいます。
これらの銀葉のユーカリは
どれも人気のあるユーカリばかりですが、
白銀色を美しく出したい場合には、
終日、激しい直射日光の下で育てると良いです。
さて、まず元祖、銀丸葉ユーカリのcinereaです。
やっぱり定番なだけあってとても美しいです。
cinereaの白銀色の美しさは間違いなくトップクラス!
比較的冷涼な地域出身ではあるのですが、
暑さにもとても強く、真夏でもそこそこ元気に育ちます。
過湿にも強いので、初心者向けなのも良いですね。
次に銀世界ことpulverulentaです。
pulverulentaの春の新芽の美しさは、
cinereaと同等かそれ以上です。
ところがcinereaとは異なり、
葉が古くなってくると白銀の粉が落ちて、
比較的緑色の強い葉色に変わっていきます。
これは風などで葉がこすれて
時間の経過とともに粉がなくなっていくようです。
またcinereaよりも暑さには弱く、
あまり暑すぎるのは好きではないので、
夏はあまり目立って成長しなくなります。
そのため古い葉が多くなって、
夏場は比較的緑色が強くなりますが、
それでもかなり白い方です。
この夏場はあまり成長が進まず、
葉が緑色になりがちなユーカリとしては、
perriniana/risdonii/tenuiramisなどがあります。
どれもあまり暑さには強くないユーカリですね。
次は学名の意味がそのまま「白」である
最近人気沸騰中のalbidaです。
このユーカリは本当に白一色ですね。
激しい直射日光を必要として、
他のユーカリよりも少し難易度は高めですが、
その白さは間違いなくユーカリ中でトップでしょう。
夏の暑さにもとても強く、
春~夏場でも成長が進むユーカリなので、
葉はずっとこの白一色でひと際映えます。
次は花が咲きやすくて美しいgilliiです。
このユーカリは花の咲きやすさや
婦人病に効く精油成分が注目されがちですが、
その白さも実はユーカリ中トップクラスです。
白一色のalbidaとは少し異なり、
白に近い水色のような葉色になりますが、
albidaやcinereaにも十分匹敵する白さです。
過湿はあまり得意ではなく、
とても激しい直射日光と高温を好みますが、
albidaやkruseanaに比べると
かなり楽に育てることができます。
このgilliiも夏場に成長が進む方です。
次はまた少し違った銀葉のkruseanaです。
kruseanaはalbidaのような白というよりは
白みがかったエメラルドグリーンの葉色をしています。
本当に美しいエメラルドグリーンの葉に
そのままワックスを塗ったかのような感じで
この葉の面白さは他のユーカリには見られません。
樹高も低く、花がとても咲きやすく、
花はライムグリーンという珍しい色をしていますが、
とても激しい直射日光と排水性や風通しの良さなど、
色々と育てるのには骨が折れます。
ベランダの方では、上手く育てるのに必死ですが、
実家の庭ではすこぶる調子が良いです。
ポイントは強烈な排水性と日光と高温ですね。
とても過湿を嫌うので、
ベランダの方では夏でも底面吸水のみにしています。
そして先日紹介されたばかりのurnigeraです。
gunnii良く似ていますが、
gunniiよりも白が強くなり、
グレイや水色に近い葉色になります。
このユーカリは準高山や冷涼地のユーカリの癖に、
暑さにもなかなか強く、とても激しい日光を必要とします。
この実家の庭のurnigeraは、
とても生育が良く、
goniocalyx並みの大葉になっています。
とにかく日光にしっかりと当てることで、
美しい葉色と安定した成長力を確保できます。
日照さえよければとても楽に育てられます。
そして最後は、melanophloiaです。
このmelanophloiaは我が家のベランダでは
日照不足のため、とても鮮やかな
緑葉の映えるユーカリに育っていますが
本来は銀葉の美しいユーカリの一つです。
どちらかというと新芽が白く、
下の葉になるほど青くなるケースが多いのですが、
melanophloiaでは新芽は薄い緑色をしており、
下の葉になるほど白みが強くなっています。
葉の質感はツルっとした光沢のある葉に
粉をふったような感じで、
こちらで紹介しているgamophyllaに良く似ています。
melanophloia自体はとても育てやすいユーカリで、
過湿にもとても強く、耐陰性もそこそこあるのですが、
日照が足りない場合には、このような美しい銀葉にはなりません。
こちらのユーカリ紹介を見ていただくとわかりますが、
銀葉の美しいユーカリとは思えない外観に育ちます。
初心者でも非常に楽に育てられるmelanophloiaですが、
美しい葉色を出したい場合には、
激しい直射日光の下で育ててください。
元来、沖縄のような高温多湿な環境を好むので、
過湿よりも寧ろ水切れに気を付ける必要のあるユーカリです。
他にもpleurocarpaやaccedensなど、
銀葉の美しいユーカリはたくさんありますので、
またの機会に是非ともレポートしたいと思います。- # by eucalyptus_k | 2013-08-01 13:49 | ユーカリ(栽培実績)
実家の庭は蕾パラダイス!!
先日実家の庭でユーカリを観察しました。
ここのところ梅雨で雨の日が続いていたので、
じっくり観察できたのは久しぶりでした。
やはり、ほぼ終日直射日光が当たり、
風通しの良い実家の庭では、
マンションのベランダとは比べ物にならないほどに
立派なユーカリ達の成長を見ることはできました。
どちらかというと両親の好みもあって、
銀葉の生えるユーカリを中心に置いているのですが、
銀葉だけでなく、蕾も大量にできていてビックリ!
まず、昨年も開花したpulverulentaです。
昨年に比べて、さらに蕾の数が増えており、
上の方の枝のほぼ全てに蕾が付いています。
※樹高は150cm弱
一度、花の咲いたユーカリは、
次年度からはほぼ確実に花を咲かせると言われていますが、
この性質については、ほぼ間違いないようですね。
次は毎年たくさんの花を咲かせるkruseana。
これも昨年以上に大量の蕾が付いています。
※樹高は70cm程度
写真は部分的なものになりますが、
ほぼ全体に蕾が大量に付いているので、
全てが開花したらとても美しく映えそうです。
このkruseanaについては、
ベランダの株でも蕾が付いているので
自宅の方でもとても楽しみですね!
そして、既に開花しているのが、
ついにベランダと実家の両方で
開花を実現できたextricaです。
※樹高は120cm程度
先日の記事でこのextricaの原種になる、
pleurocarpaがベランダの方で開花していましたが、
花の方はpleurocarpaとは大きく異なり、
かなり小さくて存在感の少ない花になっています。
このextricaについては、今朝、
ベランダでも開花が始まっているのを確認しました。
そして次は私の育てている中では、
最も花の咲きやすいユーカリという
認定を受けたgilliiです。
※樹高は100~140cm程度
実家には4株のgilliiが置いてありますが
そのうちの3株に大量に蕾が付いていますので、
どれだけ花の咲きやすいユーカリかがわかります。
そしてここからは、
実家でもベランダでも一度も花の咲いたことのない、
初めて蕾を付けたユーカリの紹介です。
まずはuncinataです。
こちらはパッと見はgilliiと非常に良く似ていますが、
gillii程には蕾のキャップに尖りが無く、
葉も少し丸みを帯びていて青色が強いです。
たくさんの蕾が付いていますので、
間違いなく開花に至るのではないかと思います。
uncinataは西AZのツキヌキユーカリと言われますが、
私の栽培環境でも知人の栽培例でも、
一度もツキヌキ状の葉が生じたことはありません。
花自体は一般的なクリーム色の花ですが、
新たな品種の開花はとても楽しみです。
次はtorquataです。
torquataはユーカリの中でも
際立って美しい花を咲かせる品種の一つです。
その花の色は美しいピンク色をしています。
※参考写真はこちらの記事に載っています。
まだまだ小さな蕾ですが、
開花は来年の春あたりになるでしょうか。
樹高は140cm程の株ですが、
ほぼ全体に蕾がたくさん付いているので、
とても開花が楽しみです。
そして最後は!melanophloiaです。
これもextricaと同じくすでに開花しています。
このmelanophloiaは4m程度のmalleeで
収まることもあるようですが、
基本は10m以上の樹木になる品種なので、
正直花が咲いているのにはビックリ仰天しました。
写真では白く飛んでしまっていますが、
花はその他の白系の花が多いユーカリの中では
かなり黄色みが強く、良く目立ちます。
ちょっとこれは珍しいので
多めに写真を載せておきます!
melanophloiaについては
ユーカリ紹介の方で紹介しています。
元々銀葉のとても美しいユーカリなのですが、
我が家のベランダの株は日照不足で葉が薄く、
かなり鮮やかな緑色の葉をしています。
ところが実家のmelanophloiaは
それはそれは銀葉の美しい株に育っています。
実家の銀葉の美しいユーカリについては、
次の記事でご紹介します- # by eucalyptus_k | 2013-07-30 17:50 | ユーカリ(花と蕾)
ユーカリ・ウッドワーディー(woodwardii)の蕾速報
先程、昼に観察した際に
思わぬユーカリに蕾ができているのを発見!
そのユーカリとはEucalyptus woodwardiiです。
まずは全体的な外観と蕾。
一番先についている小さな突起が蕾です。
まだとても小さなもので
じっくりと見てみないと中々気づきません。
反対側にもさらに小さな蕾が見えます。
woodwardiiは英名のLemon-Flowered Gumの通り、
真黄色の綺麗な比較的大きな花を咲かせます。
詳しくはこちらの記事に載っています。
こちらは参考の写真です。
我が家の株はそんなに調子の良い方ではないですし、
わずか40cmくらいの5号鉢に植わった貧相な株です。
正直この樹高で蕾が付いたのには
本当にびっくりしました。
今からですとうまくいけば
開花は来春になるでしょうか。
woodwardiiは管理のとても難しいユーカリで
冬の寒さにもあまり強くないですので、
ちょっと心配ですが、とても楽しみです- # by eucalyptus_k | 2013-07-24 16:28 | ユーカリ(花と蕾)
【ユーカリ紹介-65】
ユーカリ・アーニゲラ (Eucalyptus urnigera)続きまして第65回目は
タスマニア島固有品種で
白銀色の丸葉が非常に美しい
gunniiとcinereaのアイノコのような
ユーカリ・アーニゲラです。
◎ユーカリ・アーニゲラ
【学名:Eucalyptus urnigera】
【英名:Urn Gum】
Glaucous
Normal
Glaucous
Normal
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まず初めに、
私は2種類の異なるurnigeraを育てています。
1つは通常の原種のurnigera。
もう1つはあるNurseryが独自に開発した
葉の丸みと白みの強い特殊なurnigeraです。
今回は1つの写真につき、
それぞれのurnigeraの写真を掲載していきます。
初めに掲載している「Glaucous」と記載のある写真が、
あるNursery限定の白みの強い特殊なurnigera、
二番目に掲載している「Normal」と記載のある写真が、
通常の原種のurnigeraになります。
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さてこのurnigeraですが、
日本ではまず知られていないマイナーなユーカリです。
そんな日本ではほとんど見られないurnigeraですが、
gunniiとcinereaの間のような感じの
とても美しい銀葉を持っており、
海外では栽培用として人気があります。
今回、写真を見て思ったのですが、
写真で見ると本当にgunniiと良く似ており、
ちょっと素人目には見分けがつきませんね。
厳密には、gunniiと比べると
葉が分厚くしっかりしており、
若干葉の質感や葉脈の具合などが異なります。
Glaucous
Normal
また、我が家の株では日照が不足しているため、
ちょっとわかりにくいのですが、
環境が良いと、gunniiよりもかなり大きな
cinereaやgoniocalyx並みの大葉を生じることがあります。
このユーカリの学名の由来は、
その実の形状がUrn(壺)に似ていることに起因します。
いかがでしょうか?
その学名の通り壺の形状そのままですね。
英名もそのままUrn Gumとなっています。
このurnigeraは見た目が似ているだけではなく、
その性質もgunniiと良く似ている部分が多いです。
まず、基本的には高山出身のユーカリのため、
東北や長野の準高地などの冷涼地が最も適しています。
gunniiよりも若干暑さには強いようで、
大阪の夏でも、特に大きな痛みや
高温障害の症状が出ることはほとんどありません。
ただし暑い夏場にはあまり成長は進まなくなります。
樹高では、一部の灌木型の亜種を除いて、
25m程度の大木に育つgunniiと比べると、
urnigeraはかなりコンパクトなユーカリです。
その樹高は最大で15m程度にはなりますが、
余程環境が合わないとそこまで大型にはならないようです。
一応Tree型(木立型)の樹木ではありますが、
Mallee的な性質も強く、樹高を伸ばすよりも、
脇芽をたくさん出して横に広がることが多いです。
そのため、鉢植え栽培だけでなく、
広い庭の庭木としても、
gunniiよりも様々な面で融通が効きます。
大きく育ってくると、
その他の多くのユーカリのように
葉の形状には変化が生じます。
この大きく育ってからのurnigera末葉は
柳型ではなく、槍の先のような形の銀葉となり、
この末葉の色や形状もgunniiと良く似ています。
その他では、gunniiと比べると、
かなり乾燥した環境を好み、
非常に強烈な直射日光を必要とする品種です。
それらはcinereaやpulverulenta以上です。
日照が半日陰以下でも、
そこまで貧弱にはならないgunniiと比べて、
urnigeraははっきりとわかる程に貧弱に育ちます。
ユーカリの管理に慣れている人なら
gunniiでもurnigeraでも問題なく育てられますが、
日照環境がイマイチだったり、
水分管理にあまり自信のない人であれば、
gunniiの方が格段に育てやすく感じると思います。
それではurnigeraの外観を
良く見ていきたいと思います。
まずその葉は水色に近い銀葉でとても美しいです。
またこの葉が冬には薄紫色に紅葉して、
その色の変化も非常に美しい見所です。
Glaucous
Normal
我が家の株ではわかりにくいのですが、
実家の庭のように非常に日照の強い環境では
goniocalyx級の大葉になることもあります。
下記が実家で撮ってきた
Max成長率の大葉のurnigeraです。
とても立派で美しくしっかりとした葉をしています。
次にurnigeraの新芽部分です。
その白銀の美しさはユーカリ中でも屈指です。
Glaucous
Normal
ここでは、Glaucous版の方と、
色や葉の形状で大きな差が出ています。
gunniiを育てている方なら
比べてみるとわかると思いますが、
新芽部分の葉は特にurnigeraの方がしっかりしています。
時には下の写真のように
真丸に近いような葉が生じることもあります。
基本的には原種の方が葉先が尖りやすく、
Glaucous版の方が丸い葉を生じやすいです。
Glaucous
Normal
次に茎を見てみましょう。
Glaucous
Normal
どちらにも激しく突起があり、
特にGlaucous版の方では、
強く粉を吹いていることが分かります。
gunniiは葉先の茎には突起を生じることがありますが、
基本的にはあまり突起がなく、
ツルっとしていることが多いものです。
ところがurnigeraには満遍なく突起があります。
こうしてみてみると、
urnigeraには美しい魅力が満載ですね。
gunniiを育てている人であれば、
新たに育ててみるかどうかは少し微妙かもしれませんが、
銀葉好きには、押さえておきたい素晴らしいユーカリです。
こんなに美しく素晴らしいurnigeraの育て方についてですが、
前述した通り、東AZのユーカリの中では、
かなり乾燥した環境を好みます。
実は私は一度urnigeraの栽培に失敗しています。。。
以前はcinereaなどと同じように、
あまり日照や水分管理に気を配らずに育てていたのですが、
どれも貧弱で激しいうどんこ病の被害にあい、
そのうちに全て枯れてしまいました。
そこで、かなり日照には気を使い、
水分管理も西AZのユーカリと同じくらい
乾燥寄りのシフトで行ってみたところ、
現在は非常に元気に育ってくれています。
macrocarpaの開花こそ実現できましたが、
gunniiやdelegatensisなど、冷涼湿潤を好むユーカリは、
軒並み枯れてしまった激暑の実家の庭でも、
urnigeraは非常に元気に育っています。
先日はgoniocalyxと間違えてしまう程に
見事な成長を遂げ、白銀大葉を生じていました。
この実家での例からもわかるように、
強烈な日光と乾燥した環境を好み、
大阪の夏の暑さに対する耐性も兼ね備えているようです。
結論として西AZのユーカリ程には気を使いませんが、
用土はかなり乾燥寄りを選択して、
多くの東AZのユーカリよりは、
少しだけ水分管理に気を使った方が良いかもしれません。
何よりも大切なのは、直射日光です。
基本的にはフルタイム直射日光が理想的で、
最低でも半日陰以上の日照が必要になります。
私が一度失敗した一番大きな要因は日照です。
基本的にはタスマニア島のユーカリは強健で、
過湿や若干の耐陰性も兼ね備えているものが多いので、
安心しきっていたのが失敗でした。
以前紹介したmorrisbyiもそうですが、
とても日光が重要なポイントになってきます。
urnigeraはかなりうどんこ病に弱いユーカリなので、
この弱点も日照で克服できるかと思います。
日光さえしっかりと押さえられていれば、
西AZのユーカリのような厄介なポイントはありません。
日照と風通しの良い環境が用意できるのであれば、
寧ろ暑さに気を使うgunniiよりも楽かもしれません。
成長については、比較的激しく脇芽を出し、
gunnii並みでそれなりに激しいです。
ただ、メインの成長時期である涼しい時期が
大阪や東京ではとても短いので、
激しすぎて困るようなことはありません。
気になるurnigeraの耐寒性についてですが、
これはgunniiには及ばないものの、
ユーカリ中最強クラスの-15℃程度です。
大阪の冬などものともせずに、
前述した通り、美しい薄紫色に紅葉し、
暖地であれば冬でも新芽を展開する程です。
Osakano Jieさんのお宅の実績では、
幼苗が大雪に埋もれてしまっても、
全く痛むこともなく、元気に生存していたそうです。
冬の管理には、超級な過湿以外には、
ほとんど気を使うこともなく、
ある種、冬はurnigeraの見ごろの時期とも言えます。
urnigeraの香りについてですが、
シネオールベースの良くあるユーカリの良い香りです。
柑橘系の香りが強いpulverulentaやmorrisbyiとは異なり、
cinereaに近いですが、そこまで生臭さや強烈な刺激はありません。
cinereaとgunniiの間のソフトな香りに、
少しだけ甘みを追加したようなスッとした良い香りです。
香りの強さはcinerea程は強くはなく、
gunniiよりは強いという感じで非常に平均的です。
葉を強く指でこすったり、葉をクラッシュすると良く香ります。
香りを楽しむハーブとしての利用も十分可能です。
それでは最後に原種のurnigeraと、
あるNursery限定のGlaucous版との比較で締めくくります。
原種のurnigeraはそれだけでも
美しい銀葉を持ったユーカリですが、
Glaucous版では、葉の丸みを強くして、
さらに白みを強化したものという前評判でした。
そしてその結果は全くその前評判通りでした。
それでは似たような写真で
それぞれを比較してみましょう。
Glaucous
Normal
Glaucous
Normal
Glaucous
Normal
urnigera原種でもかなり白みが強い方なのですが、
Glaucous版の方では、そこからさらに白みが強く、
gilliiやalbidaに迫る白さで、水色に近いような色にも見えます。
我が家では日照の不足が原因で葉は楕円気味ですが、
日照の良い環境では、特にGlaucous版の方は、
cinereaと同じくらいの真丸な葉になります。
もう一つ面白い違いとしては、
発芽後の双葉の幹の色です。
urnigera原種の方では、一般的な薄緑色の幹ですが、
Glaucous版は真っ赤な色の幹をしています。
寒さに強いユーカリで
赤めの幹が生じることがたまにありますが、
双葉まで少し赤く染まる程にここまで赤いのは
他では見かけたことはありません。
こうして2種のurnigeraを比較してみると、
一般的にはGlaucous版の方が魅力的でしょうか。
現在このurnigeraは、
親愛なるこあら師匠の農場で
人気定番品種として販売されています。
恐らく現在、在庫にあるのは、
このGlaucous版の方ではないかと思います。
Glaucous版を育ててみたい方は今がチャンスです!
銀葉好きには是非とも押さえておきたいurnigera。
興味のある方は是非とも育ててみてくださいね。
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<栽培難易度:B>
香良さ:★★★
香強さ:★★★
成長力:★★★
要水分:★★
耐過湿:★★★
耐水切:★★★★
耐日陰:★
耐移植:★★★
耐寒性:★★★★★
耐暑性:★★★
耐病虫:★★
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※A簡単~E難しい / A+...Aより少し難しい- # by eucalyptus_k | 2013-07-19 13:26 | ユーカリ紹介
満開のユーカリ・プレウロカルパ (pleurocarpa)
先日ご紹介したpleurocarpaの花が満開になりました。
今日は多くは語らず、お写真でのご報告になります。
lehmanniiも早く咲かないかな♪- # by eucalyptus_k | 2013-07-17 17:34 | ユーカリ(花と蕾)