今年はたくさん枯れた...
久々の投稿恐れ入ります。
最近多忙+体調不良が重なって
なかなかブログの更新ができずに申し訳ありません。
そんな中、今年はたくさん枯らせてしまいました。
決して管理には手を抜いてはいないのですが...
でも原因究明だけは怠りません。
■ Eucalyptus pleurocarpa
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元々病気がちだった株ですが
毎年何とか花だけは咲かせてくれていました。
このように病気がちの株は
大体数年で調子を崩して枯れてしまうことが多いです。
■ Eucalyptus serraensis
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完全に今年の猛暑と高温多湿で枯れた感じです。
この品種やpauciflora ssp. niphophilaは
本当に大阪の猛暑はキツイですね。
なかなかうまく育てるのがこの環境では難しいです。
■ Eucalyptus delegatensis ssp. tasmaniensis
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これも猛暑でダメージを受けていたところ、
秋口の長雨で過湿になって枯れたと思われます。
まだ復活の可能性も少しだけありますが...
ユーカリの管理について、
初めの頃は越冬が最も怖いと思ってしまいますが、
慣れてくると本当に怖いのは
梅雨~秋口にかけての季節だと思わされます。
今は発芽後の小苗の管理ができる余裕がないので、
時間ができたら全て仕切り直しですね。
のんびりユーカリ管理のできる日が
早くやってくることを切に願います- # by eucalyptus_k | 2016-10-28 19:27 | ユーカリ(栽培実績)
ご挨拶と記事更新遅延のお詫び
ついに暑い夏がやってきました!
個人的にはユーカリの管理には、
冬よりも遥かに気を使う季節だと思っています。
多忙のため、なかなか記事更新ができずに
申し訳ありません。
決して「死んだブログ」ではありませんので、
何か興味のあることや質問などがあれば、
お気軽に記事閲覧の上、お問い合わせください。
お問い合わせについては、全てに対して
順次返信をさせていただいています。
ブログの更新はできていないのですが、
ユーカリの世話は手を抜かずに、
日々汗をかきながら長時間の水遣り等を行っています。
それでも数が多いと抜けが生じたりして、
先日も2m近いviminalisを
恐らく水切れで枯らせてしまいました。
長年共にしてきたviminalisだったので、
久々に大きなショックを受けました。。。
ユーカリが枯れたとお問い合わせをいただく方々には、
ユーカリの生命力には目を見張るものがあるので、
酷く枯れてしまった株でも、
数カ月は廃棄せずに様子を見て
養生してみてくださいと常にお伝えしています。
私もこの枯れたviminalisに対して、
そのように様子を見ることにしていました。
2mもある株なので枯れたまま放置すると
落ち葉や枯れ枝で一杯になってしまうので、
まずは30cm程度の切株にまで切り詰めて、
そのまま微量の水を与えながら様子を見ていました。
すると、約1週間程度で株元のligno-tuberから
たくさんの新芽が吹いてきました。
夏場という厄介な時期でもありますし、
まだ小さな新芽ですから、
ここで水を切らしたり、水を与えすぎたりすると、
全てが台無しになってしまいます。
普段はあまり手のかからないviminalisですが、
今はたくさん手をかけながら養生を続けています。
暑い季節がやってきましたが、
皆さまに、ユーカリと共に素晴らしい夏の思い出が
できますことを心よりお祈りしています- # by eucalyptus_k | 2016-07-29 18:52 | その他
ユーカリ・ピンピニアナ(pimpiniana)の開花
先日より蕾の報告をしていた
Eucalyptus pimpinianaがついに開花しました!
蕾はかなり前から付いていましたが、
気候が合わなかったのか、
栽培環境がよろしくなかったのか、
それとも開花までに時間のかかる品種だったのか、
とにかく開花までにかなりの年月を要しました。
pimpinianaは非常にマイナーなローカル品種です。
日本でいうと例えばある都道府県にだけ生息していて、
その生息地の名前が付いている品種のような感じです。
そのためタネを手に入れることは
事実上不可能に近いです。
タネを探しているときには
大手のタネ屋に常に依頼を出していましたが、
そのようなローカル品種は
現地のコレクターにでも言ってくれと
匙を投げられていました。
探し回って何年か後に
ひょんなことから知り合ったタネのコレクターが
日本でこんな品種の需要があるとは面白い!と言って、
かなり安価で少量を分けてもらったものです。
今までに「この品種の開花は日本初では!?」
というのがいくつかありましたが、
pimpinianaの開花、そして栽培でさえも、
かなりの高確率で日本初である可能性があります。
実はこのpimpinianaを知ったのは
最も樹高の低いユーカリは何だろう?
と探しているときに
偶然ユーカリ辞典で発見しました。
このpimpinianaの最高樹高は
何と2m以内ということで、
preissianaの低木亜種と並んで、
最も小型なユーカリの一つになります。
小型なだけではなく、
黄色い魅力的な花を咲かせるということで
是非とも育ててみたいと思って興味を持ちました。
その花はユーカリの中ではかなり大きめで
なかなかに存在感があります。
開花までに長い時間が経過しているので、
多くの蕾が落ちてしまっていましたが、
それでもかなりの数が開花しました。
花を咲かせる数も非常に多いと言えます。
花の中心がピンと尖っているのが特徴的で
その周囲にはたくさんの蜜が詰まっています。
試しに少し舐めてみると、とても甘かったです。
ユーカリ辞典には黄色の花が咲くとありました。
黄色の花と言えば、他にも先日開花したwoodwardiiや、
kruseanaの花などがありますが、
これらの花は少し緑がかっており、
どちらかというとライムグリーン色の花になります。
それらとは異なって、このpimpinianaの花は
我が家では初めて黄色という表現に相応しい花になりました。
栽培自体はそこまで難しい品種ではありません。
とにかく風通しの良い場所で、
日光に良く当てて育てるのが良いです。
タネの残りは決して多くはありませんので、
大切に育てて、次回の開花にも期待したいものです。
いつも開花を実現すると思うことですが、
ユーカリを育てていて良かったなと心から実感できる瞬間です- # by eucalyptus_k | 2016-05-10 02:27 | ユーカリ(花と蕾)
Eucalyptus glaucescensの読み方
先日、当ブログにお問い合わせをいただき、
「グラウケッセンス」と書かれたユーカリが
何かを教えて欲しいという内容でした。
お写真を拝見してすぐに
glaucescens(グラウスセンス)だと分かりました。
このユーカリは日本で登場したときに
「グラウスセンス」名で売られていたので、
私もそのまま当ブログではこの名称で掲載していますが、
少し気になったので、海外の文献を調べてみました。
学名はラテン語の「glaucescens」という単語が元で、
白くワックスを塗ったようなという意味になります。
ラテン語では主にCの音はカ行の音になりますので、
「グラウケッセンス」「グラウケスケンス」
と読む方が正しい可能性が出てきました。
現状では「グラウスセンス」という名前が
最も通っており、良く知られているので、
当ブログでは引き続きこの名称で掲載を続けますが、
正しい読み方が他にある可能性がある
ということを踏まえていきたいと思います。
他にも学名の読み方が
わかりにくいものがたくさんあります。
正直これはかなり厄介です。
勉強あるのみ...ですね。- # by eucalyptus_k | 2016-04-07 17:42 | ユーカリ(品種知識)
ユーカリ・ウッドワーディー(woodwardii)の開花
以前から何度も蕾が付いた
という記事をアップしてきましたが
そのたびにうまく冬を越すことができずに
全ての蕾が落ちてしまっていた
Eucalyptus woodwardiiが遂に開花しました!
英名がLemon-flowered Gumとなっているので、
鮮やかな濃い黄色の花を想像していましたが、
開花したての頃はkruseanaの花にも似た
若干ライムグリーンがかった黄色をしていました。
そこから開花して日数が経つごとに
少しだけ黄色みが増してきて、
最終的には薄黄色の綺麗な花になりました。
今までに花が咲いたユーカリの中では
そのサイズはかなり大きい方で、
torwoodやtorquataの花よりもまだ大きく、
開花数も多いので非常に存在感があります。
woodwardiiはユーカリの中でも
極めて白みの強い品種のため、
白い茎や葉と黄色い花のコンビネーションは抜群です!
今回花の咲いた株は樹高120cm程ですが
真っ直ぐに育たずに激しくうねっています。
低木のMallee型ですから、
なかなか思い通りの樹形にはなってくれません。
また、茎や葉が非常い柔らかく折れやすいので、
強引な矯正がしにくいユーカリです。
少し支柱を通そうとしただけで、
茎や葉を折ってしまったり、
蕾を落としてしまうこともありました。
またこの柔らかさから強風にも非常に弱く、
マンション高層階特有の暴風も
蕾を落としてしまう要因の一つでした。
ところが今回、開花実現までの経験から考えて
新たにもう一つの要因である
水分が少なすぎた可能性を実感しています。
woodwardiiは過湿を嫌い、
かなり乾燥を好むユーカリではありますが、
蕾が付き始めた頃からは、
少し多めに水を与えた方がその後の経過が良さそうです。
※それでもかなり乾燥気味な方ですが。
この株は蕾自体は毎年付けてくれているので、
この教訓を活かして、
毎年の早春の楽しみになればと思っています。
macrocarpaやkruseana程ではありませんが、
woodwardiiは決して栽培難易度が楽な方ではなく、
特に根が非常にデリケートで、
底が深い鉢で育てるのとそうでないのとでは、
パフォーマンスに大きな差が出ます。
特に長期間底の浅いポット苗で育てていると、
非常に経過が悪くなる傾向があり、
根が非常に細く長く伸びるので、
スリットポットやスリット鉢の使用が推奨です。
woodwardiiは、少し育て方に癖のあるユーカリですが、
この黄色い花は一見の価値あり!です。
また意外にも非常に香りの強いユーカリで、
落ちた葉などを軽く指で揉むと強く香り、
指が精油でベトベトになるくらいです。
またその香りもアロマチックで魅力的です。
元々日本では手に入らないユーカリでしたが、
今は販売している農場もあります。
興味のある方はぜひ育ててみてください
これから開花ラッシュになるでしょうか?
忙しくも楽しいシーズンが到来しました。- # by eucalyptus_k | 2016-03-25 19:15 | ユーカリ(花と蕾)