ユーカリ・トルクァータ(torquata)の開花
先日、蕾をご紹介したtorquataですが、
早速、開花しているのを発見しました。
以前ご紹介したmacrocarpaの開花に次いで、
ピンク色の花の咲くユーカリの開花です。
現地オーストラリアでは、
公園や道の街路樹として普通に植えられていて、
毎年、開花の時期には町を彩っているようです。
macrocarpaに比べると、花はかなり小ぶりですが、
それでもたくさんの花を咲かせますので、
全体的なパフォーマンスはなかなかのものです。
これは日照の良い、実家での開花ですが、
我が家のベランダでも開花を実現したいものです。
ベランダでは、torquataの開花は
もう少し時間がかかりそうですが、
torquataのハイブリッド品種のtorwoodや、
同じくピンクの花が咲く、caesia ssp. magnaなどの開花が
近年中に見込めそうな気がしています。
最近はユーカリの花が次々と咲くようになってきましたが、
栽培を始めた当初は、開花は非常に遠い目標でした。
そんな中、色つきの花が咲いてくれると、
とても嬉しいものがあります。
果たして次の開花速報は
どの品種になるでしょうか。
それでは、最後はtorquataの
花の写真で締めくくりたいと思います。- # by eucalyptus_k | 2014-05-22 14:09 | ユーカリ(花と蕾)
シネレア(cinerea)とアーニゲラ(urnigera)
最近、オススメのユーカリに関する
お問い合わせが増えてきています。
やはり銀丸葉のユーカリというのは
根強い人気があります。
もちろんオススメの代表格として、
そのままの名を持つ、銀丸葉ユーカリcinereaは、
メジャーではあっても一押しのユーカリです。
そしてそのcinereaに良く似た、
美しい銀丸葉ユーカリに
urnigeraというユーカリがあります。
この2種の違いに関する説明は
文章ではなかなか難しいところがあります。
百聞は一見にしかずということで、
ちょっと写真で見比べてみたいと思います。
まずは元祖銀丸葉のcinereaです。
想像通りに銀葉が美しいです。
全体的に粉を吹いたような外観と、
新芽は少しエメラルド色に近いような色になります。
古い下葉も粘り強く粉を吹いていて、
全体的には緑色が強いような感じです。
次にurnigeraです。
楕円の葉が多いですが、
大きな真丸葉もたくさん生じてきます。
色的にはcinereaよりも青みが強く、
水色に近いような色になることが多いです。
古い下葉は粉が薄くなっていくものもありますが、
やはり青色が強く、青緑色のような感じです。
総合的に見ると、urnigeraは、
色や葉の質感(若干ザラザラ)などで、
gunniiの特徴に近くなっているように思います。
gunniiの亜種に、白みが強く、
葉の丸みが出やすいものがありますが、
個体差によっては、このgunniiの亜種と、
urnigeraの識別が難しくなることもあります。
大きく育ってからの話ですが、
どちらも白銀の槍型葉になるところは同じです。
ただcinereaは20m弱くらいにまで育ち、
樹皮は赤茶色の毛羽立った質感になりますが、
urnigeraは、15m以下くらいの樹高で、
樹皮は激しく剥けて、白みの強いものになります。
またTree(木立型)の性質が強いcinereaに対して、
urnigeraはMallee(灌木型)の性質も強く、
urnigeraの方が脇芽をたくさん出すことが多いです。
育て方については、cinereaの方が湿潤を好み、
urnigeraの方が乾燥を好み、日照が重要となります。
日照の良い場所で育てる場合には、
どちらも比較的楽に育てられると思います。
どちらも非常に銀葉の美しい、
オススメのユーカリです!
urnigeraはレア度が高いユーカリですが、
今なら購入できる農場があります。
最後に番外編としてmacrocarpaです。
丸葉ではありませんが、
これも際立って銀葉が美しいユーカリです!- # by eucalyptus_k | 2014-05-19 16:50 | ユーカリ(品種知識)
ユーカリ・トルクァータ(torquata)の蕾速報
先日、実家の庭のユーカリの蕾をご紹介しましたが、
torquataの蕾がどんどん膨らんで赤みがかってきました。
この赤い蕾とその形を見ると
首飾りなどのカラーという意味の
torquataという学名をつけた意図が良く分かります。
恐らくもう少しで開花することと思います。
このtorquataは西AZのユーカリですが、
その中でも強健で育てやすい品種です。
少し病気に弱いというところはありますが、
過湿や寒さにも強く、日光さえ確保できれば、
ありふれたユーカリ並みの管理で育てられます。
開花に至るまでの個体差は様々で
gillii程、花が咲きやすいというわけではないようですが、
1m以内での開花実績もいくつかあり、
ユーカリの花が好きな人には、
ぜひとも育てて頂きたいユーカリです。
この赤みがかった蕾からは、
ピンク色のそれはそれは美しい花が咲きます。
torquataの花は以前、他で見たことがありますが、
実家での初開花はとても楽しみです- # by eucalyptus_k | 2014-05-13 18:13 | ユーカリ(花と蕾)
ウェブステリアナ(websteriana)の剪定と仕立て直し
放置で伸びっぱなしだった
websterianaの無駄な枝を落として、
簡単に仕立て直ししました。
このユーカリは成長が遅いこともありますが、
私の管理が悪いからでしょうか?
新しい枝を伸ばして茂っては葉を落とし、
また新しい枝を伸ばしてを繰り返すので、
我が家ではなかなか目立って大きくなりません。
耐寒性はかなり持ち合わせているようで、
冬の間も特に大きな葉痛みはないのですが、
春になって新しい芽をたくさん出してくると、
いつも古い枝の葉がパラパラと散っていきます。
最近分かってきたことですが、
websterianaは準砂漠地域出身のため、
かなり暑い気候が好きなのかと思っていました。
ところが意外にも涼しい季節に枝葉を茂らせていきます。
類似品種のorbifoliaもそうですが、
あまりガンガンの暑い季節よりも、
一日の寒暖差が激しく、平均的には、
比較的涼しい時期の方が好きなようです。
ただし日光はとても好きな品種ですし、
ユーカリ中でもトップクラスに
水を吸わないユーカリの一つではあります。
日照と風通しの悪い我が家のベランダでは、
どうしても過湿気味になってしまうこともあるでしょうが、
この時期は冬の間に傷んだ葉や不要な古い葉を落とし、
新しい葉へと生まれ変わっていく時期でもあります。
そのため、落葉の数がとても多くなります。
ユーカリの数が150品種以上ありますので、
その落葉の数も半端ありません。
もちろん葉がベランダから落ちず、
全て中に落ちるように配置していますので、
風の強い日の後などはもの凄い量の落葉が出ます。
今日もスーパーの袋いっぱいになりました- # by eucalyptus_k | 2014-05-08 21:59 | ユーカリ(栽培実績)
Eucalyptus platypus(プラティパス)の水切れ
先日、こちらの記事で、
植え替え情報を紹介したてだったplatypusですが、
油断していて、いきなり水切れを出してしまいました。
植え替えのしたてで根が安定していないこともあったでしょうが、
理由は完全に水切れで、私の不注意と油断が原因です。
気づいたのが早かったので、
全枯れ-枯死には至りませんでしたが、
大体1/3くらいの葉に枯れが出てしまいました。
先日、ご紹介した時の写真が下のもの、
そして今回、枯れた葉を取り除いたものが下の写真です。
多くのユーカリでは水切れ前に、
葉が犬の耳のように垂れ下がったりなど、
ある程度のサインがあります。
また、ユーカリの多くは乾燥耐性が強く、
水切れで、しな垂れても、
そこまで速攻で葉枯れが出ることは少ないです。
ところが今回のこのplatypusや、
他ではMoon Lagoon、kruseanaなどのように、
カラッとした質感で葉の硬い品種では、
その水切れのサインが全くわからないことがあります。
そしてplatypusやMoon Lagoonは、
比較的水が大好きなユーカリのため、水切れも早く、、
特にplatypusでは乾燥耐性が非常に低いようです。
この株は昼の11時ごろに確認したときには、
鉢の表面こそカラカラでしたが、
鉢底のスリットから見える土はまだ良く湿っていました。
もう一日耐えられるかなと、その日は水を与えず、
次の日、用事で水遣りが少し遅めになって、
13時ごろ確認したところ、既に水が切れて、
葉枯れが出ていたという状況です。
今回のように1/3もの葉を枯らせたのは初めてですが、
実は以前にも、同じplatypusで、
1/5~1/6程度の葉を水切れで枯らせたことが何度もあります。
かなりの水食いで、すぐに葉がしな垂れるユーカリは結構あります。
ところがこんなに急速に葉枯れが出るユーカリは珍しいです。
本当に、このplatypusは水切れに対して、
かなりシビアなユーカリであると思います。
ちなみに水切れで、
ギリギリ間に合った場合の葉の症状例です。
発見が遅くて全てがカリカリになった場合は別ですが、
写真のように葉の一部は瑞々しいのに、
一部が枯れているというような状態になります。
過湿で根がやられてしまった場合には、
このような枯れ方にはならず、
全体的にカリカリになって枯れていきます。
とりあえず新芽部分に
あまりダメージがなかったのが救いです。
ボリュームもかなり控えめになり、
下葉の色も少し悪くなってしまいましたが、
新芽部分はまだまだイキイキしているので、
これも経験!ということで次への糧にしていきます。
しかしこのplatypus、
乾燥を好む西AZのユーカリの仲間のはずなのですが、、、
特に水切れで気をつけていく必要がありますね。
とりあえずこれからが成長期ですから、
気持ちを新たに、仕切り直しです!- # by eucalyptus_k | 2014-04-27 01:52 | ユーカリ(栽培実績)