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またまた水切れ…今度はcrenulata

またまたでかい株の水切れを出してしまいました。
その品種とはEucalyptus crenulataです。

実はちょっと前に体調不良で水遣りに間隔ができた時、
軽く新芽が萎れているのには気づいていたのですが、
すぐに水を与えたので大丈夫と思っていました。

ところが昨日良く見てみると
かなり広い範囲の枝葉が枯れていました。

この場合枯れた枝葉の量が多く、
それと同時に元気な枝葉の量も多かったので、
枯れた枝葉を即取り除くと同時に、
成長期に向けた剪定も兼ねて刈り込みました。

写真は昨年のものですが、
枯れる前にはこれ以上のボリュームがありました。

fancybox記事371の画像1

ところが枯れた部分を取り除いたら
こんなに寂しくなってしまいました。

fancybox記事371の画像2

まあこれからも成長は進みますし、
成長も早く、脇芽も多く出る品種ですから、
早い段階にある程度の復活を遂げてくれると思います。

ただ今後もcrenulataの水切れには
十分に注意が必要だと強く認識しました。

確か水が切れているなと気づいたのは、
5月下旬の暑い日が続いた頃だったと思います。

体調不調もあって、外は雨が降っていたので、
確か二日程水遣りをお休みしていました。
※株は雨のかからないところに置いています。

我が家のほとんどの株は基本6号鉢に植わっていますが、
crenulataは元々水切れが早いため、
我が家では異例の7号鉢に植わっています。

二日休んだ水遣りでは、
ポット苗で少し項垂れていたものはありましたが、
水切れで枯れの出たものは、他に一種もありませんでした。

crenulataは他よりも大きな鉢に
保水性の高い土で植わっているにも関わらず、
見事に水切れで枯れを出してしまいました。

どれほど吸水量が激しいかがわかります。

私の親の実家でも何株か育てていますが、
毎日必ず一回の水遣りを行っているにも関わらず、
毎年必ず葉先に水切れのサインである枯れが出ます。

あまりに水切れが早いので、
機会があれば、保水性の高い用土に変更して、
さらに大きな鉢に植えた方が良いと話していました。

我が家のcrenulataは、剪定をサボっていたことにより、
かなり葉数が多かったこともあるでしょうが、
基本春以降は毎日の水遣りが必須になるといえます。

余程栽培環境を整えないと、
おちおち旅行に行くこともできなくなります。

とにかく吸水量が凄いということに加えて、
水切れに対する耐性が恐ろしく弱い品種です。
その分、過湿に対する耐性も非常に高いのですが、
こんな品種は他にはあまり思いつきません。

fancybox記事371の画像3

crenulataは栽培品種としてはメジャーですが、
実は現地では絶滅危惧種として扱われています。

オーストラリアの降水量は年々減少していて、
将来的な水不足が懸念されていると聞きます。

絶滅危惧種に指定されているユーカリは、
とても水食いなユーカリばかりです。

同じく絶滅危惧種に指定されているgunniiの一種も
降水量の激減による湿地帯の減少が大きな要因だそうです。

crenulataについても、
この強烈な吸水量と水切れ耐性のなさが、
絶滅危惧種として扱われている要因の
一つではないかと思っています。

# by eucalyptus_k | 2015-06-15 18:48 | ユーカリ(栽培知識)
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枯れた枝葉の整理

先日こちらの記事で公開させていただいた
枯らせてしまったかも?と思っていたのに
何とか新芽が出てきた、
polyanthemos ssp vestitaについてのお話です。

fancybox記事370の画像1

上記の記事では、枯れた枝葉の除去は
------------------------------------------
現在出てきている新芽の成長が進み、
丁度枯れている枝葉の面積と同程度以上になり、
枯れている枝葉を隠すようになってきた頃に
そろそろ取るかという感じでのんびりやります。
------------------------------------------
このような感じで行うと書かせていただきました。

そして成長が極めて順調な場合は夏前、
通常であれば秋口に取り除く予定と見積もっていました。

私がいつも大きな株を枯らせてしまう時期は梅雨~夏が多く、
その頃ですと、かなり成長期からずれていることになるので、
多くの場合、復活後の枯れ枝の除去は、
翌年の春以降になることが多いのです。

ところが今回のpolyanthemos ssp vestita
私には珍しく早春に枯れを出してしまっていたので、
復活後に即成長期を迎えることになりました。

そしてなんと、先日の新芽がどんどんと成長を進め、
短期間で枯れた枝葉を邪魔だと感じる程に大きくなったので、
当初の見積よりも遥かに早い時期の除去と相成りました。

fancybox記事370の画像2

fancybox記事370の画像3

fancybox記事370の画像4

枯れた枝葉を完全に除去した状態です。
ここまでくればもう安心と言えますが、
まだ水遣りは本来よりも若干控え目に行います。

このような柔らかい新葉であれば、
水切れのサインは即わかるので、
毎日観察していれば問題はありません。

実は私が枯らせてしまう場合、
過湿による根腐れが原因になることが多いので、
復活の確率はかなり低くなっていました。

今回こんなに強烈に復活してきたのは
本当に初めての経験とも言えますので、
正直かなり感激しています。

これから夏に向けて、しっかりと日光に当てて、
白みの強い丈夫な葉を作っていきたいと思います。

# by eucalyptus_k | 2015-06-10 17:56 | ユーカリ(栽培知識)
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ユーカリ・トルクァータ(torquata)満開

先日開花速報をお伝えした、
Eucalyptus torquataが満開になっています。

fancybox記事369の画像1

満開とはいえ、元々病気がちだったため、
そこまで蕾の数が多かったわけではありませんが、
それでもピンク色の花がこれだけ咲けば賑やかになります。

fancybox記事369の画像2

fancybox記事369の画像3

花びらの付いているポットも
オレンジ色をしていて良く目立ちます。

fancybox記事369の画像4

fancybox記事369の画像5

花の時期はそれほど長くはないのですが、
我が家のベランダを華やかにしてくれています。

次シーズンもまた
たくさん咲いてくれると嬉しいな


fancybox記事369の画像6

fancybox記事369の画像7

# by eucalyptus_k | 2015-06-08 00:57 | ユーカリ(花と蕾)
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今年も枯らせてしまった!?

私の管理不行届きが原因ですが、
さすがに150種近くもあると
どうしても管理忘れが出てきます。

最近は毎年1~2種程度、
比較的大きな株を枯らせてしまいます。

最も枯らせることの多い時期は
急に湿度の上がる梅雨前後であったり、
急に水切れの早まる夏季なのですが、
今年は春先早々にやってしまいました。

fancybox記事368の画像1

品種はEucalyptus polyanthemos ssp vestita
ポポラスの亜種で、昨今タネが
とても手に入りにくくなっているレアな品種です。

元々少し病気がちではあったので、
水分少なめで管理していましたが、
ちょっと少なすぎて水が切れてしまったようです。。。

fancybox記事368の画像2

全体を見ていただくとわかりますが、
恐らくもうこれはダメだな...と
多くの方が思われるかと思います。

葉はもうこんな感じで完全にカリカリです。

fancybox記事368の画像3

私も正直「あちゃ~」と思いました。
恐らくこの時点で破棄してしまう方もいるかもしれません。

でも余程場所に困っているのでなければ、
ユーカリの生命力を信じて、
私はしばらく置いておくことにしています。

もちろんもう葉はダメになっていますから、
蒸散は皆無に等しいので、
水遣りは過湿にならないようにごく稀に行います。

実は枯れているのを知ったのは3月頃で、
その頃には全く気づいていなかったのですが、
本当に最近、5月に入ってから、
いくつか無事な葉があることに気づきました。

fancybox記事368の画像4

fancybox記事368の画像5

正直たくさんの枯れた葉の中のわずか6枚ですが、
これは復活するぞ!!と実感した瞬間です。

そして今朝観察してみると、
数か所から新芽が出ているのを確認できました。

fancybox記事368の画像6

fancybox記事368の画像7

fancybox記事368の画像8

ここで一安心ではありますが、
気をつけるポイントがニつあります。

一つは良くお問い合わせをいただくのですが、
これらの枯れた枝葉をいつ取り除くのかという問題です。

状況に応じて様々な方法があるでしょうが、
手が当たって取れてしまうような枝葉以外、
私は一切触りません。

何故かというと、枯れているように見えても、
まだ枝が生きていることも十分にありえます。

そのような場合、無理に切り取ってしまうと、
生きている部分にまで傷をつけてしまうことになるので、
細々と復活しようとしている生命力までをも
奪ってしまう可能性があるからです。

現在出てきている新芽の成長が進み、
丁度枯れている枝葉の面積と同程度以上になり、
枯れている枝葉を隠すようになってきた頃に
そろそろ取るかという感じでのんびりやります。

これからどの程度成長が進むかわかりませんが、
極めて成長が順調であった場合は夏前、
通常であれば秋口に取り除く予定になるでしょうか。
ちなみに真夏はあまり触らない方が良いです。

もう一つの問題は新芽が安定するまでの水遣りです。

やった!復活した!と喜び勇んで
たっぷり水を与えてしまいそうになるところですが、
無事な葉はたった6枚、小さな新芽がわずか数カ所です。

葉の量で考えてみると20cm程度の小苗と同程度です。

全体的な樹高は大きく見えるのですが、
葉数自体はとても少ないので、
20cm程度の小苗を育てているかのような水遣りで、
過湿にならないように注意しながら管理します。

とはいえ、ここでまた水切れを出してしまうと、
生命力の少ない株ですから元も子もありませんので、
新芽が大きく丈夫に育つまでは少しシビアな時期になります。

この部分は私でも失敗することがあります。
自分の経験と後は株の生命力に任せるしかありません。

もし管理が万全に近くとも、
株の生命力が尽きて枯れてしまうことだってあります。

このpolyanthemos ssp vestita
まだ復活するかはわかりませんが、
無事に復活することができた暁には
是非ともこちらでその姿を公開したいと思います。

# by eucalyptus_k | 2015-06-01 16:59 | ユーカリ(栽培知識)
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