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ユーカリ・トルクァータ(torquata)の開花速報

先日から開花秒読みだった
Eucalyptus torquataが開花しました。

fancybox記事367の画像1

fancybox記事367の画像2

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まだ開花が始まったばかりですので、
これから花の数も増えていくと思います。

torquataの花はユーカリ中でも
特徴的で美しいピンク色の花を咲かせます。

fancybox記事367の画像4

大きさは500円玉より少し小さいサイズですが、
それでもユーカリの中では際立って美しい花です。

この花をユーカリを知らない人に見せると、
大概は「ユーカリって綺麗な花を咲かせるんだね」と言われます。

発芽してから1年余りの早期に
低樹高で開花するといったような
「早期に開花しやすい品種」といえば、
gilliipleurocarpakruseanaなどが挙げられます。

torquataはこれらの品種に比べると、
開花までには2~3年程度と少し期間を要しますが、
いつまで経っても花の咲かない品種が多い中、
結果的な開花率が非常に高い品種といえます。

私の知っているtorquataの株はほぼ全てが開花しています。
開花までには数年の期間と1m程度の樹高が必要ですが、
かなりの高確率で開花する株が多いということです。

fancybox記事367の画像5

実際のtorquataの花は
写真で見るよりもさらに美しいものです。

torquataは西AZのユーカリとしては、
非常に強健で育てやすい品種なのですが、
花の咲いていない時の外観は
とってもスタンダードであまりパッとしません。

そのためかはわかりませんが、国内では、
あまり人気のある品種ではないように思います。

ただ欧米などでは、
トップクラスに人気のあるユーカリの一つですし、
ユーカリの花に興味のある方には
ぜひとも育てていただきたい品種です。

fancybox記事367の画像6

ちなみにこのtorquataも、
すでに開花したtorwoodなどと同様に
我が家では少し病気がちの株になります。

やはり調子の悪い株の方が
開花しやすいのではないかと思わされます。

# by eucalyptus_k | 2015-05-29 16:05 | ユーカリ(花と蕾)
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ベランダでの蕾の近況まとめ

現在、我が家のベランダには
蕾を付けているユーカリがいくつかあります。

先日紹介させていただきましたが、
先行してcaesia ssp.magna/torwood
そしてdecipiens ssp. adesmophloiaが開花済みです。

今日はこれから開花を
期待できる品種についてご紹介します。

まず最も開花が差し迫っているのが、
ユーカリ中でも美しいピンク色の花が評判の
Eucalyptus torquataです。

fancybox記事366の画像1

もう蕾が真っ赤に色づいてきていて
数日後には開花しそうな勢いです。

fancybox記事366の画像2

良く見てみるともうキャップの外れた
開花寸前の蕾もあるようですね。

torquataは実家の庭では何度か開花していますが、
我が家のベランダで開花するのは今回が初めてになります。

恐らく次の開花情報は
torquataになるのではないでしょうか。


次はEucalyptus woodwardiiです。
woodwardii鮮やかな黄色の花を咲かせる品種です。

実は過去に何度も蕾が付いたことがあったのですが、
こちらの記事で解説しているように、
woodwardii非常に脆く折れやすいユーカリです。

そのためマンション高層階特有の強風により、
毎回全ての蕾が落ちてしまっていました。

ところが今回は蕾がたった一つだけ残っています。
春先にもかなりの強風が吹き荒れましたが、
この蕾は丈夫なようで、落ちずに成長を続けています。

fancybox記事366の画像3

ユーカリの中ではそれなりに大きな蕾です。
本来であれば蕾は4~7個セットで付くのですが、
他の蕾はすでに落ちてしまいました。

先端が尖り始めているので、
うまくいけば夏前には開花するでしょうか?

とにかく本当に脆いユーカリなので、
まだまだ蕾が落ちないように注意が必要です。

fancybox記事366の画像4

woodwardiiの先端部分を良く見てみると、
びっくりすることにたくさんの花芽が付いています。

woodwardiiの新芽は真っ直ぐに尖っているので、
この脇から出ているものは全てが花芽になります。

フルタイム直射日光の環境で栽培すれば、
恐らくこの花芽は秋頃に開花することになります。

ところが我が家のベランダでは日照不足のため、
この花芽が開花するのは、大きく遅れて、
年を越した後になる可能性が非常に高いです。

栽培環境のせいで、開花までに時間がかかってしまうのも
ベランダでの開花実現の難しさの一つになっています。

fancybox記事366の画像5

今年は例年よりも多くの花芽が付いているので、
できる限りたくさんの蕾を残したいものです。


次はベランダで毎年開花を続けてくれている
Eucalyptus pleurocarpaです。

fancybox記事366の画像6

pleurocarpaは株の先端部分に花芽を付けます。
蕾は白みが強くて、面白い形をしています。
またその花も存在感があって美しいです。

fancybox記事366の画像7

とにかくpleurocarpaはその外観も美しく、
非常に低樹高でも開花しやすいので、
魅力満点で人気のユーカリです。

開花の時期は初夏で、
大阪では6月下旬~7月くらいです。


次はpleurocarpaの兄弟分Eucalyptus extricaです。
こちらもベランダで毎年開花を続けてくれています。

fancybox記事366の画像8

extricapleurocarpaと同様に
株の先端部分に花芽を付けます。

ところが以前は同じ品種として扱われていた
pleurocarpaとは全く異なった形状の蕾を付け、
異なった花を咲かせます。

色も形状もサイズもpleurocarpaより遥かに質素で、
花も咲いているのに気づかない程に小さな白い花です。

extricaのような小さな白い花は
ユーカリ全体でのスタンダードな花といえます。

開花の時期はpleurocarpaと同じ初夏になります。


最後は激レア品種のEucalyptus pimpinianaです。

fancybox記事366の画像9

このユーカリは恐らく日本では初栽培では!?
と考えられる程の激レアローカル品種です。

何とその樹高は1m程度でツツジのような
Shrub型(茂み状)に育つユーカリです。

とにかく非常にたくさんの花を咲かせる品種なので、
最初はびっくりするほどに大量の花芽が付いていました。

ところがマイナーなローカル品種で
且つ砂漠地域出身の品種のため、
日本では気候が合わないからでしょうか?

なかなか花芽の生長が進まずに、
ようやくここまで大きくなってくれました。

うまくいけば初夏~秋口に開花するかもしれません。

初めて花芽が付いたのが昨年の初夏なので、
実に一年近くも開花せずに細々と成長を続けていました。

最初にあったたくさんの花芽は、
マンション高層階特有の強風により、
その数をかなり減らしています。

fancybox記事366の画像10

また写真を良く見てみると、
本来8個セットで花が咲くはずなのですが、
いくつかの蕾が取れてしまった後があります。

文献によると開花時期は初夏か秋口のようなので、
何とか今年度中に開花を実現させたいものです。

花自体は黄色の花が咲くようです。


今年も嬉しいことにたくさんの蕾が付いています。
恐らくtorquataは間違いないでしょうが、
その他の蕾も無事に開花してほしいものです。

やっとマトモに花が咲くようになってきた
ユーカリの薫るベランダでした

# by eucalyptus_k | 2015-05-27 15:03 | ユーカリ(花と蕾)
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ユーカリ・ディシペンス・アデスモフロイア
(decipiens ssp. adesmophloia)の開花

引き続き我が家のベランダでの
ユーカリ開花情報です。

ハートリーフユーカリdecipiens
亜種、ssp. adesmophloiaが開花しました。

fancybox記事365の画像1

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ハートリーフユーカリdecipiensの中では、
ssp. adesmophloiaは葉の青みが強く、
最もハート型にはなりにくく、
ティアドロップ型(涙型)のような葉型になります。

ただこれらの亜種の最も大きな差は
生息地や樹形、樹皮などが主となるため、
苗木時点での違いは個体差によるものも大きいです。

ssp. adesmophloiaは三種の中では
最もスムースなリボンガム系の樹皮に育つようです。

decipiensの花はどの亜種でも同じで、
たくさんの花がまとまって咲くのが特徴です。

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一つ一つは小指の先程度の小さな小さな花ですが、
たくさんの花がまとまって咲いているので、
思ったよりも存在感があります。

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他ではlehmanniiの花も同じような構造により、
かなりの存在感を出しています。

たくさんの花がまとまって付いているので、
その実はとても面白い形状になります。

特にタネを採集した後のガムナッツは、
トゲ付き鉄球のような形をしていて面白いので、
花材としても人気があるようです。

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我が家は高層階のため、なかなか授粉は難しく、
ガムナッツを生成することはできないかもしれませんが、
私の知るところでは、decipiensが、
そしてssp. adesmophloiaが開花したというのは
全く聞いたことがありませんでしたので、
とても嬉しく、びっくりしています。

fancybox記事365の画像8

元々このssp. adesmophloiaは非常に調子が悪く、
前回開花したtorwoodほどではありませんが、
菌類系の病気に罹っているようで、
綺麗な葉がなかなかできずにずっと心配していました。

現在もまだ葉が汚くなりやすいですが、
一時期よりはかなり調子を戻しています。

一般的にも良く言われますが、
少し調子の悪い株の方が
子孫を残そうと躍起になるのでしょうか?
花が咲きやすいように思います。

fancybox記事365の画像9

うまくいけば次は、
torquataが開花しそうです。

# by eucalyptus_k | 2015-05-25 22:40 | ユーカリ(花と蕾)
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ユーカリ・トルウッド(torwood)の開花

引き続き我が家のベランダでの
ユーカリ開花情報です。

昨年も興味深い花を見せてくれた
torquatawoodwardiiハイブリッド品種である
torwoodが今年も開花してくれました。

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この花は見る角度によってや
写真の具合によって少し色が変わります。

少し離れた場所からパッと見ると
濃いクリーム色やライムグリーン、単に黄色の花に見えますが、
近くで見ると、花の下の方がうっすらとピンク色がかっていて、
上の方に行くほど黄色が増したような色になります。

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近くで見るとしっかりとオレンジ色の花に見えます。

fancybox記事364の画像7

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特にこれから開こうという花は
花弁がまとまっているのでオレンジが強くなります。

fancybox記事364の画像9

このtorwoodの交配元になっている
torquataの花は際立ったピンク色
woodwardiiの花は黄色になりますので、
まさにその間という感じです。

蕾の形状や花のサイズ、付き方は
完全にtorquataの特徴を継承しています。

また葉の外観や樹形なども
全てがtorquataによく似ています。

一部花の色やその精油の香りの強さに
woodwardiiの特徴が出ているという感じです。

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このtorwoodは毎年たくさんの花を咲かせてくれますが、
菌類による病気にかかっているようで、
常に葉はボロボロで葉数も非常に少ないです。

fancybox記事364の画像11

新芽も蕾もたくさん出てくるのですが、
それでもその多くは枯れて落ちてしまいます。

いつ枯死してもおかしくない心配な状態ですが、
タネのレア度はかなりのもので、
残りもわずかしかなく、再度入手できるかは未知数です。

fancybox記事364の画像12

もしかすると開花は日本初!?というほどにレアなので、
何とか調子を戻してほしいなと願っています。

うまくいけば次は、
decipiens ssp. adesmophloia
torquataの花が見られるかもしれません。

# by eucalyptus_k | 2015-05-20 18:13 | ユーカリ(花と蕾)
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