カエシア・マグナ(caesia ssp. magna)の蕾
寒い日が続きますが
合間でたまに暖かい日があると
新芽を展開させたり、
蕾を成長させるユーカリがあって、
本当に凄いなと思わされます。
そんな中でひと際大きく目立つのが
シルバープリンセスこと
caesia ssp. magnaの蕾です。
このcaesia ssp. magnaは、
花が非常に魅力的なユーカリですので、
蕾ができた時にはとても感激しました。
ただここまで蕾の大きなユーカリであるとは
夢にも思っていませんでした。
もちろんユーカリで最大の花を咲かせる
macrocarpaの蕾には及びませんが、
写真のように他のユーカリの蕾と比べると
格段に大きいことが分かります。
花が咲くとミニバラくらいの
大きさの花が期待できるのではないでしょうか?
非常に頑丈で硬い蕾と枝ですので、
相当の暴風でも痛むことはありません。
今冬の寒さと暴風を無事に乗り越えることができたら、
恐らく今春には開花するのではないでしょうか?
写真のように純白に染まった茎と蕾、
真っ赤な花の組み合わせが
シルバープリンセスの名の由来です。
我が家ではまだ茎はそこまで白くはなっていませんが、
蕾は段々と白みが増していっています。
大きな赤い花の開花が
今からとても楽しみです- # by eucalyptus_k | 2015-01-13 13:29 | ユーカリ(花と蕾)
冬の水遣りのミス
先日は雪だるまが作れるほどの大雪になりました。
ところが雪によるユーカリへの影響は
全くといっていい程ありませんでした。
我が家では雪よりも遥かに厄介なのが、
寒波による寒風の暴風です。
この暴風により、枝葉が折れたり、
鉢が転倒して割れたりと散々です。
またせっかく付いた蕾や新芽が
風によって煽られて、取れてしまったり、
暴風による用土凍結で用土が細粒化したり、
厄介なことは尽きません。
風による転倒や枝の折れは
ある程度は致し方ありませんが、
用土凍結や過湿+寒風による痛みは、
人為的ミスによる部分もあります。
これはmacrandraというユーカリです。
葉がかなり傷んで枯れているのがわかります。
元々株が小さいこともありますが、
macrandraは寒風に弱いユーカリです。
ところがここまで傷んでしまったのは、
私による人為的なミスが原因です。
写真を見ていただくと、用土が湿っているのがわかります。
macrandraは厳冬期に鉢の表面から水遣りをすると、
傷んで枯れてしまうこともありますが、
きちんと天候をチェックして、水遣りを制限して、
乾燥気味に管理をすれば、
ここまで傷むこともなかったでしょう。
要するに、朝方晴れていて、暖かくて、
久々に少し多めに水を遣ってみると、
昼過ぎから急に曇りだして、寒くなり、
翌日は寒波が訪れるといったケースが鬼門です。
このようなミスを避けるためには、
ある程度、天気予報をチェックする必要があります。
次の例も典型的な人為的ミスです。
これはgongylocarpaというユーカリです。
下葉がかなり傷んで枯れかかっています。
典型的な冬季過湿の症状です。
こちらが全体図で下葉だけが
見事に傷んでいるのがわかります。
このような葉は春までに
散ってしまう可能性が高いです。
gongylocarpaは決して寒さに弱いユーカリではなく、
かなり乾燥気味に管理をすれば
大阪の冬は余裕で越せます。
ところがミスを犯してしまいました。
通常ですとgongylocarpaには、
冬季は絶対に用土表面から水を与えません。
ところが、別のユーカリに水を与えている時に
誤ってgongylocarpaにも
たっぷりと水をかけてしまったのです。
そしてその翌日にこの冬一番の寒波が訪れました。
嘘のようですが、このgongylocarpaは
私がミスを犯すほんの数日前までは、
何度も寒波の影響を受けながら、
下葉まで綺麗で真っ白な美しい葉をしていました。
ところが一度ミスっただけで、
その翌日に不運にも寒波が訪れただけで、
ここまで一気に下葉がやられてしまいました。
gongylocarpaは比較的難易度の高いユーカリですが、
いくつかの難しいと言われるユーカリは、
このようにたった一度のミスで痛みが出ることがあります。
このあたりが我儘で難しいという所以になります。
これが最も長い枝の先の状態です。
この部分は最も高い位置にあるので、
もっとも寒風の当たる場所になるわけですが、
このように紅葉もしないくらいに綺麗です。
このgongylocarpaはまだ下葉のダメージだけで済み、
葉先には全くダメージがなく、セーフですが、
ミスに気づかずにさらに水を与え続けてしまうと、
この葉先も下葉と同じように傷んでボロボロになります。
現在も用土はかなり湿っていて、
さらに痛みが進む可能性はあります。
恐らくもう、この株には春になるまで
水遣りは一切不要になると思います。
いくら時間をかけて気をつけていても、
150鉢近くもあると、どうしてもミスを犯してしまい、
悔しい思いをしてしまうことがあります。
今後も気を引き締めて頑張っていきたいと思います。
極めて寒さに弱いと言われている品種でも、
しっかりと乾燥気味に管理できている株は、
年末の寒波や大雪の影響を受けても元気です。
これは巷の園芸店では
3℃以上で管理すべしと言われている、
まだ葉に毛の生えているレモンユーカリです。
まあ少し葉に霜焼けの症状は出ていますが、
この程度であれば散ることもなく、
春には元に戻るでしょう。
我が家では初年度から
レモンユーカリは完全屋外管理ですが、
年々寒さには強くなっている感じがします。
後ろに見えている丸い葉のrudisも
極めて寒さに弱いユーカリで、
場合によってはレモンユーカリよりも傷みますが、
成長が激しいので春以降にすぐに復活してくれます。
そしてこれも寒さに弱いと言われる
decipiens ssp. decipiensです。
樹高が高く、樹勢が強いこともありますが、
傷むというよりは紅葉している感じで、
恐ろしく寒い場所に置いているにも関わらず、
全く心配無用な状態です。
ちなみにこのdecipiensは、
樹高が1mを越えていますが、
冬になってから、
ほぼ水遣りという水遣りは行っていません。
忘れたころに鉢底のスリットから
チョロっと水をかける程度です。
後ろに見える蕾の付いたtorquataも
激乾燥管理で痛みなし、元気です。
暴風に煽られても蕾は無事でした。
まだまだ春の足音は聞こえてきませんが、
これからもミスなく冬を乗り越えたいものです。- # by eucalyptus_k | 2015-01-05 17:50 | ユーカリ(栽培知識)
雪のユーカリ
あけましておめでとうございます!
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
近所の氏神神社に初詣に行ったら、
辺りは大阪では珍しい雪景色になっていました。
神社公園に寄贈した地植えのユーカリにも
たくさんの雪が積もっています。
こちらはcladocalyx nana、
こちらはmelliodoraです。
そして実家の庭のユーカリも雪まみれ。
左は寒さに強いsmithiiですが、
右では寒さには弱いerythrocorysにも
完全に雪が積もっています。
恐らくオーストラリアの生息地に生えていたら
一生涯雪を見ることはないのかもしれません。
こちらは右がperrinianaとpleurocarpa、
そして左がmacrocarpaです。
このあたりはまだまだ頑張れると思います。
我が家のベランダの方では雪以前に
台風級の暴風で転倒する株が続出。。。
酷いものは台から落ちて鉢が割れていましたので、
寒い中、復旧のための植え替え処理を行いました。
根鉢は弄ってはいませんが、
無事に越冬できることを祈っています。- # by eucalyptus_k | 2015-01-01 16:46 | ユーカリ(栽培実績)
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