【品種別栽培ガイド-07】
ツキヌキユーカリ (Eucalyptus perriniana)続きまして第07回目は
ツキヌキユーカリ(perriniana)です。
◎ツキヌキユーカリ
【学名:Eucalyptus perriniana】
【英名:Spinning Gum】
【品種情報】
・Mainland Form(オーストラリア本土型)
最高樹高:5~7m前後
樹形:Tree(木立)型、稀にMallee(灌木)型
親葉への変化:ツキヌキ状の丸葉~柳型の細葉へ変化
適合pH:弱酸性(5.5-6.5)
・Tasmanian Form(タスマニア型)
最高樹高:4.5~6m前後
樹形:Mallee(灌木)型、稀にTree(木立)型
親葉への変化:ツキヌキ状の丸葉~柳型の細葉へ変化
適合pH:弱酸性(5.5-6.5)
【生息地情報】
・Mainland Form(オーストラリア本土型)
地域:New South Wale南東州境部、Victoria北東州境部(純高山地帯)
夏季最高気温:最高値30℃、平均値18℃
夏季最低気温:最低値-6℃、平均値5℃
冬季最高気温:最高値9℃、平均値2℃
冬季最低気温:最低値-23℃、平均値-7℃
年間降水量:750~1850mm
(参考)東京-約1800mm、大阪-約1500mm
・Tasmanian Form(タスマニア型)
地域:Tasmania南東部(準高山地帯)
夏季最高気温:最高値32℃、平均値19℃
夏季最低気温:最低値-4℃、平均値5℃
冬季最高気温:最高値12℃、平均値6℃
冬季最低気温:最低値-12℃、平均値-2℃
年間降水量:850~1200mm
(参考)東京-約1800mm、大阪-約1500mm
【一般栽培情報】
・日照
終日直射日光が推奨。
半日直射程度ではかなりパフォーマンスが落ちます。
日照が悪いと葉が薄く小さくヨレヨレで貧弱になります。
そのような葉は酷い病虫害に悩まされます。
屋内管理は完全不可。
・水遣り
表面が乾いたらたっぷりというタイミングでは、
夏以外の季節は少し多すぎます。(用土による)
他の植物に比べると、遥かに乾燥を好みますが、
ユーカリに慣れている人にはかなり水好きな方です。
・用土
日照と風通しが良ければ、通常の観葉植物用土でも栽培可ですが、
パーライトや軽石、川砂などを混ぜ込んだ方がより良いです。
粒状培養土など乾燥力のあるものの方が育てやすいです。
・鉢
あまり問いませんが、根張りがデリケートなので、
横広の鉢だと、パフォーマンスが非常に低下します。
できる限り、縦長の鉢を使用しましょう。
・肥料
あまり効き目はないですが、成長期などの液肥や、
リン酸分の少ない化成の置肥などは多少は効果あり。
全く与えなくても、十分に育てることは可能。
・植え替え
植え替えに対しての耐性は弱くはありませんが、
初心者はできる限り根鉢を崩さない方が無難です。
また、真夏・真冬の植え替えは傷みやすいので避けます。
・寄せ植え
後々の植え分けがとても困難になるため、
できる限り寄せ植えは避けた方が無難です。
・病虫害
日照不足や生育不良により、
うどんこ病の被害が激しく出ることがあります。
雨のかからない場所では、ハダニ被害の激しい品種です。
ユーカリ中でもハダニの被害が深刻な品種の一つです。
風通しの良い場所で、日光を良く浴びた丈夫な株には
病気やハダニによる被害はあまり出ることがなくなります。
精油のシネオールが強いのでその他虫害はほとんどありません。
・地植え
地植えをした方が明らかにパフォーマンスは上がります。
比較的低木品種なのですが、地植えに関する実例がなく、
あまり詳しいことはわかっていません。
成長が激しすぎて手に余るようなことはないと思います。
・耐寒性
ユーカリ中でもトップクラスの耐寒性を誇り、
地植えの成樹で-17℃以上と言われています。
関西や関東の暖地では余裕で屋外越冬可能。
日本の最も寒い場所でも栽培不可能ではありません。
寒い北米やヨーロッパでは定番のユーカリです。
寒い季節はすこぶる元気になります。
・成長力
鉢植えであれば、最高で年20~40cmほど。
地植えすると1年で80m程度まで育つ可能性もあります。
成長力は環境さえ合えば、決して遅い方ではありませんが、
成長が速すぎてびっくりするようなことはありません。
また、暑い時期はほとんど成長が進まないこともあります。
結果的に見ると、成長はかなり遅いイメージがあります。
・開花
私はまだ実現できていませんが、
恐らく150cm程度の樹高があれば、開花は十分に見込めると思います。
ただし、開花をしたという話はほとんど聞きません。
(地植えの実例もほとんどありません)
花は、ほとんど白に近いクリーム色の花が咲きます。
葉のサイズの割に思ったより小さな花です。
蕾や実はあまり強く粉を吹かないようです。
・枯死の要因
ほとんどが植え替えの失敗、過湿による根腐れ、
夏場の根の蒸れによる急性根腐れ。
管理が悪い場合は、稀に激しい病害虫の被害により、
枯死に至る可能性もあります。
【季節の管理】
・春秋
最も良く成長するメインの時期。
良く日光に当てて、成長を促しましょう。
日照が悪いと、ほとんど成長が進みません。
日照不足は即刻病気につながります。
・夏
最も枯らせることが多い時期。
冷涼な気候出身のユーカリなので、
日本の高温多湿な夏は少し苦手です。
高温障害の症状が出たことはありませんが、
湿気の多い梅雨時期などには少し葉が傷むことがあります。
また、空中湿度の高い環境で栽培すると、
葉に溜った水などが原因で葉に枯れの出ることもあります。
できる限り風通しの良い場所で管理しましょう。
その他では、水切れのサインが掴みにくいので
急な水切れによる枯れにも注意が必要です。
春の間から良く日光に当てていた株は
真夏の西日でも葉焼けすることはありません。
最も暑い時期にはほとんど成長が進まなくなります。
・冬
用土が全乾きするタイミングで水遣り。
後はひたすら放置するでOKです。
ほとんど紅葉するようなこともなく、
葉痛みもほとんどなしで、とても力強い季節です。
夏場の青々とした葉とは異なり、
特にTasmanian Formは水色~薄ピンク色のような
非常に美しい葉色の映える季節です。
この時期に過湿にしてしまうと、
春になって一気にダメージが出ることがあります。
【特記栽培情報】
まずは春と秋にふんだんに日光に当て、
丈夫で強い株と葉を育むことが第一です。
日照不足も株を貧弱にする大きな要因ですが、
他の品種よりも、風通しの良さがとても大切で、
用土だけでなく、葉にも余分な水分を残さないようにします。
※場合によっては、手で水滴を払うと良いでしょう。
日照不足は激しいうどんこ病の被害につながり、
風通しの悪さは、酷いハダニの被害につながります。
私はハダニとうどんこ病放置で枯らせたこともあります。
梅雨時期は日本の暖地では、高温多湿が過ぎるため、
ある程度の葉痛みが出ることはあります。
春と秋に、しっかりと健康な株に育てていることで、
梅雨~夏を容易に乗り切ることができます。
とても冷涼な地域に向いているユーカリです。
冬にはとても元気で葉がとても美しくなります。
元々雪原地帯にも生息しているため、
雪や霜などにもとても強く、全くものともしません。
見た目も魅力的で、極寒地で育てるには最適なユーカリです。
カナダ寄りの北米やヨーロッパ北部では
積雪も多く、あまりにも寒くなりすぎるため、
cinerea/pulverulentaといったような
代表的な丸葉ユーカリは生き残れないそうです。
そんな地域では、このperrinianaとgunniiが
最もスタンダードでありふれたユーカリになっています。
あまり大阪や関東の暖地には合っていない印象で、
東北や長野などの涼しい地域の方が向いていると思います。
ただ、その他の冷涼地のユーカリに比べると、
幾分か暑さにも耐性を備えているように思います。
※高温障害の症状があまり出ない。
このperrinianaの弱点として
剪定に弱いというところがあります。
あまり剪定に反応してくれることもなく、
切り口から菌に感染して、酷く枯れることがあります。
剪定を行う際には、鋏などを良く消毒してください。
鉄と相性が悪いという話もあるので。
木製の剪定用具を使用すると良いかもしれません。
どちらかというと灌木型のユーカリのため、
特に育苗初期は少し癖が悪く、
あまり真っ直ぐに伸びてくれなかったり、
ちゃんと自立してくれない場合が多いです。
そんな際は、通常は支柱などで矯正を行うのですが、
矯正をせずに成長するままに育てている方が、
元気に育ち、脇芽も出しやすいというデータがあります。
それでも綺麗な樹形を保つためには支柱は必要ですが、
葉がツキヌキ状のため、とても支柱が付けにくく、
葉を傷つけやすいので、気をつけてください。
過湿に対する耐性はかなりのものなので、
このユーカリを根腐れさせた経験がある場合、
ユーカリ栽培の水分管理を根本的に見直した方が良いでしょう。
※情報は適宜追加・変更します。- # by eucalyptus_k | 2012-10-20 01:43 | 品種別栽培ガイド
【品種別栽培ガイド-06】
ユーカリ・ベイビーブルー (Eucalyptus pulverulenta 'Baby Blue')続きまして第06回目は
ユーカリ・ベイビーブルーです。
◎ユーカリ・ベイビーブルー
【学名:Eucalyptus pulverulenta 'Baby Blue'】
【英名:'Baby Blue' Eucalyptus】
【品種情報】
最高樹高:4~6m前後
樹形:Mallee(灌木)型
親葉への変化:大きさは変化するが丸葉を終生キープ
適合pH:酸性~中性(4.5-7.5)
【生息地情報】
地域:New South Wales(Victoria州との州境付近)
夏季最高気温:最高値35℃、平均値25℃
夏季最低気温:最低値-2℃、平均値11℃
冬季最高気温:最高値18℃、平均値10℃
冬季最低気温:最低値-8℃、平均値0℃
年間降水量:450~750mm
(参考)東京-約1800mm、大阪-約1500mm
【一般栽培情報】
・日照
終日直射日光が推奨。
半日直射程度でも何とか育てられますが、
日照が悪いといつまでも小さな葉のままで貧弱になり、
うどんこ病やハダニの被害が深刻になります。
屋内管理は完全不可。
・水遣り
表面が乾いたらたっぷりというタイミングでは、
夏以外の季節は少し多すぎます。(用土による)
他の植物に比べると、遥かに乾燥を好みますが、
ユーカリに慣れている人にはかなり水好きな方です。
・用土
日照と風通しが良ければ、通常の観葉植物用土でも栽培可ですが、
パーライトや軽石、川砂などを混ぜ込んだ方がより良いです。
粒状培養土など乾燥力のあるものの方が育てやすいです。
・鉢
根張りがデリケートなので、横広の鉢だと、
パフォーマンスが異様に低下します。
この品種には必ず縦長の鉢を使用しましょう。
・肥料
あまり効き目はないですが、成長期などの液肥や、
リン酸分の少ない化成の置肥などは多少は効果あり。
全く与えなくても、十分に育てることは可能。
・植え替え
根がデリケートなので、植え替え時は注意してください。
初心者は絶対に根鉢を崩さないようにしましょう。
また、真夏・真冬の植え替えは傷みやすいので避けます。
・寄せ植え
根が細かくデリケートで、植え分けが不可能になるため、
できる限り寄せ植えは避けた方が無難です。
・病虫害
日照不足や生育不良により、
うどんこ病の被害が激しく出ることがあります。
雨のかからない場所では、ハダニ被害が激しくなります。
ユーカリ中でもハダニの被害が深刻な品種の一つです。
また、尺取虫やアブラムシが付くこともあります。
園芸用に改良された園芸品種のためか、
原種に比べると、かなり脆弱な部分が多くなっています。
・地植え
地植えをした方が明らかにパフォーマンスは上がります。
ただし、とても成長の遅い品種であり、最高樹高も小型なので、
どちらにしても、ユーカリ中ではかなり大人しい方です。
横に広がる性質が強く、特異な樹形を形作ります。
庭木としても最適なサイズのユーカリです。
・耐寒性
地植えの成樹で-8℃と言われています。
関西や関東の暖地では余裕で屋外越冬可能。
葉が硬いので、寒風にも強いです。
少しデリケートなBaby Blueですが、
寒い季節はすこぶる元気になります。
・成長力
成長はかなり緩慢で、のんびり育てられます。
環境が合えば、それなりに成長を続けますが、
数年で1mに届かないこともあるくらいです。
・開花
私はまだ実現できていませんが、
1m以内の樹高でも十分開花が目指せるようです。
花は、白に近いクリーム色の花が咲きます。
葉のサイズの割に思ったより小さな花です。
蕾や実も白く粉を吹いており、美しい外観をしています。
・枯死の要因
ほとんどが植え替えの失敗、過湿による根腐れ、
夏場の根の蒸れによる急性根腐れ。
管理が悪い場合は、稀に激しい病害虫の被害により、
枯死に至る可能性もあります。
【季節の管理】
・春秋
最も良く成長するメインの時期。
良く日光に当てて、成長を促しましょう。
日照が悪いと、ほとんど成長が進みません。
日照不足は即刻病気につながります。
・夏
最も枯らせることが多い時期。
冷涼な気候出身のユーカリなので、
日本の高温多湿な夏はかなり苦手です。
高温障害の症状がとても出やすく、
夏場はかなり葉の傷む品種です。
涼しい半日陰に退避するか、
少し遮光を行った方が良い場合もあります。
色素が抜けて、斑点ができた場合は
湿度過多・高温障害のサインです。
過湿による根の蒸れにも十分に注意します。
春の間から良く日光に当てていた株は
真夏の西日でもほとんど葉焼けすることはありません。
夏場はかなり成長が控え目になります。
・冬
用土が全乾きするタイミングで水遣り。
後はひたすら放置するでOKです。
ほとんど紅葉するようなこともなく、
葉痛みもほとんどなしで、とても力強い季節です。
この時期に過湿にしてしまうと、
春になって一気にダメージが出ることがあります。
【特記栽培情報】
まずは春と秋にふんだんに日光に当て、
丈夫で強い株を育むことが第一です。
品種の特性として、ある程度の耐陰性は持っていますが、
日照不足では、余程環境が良くない限り、
かなり貧弱で病気がちな株になってしまいます。
夏は日本の暖地では、高温多湿が過ぎるため、
どうしてもある程度の葉痛みやダメージが出ます。
春と秋に、しっかりと健康な株に育てていることで、
夏を容易に乗り切ることができます。
原種よりもさらに冷涼な地域が向いているユーカリです。
日照が不足していると、病気がちで、
雨の当たらない環境では、ハダニ被害もかなり激しく出ます。
日照不足による、生育不良に、激しい病害虫の被害が加わると、
水分管理がしっかりしていても、枯死につながることもあります。
あまり大阪や関東の暖地には合っていない印象で、
東北や長野などの涼しい地域の方が向いていると思います。
小型の園芸品種のため、成長はかなり遅くなっていますが、
それが寧ろメリットにもなります。
この手の銀丸葉系のユーカリは
どれも根張りがデリケートなため、
鉢植えではどうしてもパフォーマンスが悪くなります。
特にこの鉢植えでのパフォーマンス低下が顕著な品種です。
鉢植えの場合は、いつまでもヒョロヒョロで
支柱なしではなかなか自立しないことが多いです。
また、性質上、真上に真っ直ぐに伸びてくれることはなく、
幹から90度の角度にどんどん脇芽を出していきます。
真っ直ぐに仕立てるには、かなり無理のある矯正が必要です。
過湿に対する耐性はかなりのものなので、
このユーカリを根腐れさせた経験がある場合、
ユーカリ栽培の水分管理を根本的に見直した方が良いでしょう。
※情報は適宜追加・変更します。- # by eucalyptus_k | 2012-10-19 18:37 | 品種別栽培ガイド
【品種別栽培ガイド-05】
ユーカリ・プルベルレンタ (Eucalyptus pulverulenta)続きまして第05回目は
ユーカリ・プルベルレンタです。
◎ユーカリ・プルベルレンタ
【学名:Eucalyptus pulverulenta】
【英名:Silver-leaved Mountain Gum】
【品種情報】
最高樹高:10m前後
樹形:Mallee(灌木)型
親葉への変化:大きさは変化するが丸葉を終生キープ
適合pH:弱酸性~弱アルカリ性(5.5-8.8)
【生息地情報】
地域:New South Wales(ブルー・マウンテンズ国立公園)
夏季最高気温:最高値39℃、平均値27℃
夏季最低気温:最低値0℃、平均値11℃
冬季最高気温:最高値20℃、平均値11℃
冬季最低気温:最低値-12℃、平均値-3℃
年間降水量:700~850mm
(参考)東京-約1800mm、大阪-約1500mm
【一般栽培情報】
・日照
終日直射日光が推奨。
半日直射程度ではかなりパフォーマンスが落ちます。
日照が悪いといつまでも小さな葉のままで貧弱になります。
屋内管理は完全不可。
・水遣り
表面が乾いたらたっぷりというタイミングでは、
夏以外の季節は少し多すぎます。(用土による)
他の植物に比べると、遥かに乾燥を好みますが、
ユーカリに慣れている人にはかなり水好きな方です。
・用土
日照と風通しが良ければ、通常の観葉植物用土でも栽培可ですが、
パーライトや軽石、川砂などを混ぜ込んだ方がより良いです。
粒状培養土など乾燥力のあるものの方が育てやすいです。
・鉢
根張りがデリケートなので、横広の鉢だと、
パフォーマンスが異様に低下します。
この品種には必ず縦長の鉢を使用しましょう。
鉢植えと地植えで非常に生育に差の出る品種です。
・肥料
あまり効き目はないですが、成長期などの液肥や、
リン酸分の少ない化成の置肥などは多少は効果あり。
全く与えなくても、十分に育てることは可能。
・植え替え
根がデリケートなので、植え替え時は注意してください。
初心者は絶対に根鉢を崩さないようにしましょう。
また、真夏・真冬の植え替えは傷みやすいので避けます。
・寄せ植え
根が細かくデリケートで、植え分けが不可能になるため、
できる限り寄せ植えは避けた方が無難です。
・病虫害
葉が硬いのであまりうどんこ病の被害は出ません。
雨のかからない場所では、ハダニ被害が出ることがあります。
精油のシネオールが強いのでその他虫害はほとんどありません。
・地植え
地植えすると本来のパフォーマンスが出て、
かなり激しい成長力を発揮します。
普通に育てると、すぐに数メートルに成長します。
また、横にも広がり、特異な樹形を形作ります。
サイズ的には庭木としても十分可能です。
・耐寒性
地植えの成樹で-15℃と言われています。
関西や関東の暖地では余裕で屋外越冬可能。
かなり耐寒性の強いユーカリなので、
寒地での屋外越冬も見込めるでしょう。
葉が硬いので、寒風にも強いです。
・成長力
環境さえ合えば、成長は結構激しくなりますが、
鉢植えにすると極端にパフォーマンスが落ちます。
それでも1年で40~50cmは十分に成長します。
・開花
実家の方で開花を実現することができました。
150cm程度の樹高があれば開花が見込めるようです。
花は、白に近いクリーム色の花が咲きます。
葉のサイズの割に思ったより小さな花です。
蕾や実も白く粉を吹いており、美しい外観をしています。
地植えをすれば早い段階での開花が見込めるでしょう。
・枯死の要因
ほとんどが植え替えの失敗、過湿による根腐れ、
夏場の根の蒸れによる急性根腐れ。
【季節の管理】
・春秋
最も良く成長するメインの時期。
良く日光に当てて、成長を促しましょう。
日照が悪いと、ほとんど成長が進みません。
この時期はかなりの日光を必要とします。
・夏
最も枯らせることが多い時期。
冷涼な気候出身のユーカリなので、
日本の高温多湿な夏は少し苦手です。
過湿による根の蒸れにも十分に注意します。
春の間から良く日光に当てていた株は
真夏の西日でも葉焼けすることはありません。
夏場はかなり成長が控え目になります。
・冬
用土が全乾きするタイミングで水遣り。
後はひたすら放置するでOKです。
少々の寒地では紅葉するようなこともなく、
葉痛みもほとんどなしで、とても力強い季節です。
この時期に過湿にしてしまうと、
春になって一気にダメージが出ることがあります。
【特記栽培情報】
日光にさえ良く当てていれば、
勝手にどんどん育ってくれるという楽なユーカリ。
逆に日光が足りないとかなり難しい植物になります。
※cinereaやgunniiよりも遥かに日光を欲します。
余程のことがない限り、高温障害が出ることはありませんが、
夏場はある程度、葉が傷むこともあります。
どちらかというと冷涼な地域の方が向いているユーカリです。
あまり大阪や関東の暖地には合っていない印象で、
東北や長野などの涼しい地域の方が向いていると思います。
ただし、結果としては、特に問題なく育てることができます。
終日直射日光にふんだんに当てることで、
とても大きな葉で元気な株になります。
この手の銀丸葉系のユーカリは
どれも根張りがデリケートなため、
鉢植えではどうしてもパフォーマンスが悪くなります。
特にこの鉢植えでのパフォーマンス低下が顕著な品種です。
鉢植えの場合は、いつまでもヒョロヒョロで
支柱なしではなかなか自立しないことが多いです。
また、性質上、真上に真っ直ぐに伸びてくれることはなく、
幹から90度の角度にどんどん脇芽を出していきます。
真っ直ぐに仕立てるには、かなり無理のある矯正が必要です。
過湿に対する耐性はかなりのものなので、
このユーカリを根腐れさせた経験がある場合、
ユーカリ栽培の水分管理を根本的に見直した方が良いでしょう。
※情報は適宜追加・変更します。- # by eucalyptus_k | 2012-10-18 17:33 | 品種別栽培ガイド
【ユーカリ紹介-52】
ユーカリ・ディシペンス (Eucalyptus decipiens ssp. decipiens)続きまして第52回目は
ハートリーフ三兄弟の中で
葉の付き方が丸葉ユーカリっぽくて、
ハートリーフの鮮やかな緑色が美しい
ユーカリ・ディシペンスです。
◎ユーカリ・ディシペンス
【学名:Eucalyptus decipiens ssp. decipiens】
【英名:Red Heart Gum / Moit】
ハートリーフユーカリと呼ばれるユーカリは数多く存在しますが、
私が本当にハートリーフの葉形だと思う3種を
勝手にハートリーフ三兄弟と呼ぶことにしています。
----ハートリーフ三兄弟----------------------------------
●Eucalyptus orbifolia(オービフォリア)
●Eucalyptus websteriana(ウェブステリアナ)
●Eucalyptus decipiens(ディシペンス)
----------------------------------------------------------
この3種の中では唯一、葉柄が短いもしくはほとんど存在せず、
丸葉ユーカリチックな葉の付き方をしており、
ハートリーフの緑色が鮮やかなのがdecipiensです。
ところが、実際、この3種は非常に良く似ていて、
素人が識別するためには、大きく育てて、
花が咲いてからの蕾や実の形状、
樹皮や樹形で判断するしかないほどです。
敢えてdecipiensの特徴を挙げるのであれば、
先述の通り、葉柄がとても短いために、
銀丸葉ユーカリなどのような葉の付き方をしており、
(幹に対して垂直に近い角度で付いている)
葉は少し丸みのあるハート形、もしくは
丸みのあるダイヤ型(幼苗時のみ)をしており、
葉の葉脈はあまり目立たずに、
最も左右対称に葉がつきやすいというところでしょうか。
写真を見ていただくとわかりますが、
葉が茎と平行になりやすいその他の2種に比べると、
葉が丸葉ユーカリのように茎と垂直になっています。
また、少し白みの強い他の2種に比べると、
葉の緑色が強く、鮮やかな緑色が美しくなっています。
さらにこのdecipiensには、原種とは別に
2種類の非常に良く似た亜種が存在します。
-------------------------------------------------
●Eucalyptus dicipiens ssp. decipiens
●Eucalyptus dicipiens ssp. chalara
●Eucalyptus dicipiens ssp. adesmophloia
-------------------------------------------------
これら亜種間の違いはパッと見はプロでも
全く見分けがつかないほどに良く似ています。
最も大きな違いは、成長してからの樹皮です。
その他では、実の形状なども若干異なります。
また、生息地が大きく異なるために、
実際に育ててみると、それぞれの性質の違いが良くわかります。
亜種については、後日紹介させていただきますので、
今回はssp. decipiens(原種)についてご紹介します。
まず、その大きな違いとなるポイントの樹皮です。
ssp. decipiensは亜種と比べて、
最もゴツゴツした樹皮をしているのが特徴です。
次に違いのポイントとなる実です。
たくさんの実が集合体となっており、
悪者の持っているトゲ付き鉄球のような形をしています。
この実はとても面白い形をしているため、
花材としても人気があるようです。
また、最も温暖な地域に生息しており、
砂地土壌を好むため、亜種の中では最も排水性が重要、
最も寒さに弱く、デリケートな性質を持っています。
ssp. decipeinsのその他の特徴としては、
他の2つの亜種と比べると、緑色が鮮やかな中でも、
最も葉や、特に新芽の白みが強くなる傾向があります。
また、幼苗期にはハートリーフではなく、
丸みのあるダイヤ型の葉が出ることもあるdecipiensの中では、
最初から比較的しっかりとしたハート型の葉が出やすいです。
decipiensはとてもレアなユーカリです。
どうやら、品種の特定がなされたのが、かなり近年のようで、
あまりにも古いユーカリ関連の書籍には、
そのdecipiensという名が見られないこともあります。
decipiensという学名には、
騙す、思い違いをさせる、欺くという意味があります。
これは、近年に特定された品種であることと、
decipiensに良く似たその他の品種がたくさん存在することから、
とても見間違いやすいという意味で付けられたようです。
非常に不本意な学名で少し可愛そうですね。。。
decipiensの一番の魅力は、
やはりその可愛らしいハートリーフでしょう。
ハートリーフ三兄弟の中では、ハートの周囲に丸みがあり、
最も可愛らしいハート形をしていることが多いです。
また、三兄弟の中で、最も激しく脇芽を出し、
横に広がったり、葉の隙間を詰めていく性質があるので、
とても美しい樹形へと仕立てやすいユーカリです。
三兄弟は全て西オーストラリア出身のユーカリですが、
ssp. decipiensはパース近郊~南部の沿岸部に生息しています。
この地域はとても温暖且つ比較的湿潤で、
冬も0℃以下になることは滅多にありません。
そのため、かなり我儘でデリケートな性質を持ちます。
耐寒性としては、かなり弱く、
大阪などの暖地でも、幼苗の間は、
簡易温室を使用するなどして、防寒対策をした方が無難です。
最終的に、ある程度の大きさに成長した株でも、
-3℃程度、頑張っても-5℃が限界というレベルです。
寒風や霜を浴びると、葉が赤く変色して傷みます。
decipiensの成長は三兄弟の中では最も激しいですが、
それでもユーカリ中では、かなり遅い部類になります。
プロでも1m近くまで育てるには数年を要するようです。
どちらかというと温度の高い季節をメインに成長します。
decipiensは三兄弟の中では最も水を欲するユーカリですが、
その中でも屈指の水分管理への我儘さを持っています。
特にその中でもssp. decipiensは最も我儘です。
夏場はとにかく、トップクラスの排水性を与えて、
即日で土を全乾きさせるような環境が重要です。
また、そのために、敢えて少し小さなサイズの鉢で
育てることが成功へのポイントになってきます。
植え替え直後でもなく、しっかりと日光に当てているにも関わらず、
葉がパラパラと散ることがあったら十中八九は過湿が原因です。
一般的な観葉植物などとは比べ物にならない程に
(早く乾くという意味での)超乾燥気味に
管理することが望ましいでしょう。
ここまで排水性にうるさいくせに、
三兄弟の中では最も水切れ耐性が弱く、
下手をすると夏場に水切れを出すこともあります。
このあたりの性質により、とてもマメな管理を求められます。
また、環境が合わなかったり、管理方法が悪いと、
すぐに葉が散ってしまい、不格好になります。
decipiensは、わずかに耐陰性を備えてはいるようですが、
日照不足だと、激しく病気に悩まされることになります。
うどんこ病被害の最も激しいユーカリの一つですし、
風通しが悪いと、褐斑病の症状が出ることもあります。
とにかく、半日以上の直射日光が必須になります。
また、あまり肥沃ではない土壌を好むことも大きな特徴です。
肥料、特にリン酸などの肥料当たりが発生することも多いので、
あまり肥料は与えずに、多肥は避けた方が無難です。
冬になると月に1、2回の水遣りで済む程に
ほとんど水を吸わなくなります。
ただ油断しているといきなり水切れを起こすこともあるので、
面倒ですが、冬もマメな観察を怠らないようにしましょう。
こんなに我儘で手のかかるdecipiensって、、、と
尻ごみされる方もいるかもしれませんが、
少し管理方法が特殊であるというだけで、
一旦育て方をマスターしてしまうと、
あまり難しいユーカリだとは思わなくなります。
根本的に水分管理が難しいmacrocarpaや、
三兄弟の中では、梅雨時期などに
いつも調子を崩すorbifoliaなどと比べれば、
慣れてしまうことで、かなり楽に育てられます。
気になるdecipiensの香りですが、
三兄弟の中では最も良い香りで、香りも強いです。
柑橘系の香りが最も強く、その中にアロマティックな香りが混ざり、
最後に微かにシネオールの香りがするといった感じです。
この香りは誰もが大好きになれるとても良い香りです。
香りとしてはuncinataにも良く似ています。
香りは葉を指で軽くこすると良く香ります。
ただし放っておいて香ってくるようなことはありません。
三兄弟の中ではwebsterianaと良く似ている ssp. decipiens。
でも、文章ではうまく説明できないのですが、
全体的な外観や色合いは明らかに異なります。
あなたはどのハートリーフがお好みですか?
外観は皆さんのお好み次第でしょうが、
どちらかというと放置も可で、
水遣りを忘れるような人にはwebsteriana。
マメに世話をしてあげたい人にはdecipiensでしょうか。
個人的には最も可愛いハートリーフだと思っています。
decipiensの中では、最も我儘だけど、
外観は最も白みが強く美しいssp. decipiens。
背丈がほとんど伸びないので、
コンパクトな鉢植えにもとても最適です!
育ててみたい方には、
親愛なるこあら師匠の農場をご紹介します。
このdecipiensは主力商品となっています。
一度育て方に慣れてさえしまえば、
そんなに厄介なユーカリではありません。
是非、一度育ててみてください!
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<栽培難易度:D>
香良さ:★★★★★
香強さ:★★★
成長力:★
要水分:★★
耐過湿:★★
耐水切:★★★
耐日陰:★★
耐移植:★★
耐寒性:★
耐暑性:★★★★
耐病虫:★
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※A簡単~E難しい / A+...Aより少し難しい- # by eucalyptus_k | 2012-10-17 14:31 | ユーカリ紹介
【品種別栽培ガイド-04】
ユーカリ・グニー (Eucalyptus gunnii ssp. gunnii)続きまして04回目は
ユーカリ・グニーです。
◎ユーカリ・グニー
【学名:Eucalyptus gunnii ssp. gunnii】
【英名:Cider Gum】
【品種情報】
最高樹高:25m前後
樹形:Tree(木立)型
親葉への変化:楕円丸葉~卵型の細葉へ変化
適合pH:弱酸性~中性(5.1-7.8)
【生息地情報】
地域:Tasmania中部(準高山湿地帯)
夏季最高気温:最高値34℃、平均値19℃
夏季最低気温:最低値-3℃、平均値6℃
冬季最高気温:最高値16℃、平均値7℃
冬季最低気温:最低値-13℃、平均値-1℃
年間降水量:1000~1650mm
(参考)東京-約1800mm、大阪-約1500mm
【一般栽培情報】
・日照
終日直射日光が推奨。(夏場は少し遮光が必要)
最低でも半日直射は欲しいところです。
屋内管理はほとんど不可。
・水遣り
表面が乾いたらたっぷりというタイミングでは、
夏以外の季節は少し多すぎます。(用土による)
他の植物に比べると、遥かに乾燥を好みますが、
ユーカリに慣れている人にはかなり水好きな方です。
水切れ耐性がほとんどないので、水切れにも注意です。
・用土
日照と風通しが良ければ、通常の観葉植物用土でも栽培可ですが、
パーライトや軽石、川砂などを混ぜ込んだ方がより良いです。
粒状培養土など乾燥力のあるものの方が育てやすいです。
・鉢
あまり問いませんが、縦長の方がパフォーマンスは出ます。
他のユーカリに比べると、横広の鉢でも
パフォーマンスの低下があまりありません。
・肥料
あまり効き目はないですが、成長期などの液肥や、
リン酸分の少ない化成の置肥などは多少は効果あり。
全く与えなくても、十分に育てることは可能。
・植え替え
植え替えに対しての耐性は強い方ですが、
初心者はできる限り根鉢を崩さない方が無難です。
また、真夏・真冬の植え替えは傷みやすいので避けます。
・寄せ植え
後々の植え分けがとても困難になるため、
できる限り寄せ植えは避けた方が無難です。
また、吸水力が激しいので、寄せ植えした花草を
早い段階で枯らせたり、生命力を奪うことがあります。
・病虫害
ミント系の成分を持つユーカリの一種なので、
うどんこ病やハダニの被害はほとんどありません。
ただし、日照不足の場合は酷い被害がでることもあります。
シネオール自体は薄い方なので、
尺取虫や蓑虫などが付くことはありますが、
被害が深刻になるようなことはありません。
・地植え
日本に入ってきているgunniiには様々な亜種が混在しています。
10m程度の亜種から、25mを超える原種まで様々です。
狭い日本の庭や玄関前のスペースでは、
根張りが十分にできずに、いまいちパフォーマンスが出ないため、
結果として、シンボルツリーとしても多用されていますが、
それでも最大樹高はかなりのものであることに留意してください。
畑のど真ん中など、根張りが十分にできる場所では、
簡単に電信柱を超えるサイズにまで成長します。
・耐寒性
ユーカリ中でもトップクラスの耐寒性を誇り、
地植えの成樹で-20℃以上と言われています。
関西や関東の暖地では余裕で屋外越冬可能。
日本の最も寒い場所でも栽培不可能ではありません。
・成長力
鉢植えであれば、最高で年40~50cmほど。
地植えすると1年で1mを超える可能性もあります。
多くの日本の都心部では、高温多湿が過ぎるようで、
パフォーマンスはいまいちなのですが、
それが逆に管理しやすいという結果につながっているようです。
・開花
そこそこの大きさの樹木を頻繁に見かける割には、
開花したという情報を全く聞いたことがありません。
恐らく、かなりの樹高が必要かと思います。
花は、ほとんど白に近いクリーム色の小さな花が咲きます。
蕾や実の形状・外観は亜種を見分けるポイントになります。
原種では白く粉を吹いていたり、粉が少なかったり様々です。
・枯死の要因
ほとんどが植え替えの失敗、過湿による根腐れ、
夏場の根の蒸れによる急性根腐れ。
【季節の管理】
・春秋
最も良く成長するメインの時期。
良く日光に当てて、成長を促しましょう。
他のユーカリに比べると、水を良く吸うので
この時期にも水切れに少し注意してください。
・夏
最も枯らせることが多い時期。
最近分かってきましたが、
特に見た目の変化は起きないにも関わらず、
日本の大阪や名古屋、東京などの夏は暑すぎて、
実際はかなり参っているようです。
新芽などに色素が抜けた高温障害の症状が出ることもあります。
少し涼しい場所に退避したり、遮光するのも良いでしょう。
また、夏はとても蒸れやすく、時期にしては、
思ったよりも水を吸わなくなることがあります。
過湿+高温には特に注意して、
真夏は少しお休みをさせてあげるような感じで管理します。
夏場はあまり成長は進まなくなります。
・冬
最もgunniiが美しくなり、安定する季節です。
用土が全乾きするタイミングで水遣り。
後はひたすら放置するでOKです。
他のユーカリに比べると、冬場でも結構水を吸います。
日本の暖地では葉が傷むようなこともなく、
新芽を展開することもあり、
寧ろ元気になった印象さえ受けます。
この時期に過湿にしてしまうと、
春になって一気にダメージが出ることがあります。
【特記栽培情報】
日光にさえ良く当てていれば、
勝手にどんどん育ってくれるという楽なユーカリ。
逆に日光が足りないと少し難しい植物になります。
ただし、思った以上に暑さは苦手なようで、
夏場や秋口にgunniiがいきなり枯れたというのは、
夏にかなりダメージを受けていたのが原因のようです。
ユーカリの中ではかなり湿潤を好む方なのですが、
夏場の過湿や根の蒸れには十分に注意が必要です。
暑さにとても強いユーカリが多い中、
gunniiは少し暑さには弱いんだなと考えてあげてください。
元々は比較的大型のユーカリなのですが、
日本のあらゆる環境と相まって、
かなり鉢植えで管理しやすいユーカリとなっています。
鉢植えでも、幹が十分に太り、
しっかりと自立するたくましい株に育ちます。
逆に日本の庭などで地植えにすると、
思ったよりパフォーマンスが出ないのですが、
それが結果として、低木のシンボルツリーとして
重宝される原因となっているのが面白いところです。
過湿に対する耐性はかなりのものなので、
このユーカリを根腐れさせた経験がある場合、
ユーカリ栽培の水分管理を根本的に見直した方が良いでしょう。
ただし、夏の管理は少し難しいところもあるので、
そのあたりは、冷涼地のユーカリの入門編としても経験になります。
※情報は適宜追加・変更します。- # by eucalyptus_k | 2012-10-16 10:10 | 品種別栽培ガイド