イラガの不思議!?
今日はユーカリとは全く関係のない話題です。
突然ですがイラガって知っていますか?
あの黄緑色の刺々しい、
刺されるととても痛い毛虫のことです。
抵抗のある人もいるかと思いますので
敢えて写真は載せません!
イラガは品種によっては、
ユーカリに付くこともあります。
この、世にも恐ろしいイラガですが、
私の親戚に、触っても刺されない男がいます!
この男は、イラガを少し見定めると、
恐れることなく、掴んで持ち上げることができます。
傷みに耐えているのではなく、
全く刺されていないのです。
その男曰く、
「イラガは刺すモードと刺さないモードがある」
のだそうです。
うまく口では説明できないけれど、
イラガを良く見たらわかるのだそうです。
ポイントはイラガの色と硬さだそうです。
持っていて、イラガが硬くなり始めたら、
刺すモードに切り替わるサインなので、
すぐ手から離すのだそうです。
このようなことがあり得るのでしょうか?
誰か、科学的根拠をご存じの方がいらっしゃったら、
是非とも情報の提供をお願いします。- # by eucalyptus_k | 2012-08-24 18:14 | その他
【ユーカリ紹介-47】
ユーカリ・アーナ (Eucalyptus urna)続きまして第47回目は、
白銀色の逆ハート型の葉が美しく、
日本の植物にはないような、
とっても変わった葉の付き方が特長の
ユーカリ・アーナです。
◎ユーカリ・アーナ
【学名:Eucalyptus urna】
【英名:Merrit】
このurnaは、現地でも非常にマイナーで、
マニアックな西オーストラリアのユーカリです。
これもたまたま、ユーカリ識別ソフトで
ユーカリの一覧を何気なく見ていたときに
その葉の付き方の面白さから興味を持ちました。
ところがurnaは非常にマニアックなユーカリであるため、
少しタネを見つけるのに苦労しました。
最終的にはいつもお世話になっている
ebayのタネ屋さんに探してもらって手に入れました。
パッと見は色も葉型もgilliiに良く似ています。
ところが横から葉を見てみると、
とっても不思議な付き方をしていることがわかります。
葉と茎をつないでいる部分に
ウイング(羽根)が付いていて、
横から見るとその変わった形状が良く分かります。
このウイングはとても面白いのですが、
支柱をするときには、どうしても傷つけてしまうので、
urnaはとても支柱のしにくいユーカリです。
urnaの葉色は綺麗な白銀エメラルドで、
gilliiなどと同じような感じの美しい葉です。
育苗初期にはとても小さな葉が出てきて、
少し頼りない感じで心配していましたが、
しっかりと日光に当てて育てていると、
gilliiと同じくらいの大きさの
硬く立派な葉へと育っていきます。
株元には初期の小さな葉がまだ残っています。
urnaの生息地はalbidaなどとほぼ同じ地域です。
こんなに特徴的で面白いユーカリですから、
最初は低木ブッシュ状の品種かと思っていました。
ところが、urnaは、実際には16m程度と、
西AZのユーカリの中では比較的大きなサイズの
Mallee型(灌木型)の樹木へと育つようです。
また、少し残念なことに、
大きく育ててしまうとalbidaと同じように、
柳のように細長い、光沢のある
深緑色の葉へと変わってしまいます。
urnaのこの特徴的な葉をキープするためには、
なるべく鉢植えで樹高を抑えて
のんびりと育てていきたいところです。
学名のurnaの意味ですが、
その実の形状が壺(urn)の形をしているため、
そのurnから名付けられた学名です。
urnigeraもurnから学名の付いたユーカリですが、
urnigeraの場合は、葉の形がurn型ということから名付けられたので、
実の形状から名前の付いたurnaとは少しだけ理由が異なります。
urnaの管理方法についてですが、
他の特徴的な西AZのユーカリの例にもれずに、
水分管理や日照にうるさいところがあります。
また、発芽してからの育苗初期の生存率がとても低く、
生育不良でうまく育たずに枯れてしまう株が際立って多いです。
ただし、25cm程度にまで育ってしまえば、
albidaなどとあまり管理方法は変わらなくなります。
あまり嬉しくないurnaの特徴ですが、
育苗初期の難易度が少し高いユーカリといえます。
育苗初期にはとにかく、タネをたくさん播くことと、
他の苗よりもさらに乾燥気味に管理することです。
また根の張りが激しく、少しデリケートなので、
最初から少し大きめのポットや鉢に植えつけた方が
生育不良を出しにくいように思います。
25cmを超えてからのurnaの管理は
albidaとほぼ同じ管理で大丈夫です。
とにかく終日直射日光に当てて、
強乾燥力の用土で、乾燥気味に育てることです。
ただ、夏場はalbidaよりも少し吸水が激しく、
水切れが起こりやすいので注意してください。
空中湿度が高いと少し葉が傷んだりしますが、
urnaは基本的に病虫害を受けにくいユーカリです。
また、雨に当てて育てていても、
albidaほど葉が汚くなることもありません。
一番大切なのは他の西AZのユーカリと同じで
日光にふんだんに当てることです。
日照が足りないと、上の写真のような
初期の頼りない葉のままで、
いつかは弱って枯れてしまうことになります。
ただし大阪などの真夏の暑さは
urnaには少し暑すぎるようで、
若干の葉焼けが発生することもあります。
地域によっては、涼しい場所で管理を行い、
盛夏限定で少し遮光した方が経過が良いこともあるでしょう。
東AZのユーカリと比べると少し我儘ですが、
とにかく25cm以上にさえ育ってしまえば、
西AZのユーカリの中では特に難しい方ではありません。
比較的大きな樹木へと育つ品種だからでしょうか。
caesiaやaccedens程ではありませんが、
albidaなどと比べると、urnaの成長力は激しい方です。
urnaの耐寒性ですが、
昨年の冬は場所の都合で温室の外に出していたのですが、
とくに目立った葉痛みはありませんでした。
恐らくalbidaなどと同じく、
-7℃程度までは耐えられるかと思います。
ただし、小さな間は、葉が軟いので、
寒風の直当たりは避けた方が良いかもしれません。
urnaは、西AZのユーカリの中では
際立って耐寒性の強いユーカリであるといえます。
冬場はほとんど水を吸わなくなるので、
忘れたころに水遣りをする程度で管理してください。
気になるurnaの香りですが、
シネオールの香りをベースに、少しアロマティックな香りがします。
シネオールの香りを少し円やかで高貴にしたような感じです。
他で言うと、leucoxylonなどの香りにも似ています。
ただし、香りの方はleucoxylonなどよりも
びっくりするほど強いです。
先日、写真を撮る際に、支柱を付け直したのですが、
部屋中がurnaの香りでいっぱいになりました。
支柱を付ける際には、
どうしても葉のウイングを傷つけてしまうので、
香りが強くなるのはある程度、理解できます。
それでも、部屋中が強く香る程までになって、
少し触っていただけなのに、手が精油でベトベトになりました。
恐らく、精油の含有量がかなりのものなのでしょう。
見た目の面白さだけでなく、
香りを楽しむユーカリとしても十分通用します。
とにかく、urnaは見た目がかなり特徴的で、
ツキヌキユーカリ(perriniana)などに次いで、
園芸仲間に自慢できそうなユーカリです。
ところが、非常に残念なことに、
現地でもタネが手に入りにくいほどにマニアックなので、
日本で苗を手に入れることは恐らく不可能でしょう。
urnaを育ててみたい方は、まだ在庫があると思うので、
タネを売っているタネ屋を紹介することができます。
先日も、とある方の依頼を受けて、
urnaの種子購入を代行しました。
urnaはとても素晴らしいユーカリなのですが、
マニアック過ぎるのがたまに傷です。
見た目も面白く、且つとても美しく、
香りも非常に強いユーカリなので、
是非とも日本で流行って欲しいユーカリの一つです。
興味のある方は、相談にのることができます。
遠慮なく、声をおかけください!
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<栽培難易度:C>
香良さ:★★★★
香強さ:★★★★★
成長力:★★★
要水分:★★★
耐過湿:★★★
耐水切:★★
耐日陰:★★
耐移植:★★
耐寒性:★★★★
耐暑性:★★★
耐病虫:★★★
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※A簡単~E難しい / A+...Aより少し難しい- # by eucalyptus_k | 2012-08-21 15:16 | ユーカリ紹介
今年は結構枯れる。。。
今年は結構なユーカリを枯らせています。
先日、ご報告したglobulus ssp. maideniiやgunniiの他にも、
aromaphloiaなども枯らせてしまいました。
いつも小さなポット苗は結構な確率で枯れますが、
60cmオーバーになった株が
立て続けに枯れるのは珍しいことです。
恐らく、管理のミスと天候読みの間違いにより、
過湿になったことで根が蒸れたものと思います。
他にもかなり元気だったgunnii ssp. divaricataの
40cmにもなったポット苗も枯れていました。
そして、また今日、viminalis ssp. cygnetensisが
星になってしまいました。。。
このviminalis ssp. cygnetensisは以前より
非常に調子が悪く、変な症状を発症していました。
以前にもアップした下の写真のように、
出てくる葉全てが貧弱で色素欠乏の症状が出ており、
どんどん葉が枯れていくという状態でした。
これは、微量要素の補給を行っても改善されなかったため、
恐らく、要素欠乏ではなく、何かの病気だったようです。
私はviminalisを昔から結構枯らせているので、
私の鬼門と言えるユーカリになってしまいました。
もう一つあるviminalis ssp. viminalisの方は
比較的元気なので、枯らせないように気をつけたいと思います。
冬に葉が傷む品種、梅雨に傷む品種、
そして夏に傷む品種と、ユーカリは多種多様、特徴が様々で
なかなか多数の管理は難しいところですね。
これも経験として、
次へのステップにしたいところです!- # by eucalyptus_k | 2012-08-15 17:08 | ユーカリ(栽培実績)
ユーカリ・マクロカルパ(macrocarpa)に蕾!!
Eucalyptus macrocarpa ssp. macrocarpaに
念願の蕾ができていました!
もちろん、実家の庭の株の話です。
我が家のベランダの成長速度では
早くても再来年になりそうです。。。
またまだ、小さな蕾ですが、
これからもっと大きく成長することでしょう。
今は私の指と比較すると下の写真のような感じです。
これでも他のユーカリの蕾と比べると
とてつもなく大きいことがわかります。
恐らく、他のユーカリを参考にして考えると
10月くらいの開花になるのではないでしょうか。
とにかく実家の庭は
macrocarpaを育てるには最高の環境のようで、
この株はわずか2年半の株です。
現在の樹高は150cm弱程度です。
通常は、3~5年はかかると言われているので、
非常に早く蕾ができたことになります。
一年目で1mくらいまでいき、
そこから他の植物との絡みで
何度も激しく剪定しているので、
どれだけ成長が激しいのかが良くわかります。
全く剪定をしていなかった場合は
確実に2mを超える樹高に成長していたでしょう。
株元の太さはかなりのもので
完全に立派な木になっています。
ちなみに参考までに実家の株の環境です。
●春~秋は終日直射日光が当たる(遮光なし)
●用土はゴールデン粒状培養土の観葉植物用
●鉢は百均で購入したプラスチック5号鉢
●雨が100%当たる環境
●越冬は完全屋外の雨ざらし
また親父はとてもマメで
多い時には週一くらいの頻度で液肥を与えています。
また、仕事の都合もあり、
夏季でも水遣りは最高で一日一回朝のみです。
晴天の暑い日の夕方には
犬の耳のようにダランと葉が垂れてしまいますが、
それでも朝までは水を与えていないそうです。
caesia ssp. magnaなどは、
この水遣り頻度には耐えられずに枯れてしまいましたので、
どれほど乾燥気味に育てているかがわかります。
また、一度、一日二回、
朝夕に水を与えていたこともあったそうですが、
葉が水切れ気味で完全に垂れたとしても、
一日一回の方が明らかに調子が良いとの話でした。
我が家のベランダのmacrocarpaは
同じ二年半で今やっと1mに差し掛かろうというところです。
早くベランダでも、開花を実現させたいところです。
さて、この実家の株は無事に開花できるでしょうか?
今からとてもわくわくしています!- # by eucalyptus_k | 2012-08-14 08:25 | ユーカリ(花と蕾)
globulus ssp. maidenii大ピンチ!
先日も書きましたが、
150種以上も育てていると
一人で管理できる限界を超えて
時たまエラーを出してしまいます。
そんな被害に合うのは、難しいユーカリではなく
どちらかというと簡単なユーカリだったりします。
樹高150cm近くもあるglobulus ssp. maideniiが
全体的に枯れてきてしまっています。。。
水切れや暑さにやられている場合は
大体涼しい夜になると戻ってきますが、
これは昼でも夜でも戻らずにここまで傷んでしまいました。
恐らく、置き場所がクーラー室外機の近くなのに
チェック漏れで余分に水を与えすぎて
根が蒸れてしまったものと思われます。
育てていて思うのは、ssp. maideniiは、
その他のglobulusと比べると
少し乾燥気味の方が良いように思います。
その隣にあるssp. bicostataとssp.globulusは
同じような管理をしているにも関わらず、
至って元気な状態です。
元々生命力は強力なユーカリなので
何とか戻ってきてほしいと願っています。
しかし、ここに来て
globulusを枯らせることになるとは
全く思ってもいませんでした。
油断大敵!
もっとしっかりと管理をしていこうと
心に誓うキッカケになりました。
maidenii!戻ってこい!!!- # by eucalyptus_k | 2012-08-13 13:37 | ユーカリ(栽培実績)