2010/10/24 ユーカリ育成の近況(5)
恒例の育てているユーカリたちの近況です。
今回も「鉢植えになっている」ユーカリほぼ全てを公開します。
※今回はABCD順に公開していきます。
robusuta/rudis/citriodoraなどについては、
既に大幅な剪定を行ってしまったため省いています。
robusuta/rudisについてはユーカリ紹介の写真が最新です。
またcitriodoraは2m近くまで成長していました。
この他にもポット苗が多数あります。
またポット苗にはここにはない品種もあります。
これは自身の記録としても使用しているので、
お時間のある方のみご覧になってくださいね。
何しろ数が多いですから^^;
写真は全て撮影を完了しているのですが、
数が多いため、全5回に分割してアップしています。
よろしくお願いいたします。
<バックナンバー>
・2010/5/1の状況
・2010/5/7の状況
・2010/6/5の状況
・2010/6/19の状況
・2010/8/8の状況(1)
・2010/8/8の状況(2)
・2010/8/8の状況(3)
・2010/8/8の状況(4)
●Eucalyptus rubida
種播時期:昨年冬
現在樹高:18cm
鉢サイズ:6号プラスチック
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/3当たる日陰
一度はホコリダニの被害で新芽が全部枯れましたが、
薬をまいた後に新しい新芽が出てきたところです。
とにかく余り上に伸びずに、たくさん脇芽を出していきます。
本来はピンクがかるほどの銀丸葉が特徴の品種ですが、
日照不足のため、緑色の濃い細長い葉になっています。
暑い夏は苦手で、涼しくなってからが本領発揮です。
かなり水が好きで、水切れが急に起こるので注意が必要です。
●Eucalyptus scoparia
種播時期:苗を譲受
現在樹高:35cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/4日当たる日陰
Osakano_Jieさんに頂いた苗です。
日陰&過湿に強く、ベランダで育てるのに最適なユーカリです。
家のベランダでは最も日光の当たらない場所に置いていましたが、
少し徒長はしているものの、かなり大きく成長しています。
直射日光ガンガンの実家の庭に置いていたものは、
かなり葉焼けして枯死寸前で、
最近涼しくなってから伸び出しています。
わかりにくいですが、ハダニの被害をかなり受けていました。
●Eucalyptus sideroxylon rosea
種播時期:今年春
現在樹高:25cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
過湿にかなり弱く、根腐れしやすいユーカリトップクラスです。
また、かなりの日光を必要とし、
日陰だと生育が極端に悪くなります。
日本でも結構見かけるユーカリなのですが、意外に一癖あります。
家でも意識して日光に当てていかないと、
中々成長が進まずにうどんこ病の被害が出たりします。
暑い夏の方が良く成長していたように思います。
●Eucalyptus smithii
種播時期:今年春
現在樹高:18cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
暑い夏の直射日光に当てると、葉焼けしたり、ヘロヘロになり、
中々成長も進まず、意図的に半日陰の場所で養生させていました。
最高気温が30℃を切りだした頃から急激に成長が進みました。
どちらかというと水が好きで、急に水切れがやってきます。
暑さに弱く、少しデリケートなviminalisといった感じです。
家のようなベランダでは比較的育てやすい品種です。
●Eucalyptus staigeriana
種播時期:今年春
現在樹高:30cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外(簡易温室も検討)
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
家ではあまり病害虫の影響を受けずに着実に成長していきました。
半熱帯のユーカリだからでしょうか?
比較的空中湿度の高い環境を好むように思いました。
水もcitriodoraなどと同様にかなり必要とする品種で、
家のベランダの環境にもかなり合ったユーカリであるといえます。
フルーティーな香りのユーカリではトップクラスに良い香りです。
ただし、発芽率の悪さが驚異的で、タネをグラム単位で播いて、
たった3苗しか発芽しなかったという最低の実績があります。。。
●Eucalyptus tenuiramis
種播時期:今年春
現在樹高:20cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
家のベランダでは若干日照不足が否めませんが、
日本ではかなり育てやすいユーカリであると思いました。
発芽に関してが、少しテクニカルなので、
それさえクリアできれば、gunniiなどと並んで普及ができそうです。
cinereaなどと同じで
非常にスタンダードなユーカリ管理を行います。
ミント系ユーカリの代表格で病害虫被害はほとんどありません。
先の方の葉が若干ツキヌキ状になってきています。
●Eucalyptus tereticornis
種播時期:昨年冬
現在樹高:30cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
少し暖かい地方(クイーンズランド)出身のユーカリですが、
この辺りの地域は比較的雨量も多く、
日本に近い部分があるのでしょうか。
かなり育てやすく、成長の早いユーカリが多く生息しています。
他にはgrandisやcitriodoraなどがありますが、
非常に育てやすいです。
このtereticornisも成長の早さが尋常ではありません。
かなり日光を必要とする品種でなので、十分な日光に当てて、
しっかりと水遣りを行っていれば、爆発的に成長していきます。
シネオールが含まれていないためか、害虫被害を受けやすいです。
●Eucalyptus torquata
種播時期:苗を譲受
現在樹高:40cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が半日当たる日陰
定植してから約1ヶ月半は全く動きがありませんでしたが、
ここにきて落ち着いたのか急激に新芽を伸ばし始めました。
成長のキーはやはり十分な直射日光であると思います。
非常に乾燥好きで高温が大好きという情報もありますが、
家では思ったよりも水が好きで、涼しくなってからでも
スイッチが入れば結構成長が早いなと思いました。
イマイチ育成ポイントの掴みにくいユーカリです。
●Eucalyptus uncinata
種播時期:苗を譲受
現在樹高:35cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
気づかないうちに成長していたといった感じのユーカリです。
やはり十分な直射日光が成長のキーだと思います。
日照不足だと葉が小さく育っていく傾向があります。
発芽初期の育苗は少々デリケートですが、
ある程度大きくなってからは、比較的育てやすいユーカリです。
家ではうどんこ病被害は控え目ですが、
ハダニには少し苦しめられました。
葉がツキヌキ状になるという話ですが、
今のところは一つも見られません。
●Eucalyptus urnigera(Glaucous Form)
種播時期:昨年冬
現在樹高:12cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
非常に成長のキーが掴みにくいユーカリです。
かなり日光が必要であると思っていますが、
あまり暑すぎるのは得意ではないという情報もあります。
家では夏季にはほとんど成長を進めることはなく、
涼しくなってからの方が圧倒的に成長が進んでいます。
またかなり乾燥を好む品種のようにも思います。
gunniiと良く似た性質を持っているようなので、
これからの成長と冬季の活動に期待しています。
●Eucalyptus viminalis ssp. viminalis
種播時期:苗を購入
現在樹高:40cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
viminalisの原種で少し茎が赤く、葉が細長いのが特徴です。
スタンダードなユーカリ管理を行っていれば、爆発的に成長します。
日照不足だと葉が薄く、うどんこ病の被害もチラホラ見られます。
aromaphloiaとは見た目も性質も良く似ており、
パッと見はほとんど区別が付かないことがあります。
●Eucalyptus viminalis ssp. cygnetensis
種播時期:苗を購入
現在樹高:40cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
こちらは茎が緑色で少し葉が丸みを帯びているのが特徴です。
文献ではssp. viminalisより少しデリケートとありますが、
家ではこちらの方が強健で爆発的に成長していきます。
このくらいの苗の間はssp. viminalisとほとんど区別が付かず、
全く同じような管理を行っています。
●Eucalyptus viridis
種播時期:昨年冬
現在樹高:25cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
十分な日光を当てていればより丈夫な株に育ちます。
最初の発芽率が非常に良いので、かなりの数の苗を抱えました。
暑い夏の間の成長が著しく、最近は少し控えめになりました。
あまり水を必要とせずに、放置していると勝手に育っていきます。
意外にうどんこ病被害にあいやすいユーカリですが、
薬をかけても余り薬害が出ることもありません。
●Eucalyptus websteriana
種播時期:苗を購入
現在樹高:35cm
鉢サイズ:6号プラスチック
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
とにかく恐ろしく水を必要としないユーカリです。
家では月に2回程度しか水遣りをしませんが、
一度も水切れでヘタったところを見たことがありません。
本当にほおっておくことで寧ろ元気に育つようなユーカリです。
(世話好きの人には少し不向きかもしれませんw)
家ではかなりうどんこ病の被害が多発していますが、
あまりうどんこ病ではダメージを受けないようで、
気にせずにどんどん新芽を展開していきます。
今年度はこれで全部です!
次は来年!一つも枯れることなく、
この冬を無事に乗り越えることができるでしょうか。
ちなみに越冬では、室内に入れるものは一つもありません。
寒さに弱いものは簡易温室で管理、後は野外で管理します。
簡易温室は寒風から守るだけのもので、
気温は野外と同じになります。- # by eucalyptus_k | 2010-11-01 01:05 | ユーカリ(栽培実績)
今年のユーカリ育成を振り返って
今年、ユーカリの種を大量に播いて、
そして、成長の季節が、あと数ヶ月で終わります。
春に種を播いたものの中で
一番大きくなったものが1m程度
一番成長が遅かったものが6cm程度です。
ユーカリを育ててみて思ったのは、
思ったよりたくさんの日光と
少し強いくらいの空気の流れが大切だと感じました。
この2つはマンションのベランダという環境では
一番確保するのが難しい要素ですから、
それはそれは苦しみながら学びました。
今年はもう1つ、実家の親父の協力を得て、
車で5分程度離れた、一軒家の実家の庭でも
ユーカリの育成を試験的に行ってみました。
まず、家のベランダですが、
通常の一般的なマンションのベランダと異なり、
完全に風を通さない高さ120cm程度の石壁で囲われています。
そのため、冬は暖かく、強風も遮ることができる反面、
湿気がこもりやすく、特に下方での空気の流れがありません。
そこに、洗濯物を干すわけですから、
かなり湿気がこもり、ムンムンの状態となります。
また、上の階が大きく前方にせり出しているため、
台風級の横殴りの雨が降らない限りは、
雨の日でも余裕で洗濯物を干すことができます。
これは、日照がその分悪くなることを意味します。
太陽の高い季節(4~7月)は、
ベランダの1/3程度に西日が当たるだけ、
太陽の中程度の高さの季節(2~3月・8~9月)は、
ベランダ全体に4時間程午後の日差しが当たり、
太陽の低い季節(10月~1月)は、
ベランダの半分程度に2時間程午後の日差しが当たります。
最高で4時間/日程度の直射日光となるため、
ほぼ、半日陰の環境ということになります。
この環境はユーカリにはかなりよろしくありませんでした。
ある程度の樹高が稼げればそれだけ日照を得ることができますが、
背の低い苗ほど、日照が悪くなるという厄介な環境です。
この湿気のこもった、日照の悪い環境でも
良く育ってくれたユーカリは下記の品種です。
robusta/camphora/rudis/bridgesiana
citriodora/scoparia/gunnii/staigeriana
crenulata/goniocalyx/grandis/nova-anglica
aromaphloia/melanophloia
湿気に強かったり、日陰に強い品種ばかりです。
これにneglectaを足した品種が、
日本に合って、日陰でも育つ品種といえると思います。
そのまま、栽培難易度が簡単だとも考えられるでしょう。
トップ3はrobusta/citriodora/bridgesianaです。
一方、著しく生育の悪かった品種は下記です。
kruseana/albida/crucis/rhodantha
macrocarpa/polybractea/lehmannii/tetragona
Moon Lagoon/forrestiana/tetraptera/gillii
pachyphylla/torquata/caesia/uncinata/decipiens
ほとんどが中央~西オーストラリアの品種で
高温・乾燥・強い日差しを好む品種ですね。
結論としてこれらの品種をベランダで育てることは
かなりの力技だなあと思わされました。
ワースト3はtetragona/Moon Lagoon/albidaです。
tetragona/Moon Lagoonは
半年で6~10cmしか成長しませんでした。
そして下記は比較的日本でもメジャーですが、
意外にも家では全然奮わなかった品種です。
cinerea/pulverulenta/perriniana/viminalis/morrisbyi
glaucescens/parvula/cordata/leucoxylon/radiata
生育が遅いこともありますが、
何よりも病気がちで株自体の元気がないものが多いです。
湿度が高く、日光が不足しており、
何よりも空気の動きがないのが一番の要因かなと思っています。
次に家の実家の庭ですが、
ここは比較的広いオーブンスペースの庭です。
太陽の一番高い季節のみ、
11時くらいまで少し日陰が生じますが、
それ以外の季節は終日直射日光がガンガンに降り注ぎます。
また、実家の前が学校のグラウンドのため、
かなり風通しが良いのも特徴です。
ここではベランダとは異なり、
下記の品種が非常に良い生育状況となりました。
pulverulenta/perriniana/kruseana/albida
crucis/macrocarpa/tetragona/tetraptera
pachyphylla/torquata/caesia/uncinata
gillii/orbifolia/camphora/aromaphloia
melliodora/erythrocorys
特に西オーストラリア品種の成長の良さが尋常ではありません。
macrocarpaなどが別品種の如く、高速で大きくなっていきます。
また、葉の硬さと葉の大きさが全く違います。
ベランダのものと比べてみると、別品種のように違います。
ところが逆に、下記の品種は生育が著しく悪く、
葉焼けや枯れが多発してしまいました。
gunnii/crenulata/scoparia/sturgissiana
melanophloia/nitens/lehmannii/smithii
delegatensis/cladocalyx nana/radiata
最後に、ベランダでも実家でも、
イマイチ実績の上がらなかった品種があります。
Moon Lagoon/radiata/delegatensis/cordata
lehmannii/forrestiana/leucoxylon
ここには私が掴み切れていない何かがあるのでしょう。
これらの品種の成長の鍵を掴むことも
次年度の大きな目標になると思います。
日々学びの連続ですね。。。
好奇心と探求心は尽きません。- # by eucalyptus_k | 2010-09-24 00:22 | ユーカリ(栽培実績)
2010/8/8 ユーカリ育成の近況(1)
恒例の育てているユーカリたちの近況です。
今回は「鉢植えになっている」全てのユーカリを公開します。
この他にもポット苗が多数あります。
またポット苗にはここにはない品種もあります。
これは自身の記録としても使用しているので、
お時間のある方のみご覧になってくださいね。
何しろ数が多いですから^^;
写真は全て撮影を完了しているのですが、
数が多いため、全4回に分割してアップしています。
よろしくお願いいたします。
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●Eucalyptus globulus ssp. globulus
種播時期:昨年冬
現在樹高:20cm/8cm
鉢サイズ:7号スリット
置き場所:直射日光の当たらない日陰
大きい方がssp. globulusで小さい方がvar. compactaです。
原因不明の葉が巻いてしまう症状に見舞われて困っています。
一番上の葉が笹船のように巻いてしまっています。
●Eucalyptus globulus ssp. maidennii
種播時期:昨年冬
現在樹高:20cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光の当たらない日陰
ssp. globulusよりやや小振りで、
新芽がより白銀色になり綺麗です。
葉の巻く症状は発生していません。
徒長気味なので乾燥気味の管理を心がけたいと思います。
●Eucalyptus globulus ssp. bicostata
種播時期:今年春
現在樹高:10cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光の当たらない日陰(クーラー室外機横)
少し遅めに種を播いたので若干小ぶりです。
これも新芽が白銀色になり綺麗です。
葉の巻く症状は発生していません。
●Eucalyptus gunnii ssp. gunnii
種播時期:昨年春に苗を入手
現在樹高:50cm
鉢サイズ:5号陶器
置き場所:直射日光の当たらない日陰(クーラー室外機横)
最も初めに入手したユーカリです。
劣悪な置き場所にも関わらず非常に元気です。
大きくなるに従って白銀色が増し、今非常に綺麗です。
鉢が小さめなので水がすぐに切れるのが問題です。
●Corymbia citriodora
種播時期:今年春に苗を入手
現在樹高:110cm
鉢サイズ:6号プラスチック
置き場所:直射日光の当たらない日陰(クーラー室外機横)
1ケ月に数十センチずつ伸びていきます。
我が家でも最も成長が早く環境の合ったユーカリの一つです。
置き場所は悪いですが背が高いと上の方は日が良く当たります。
●Eucalyptus camphora
種播時期:昨年秋
現在樹高:25cm
鉢サイズ:6号プラスチック
置き場所:直射日光の当たらない日陰(クーラー室外機横)
昨年は6cm程度の幼苗で冬を越しました。
ユーカリには珍しく水持ちの良い用土に植えています。
水を頻繁にあげてもあまり徒長せずに元気です。
日陰にも関わらず、順調に成長を続けています。
●Eucalyptus grandis
種播時期:昨年秋に苗を入手
現在樹高:50cm
鉢サイズ:6号プラスチック
置き場所:直射日光の当たらない日陰(クーラー室外機横)
昨年は痛むことなく冬を楽々越しました。
非常に水食いで水切れにも弱く、2泊以上の外泊ができません><;
とにかく成長が早く、切っても切ってもどんどん葉を増やします。
●Eucalyptus rudis
種播時期:昨年冬
現在樹高:25cm
鉢サイズ:6号プラスチック
置き場所:直射日光の当たらない日陰(クーラー室外機横)
家の環境に良く合ったユーカリの一つです。
日陰に置いているにもかかわらずどんどんでかくなります。
特にユーカリが参り気味の梅雨時期に大きく成長しました。
少し徒長気味なので乾燥気味の管理を心がけたいと思います。
●Eucalyptus pulverulenta
種播時期:昨年夏に苗を入手
現在樹高:25cm
鉢サイズ:7号スリット
置き場所:直射日光の当たらない明るい日陰
年月は経っているにもかかわらず成長が遅いのは、
色々と不運に見舞われ、植え替えを頻繁に行ったことと、
昨年の過湿気味だった管理と置き場所の悪さからでしょう。
あまり水を必要としないことがわかったので、
今年はかなり乾燥気味の管理を心がけています。
●Eucalyptus crenulata
種播時期:今年春
現在樹高:15cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光の当たらない日陰
日陰で過湿でもグングン成長し、徒長もありませんが、
日照不足のため葉がヨレヨレで少し頼りない感じです。
より日の当たる場所への移動を検討しています。
●Eucalyptus melliodora
種播時期:今年夏に苗を入手
現在樹高:12cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光の当たらない日陰
当初から置き場所が悪かったのですが、
病害にも悩まされずにマイペースに育ってくれています。
もっと日光を当ててあげれば成長の早い品種のはずです。
●Eucalyptus viminalis ssp. viminalis
種播時期:今年夏に苗を入手
現在樹高:25cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が少しだけ当たる日陰
ほんと数週間前にこあら師匠より頂戴した苗です。
真夏の植え替えでもうまくいったので私もなかなかでしょう?w
茎が赤っぽいところが特徴のようです。
今は植え替え後の養生を終えようとしているところです。
●Eucalyptus viminalis ssp. cygnetensis
種播時期:昨年冬
現在樹高:25cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が少しだけ当たる日陰
これも数週間前にこあら師匠より頂戴した苗です。
これも真夏ながらバッチリ植え替えを成功させました。
茎がより緑色なところが特徴のようです。
今は植え替え後の養生を終えようとしているところです。
●Eucalyptus polyanthemos ssp. vestita
種播時期:今年春
現在樹高:10cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が少しだけ当たる日陰
ssp. polyanthemosよりもかなり後に種を播いたのですが、
今は全く同じ大きさに追いついています。
今のところ亜種間での区別は一切つきません。
病害もなく非常に安定して成長しています。
●Eucalyptus cephalocarpa
●Eucalyptus fasciculosa
種播時期:今年春
現在樹高:10cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が少しだけ当たる日陰
比較的安定して成長していますが、
梅雨時期には酷いうどんこ病に苦しめられました。
今もその傷跡が下葉に見られます。。。
最終的にはcinereaのようになるようですが、
今のところ似通ったところは一切見当たりません。
品種識別で判明しましたが、
こちらの品種はcephalocarpaではなく、
fascisulosaという品種になります。
●Eucalyptus uncinata
種播時期:今年夏に苗を入手
現在樹高:15cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が少しだけ当たる日陰
これも数週間前にこあら師匠より頂戴した苗です。
少しだけ根を切ってしまったため、日陰で養生させていますが、
復活後には半日直射日光が当たる場所に移動させる予定です。
いつかツキヌキ状になってくれると期待しています!
パート1はこれで終了です。
パート4まで続きます。
お時間のある方は続いてお付き合いください^^V- # by eucalyptus_k | 2010-08-11 22:47 | ユーカリ(栽培実績)
ユーカリに含まれている精油成分について(2)
今日は以前書いたものに引き続き、
精油成分のお話のアップグレードバージョンです。
こちらでご紹介した精油成分ですが、
全てのユーカリに全ての成分が含まれているわけではありません。
それぞれのユーカリで含まれている成分が異なります。
それにより香りや効能が変わってくるのだと思います。
それでは例をあげてユーカリ別にご紹介します。
とにかく多いので気が向いたら読んでください><;
※下記ABCD順
※主成分は多量を含み、その他は少量を含む
※成分名は前にあるほど量が多い
●Eucalyptus albida
精油含有量:極少
主成分:ピネン、ビシクロゲルマクレン
その他:ユーデスモール
備考:多彩なピネンを含む
●Eucalyptus albopurpurea
精油含有量:極少
主成分:ビシクロゲルマクレン
その他:ピネン、フェランドレン
備考:
●Eucalyptus amygdalina
精油含有量:極多
主成分:ピペリトン、フェランドレン、シネオール
その他:パラシメン、テルピネン4オール、テルピネオール、ピノカルベオール
備考:シネオール、ピぺリトンを多く含むペパーミント系精油
●Eucalyptus archeri
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン
その他:リモネン
備考:シネオールを多く含む
●Eucalyptus aromaphloia
精油含有量:多
主成分:シネオール、ピネン
その他:エステル
備考:シネオールを非常に多く含む
●Eucalyptus bridgesiana
精油含有量:極少
主成分:シネオール、ピネン
その他:リモネン、テルピネオール
備考:シネオールを非常に多く含む
●Eucalyptus caesia
精油含有量:極少
主成分:トルクアトン、アロマデンドレン
その他:ピネン
備考:Eucalyptus torquataの芳香成分トルクアトンを含む
●Corymbia calophylla
精油含有量:極少
主成分:ピネン、テルピネン
その他:パラシメン
備考:
●Eucalyptus camaldulensis
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン、パラシメン、スパスレノール
その他:クリプトン、リモネン、グロブロール、
備考:非常に多彩な成分と希少成分のクリプトンを含む
●Eucalyptus camphora
精油含有量:多
主成分:シネオール、ピネン、ユーデスモール
その他:パラシメン
備考:シネオール、ユーデスモールを非常に多く含む
●Eucalyptus cephalocarpa
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン、リモネン
備考:シネオールを非常に多く含む
●Eucalyptus cinerea
精油含有量:多
主成分:シネオール、ピネン
その他:アルデヒド
備考:シネオールを非常に多く含み良質の医療用シネオール系精油として注目
●Corymbia citriodora
精油含有量:極多
主成分:シトロネラール
備考:レモンユーカリとしてレモン系精油の王道
●Eucalyptus cladocalyx nana
精油含有量:極少
主成分:シネオール、ピネン、カリオフィレン
その他:スパスレノール、パラシメン、ユーデスモール
備考:成分は多彩だが精油含有量が非常に少ない
●Eucalyptus cloeziana
精油含有量:極少
主成分:ピネン、カリオフィレン、タスマノン
その他:リモネン、テルピネオール、グロブロール
備考:ピネンを非常に多く含む
●Eucalyptus coccifera
精油含有量:普通
主成分:フェランドレン、パラシメン、ユーデスモール
その他:シネオール、グロブロール
備考:フェランドレン主体のペパーミント系精油
●Eucalyptus cordata
精油含有量:極多
主成分:シネオール、ピネン
その他:テルピネオール
備考:シネオールを非常に多く含み良質の医療用シネオール系精油として注目
●Eucalyptus crenulata
精油含有量:少
主成分:エステル、テルピネン、パラシメン、ピネン、テルピネン-4-オール
備考:少し変わった精油成分の組み合わせが特徴
●Eucalyptus crucis
精油含有量:多
主成分:シネオール、ピネン
その他:ユーデスモール
備考:シネオールを多く含む
●Eucalyptus dalrympleana
精油含有量:極少
主成分:シネオール、ピネン、スパスレノール
その他:パラシメン、グロブロール
備考:シネオールを非常に多く含む
●Eucalyptus decipiens
精油含有量:極少
主成分:ピノカルベオール、ビシクロゲルマクレン
その他:シネオール
備考:シネオールを少量含む
●Eucalyptus deglupta
精油含有量:極少
主成分:ネロリドール
その他:ピネン、フェランドレン、エステル、パラシメン、オシメン
備考:精油含有量が非常に少ない
●Eucalyptus delegatensis
精油含有量:多
主成分:フェランドレン、パラシメン
その他:ピペリトン、ユーデスモール
備考:フェランドレンを多く含むペパーミント系精油
●Eucalyptus dives
精油含有量:極多
主成分:ピペリトン、フェランドレン
その他:シネオール、テルピネオール、シトラール
備考:ピペリトンを非常に多く含むペパーミント系精油の王道
●Eucalyptus erythrocorys
精油含有量:極少
主成分:テルピネオール、シネオール
備考:精油含有量が非常に少ない
●Corymbia ficifolia
精油含有量:極少
主成分:ピネン
その他:テルピネン、パラシメン、ビシクロゲルマクレン
備考:ピネンを多く含むが精油含有量が非常に少ない
●Eucalyptus forrestiana
精油含有量:多
主成分:ピネン、シネオール
その他:ビシクロゲルマクレン、アロマデンドレン
備考:ピネンを多く含みシネオールを少量含む
●Eucalyptus gamophylla
精油含有量:多
主成分:ビシクロゲルマクレン
その他:スパスレノール、シネオール
備考:ビシクロゲルマクレンを多く含みシネオールを少量含む
●Eucalyptus gillii
精油含有量:多
主成分:シネオール、カリオフィレン
その他:ピネン
備考:シネオールを多く含む
●Eucalyptus glaucescens
精油含有量:多
主成分:エステル(イソ吉草酸エチル)、シネオール、ピネン
その他:アロマデンドレン、グロブロール
備考:イソ吉草酸エチルは青りんごの香料となる
●Eucalyptus globulus ssp. globulus
精油含有量:多
主成分:シネオール、ピネン、アロマデンドレン、グロブロール
その他:ピノカルベオール、テルピネオール、エステル、リモネン
備考:シネオールを非常に多く含むユーカリ精油の王道
●Eucalyptus globulus ssp. bicostata
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン
その他:アロマデンドレン、ユーデスモール、エステル、リモネン
備考:
●Eucalyptus globulus ssp. maidenii
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、アロマデンドレン
その他:エステル、ユーデスモール、リモネン
備考:
●Eucalyptus goniocalyx
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン
その他:アルデヒド、ユーデスモール、リモネン、テルピネオール
備考:シネオールを非常に多く含み採取した精油がすぐに黒く濁る
●Eucalyptus grandis
精油含有量:極少
主成分:レプトスペルモン、ピネン、オシメン
その他:シネオール、エステル、スパスレノール
備考:シネオールを非常に少量含み花の香りが強い精油
●Eucalyptus gunnii
精油含有量:極少
主成分:シネオール、ピネン、フェランドレン
その他:スパスレノール、パラシメン、ビシクロゲルマクレン
備考:成分は多彩だが精油含有量が非常に少ない
●Eucalyptus kruseana
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン
その他:ユーデスモール
備考:シネオールを多く含む
●Eucalyptus lehmannii
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン
その他:テルピネン、アルデヒド
備考:
●Eucalyptus leucoxylon
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、アロマデンドレン
その他:ビシクロゲルマクレン
備考:
●Eucalyptus macrandra
精油含有量:極少
主成分:シネオール、ピネン、アロマデンドレン
備考:
●Eucalyptus macrocarpa
精油含有量:少
主成分:ビシクロゲルマクレン、ピネン、アロマデンドレン
その他:シネオール
備考:シネオールを少量含む
●Corymbia maculata
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン
その他:ユーデスモール、リモネン
備考:
●Eucalyptus melanophloia
精油含有量:極少
主成分:ピネン、パラシメン
その他:フェランドレン、テルピネオール、シネオール、グロブロール
備考:ピネン、パラシメンを多く含む
●Eucalyptus melliodpra
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン
その他:フェランドレン、カリオフィレン
備考:
●Eucalyptus 'Moon Lagoon'
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン、パラシメン
その他:ユーデスモール
備考:
●Eucalyptus morrisbyi
精油含有量:多
主成分:シネオール
その他:ピネン、リモネン、テルピネオール
備考:シネオールを多く含む
●Eucalyptus neglecta
精油含有量:少
主成分:シネオール
その他:グロブロール
備考:シネオールを多く含む
●Eucalyptus nicholii
精油含有量:普通
主成分:シネオール
備考:シネオールが成分のほとんどを占める
●Eucalyptus nitens
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、オシメン
その他:リモネン、パラシメン、エステル、テルピネオール、レプトスペルモン
備考:シネオールを少量含み花の香りが強い精油
●Eucalyptus nova-anglica
精油含有量:普通
主成分:ネロリドール、アロマデンドレン、ユーデスモール、グロブロール
その他:ピネン、スパスレノール
備考:ペパーミント系の成分は含まれずにペパーミントの英名を持つ
●Eucalyptus obliqua
精油含有量:極多
主成分:ピペリトン、フェランドレン、パラシメン
その他:シネオール、ビシクロゲルマクレン、スパスレノール
備考:シネオールを少量含むペパーミント系精油
●Eucalyptus orbifolia
精油含有量:普通
主成分:エステル、リモネン、パラシメン、シネオール
その他:ピネン、テルピネオール
備考:
●Eucalyptus pachyloma
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン
備考:シネオールを多く含む
●Eucalyptus pachyphylla
精油含有量:極少
主成分:シネオール、ピネン、リモネン、アロマデンドレン
その他:テルピネン、オシメン、パラシメン、ピノカルベオール、テルピネオール、グロブロール
備考:成分は多彩だが精油含有量が非常に少ない
●Eucalyptus parvula
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン、テルピネオール
その他:ユーデスモール、アルデヒド
備考:シネオールを非常に多く含む
●Eucalyptus pauciflora
精油含有量:普通
主成分:ユーデスモール、ピネン、シネオール、フェランドレン
その他:ピペリトン、スパスレノール
備考:ユーデスモールを多く含みシネオールを少量含む
●Eucalyptus perriniana
精油含有量:多
主成分:シネオール、ピネン
その他:リモネン、テルピネオール、アルデヒド
備考:シネオールを非常に多く含む
●Eucalyptus pluricaulis ssp. porphyrea
精油含有量:普通
主成分:ピネン、シネオール、アロマデンドレン
その他:グロブロール
備考:ピネンを多く含みシネオールを少量含む
●Eucalyptus polyanthemos
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン
その他:フェランドレン、グロブロール、
備考:シネオールを多く含む
●Eucalyptus polybractea
精油含有量:極多
主成分:シネオール
その他:パラシメン、フェランドレン、クリプトン、ピネン
備考:シネオールの純度が非常に高い精油を産する精油の王道(CT1/CT2)。
●Eucalyptus preissiana
精油含有量:極少
主成分:シネオール
その他:ユーデスモール
備考:シネオールを多く含む
●Eucalyptus pruinosa
精油含有量:極少
主成分:シネオール、ビシクロゲルマクレン
その他:ピノカルベオール、グロブロール、スパスレノール
備考:シネオールを多く含むが精油含有量が非常に少ない
●Eucalyptus pulverulenta
精油含有量:極多
主成分:シネオール、ピネン、リモネン
その他:エステル、テルピネオール
備考:シネオールを非常に多く含み良質の医療用シネオール系精油として注目
●Eucalyptus punctata
精油含有量:少
主成分:ピネン、シネオール
その他:リモネン、パラシメン、テルピネン、テルピネン-4-オール、クリプトン、テルピネオール、フェランドレン
備考:シネオールを多く含み多彩なピネンを含む
●Eucalyptus pyriformis
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、
その他:アロマデンドレン、ユーデスモール、アルデヒド
備考:シネオールを多く含む
●Eucalyptus radiata
精油含有量:極多
主成分:フェランドレン、ピペリトン
その他:シネオール、テルピネン-4-オール、テルピネン、テルピネオール、ピネン、シトラール
備考:フェランドレンを非常に多く含むペパーミント系精油の王道
●Eucalyptus regnans
精油含有量:極多
主成分:ユーデスモール、フェランドレン
その他:パラシメン
備考:ユーデスモールを非常に多く含むペパーミント系精油
●Eucalyptus rhodantha
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン
その他:ピノカルベオール
備考:シネオールを少量含む
●Eucalyptus risdonii
精油含有量:普通
主成分:シネオール、フェランドレン
その他:テルピネオール
備考:シネオールを多く含むペパーミント系精油
●Eucalyptus robusta
精油含有量:極少
主成分:ピネン、リナロール、パラシメン、テルピネン-4-オール、テルピネオール
その他:ピペリトン、フェランドレン、ピノカルベオール、シネオール
備考:シネオールをほとんど含まずユーカリ茶に最適
●Eucalyptus rubida
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、スパスレノール
その他:パラシメン、テルピネオール、フェランドレン
備考:シネオールを多く含む
●Eucalyptus rudis
精油含有量:少
主成分:シネオール、ビシクロゲルマクレン、ピネン
その他:アルデヒド、アロマデンドレン、フェランドレン
備考:シネオール、ビシクロゲルマクレンを多く含む
●Eucalyptus scoparia
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン
その他:グロブロール
備考:シネオールを非常に多く含む
●Eucalyptus sideroxylon
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、グロブロール、ユーデスモール
その他:ビシクロゲルマクレン
備考:シネオールを非常に多く含む
●Eucalyptus smithii
精油含有量:多
主成分:シネオール、ピネン、グロブロール、ユーデスモール
その他:エステル
備考:シネオールを非常に多く含むユーカリ精油の王道
●Eucalyptus staigeriana
精油含有量:多
主成分:シトラール、リモネン
その他:フェランドレン、テルピネオール、シネオール
備考:シトラール、リモネンを多く含むレモン系精油の王道
●Eucalyptus sturgissiana
精油含有量:普通
主成分:シネオール
備考:シネオールが成分のほとんどを占める
●Eucalyptus subcrenulata
精油含有量:多
主成分:シネオール、ピネン、テルピネオール
その他:スパスレノール、パラシメン
備考:シネオールを非常に多く含む
●Eucalyptus tenuiramis
精油含有量:極多
主成分:シネオール、フェランドレン
備考:シネオール、フェランドレンを多く含むペパーミント系精油
●Eucalyptus tereticornis
精油含有量:少
主成分:ピネン、パラシメン、スパスレノール、ユーデスモール、グロブロール
その他:クリプトン、カリオフィレン、シネオール
備考:非常に多彩な成分と希少成分のクリプトンを含む
●Eucalyptus tetragona
精油含有量:極少
主成分:ユーデスモール、ピネン、グロブロール、フェランドレン、シネオール
その他:アロマデンドレン、ビシクロゲルマクレン
備考:ユーデスモールを多く含むが精油含有量が非常に少ない
●Eucalyptus tetraptera
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、アロマデンドレン
その他:グロブロール、ユーデスモール
備考:シネオールを多く含む
●Eucalyptus torquata
精油含有量:多
主成分:トルクアトン、ピネン
その他:ユーデスモール、シネオール
備考:固有成分のトルクアトンを多く含む
●Eucalyptus uncinata
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピノカルベオール
その他:アロマデンドレン
備考:シネオールを多く含む
●Eucalyptus urnigera
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン
その他:テルピネオール
備考:シネオールを非常に多く含む
●Eucalyptus viminalis
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、グロブロール、リモネン
その他:テルピネオール、アルデヒド、フェランドレン
備考:シネオールを非常に多く含むユーカリ精油の王道
●Eucalyptus viridis
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、アロマデンドレン
その他:パラシメン、クリプトン、テルピネオール、シトラール
備考:シネオールを非常に多く含み希少成分のクリプトンを含む
●Eucalyptus woodwardii
精油含有量:多
主成分:ピネン、シネオール、トルクアトン、アロマデンドレン
その他:ユーデスモール
備考:Eucalyptus torquataの芳香成分トルクアトンを含む
多すぎるくらいの例をあげてみました。
品種で掲載希望があればこちらに追加していきます。
この内容は自分の資料としても活用していきますので、
長文ですが何卒ご容赦くださいませ。- # by eucalyptus_k | 2010-08-04 01:36 | ユーカリ(品種知識)
2010/6/19 ユーカリ育成の近況
育てているユーカリたちの近況をアップします。
これは自身の記録としても使用しているので、
お時間のある方のみご覧になってくださいね。
何しろ数が多いですから^^;
写真は全て撮影を完了しているのですが、
アップの手間が馬鹿になりませんので、
毎日少しずつアップしていきます。
<バックナンバー>
・2010/5/1の状況
・2010/5/7の状況
・2010/6/5の状況
※葉が白くなっているのは苦土石灰を振りかけたものです。
●Eucalyptus 'Moon Lagoon'
苗の数はたくさん確保していますが、
もうそれはホント恐ろしい程に成長が遅いです。
(tetragonaと並んでワーストワンです!)
でも特に枯れてしまったりはないのです。
上の写真はその中でも一番育っている苗です。
5/7の記事でアップした株は本葉が一枚増えただけです。
何か成長のキーがあるはずですが家にはないのでしょうね。
●Eucalyptus decipiens ssp. decipiens
早速こあら師匠から伝授頂いた結束テクで仕立ててみました。
冬の間は全く成長することがありませんでしたが、
暖かくなってきてから急に成長を始めました。
出てくる葉が全てヨレヨレで葉の周囲がカールしています。
これは西AZの品種に多い症状なのですが大丈夫なのでしょうか。。。
西AZ軍団の中ではそれでもかなり成長の早い方です。
●Eucalyptus kruseana
毎日見ていると全然成長した気がしませんが、
5月の記事のものと比較してみると成長してますねー!
ホント白水色の葉が美しくて見ていると感激します。
こいつも葉がヨレヨレで、葉の周囲がカールしたり、
あまり定まった形の葉がなくバラバラです。
また下の方の太陽の当たりにくい葉は簡単に枯れていきます。
それが非常に軟くて、少し不健康に思えてきて心配なのです。
また、中々葉の大きさが大きくなってくれません。
水遣りは1週間に1回も与えないほどです。
●Eucalyptus gillii
6/5と比較してもかなり成長していますね。
1週間に1回も水を与えていませんが、それでも全然大丈夫!
寧ろその方が間延びしなくていいようです。
家ではトップクラスに水のいらない品種のようです。
まあ15cm程度の苗を6号鉢に植えていますから
正直水の管理は難しいです><;
とにかく樹高と葉数は増やしていってくれますが、
なかなか葉が大きく厚くならないのが心配の種です。
●Eucalyptus albida
これも全然成長しないわ!と思っていたのですが、
5/1に比べると格段に成長してくれていますね。
これも1週間に1回も水を与えていませんが全然平気なようです。
地道に地道に頑張って育てていくしかありません。
今日下葉が一枚散りましたが、
それでも肝を冷やす程にデリケートに育てています。
●Eucalyptus macrocarpa ssp. macrocarpa
何だかんだいってここまで来ました。
そろそろ菌による立ち枯れ病は大丈夫かな。。。?
樹高と葉数は増やしますが、葉が中々大きくなりません。
成長はしていってくれますが、やはり遅い方で、
冬までに間に合うのかな?と心配しているところです。
土と鉢が乾きやすいので3~5日に1回程度の水遣りです。
幹が硬く木質化してきたら植え分けようと思っています。
●Eucalyptus macrocarpa ssp. elachantha
いつまで経っても葉が異様に細いままです。
他にもssp. elachanthaの苗はありますが、
こんなにも葉が細いのはこの苗だけです。
個体差なんでしょうか?でも脇芽が出だしています。
葉が大きくならないのは全てについていえるので
これからに期待していきたいと思います。
管理はssp. macrocarpaと全く同じです。
こちらの方が少しだけ病害に弱いように思います。
●Eucalyptus rhodantha
macrocarpaに比べると少し安心して見ていられます。
背丈はかないませんが、幹は少し丈夫に育っています。
これも5/1と比べると格段に成長してくれています。
後は葉さえ大きくなってくれたら少し安心できます。
鉢と土が超乾燥しやすくて、5日もあれば全乾きします。
ちょうど全乾きのタイミングに合わせて水遣りをします。
根は鉢底まで伸びていないはずなので、相当乾燥に強いようです。
その環境のお陰で間延びせずに育ってくれています。
●Eucalyptus erythrocorys
これはtetragonaと良く似て、大きな双葉に毛の生えた本葉です。
ところがこちらはうって変って、成長は決して遅くはありません。
ただ寒さにしこたま弱いようなので、
冬までにどこまで育ってくれるかが大きなポイントです。
本葉一枚の段階で6号鉢に定植するという荒技です。
植え替えの際に根っこをブチッとやりましたが、
あまり痛むことなくそろそろ次の葉を出し始めています。
●Eucalyptus uncinata
一時は立ち枯れで全滅の憂き目にあいました。
これもどうやら急な寒さにはしこたま弱いようですね。
ある程度の大きさが確保できないと越冬が難しそうです。
ところが西AZ軍団の割に成長具合は悪くはありません。
元々がゴマ粒のように小さな双葉ですので、
6号鉢に植えるのはかなりの荒技に思われますが、
一応本葉の4枚目が出だしているところです。
●Eucalyptus caesia ssp. magna
これは荒技中の荒技でいきなり6号鉢へ定植です。
今のところ余り育ってくれませんが、
西AZ軍団の中ではかなり簡単で丈夫な方になります。
また、乾燥を好む西AZ軍団の中では結構水を吸うように思います。
寒さには比較的強く、10cm程度の苗が-3℃の環境で
越冬した実績がありますので比較的安心です。
今のところはcrucisあたりの双葉と大差ありません。
●Eucalyptus robusta
ユーカリの初級編に最適といわれている品種です。
家の環境に最も合っているユーカリだといえます。
5/1と比べてみると恐ろしい程に成長しています。
5/1のときは6cmくらいだったのが、今は20cm近いです!
日当たりも悪く、湿気の強い我が家が大好きなスワンプ系ですね。
結構病害に弱いと聞きますが、家では今のところ病害知らずです。
●Eucalyptus camphora
こちらも家の環境が合っていると思われるユーカリです。
沼の中にそのまま生えたりする根っからのスワンプ系なので、
本当に日当たりが悪く、湿気の多い環境でも元気に育ってくれます。
5/1の頃は土が再利用だったのが悪かったらしく、
全身うどんこまみれになってしまい、一度は廃棄も検討しました。
思い切って土を殺菌剤で全面的に消毒して深く切り戻したところ、
新しく生えてきた芽にうどんこの症状は見られません。
5/20頃に切り戻して、そこからもうこんなに新芽が育っています。
恐ろしく成長の早いユーカリですね。
●Eucalyptus pulverulenta 'Baby Blue'
主要な品種ですが意外に成長速度は早いとはいえません。
真っ直ぐに伸びていくので頭をカットして脇芽を増やす算段です。
この苗は大きさ的にも品種的にも少し安心できます。
●Eucalyptus cordata
globulusと並び称されるユーカリですが、
成長速度と強健さはglobulusには遠く及びません。
比較的のんびりと成長していきます。
このくらいの小さな苗のうちから香りは非常に強く、
少し指が触れただけでもかなり強く香ります。
大きさの割には茎が細いので竹串で支柱をしています。
●Eucalyptus dalrympleana
特に大きな特徴があるわけでもないユーカリですが、
家では比較的成長の早い方で、着実に成長していきます。
うどんこ病にかかりかけているのが心配です。
家で育てているユーカリの中ではかなり水の好きな品種です。
●Eucalyptus dives
ここまで来るにはかなり時間がかかりました。
特に発芽してから本葉が出て育つまでにかなり時間がかかります。
ある程度育ちきるとそこからは普通に育っていきます。
暖かくなった途端に大きな葉が出てきました。
比較的水が好きで安心して育てられる品種です。
大きくなってからその香りがとても楽しみです。
●Eucalyptus melanophloia
5/1に比べると格段に育って葉も大きくなりました。
鉢上げした直後には全く成長をストップしてしまい、
大丈夫かなとかなり心配していましたが一安心です。
ネット等にあまり育ってからの写真がないので、
どんなユーカリが育っていくのか楽しみな品種です。
●Eucalyptus melliodora
これも成長が遅く、うどんこ病などの病害にも悩まされ、
かなり厄介な品種だなあと思っていたのですが、
暖かくなってきた途端に葉が大きくなり元気になりました。
中でも非常に日光が大切なようで、
少しでも暗い場所に置いているとすぐにヒョロヒョロになります。
大きさの割にはかなり茎が細いので扱いに注意が必要です。
●Eucalyptus morrisbyi
ひょんなことから育てることになったユーカリです。
お世話になっているOsakano_Jieさんが種を取り寄せなかったら、
きっと育てることにはならなかったと思います。
gunniiと非常に良く似たスタンスで成長していきます。
少し病害に弱くデリケートなgunniiといった感じです。
うどんこ病にはかなり悩まされている品種ですが、
自然に脇芽が育ってきてくれているので少し安心しています。
●Eucalyptus neglecta
本当にこのユーカリについては
「成長が遅く中々大きくならない」の一言につきます。
少し味気ない大ぶりの濃い緑色の葉が特徴のユーカリですが、
この幼苗にはその面影は全くありません。
これから先どのように育ってくのでしょうか。
そもそもちゃんと育つのでしょうか。。。
うどんこ病の代表的な被害者の一つです。
●Eucalyptus nitens
とにかくうどんこ病とアブラムシに苦しめられます。
成長が早くワイルドなのでものともせずに育っていきます。
文献によると成長の早いのが特徴とのこと。
実際は決して遅くはないのですがそんなに早いとも思いません。
早く大きく立派になって、
病害を寄せ付けなくなってほしいですね。。。
●Eucalyptus parvula
種を播いて発芽して育っていくまでは簡単です。
でもそこからは太陽が非常に大切で
暗くて湿気た環境にいると、特に病害と徒長に悩まされます。
それでも何とか元気に伸びていってくれたので、
頭を落としたらすぐに脇芽が生じてきました。
石灰と薬まみれなので、新しい葉をたくさん出して
早くその美しい姿を見せてほしいと思っています。
●Eucalyptus rudis
Flooded Gumという割にはそんなに水が好きな感じはしません。
一応西AZ軍団の一員ですが、性質は東AZに近いイメージです。
我が家では比較的強健で病害しらずで育っています。
急に暖かくなった日を境に葉がいきなり大きくなりました。
日陰でも順調に育つ方なので家には合っているユーカリといえます。
●Eucalyptus pruinosa
私には珍しい北オーストラリアのユーカリです。
北AZのユーカリは寒さに弱いものが多いので敬遠してきましたが、
この品種のみ写真を見て、
余りの葉の美しさに種を取り寄せてしまいました。
今のところパッと見はrudisとほとんど区別がつきません。
これも急に暖かくなった日を境に葉がいきなり大きくなりました。
水は余り必要とせず、乾燥を好むユーカリといえます。
●Eucalyptus radiata
先に育てていらっしゃるOsakano_Jieさんのお話では
真夏の強い日差は葉焼けするためNGとのことなので、
場所の関係もあり、
家のベランダではかなり日陰ゾーンに置いています。
それでも問題なく、今のところ葉色良く元気で病害知らずです。
日本と同じように湿潤な環境のユーカリですから、
日本の草木を育てているような感じで育てられます。
ところが発芽からここまで育つのにはかなり緩慢で疲れました><;
●Eucalyptus rubida
非常に平均的なユーカリのため、余り印象が強くありません。
毎日余り目をかけずにほったらかしですが、
地道に成長していきます。
今のところかなり緑色の濃い細葉ですが、
いつの日か美しい白銀の丸葉になってくれることを願っています。
水は比較的必要とする方で日本の草木に近いイメージです。
●Eucalyptus tereticornis
温度が上がった途端に全体的なボリュームが急にアップしました。
家では比較的日陰ゾーンに置いていますが、元気よく病害知らずです。
親愛なるこあら師匠のお話ではかなり水を好む品種とのことです。
確かに日陰でもガンガン水を上げていますが、
かなり順調に育っているような気がします。
少し安心して育てられるユーカリです。
●Eucalyptus urnigera
左が白の強いタイプ、右が通常のタイプです。
成長が早く、gunniiに良く似た品種とのことですが、
家では成長が極めて遅く、うどんこ病の代表的な被害者の一つです。
ちゃんと育ってくれるのか非常に心配なユーカリです。
毎日見ているとほとんど変化がないような気がしますが、
5/1と比較してみるとそれなりに成長しているんですね。
●Eucalyptus viridis
ポットで育苗しているときには
「成長の遅い品種だな~」と思っていましたが、
鉢上げしてからは悪くないペースで育っています。
家ではgilliiなどと並んで水をほとんど必要としない品種です。
少しうどんこ病にかかったりもしますがそれなりに元気です。
場所が確保できずに日陰ゾーンに置いてあるのが残念です。
6月はこれで全部です!
次は7月!梅雨を乗り越えてどのように成長できるでしょうか。
また、皆無事に生き残ってくれているでしょうか。
冬までに越冬できるサイズにさえ育ってくれれば安心です。- # by eucalyptus_k | 2010-06-19 02:41 | ユーカリ(栽培実績)