ユーカリの咲くベランダへ!?(初蕾発見!)
先日の台風の後片づけの際に
ユーカリたちをチェックしていたら!!!
ついに!!!見つけました。
我が家のベランダで蕾第一号です!!!
蕾の付いていたユーカリは
Eucalyptus extrica
テトラゴナ・グリーンです。
驚くべきことに
わずか樹高40cm程度の株です。
ただし、二年目なので
幹はかなり太くしっかりしています。
親愛なるこあら師匠の農場では
テトラゴナ・シルバーのpleurocarpaが
何度か開花していますが、
※開花の記事はこちら>>>
グリーンは開花すれば初めてではないでしょうか。
まだまだとても小さな状態です。
実はこのextricaの調子は最悪なのです。
冬季に石灰を与えすぎたことによるアルカリ障害か、
温室内の置き場所が悪かったため、
過湿になりすぎたことによる根のダメージか、
春になってから、葉が赤色になって、
どんどん散っていっていました。
余りにも酷い状況だったので
少し大きめの鉢に植え替えて、用土もほとんど入れ替えて、
何とか痛みは控えめになってきていましたが、
ヘタをすると枯れるかもと思っていた矢先に
蕾を発見することになりました。
そのため、このまま無事に開花するか
まだまだ、全然わかりません><;
でももしかしたら、少しいじめ気味の方が
子孫を残そうと思って開花しやすいのかもしれません。
このユーカリ、何とか無事に開花して、
記念すべき我が家の開花第一号に
なって欲しいと思っています- # by eucalyptus_k | 2012-06-24 14:59 | ユーカリ(花と蕾)
実家の庭のユーカリたち
先日、実家の庭でユーカリの蕾の話について
書かせていただきましたが、
ついでに撮ってきた実家の庭の写真と共に
実家の庭のユーカリをいくつかご紹介します。
素晴らしくも悔しいことに
日照の悪い我が家のベランダとは、成長力が全然違って、
ものによっては本当に同じユーカリなの?
と思ってしまうほどに成長が良いです。
ちなみに鉢は全てが縦長の5号鉢です。
そして用土は市販の粒状培養土です。
水遣りは毎日(下手をすると1日2回)ですが、
これがユーカリには最適な環境となっているようです。
まず、庭のユーカリたちの引きショットです。
私が勝手にたくさん持ち込んだので、
元々薔薇とクリスマスローズがメインだった
実家の庭が大変なことになっています(--;;
先日、蕾の見つかった
Eucalyptus pulverulentaです。
ひときわ立派で葉も茎もとても丈夫です。
1mオーバーのEucalyptus pleurocarpaです。
これも今年は開花が見込めるかもしれません。
別にextricaもありますが、これも1m程あります。
次はEucalyptus erythrocorysです。
この庭では最も成長が激しく、
切りに切ってこの大きさです。
とても丈夫で、幹は蹴っても
ピクリともしないほどに丈夫です。
恐らく切らなければ2mを超えているでしょう。
今の時点で私の背丈ほどあります。
成長が進むと葉の毛がなくなるようですが、
まだ、毛の生えた葉をしています。
毛のない葉が出だしたら開花のチャンスです!
皆さんに大人気のEucalyptus albidaです。
この庭には数株ありますが
どれも1mを超える高さまで成長しています。
この庭では最も丈夫なユーカリの一つで
馬鹿みたいに環境が合っているようです。
放置でも全く枯れる気のしないユーカリになっています。
次はEucalyptus accedensです。
家では可愛い白銀の逆ハートリーフなのですが
ここではドでかくなって、ウサギの団扇のようです。
そしてこれも大人気のEucalyptus ’Moon Lagoon'です。
家では繊細で小さな葉っぱが美しい品種ですが、
ここではかなり大きめの葉っぱになっています。
樹高も80cm程はあります。
小型のalbidaという感じで、
ほとんどalbidaと大差ないほどに白葉になります。
個人的にはalbidaを超える美しさだなと思いました。
次はこの庭では難しいというのが嘘のような
Eucalyptus macrocarpaです。
これも恐らく近年中に開花が見込めるのではないでしょうか。
実家の庭は本当にmacrocarpaを育てるには
最高の環境のようですね。
ちなみにgunnii/delegatensis/glaucescensなどの
あまり暑さが得意でないユーカリは
既に暑すぎて全滅しているような状況です。
他にもcaesia ssp. magnaなどは
根本的に保水性が足りなかったようで、
水切れで全て全滅してしまいました。
結構癖が悪いので剪定していますが、
それでも1mは軽く超えています。
三株ありますがどれもかなり元気です!
そして最後は
Eucalyptus macrocarpa ssp. elachanthaです。
私の父はかなりマメな管理をしており、
頻繁に液肥を与えているようなので
我が家のような鉄分欠乏の症状も発生しません。
少し半日陰に置いているにも関わらず
なかなか立派に成長しています。
これも他に2株ありますが、
どれもとても丈夫で健康な株です。
いかがでしょうか?
管理者と環境が違うと
こんなにも立派に成長するのですね><;
他にも数十種のユーカリがありますので
また、機会があったらご紹介します- # by eucalyptus_k | 2012-06-12 12:53 | ユーカリ(栽培実績)
クロロシス様症状の改善
先年から悩まされてきた
葉のクロロシス様(色素不足)の症状についてです。
この症状が発生すると、
葉が白くなり、葉脈があばら骨のように
緑に透けて見えてしまいます。
またもちろん、色素不足で生えてきた葉は貧弱で、
すぐに菌類などの影響を受けて、
角班を作ったり、酷いうどんこ病にかかり、
最終的には汚く枯れてしまいます。
一度この症状になった場合、
今日までは特に有効な対策がありませんでした。
また、この症状は発生する品種が決まっており
Eucalyptus macrocarpa ssp. elachantha
Eucalyptus pachyloma
Eucalyptus pleurocarpa
Eucalyptus extrica
Eucalyptus viminalis ssp. cygnetensys
Eucalyptus cordata
などの品種が主となっています。
特に一番上の二品種については
全ての株に酷い症状が発生するという有様でした。
基本の窒素、リン酸、カリ補給などを試し、
牡蠣殻石灰によるカルシウム補給、
苦土石灰によるマグネシウム補給を行いましたが
特に改善は見られませんでした。
そして、この度、Osakano Jieさんよりご提案を頂いた、
アミノール化学の微量要素8
という微量要素(主に鉄分系)の補給を行ってみました。
説明書きにあるように、
錠剤を水に溶かし、上澄みを葉面散布してから、
残りを土壌に潅水してみました。
すると!三日後にはその成果が現れました!
以下はmacrocarpa ssp. elachanthaの結果です。
クロロシスに悩まされていた葉でしたが
三日後には症状のない
丈夫な詰まった葉が生えてきました。
その他の株です。
↓
↓
写真では本当にわかりにくいのですが、
葉脈だけが残った症状が完璧に消えています。
新芽がやたら白いのは品種の特性と新芽だからです。
症状が発生しているときには
新芽の状態でもくっきりと葉脈が浮き出ていました。
ちょっと軽く症状の出ていたcordataも
新芽に改善が見られています。
鉄分が不足しているなんて、
少し人間みたいだなあと思いました。
あまり、日本では話題にならない微量要素ですが、
鉄分が多く含まれるオーストラリアの土壌で
生息する植物には、重要な要素なのでしょう。
海外の植物の面白くも難しい一面を見ることができました。
何ごとも経験と学習ですね!- # by eucalyptus_k | 2012-05-14 14:09 | ユーカリ(栽培知識)
スリット鉢は素晴らしい!!! その2
前回のスリット鉢の効果に関する記事に続いて、
その効果を実際にお写真でご紹介したいと思います。
その中で同時に植え替えの仕方についても
簡単にご紹介していきます。
今回はこの5号のスリットポットに植わった
pleurocarpaを6号にサイズアップする作業です。
まず、5号と6号の鉢の高さの差分だけ
6号鉢の底面に土を入れて準備します。
鉢を横に倒して、
鉢の側面をパンパン手で叩いて鉢から出します。
この時に絶対に幹を引っ張って出そうとしないこと!
叩きながら自然に出てくるのを待ちます。
鉢底石だけほぐしていますが、
出てきてすぐの状態です。
私の配合用土は粒状すぎて、
スリットから土がこぼれるため、
敢えて鉢底石を引いていますが、
通常は鉢底石なしでやった方が
スリットポットの効果が高くなるようです。
それでは根の状態を見てみましょう。
サークリング現象は全くありません。
根鉢はカチカチで中心部は全くほぐすこともできません。
鉢の外側よりも、内側に根が集まっており、
余分に伸びた貧弱な根は全く見られません。
また、根が中心部に詰まっているため、
支柱もそのまま一切触らずに植え替えができています。
根の生育状況はとても良いことがわかります。
通常の鉢では先端にこのような
太い根が生じることは経験上考えられません。
ひとしきり観察して、形を整えたら、
用意していた鉢にスポッと入れてしまいます。
根鉢の表面部を見ると
中心に根が集まっているのが
わかっていただけるかと思います。
そして、隙間に土を詰めていきます。
この際に棒でつついたり、
指で強く押してはいけません。
鉢から出すときと同じように
強く鉢の側面を叩くと、土が勝手に落ちて
隙間に詰まっていってくれます。
この時に、株が傾かない様に注意して叩いてください。
とにかく、鉢を叩いて、土を足しての繰り返しで、
土をしっかりと隙間に詰めていきます。
最後に、水をたっぷりやって、
微塵を洗い流し、用土を安定させます。
ここで用土の詰めが甘いと
穴が開くので、もう一度土を追加してください。
植物に水を与えるというよりは、
土を洗い流すというイメージで
少し長い時間、水をたっぷりかけまくります。
スリット鉢の場合は、底からも水をかけて
微塵を良く洗い流してください。
これで植え替え作業は完了です。
撮影をなしにすれば、大体水を流す前までで
1分以内には完了している感じです。
暑くなる時期には、ただちに行うことが
根のダメージを軽減することに繋がります。
スリット鉢の効果、
ご理解いただけましたでしょうか?
少なくとも、一般のご家庭でのユーカリの栽培には
とても向いている鉢だと思っています。
困ったことは、あまりホームセンターなどで見かけないことです。
家の近所のホームセンターでは一時良く見かけましたが、
業者さんらしき人が、買い占めまくっていて、
入荷後即日で販売終了したりしていました(苦笑)
そして、最近はほとんど見かけることはなくなりました。。。
私の場合は数十鉢以上必要になりますので、
ネットでまとめて購入してしまいます。
数鉢程度であれば、
親愛なるこあら師匠の農場で、ユーカリ購入時に
いくつか販売していただけるかもしれませんね。- # by eucalyptus_k | 2012-05-03 10:13 | ユーカリ(栽培知識)
スリット鉢は素晴らしい!!! その1
先日、5号のスリット鉢で根がパンパンになった
macrocarpaとrhodanthaの植え替えを行いました。
その際に根の形状を良く見てみたのですが、
スリット鉢の効果は絶大でした!!!
ネットで多数公開されているように
全く根のサークリング現象は起きていませんでした。
また全ての根は中心部に集まり、
とても健康そうな状況が私にも見てわかりました。
根はサークリングが起きて先端が貧弱になった状態ではなく、
先まで丈夫で太い根が縦横無尽に育っていました。
サークリングが全くないので、根をほぐす必要もなく、
そのまま即座に植え替えができて楽でした。
お陰で、植え替えてすぐに新芽の展開も見られています。
ハッキリ言って、丈夫な根が中心にがっちり育っているので
触ってみた感じ、根をほぐすことは不可能でした。
刺してあった支柱もそのままで全く動かず、
外さずそのまま植え替えができました。
ただし、新たに支柱を刺すときは
中心に太い根が集まっているので、
その根を切らないようには注意が必要です。
その時に写真を取る余裕がなかったので、
次回、同じく根がパンパンなpleurocarpaを植え替える際に
写真撮影にチャレンジしてみたいと思います。- # by eucalyptus_k | 2012-04-25 19:06 | ユーカリ(栽培知識)