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実家のユーカリが開花!

先日の記事で、実家のいくつかのユーカリに
蕾ができていたことをご報告しましたが、
週末に実家を訪れた際に
それらのユーカリが開花しているのを発見しました。

まずは、Eucalyptus kruseanaです。
このユーカリは珍しく、ライムグリーンの花を咲かせます。

fancybox記事231の画像1

写真ではわかりにくいですが、とても小さな花です。
まだ少し開花した程度ですが、これからどんどん咲くはずです。

このユーカリは環境にうるさく、栽培難易度も高いため、
我が家のベランダでの開花はまだまだ先になりそうです。

次はEucalyptus pulverulentaです。
これは、キャップが取れかかっているところ。

fancybox記事231の画像2

そしてこれは既に開花しているものです。

fancybox記事231の画像3

このpulverulentaは、開花するには、
2m以上の樹高が必要と言われていましたが、
この株は私の背丈より少し低い程度なので、
わずか140cm程度での開花となっています。
根はパンパンですが、鉢のサイズも何と5号です!

これも、これからどんどん開花が進むと思います。

最後にmacrocarpa達の蕾の近況です。

蕾はかなり大きくなってきています。
他の品種の蕾と比べると、驚くほどの大きさです。
冬までに開花してほしいものです。

fancybox記事231の画像4

fancybox記事231の画像5

そして、macrocarpaの亜種、ssp. elachanthaにも
蕾ができているのを発見しました。

fancybox記事231の画像6

通常のmacrocarpaと比べると少し小さめですが、
その他のユーカリよりはかなり大きなサイズです。

これらも全て、鉢のサイズはわずか5号です。
macrocarpaの開花には、およそ5年程度かかると言われていますが、
これらの株は全て2年半程度の株ですから、
開花すれば、破格の早さになります。

実家の環境がmacrocarpaに合っていることもありますが、
何十年も園芸バリバリの親父の方が、
私よりもユーカリ栽培の腕は格段に上のようです{#拍手}

macrocarpaの開花、とても楽しみです{#音符}

# by eucalyptus_k | 2012-09-25 11:54 | ユーカリ(花と蕾)
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今年の夏はユーカリさえも辛い!?

親愛なるこあら師匠のブログによると
今年の夏はとても暑く、
日本の数倍も乾燥しているオーストラリアに生息する
ユーカリでさえも根を上げているとのことです。

家でも暑さで、多数のユーカリが傷んでいます。

主な症状としては、
葉に不規則な褐色の斑点ができたり、
葉の葉緑素が少し抜けて、黄緑色になり、
規則的な斑点ができるというものです。

他には、炭ソ病のように、
葉先の方が不規則に枯れるというのもあります。

これらの症状は当初、
菌類による病気であると思っていました。

ところが涼しい季節には全く起こらず、
真夏の暑い盛り限定の症状で、
秋になって涼しくなると完全に終息するので、
この度、暑さが原因であると判断しました。

また、発生する品種は完全に限定されており、
どれも高山や冷涼な地域に生息するユーカリばかりです。

我が家で特に症状の酷い品種は

Eucalyptus 'Baby Blue'
Eucalyptus pulverulenta
Eucalyptus coccifera
Eucalyptus pauciflora ssp. niphophila
Eucalyptus delegatensis ssp. tasmaniensis
Eucalyptus nitens
Eucalyptus risdonii
Eucalyptus tenuiramis

などです。

他にいくつかの西AZのユーカリでも
似たような症状が発生しています。

夏が大好きなユーカリですが、
日本の夏のように「湿潤」が入ると
どうしても参ってしまうようです。

逆に、今年の夏に、
際立って調子が良いのが下記の品種です。

Eucalyptus macrocarpa
Eucalyptus rhodantha
Eucalyptus pleurocarpa
Eucalyptus caesia ssp. magna
Eucalyptus erythrocorys
Eucalyptus gamophylla
Eucalyptus pachyphylla

上記の中でも特に調子の良いのが、
macrocarpa/pleurocarpa/erythrocorys
caesia ssp. magna/gamophyllaです。

これらのユーカリは近日中に
写真で紹介したいと思います。

これらのユーカリは調子が良すぎて、
一日に一回以上の潅水を必要とするものもあります。

私が昼にも水遣りのできる暮らしなので良いですが、
そうでなかったら育てるのが大変です。

調子が良すぎるのも困りものですね。。。

# by eucalyptus_k | 2012-08-27 14:00 | ユーカリ(栽培実績)
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ユーカリの寄せ植えは止めた方が良い!

最近色々な方からお話を聞いていると
ユーカリを寄せ植えするのはどうかという話が出てきます。

確かに狭い日本ですし、場所の確保も大変ですから
寄せ植えしたいという気持ちは良くわかります。

実はこの私も、狭いベランダで、場所の確保が困難で、
いくつか寄せ植えをしたことがあります。

Eucalyptus bridgesiana + Eucalyptus orbifolia
Eucalyptus gunnii ssp. gunnii × 2
Eucalyptus cinerea × 2
Eucalyptus pulverulenta × 2

上記のような寄せ植えをやっていました。
特にorbifoliaの寄せ植えは、
性質が全く違うので最悪ですね。。。

でも、、、
ユーカリ程寄せ植えに適さない植物はありません。

最初のうちは問題ないのですが、
根張りと吸水が激しいので、
いずれはどちらかの株が食われて枯れたり、
共倒れになってしまうことさえあります。

まず、無理を感じたのは、
性質の違うbridgesianaorbifoliaの寄せ植えでした。
これについては一昨年の秋に植え分けを行っています。

鉢から抜いてみると、思った以上に最悪な状況でした。
鉢の中はほとんどがbridgesianaの太い根で覆われており、
orbifoliaの根なんてどこにも見当たらない程でした。

今でも覚えていますが、
難解なパズルを解くかのように
根を切ることは全くないくらいの丁寧さで、
1時間以上かけてbridgesianaの根をほどき、
その中からorbifoliaの根を救い出しました。

救い出したorbifoliaの根は
仙人の髭のように細く真っ直ぐに伸びていました。

そこから植え分けた後、bridgesianaは凄い根だったので、
特に大きな痛みもありませんでしたが、
orbifoliaは悲惨でほとんどの葉がなくなり、
もう完全に枯れてしまうという覚悟をしていましたが、
何とか奇跡の復活を遂げて、
今は1m近い立派な株になってくれています。

私は今まで多くの植え替えに失敗し、
枯らせた株は星の数ほどあります。

この事例は、その経験が活かされた
奇跡の結果だと思ってください。

その他の上記の寄せ植え株も60~80cmを超え、
もう限界になっていると判断して、
今年の春~初夏に植え分けを行うことに決めました。

ここまで大きくなると、片方の弱い方の株が食われて、
明らかに樹勢に差が出ているのが一目瞭然です。

全ての株について、最悪な状況でした。

60~80cmを超えるまでに育っていますから、
もう根は完全に一体化しており、
ほぐすのは途方もない労力が伴うと思い落胆しました。

それでも共倒れを避けるために、
時期も時期ですが、できる限り丁寧に時間をかけて、
樹勢の強い方の株を優先して、解いて
何とか植え分けを行いました。

その結果は。。。

Eucalyptus gunnii...樹勢の弱い方が枯死
Eucalyptus pulverulenta...樹勢の弱い方が枯死
Eucalyptus cinerea...両方生存

という悲惨な有様でした。

cinereaが両方生き延びたのはある種奇跡ですが、
あまり樹勢に差がなかったのが良かったようです。

それでも痛みはものすごく、
一旦は共倒れの覚悟を決めた程です。


このようにユーカリの寄せ植えは
とても悲惨な結果をもたらすものです。

季節の寄せ植えとして見せて、
季節が終わったら抜いてしまうのなら別ですが、
ユーカリを末永く育てていたい方は
絶対に寄せ植えは行わない方が良いです!

もし場所がないのならば、
小さな鉢で無理やり育てた方が良いです。
極端な話、ポットのまま置いていた方がまだ良いです。

どちらにしてもユーカリには災難でしょうが、
こちらの方が、枯れてしまうことはないので遥かにマシですし、
元気がなくなってから、いくらでも対処は可能です。

最後にその他の植物との寄せ植えですが、
これも基本的には止めた方が良いです。

ユーカリは自身の落葉の精油により、
土中の成分を自分に合わせる性質を持っています。
また、観葉植物ではなく、大型樹木なので、
根張りが他の草木では到底太刀打ちできません。

また、多くの品種で用土を酸性にする力が強く、
アルカリ寄りのpHを好む、多くの花草は
元気がなくなったり、枯れてしまったりします。

ユーカリは毒を出して、他の植物を枯らすとまで言われています。
実際は毒を出すというのは嘘ですが、
上記の要因により、結果的には他の植物を食ってしまいます。

下の写真は、私の教訓とするために撮った
枯れたgunniiの写真です。

このgunniiは私が初めて育てたユーカリだったので、
とてもショックで少し涙がこぼれましたCry

fancybox記事214の画像1

fancybox記事214の画像2

このような悲惨な結果を招かないためにも
ユーカリの寄せ植えは絶対に避けてください。

# by eucalyptus_k | 2012-08-08 08:22 | ユーカリ(栽培知識)
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ベランダでも育てられるユーカリ10選

私もユーカリを育て始めて数年になります。

日光の良く当たる広い庭で育てれば
そんなに難しい植物ではないユーカリですが、
日照も風通しもイマイチな
マンションのベランダで栽培すると
とても厄介な植物のように思えてきます。

放置しておけばぐんぐん育つ
実家の庭のユーカリたちを尻目に、
初期の頃のベランダ栽培は本当に困難を極めました。

今でも、結構病気がちな株があったり、
パフォーマンスがイマイチだったり、
これからも、学習の余地は多々あります。

そんな中、日照も風通しもイマイチで
空中湿度が高くなりがちな

ベランダでも育てやすいユーカリ10選

を発表したいと思います。

これは、日照や風通しの悪い、
とても狭い庭やその他スペースでの栽培の場合にも
参考になるかと思います。


1. Eucalyptus rudis
暑さにも湿度にも強いユーカリ
日照が良ければ成長力がとても激しくなりますが、
半日陰の方が大人しくて良いくらいです。
病気の蔓延する我が家でも病気知らずです。

2. Eucalyptus crenulata
耐陰性がとても強く、置き場所によって
あまり成長が左右されません。
ハダニなどの被害は激しいですが、
強健で調子が良いので問題なしです。

3. Eucalyptus risdonii
何故か家ではトップクラスに調子の良いユーカリ。
見た目も美しく、とてもオススメな品種です。
逆に少し涼しいくらいの環境が好みなので、
それがベランダの環境と合っているのかもしれません。
病害虫の影響は全く受けることはありません。

4. Eucalyptus tenuiramis
これもrisdoniiと並んでトップクラスに調子が良いです。
日照が良いと、馬鹿みたいに成長するので、
半日陰のベランダくらいの方が良いくらいです。
日照が悪くても美しい葉をキープし、病虫害知らずです。

5. Eucalyptus goniocalyx
日照の良い方がパフォーマンスは格段にあがりますが、
ベランダの悪い場所でもコンスタントに健康に成長します。
精油が濃く、葉が分厚いためか、病害虫の影響は皆無です。
家では最悪のクーラー室外機前に置いていますが、
それでも特に問題なく育っている強者です。

6. Eucalyptus viridis
日照が悪いとパフォーマンス自体はイマイチですが、
何よりも病害虫の影響なしで、コツコツと成長を続けてくれます。
あまり手がかからずに健康なのがとても良いです。

7. Eucalyptus robusta
日照が良いことがベストですが、
成長力と生命力がケタ外れているため、
他のユーカリと比べると、ベランダであっても
余りパフォーマンスの低下を感じられません。

8. Eucalyptus camaldulensis
成長力が激しすぎるので、家のベランダのような
イマイチの環境でいじめ気味に育てた方が
寧ろ丁度良いのではないかというユーカリです。
※それであってもまだ成長が激しすぎます!

9. Corymbia citriodora
これも成長が激しいのでベランダくらいの方が良いです。
また冬は少し寒さに弱いので、
比較的暖かいベランダとの相性がとても良いユーカリです。

10. Eucalyptus 'Moon Lagoon'
日照の良い方が格段にパフォーマンスは良いですが、
ベランダのような環境でも、
さほど大きなパフォーマンスの低下を感じません。
ただ成長はとても遅くなるので
気長に育てていくといった感じです。


どれも強健で過湿に強い品種ばかりです。
また、耐陰性が比較的強い品種か、
成長力が激しすぎて、環境が悪い方が
丁度良いというユーカリに分かれています。

ちなみに日本でメジャーなgunnii
globulus/cinerea/pulverulentaなどは、
日照が足りずにかなり難易度が高くなります。

globulusだけは枯らさずに管理するのは
さほど難しくはありませんが、
パフォーマンスは著しく低下します。

余り良い環境を用意できないという人は
ぜひとも参考にしてみてください{#音符}

# by eucalyptus_k | 2012-07-10 18:32 | ユーカリ(栽培知識)
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実家の庭のユーカリたち

先日、実家の庭でユーカリの蕾の話について
書かせていただきましたが、
ついでに撮ってきた実家の庭の写真と共に
実家の庭のユーカリをいくつかご紹介します。

素晴らしくも悔しいことに
日照の悪い我が家のベランダとは、成長力が全然違って、
ものによっては本当に同じユーカリなの?
と思ってしまうほどに成長が良いです。

ちなみに鉢は全てが縦長の5号鉢です。
そして用土は市販の粒状培養土です。

水遣りは毎日(下手をすると1日2回)ですが、
これがユーカリには最適な環境となっているようです。

まず、庭のユーカリたちの引きショットです。
私が勝手にたくさん持ち込んだので、
元々薔薇とクリスマスローズがメインだった
実家の庭が大変なことになっています(--;;

fancybox記事202の画像1

先日、蕾の見つかった
Eucalyptus pulverulentaです。
ひときわ立派で葉も茎もとても丈夫です。

fancybox記事202の画像2

1mオーバーのEucalyptus pleurocarpaです。
これも今年は開花が見込めるかもしれません。
別にextricaもありますが、これも1m程あります。

fancybox記事202の画像3

次はEucalyptus erythrocorysです。
この庭では最も成長が激しく、
切りに切ってこの大きさです。

とても丈夫で、幹は蹴っても
ピクリともしないほどに丈夫です。

恐らく切らなければ2mを超えているでしょう。
今の時点で私の背丈ほどあります。

成長が進むと葉の毛がなくなるようですが、
まだ、毛の生えた葉をしています。
毛のない葉が出だしたら開花のチャンスです!

fancybox記事202の画像4

皆さんに大人気のEucalyptus albidaです。
この庭には数株ありますが
どれも1mを超える高さまで成長しています。

この庭では最も丈夫なユーカリの一つで
馬鹿みたいに環境が合っているようです。
放置でも全く枯れる気のしないユーカリになっています。

fancybox記事202の画像5

次はEucalyptus accedensです。
家では可愛い白銀の逆ハートリーフなのですが
ここではドでかくなって、ウサギの団扇のようです。

fancybox記事202の画像6

そしてこれも大人気のEucalyptus ’Moon Lagoon'です。
家では繊細で小さな葉っぱが美しい品種ですが、
ここではかなり大きめの葉っぱになっています。
樹高も80cm程はあります。

小型のalbidaという感じで、
ほとんどalbidaと大差ないほどに白葉になります。
個人的にはalbidaを超える美しさだなと思いました。

fancybox記事202の画像7

次はこの庭では難しいというのが嘘のような
Eucalyptus macrocarpaです。
これも恐らく近年中に開花が見込めるのではないでしょうか。

実家の庭は本当にmacrocarpaを育てるには
最高の環境のようですね。

ちなみにgunnii/delegatensis/glaucescensなどの
あまり暑さが得意でないユーカリは
既に暑すぎて全滅しているような状況です。

他にもcaesia ssp. magnaなどは
根本的に保水性が足りなかったようで、
水切れで全て全滅してしまいました。

fancybox記事202の画像8

結構癖が悪いので剪定していますが、
それでも1mは軽く超えています。
三株ありますがどれもかなり元気です!

fancybox記事202の画像9

そして最後は
Eucalyptus macrocarpa ssp. elachanthaです。

私の父はかなりマメな管理をしており、
頻繁に液肥を与えているようなので
我が家のような鉄分欠乏の症状も発生しません。

少し半日陰に置いているにも関わらず
なかなか立派に成長しています。

fancybox記事202の画像10

これも他に2株ありますが、
どれもとても丈夫で健康な株です。


いかがでしょうか?

管理者と環境が違うと
こんなにも立派に成長するのですね><;

他にも数十種のユーカリがありますので
また、機会があったらご紹介します{#グッド}

# by eucalyptus_k | 2012-06-12 12:53 | ユーカリ(栽培実績)
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