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タネ播きの適期・適温

最近色々とタネを播いていて
わかってきたことがあります。

当たり前と言えば当たり前なんですが、
ユーカリは様々な気候帯に生息し、多種多様ですから
それぞれの品種に最適なタネ播きの適期・適温があります。

良く最高気温が20℃を上回る季節が適期と言われますが、
これは全ての平均値のような感じです。

ちなみに私の環境でのお話ですので
ご参考までによろしくお願いします。

1. ニューサウスウェールズ州のユーカリ
------------------------------------------------------------
日本で良く見かけるユーカリが多い地域です

主なユーカリは下記の品種です。
cinerea/pulverulenta/bridgesiana/nicholii/polyanthemos
viminalis/globulus ssp. bicostata/scoparia/rubida
parvula/viridis/melliodora/sideroxylon/punctata

これらは一般的に良いと言われている季節で、
関西や関東の暖地ではゴールデンウィークが終わった頃
もしくは9月下旬くらいの季節が最も最適です。

気温的には最低気温が15℃を上回り、
最高気温が20~25℃くらいの季節です。

ただこのグループのユーカリは
比較的あらゆる気候帯に対応でき、
それ以降のさらに暑い季節や少し寒い季節でも、
ある程度の数を発芽させることも可能です。

ただ、もちろん冬季の屋外での発芽は難しく、
真夏の最も暑い時期には発芽率だけでなく、
発芽後の生育もイマイチになってきます。


2. ビクトリア州/タスマニア島のユーカリ
------------------------------------------------------------
ビクトリア州だけでなく、ニューサウスウェールズ州の
南部や南部内陸部のユーカリ、その他の地域の
高山生息種などもこのグループに含まれます。

主なユーカリは下記の品種です。
gunnii/archeri/globulus ssp. globulus/globulus ssp. maidenii
perriniana/urnigera/crenulata/glaucescens/camphora
aromaphloia/tenuiramis/risdonii/morrisbyi/cordata
delegatensis/smithii/cypellocarpa/ovata/pauciflora
coccifera/goniocalyx/sturgissiana/cephalocarpa
dalrympleana/dives/nitens/neglecta/nova-anglica
polybractea/radiata/regnans/subcrenulata
brookeriana/kitsoniana

どちらかというと、暑さに弱いユーカリが多いです。

これらは1のグループよりもさらに涼しい時期で
関西や関東の暖地では4月上旬くらいからと、
10月中旬~11月くらいの季節が最も最適です。

気温的には最低気温が10℃程度まで下がり、
最高気温が20℃いくかいかないかくらいの季節です。

グループの中でも色々と差があり、
例えば、globulus ssp. globulus/goniocalyxなどは
1のグループと同じように暖かい時期でも発芽率が良く、
逆にglaucescens/tenuiramis/risdonii/delegatensis
pauciflora/coccifera/dalrympleana/nitens/regnansなどは
気温が上がり過ぎると全く発芽しないこともあります。

これらの品種は真夏などにタネを播くと
全く発芽しないか、発芽しても極めて生育が悪く、
立ち枯れてしまう苗が多くなります。

また特に涼しい環境を好む品種では、
真夏にタネを播いても発芽は完全ゼロとなり、
10月に入り、忘れた頃に続々発芽し出す
といったようなことが起こります。

このグループのユーカリは、
冬季の室内で発芽を試みると、
極めて良い発芽結果が得られています。

冬季室内の温度や湿度の状態が
これらのユーカリの発芽に良く合っているようです。

ただし、そのような場合でも、
冬季室内で栽培し続けると、苗が徒長し、
生育が悪くなるので、ある程度発芽したら
とっとと屋外に出してしまう方が良いです。
※どれも耐寒性は高いので安心です。

一部の、特に高山部に生息し、且つ湿潤を好む
glaucescensdalrympleananitensなどは、
冬季の室内でもかなり良い状態で育苗できることがあります。

ただし、これは半日~終日直射日光の当たるような
明るい南側の窓辺限定でのお話です。


3. サウスオーストラリア州沿岸部のユーカリ
------------------------------------------------------------
アデレード周辺からカンガルー島付近に生息しているユーカリです。

主なユーカリは下記の品種です。
leucoxylon/cladocalyx/albopurpurea
fasciculosa/calycogona


これらは1と2のちょうど間くらいの季節で
関西や関東の暖地では4月中旬くらいからと、
10月上旬~11月初旬くらいの季節が最も最適です。

気温的には最低気温が15℃より低くなる日が何日かあり、
最高気温が20℃を少し超えるくらいの季節です。

このグループのユーカリは少し暖かい季節や、
さらに涼しい季節の発芽にも幅広く対応することができます。

ところが真夏にタネを播くと、発芽率こそ悪くないのですが、
その後の生育が極めて悪くなるという特徴があります。

また梅雨時期の育苗の調子があまり良くないので、
春は少し涼しめの時期に少し早めのタネ播きを行い、
秋は少し暖かめの時期にタネを播くのが良いです。


4. クイーンズランド州のユーカリ
------------------------------------------------------------
クイーンズランド州だけでなく、ニューサウスウェールズ州の
北部や北部沿岸部のユーカリなどもこのグループに含まれます。

主なユーカリは下記の品種です。
citriodora/staigeriana/melanophloia/camaldulensis
maculata/muelleriana/tereticornis/robusta
grandis/coolabah


どちらかというと、寒さに弱いユーカリが多いです。

これらはかなり暖かく湿潤な季節を好み
関西や関東の暖地では5月下旬くらいからと、
梅雨時期~初夏と晩夏の季節が最も最適です。

気温的には最低気温が20℃を超えだし、
最高気温が30℃に届くかどうかくらいの季節です。

一部の品種では、あまりにも暑い季節には
発芽率が低下するものもありますが、
基本的には真夏の半日陰での発芽も上々です。

逆にあまりにも温度が下がってきて、
最高気温が20℃を下回る季節になると
極めて発芽率が悪くなります。

これらのユーカリは一様に湿潤を好むため、
冬季の室内でもかなり良い状態で育苗できることがあります。

ただし、これは半日~終日直射日光の当たるような
明るい南側の窓辺限定でのお話です。


5. ウェストオーストラリア州のユーカリ
------------------------------------------------------------
西オーストラリアだけでなく、サウスオーストラリア州の内陸部、
ノーザンテリトリーの南部など砂漠地帯のユーカリなども
このグループに含まれます。

主なユーカリは下記の品種です。
全ての西AZのユーカリ/pachyphylla/gamophylla/gillii
leptophylla/socialis/oleosa/pimpiniana/gracilis

これらは最も暖かい季節を好み、
関西や関東の暖地では梅雨明け後の初夏から
真夏や晩夏の季節が最も最適です。

気温的には最低気温が20℃を完全に超えて、
最高気温が30℃を超えるような季節です。

一部の品種では、あまりにも暑い季節には
発芽率が低下するものもありますが、
基本的には真夏の半日陰での発芽も上々です。

西AZの沿岸部の非常に穏やかな気候の地域に属する
lehmanii/pleurocarpa/pachyloma/preissianaなどは
1のグループと同じ季節での発芽もOKです。

逆にrhodantha/macrocarpa/gamophyllaなどの
暑い砂漠地帯に生息するユーカリは
最低気温が25℃を超えるような暑い季節が最も良く、
1のグループのような少し涼しい季節には
発芽率がかなり悪くなります。
※特にrhodanthaは顕著です。

どれも乾燥を好み、梅雨時期の管理が困難なため、
私は梅雨明けと同時にタネ播きを開始しています。


今回は大雑把にグループ分けしたため、
かなりざっくりとした情報になっていますが、
実際にはそれぞれのグループ内でも
非常に微妙な差が発生しています。

タネ播きにチャレンジする方は
ぜひ参考にしてみてください!{#グッド}

# by eucalyptus_k | 2012-11-06 14:22 | ユーカリ(栽培知識)
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【ユーカリ紹介-51】
ユーカリ・キペロカルパ (Eucalyptus cypellocarpa)

記念すべき第51回目は、
冷涼地に生息する超パワフルで超大型品種、
何もかもスケールのでかい!
ユーカリ・キペロカルパです。

◎ユーカリ・キペロカルパ
【学名:Eucalyptus cypellocarpa】
【英名:Mountain Grey Gum / Mountain Gum / Monkey Gum】
fancyboxキペロカルパ(Eucalyptus cypellocarpa)の画像1

fancyboxキペロカルパ(Eucalyptus cypellocarpa)の画像2

このcypellocarpaですが、
最初はずっとシペロカルパと呼んでいました。

ところが今回このユーカリ紹介アップの際に
再度良く調べてみた結果、
読み方はキペロカルパとなるようです。

実は最初、良い香りのしそうな
繊細で可愛いユーカリを想像していたのですが、
育ててみると化け物級の成長力を持った、
とてもスケールのでかいユーカリでした!

このcypellocarpaの写真は、実は春に撮ったものですが、
これで去年の秋播きの株なんです!

もちろんのことながら、冬場はそこまで成長せず、
10cm程度の時に、ちょっと大きすぎるかなという
6号鉢に定植したところ、わずか1ヶ月余りで
この大きさに成長したのです!

そして、そこからもどんどん成長を続けるので、
一度夏前にバッサリと激しく剪定したのですが、
それでも、今、既に150cmくらいあります。

恐らく放置していたら
簡単に2mを超えていたことでしょう。

同じ時にタネを播いた株で、
未だに小さなポットに植わったものがありますが、
不思議なことにこの株はまだ20cm程度です。

cypellocarpaglobuluspunctata等と同じように、
早めに大きな鉢に植えた方が
根をふんだんに伸ばして、大きく成長するようですね。

cypellocarpaの何よりもの特徴は
緑の鮮やかな、とても大きな葉です。

fancyboxキペロカルパ(Eucalyptus cypellocarpa)の画像3

これは春先の葉なので、まだとても小さく、
今、一番大きな葉は、これの2倍くらいはあります。

調べてみると、それもそのはず。
cypellocarpaは65m以上の大木になるユーカリです。

学術的なルーツとしては
globulusviminalisの中間に位置するようなので、
大型になるのもうなずけます。

これらのユーカリと大きく異なるのは、
高山出身のユーカリであるという点です。

そのため、海外の栽培ガイドにもありますが、
cool & wet(冷涼で湿潤)な環境を好みます。

fancyboxキペロカルパ(Eucalyptus cypellocarpa)の画像4

新芽は光り輝くほどに激しく光沢があり、
成長してからの葉にも少し光沢のある質感です。

carpaというのはユーカリの学名に良くありますが、
以前から書いているように、のことです。
cypelloカップのようなという意味なので、
学名は「カップのような形の実」という意味になります。

fancyboxキペロカルパ(Eucalyptus cypellocarpa)の画像5

生息地は、オーストラリア南西部沿岸部全域の
高山地帯に非常に幅広く生息しています。

cypellocarpaは、日本ではとてもマイナーで、
恐らく市場で見かけることはないでしょうが、
海外では材木用に植林されていたり、
生息域が広大なこともあって、かなりメジャーなユーカリです。

そのため、タネはとても手に入りやすく、
タネから育てる場合も、芽の大きさがとても大きく、
湿潤を好むため、とても育てやすいです。

タネから育てる場合は、
とっとと大きな鉢に定植すると良いと思います。

cypellocarpaの育て方についてですが、
土も鉢もあまり問わない、超強健なユーカリです。
余程管理が悪くない限りは、なかなか枯れることはないでしょう。

気をつけるのは、春~秋の水切れにつきます。
私はこのcypellocarpa、成長が早すぎるので、
夏場は全く日が当たらない場所に置いていました。

そんな場所にも関わらず、
コンスタントに1日1回の水遣りを欲します。
それでも、毎日犬の耳のように垂れていたので、
本来はもっと多量に水を与えても良いかもしれません。

前の記事で、涼しくなると吸水量が激減すると書きましたが、
10月も中盤に差し掛かる今でも、雨が降らない限り、
1日1回の水遣りをしないと水が切れてしまいます。

一般的に表面が乾いたらたっぷり水遣りと言いますが、
それでは、多くのユーカリには、
少し過湿気味になることが多いです。

ところが、このcypellocarpaには
表面が半乾きでたっぷり水遣りをするくらいでないと、
特に暑い時期には対応できないと思います。

後は、病害虫にも強く、下葉にハダニは少し付きますが、
ほおっておいても、深刻な被害にはなりません。

何もかもが豪快で強健なcypellocarpaですが、
一つだけ、弱点があります。

それは高山出身のユーカリなので、
暑さにはあまり強くないというところです。

夏場は葉の色素が抜けて、葉先が枯れ始めるという、
高温障害の症状がかなり顕著に出ることあります。

ただし、暑すぎて枯れてしまうことはありません。
少し夏場は葉が傷むものだという程度です。

暑さに弱いユーカリは、根が蒸れやすいのですが、
cypellocarpaの場合は、吸水量が激しすぎて、
蒸れる程水分を残さないようです。

また、ある程度の耐陰性も備えているようで、
あまり日照の良くない場所でも、コンスタントに成長し、
激しく水を吸っていきます。

これだと、日照の良い場所にマトモに出したら、
手がつけられないほどに成長するかもしれません。

とにかく、ちょっとだけ暑いのは苦手ですが、
その他では、ほとんど死角のない、
globulusviminalisよりも遥かに強健なユーカリです。

cypellocarpaの耐寒性ですが、
高山生息種としては大したことはなく、
-8℃程度までと言われています。

ただし、日本の暖地での屋外越冬は余裕で、
あまり紅葉や葉痛みをすることもありません。

また冬でも、他のユーカリと比べると
かなり水分を欲するので、
冬場の水切れにも少し注意が必要です。

そして、気になるcypellocarpaの香りですが、
武骨なまでに、純粋なシネオール系です。

globulus/pulverulenta/viminalisなどのように、
柑橘系の香りがしたりすることもなく、
smithii/leucoxylon/camaldulensisなどのように、
少し香水系の良い香りがするわけでもなく、
ただひたすらに純粋なシネオールの香りがスッとします。
似ているのはpolybractea/punctataなどです。

香り自体はそんなに強いものでもありません。
葉を強く指でこすると香るという程度です。

私はあまりにも葉がたくさん採れたので、
ユーカリ茶やユーカリ酒にもしてみましたが、
どれもそこそこ使えて、美味な感じでした。

とても良い香りというわけではありませんが、
シネオール好き?には好まれる香りでしょう。

fancyboxキペロカルパ(Eucalyptus cypellocarpa)の画像6

cypellocarpaには繊細で美しい外観はなく、
何もかもがスケールのでかいユーカリです。

おまけに日本で苗を手に入れる手段はなく、
育てる場合はタネを買う必要があります。

それでも、爆発的な成長力と、
何をしても枯れない安心感があり、
とても力強いユーカリです。

そんなcypellocarpaを、もし育ててみたい人には、
タネの販売所を紹介することもできますし、
タネがたくさん余っているので、
安価でタネを少しお分けすることもできます。

多くの人がユーカリに求める繊細さはありませんが、
何よりもパワフルな「本来のユーカリ」を実家できます。

こんなcypellocarpa
興味があったら育ててみませんか?

------------------------------
<栽培難易度:A>
香良さ:★★
香強さ:★★
成長力:★★★★★

要水分:★★★★★
耐過湿:★★★★
耐水切:★★
耐日陰:★★
耐移植:★★★★
耐寒性:★★★
耐暑性:★
耐病虫:★★★★
------------------------------
※A簡単~E難しい / A+...Aより少し難しい

 
# by eucalyptus_k | 2012-10-13 14:01 | ユーカリ紹介
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今年のユーカリ酒

今年もユーカリ酒を漬けてみました。

余りすぎるほど葉が取れたので
昨年の二倍程度多めに葉を入れています。

まずはglobulus酒を試飲。
もうユーカリの酒!と完璧にわかるほどに強く薫ります。

好き嫌いはあるかもしれませんが、
薬草系のお酒好きな私としては
かなり上質の逸品であると思っています。

他にもcypellocarpa/grandis/smithii
を使ったお酒もあります。

下の写真のものは、ズブロッカを真似て、
goniocalyxを一本入れてみました。

fancybox記事207の画像1

皆さんも葉っぱが余ったら
一度漬けてみてはいかがでしょうか?

# by eucalyptus_k | 2012-07-15 02:01 | ユーカリ(茶・酒)
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春のベランダ速報

今年の冬は少し湿潤だったようで、
雨ざらしのユーカリの越冬は少し難しかったようです。

私のところのベランダの唯一のメリットは
雨が全くかからないため、
完全に水分量をコントロールできることです。

私も今年で水遣り三年が過ぎ、
少しは結果が出せるようになったのでしょうか。

今年の冬は、定植済みのもので
枯れを出すことはありませんでした。

そんなベランダからの速報です。

fancybox記事189の画像1

もうジャングルの如き状況で
洗濯物を干せる場所が本当に限られてきました><;

ちょっとは剪定とかしないといけないのですが、
数が多いので剪定というだけで、
一日潰れてしまうため、なかなかできずにいます。

fancybox記事189の画像2

一番中心の葉の大きなものはerythrocorysです。
今年は何とか屋外越冬できましたが、
やはりユーカリ中では
耐寒性のかなり弱い品種であることがわかりました。

写真ではちょっとわかりにくいですが
結構、ギリギリのラインまで葉が傷んでいます。

頑張れば屋外越冬も可能かもしれませんが、
基本的には大阪の暖地より冷えるところでは、
屋外越冬は避けて、簡易温室を用意した方が無難です。

fancybox記事189の画像3

左に見えるcamaldulensis/robustaは2m級です。

fancybox記事189の画像4

一番右にせり出している細葉のものはsmithiiです。
これももう私の背丈に到達している大きさです。

他にもrisdonii/cypellocarpa/rudisなども
私の背丈を超え始めてきました。

他には、albopurpurea/crucis/morrisbyi/erythrocorys
maculata/tenuiramis/melanophloia/leocoxylon/sideroxylonなども
もうすぐ私の背丈に迫ろうという状況です。

このあたりはそろそろどうにかしないといけません。

fancybox記事189の画像5

最も太陽が当たるゾーンも元気です!
もちろん絶対に鉢は動かないように固定していますが、
強風で幹が折られることがあるのが難点です。

fancybox記事189の画像6

夏でも何とか日光が当たるゾーンです。
こちらは少しデリケートな品種を集めています。

最後に我が家のalbidaです。

fancybox記事189の画像7

albidaの葉にはシミができやすいとのお話を伺いましたが、
家では特にシミができるようなことはありません。

これはもしかすると家では雨がかからないことが
原因になっているのかもしれません。

とにかく、今年は成長力が例年以上です!

もうすぐうどんこ病の季節がやってきますので、
葉が美しいままで乗り切って欲しいものです。

# by eucalyptus_k | 2012-04-22 20:47 | ユーカリ(栽培実績)
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新年早々!我が家のユーカリ達

前回の12月初頭の写真に引き続き、
本日撮影したてのユーカリ達を公開します{#キラキラ}

前回の写真で最も日照の良い場所に置いてあった品種は
同時に寒風に弱いものも多いので、
多くは簡易温室に避難させている状態です。

恐らく多くの品種が温室外でも越冬可能かと思いますが、
敢えて葉を痛ませたくないという考えからです。
こちらが背の高い温室で、
三段のものを二段にして使用しています。
fancybox記事176の画像1

上段は苗、下段は寒さに弱い鉢ものです。
こちらが背の低い方の温室です。
fancybox記事176の画像2

温室の下段をさらに寄って見てみます。
まずは左の大きな温室からです。

銀大葉が目立っているのはmacrocarpaです。
その他ではkruseana/pachyphylla/pachyloma
staigeriana/rhodanthaなどがあります。
この中で本当に寒さが心配なのは
真ん中あたりのとても小さな苗サイズの
socialis/woodwardii/torwood/gongylocarpa
の4品種とpachylomaだけです。
fancybox記事176の画像18

次に右の温室です。
こちらも銀大葉が目立っているのはmacrocarpaです。
左の奥のピンクになっている大葉はpleurocarpa
右手前の大きな葉のものがtetrapteraです。
小さな葉が特徴的なものは全てdecipiens(亜種3種)です。
このdecipiensが最も寒さに弱いように思います。
既にかなり葉は痛みかけています。
macrocarpaの右横の小さなpimpiniana
寒さにはまり強くなさそうです。
fancybox記事176の画像14

私の背丈程の高さがあるrisdoniiです。
夏は比較的深緑の葉色をしていますが、
冬になるといきなり銀葉が美しくなってきます。
寒さにはめっぽう強く、冬は寧ろ調子が良いくらいです。
左の銀葉はcrucis、右手前がalbopurpureaです。
fancybox記事176の画像4

さらにその足元に寄ってみます。
右がalbopurpureaで真ん中左の銀葉はgilliiです
左手前がとても珍しいユーカリpruinosaです。
サバンナ出身なので寒さがとても心配でしたが
今のところとくに大きな葉痛みも起こっていません。
fancybox記事176の画像12

次は少し左側を見てみます。
銀葉が美しいのは先程も写っていたcrucis、
そして葉が真っ赤になっているのが
先日ユーカリ紹介で紹介したmelanophloiaです。
このように真っ赤になって葉痛みも激しいです。
fancybox記事176の画像11

albopurpureaの更に手前です。
大きな毛の生えた葉はerythrocorysです。
寒さにはとても弱いユーカリですが、
この大きさになると大阪の冬では問題ありません。
手前の細葉はlehmanniiです。
これも風さえ防げれば葉痛はありません。
fancybox記事176の画像5

さらに奥にあるtenuiramisです。
夏の葉はとっても濃い緑色なのですが、
冬になると別品種かの如く銀葉になります。
とても丈夫で美しく冬こそ本場のユーカリです。
fancybox記事176の画像10

我が家のノッポ君たちです。
どれも寒さに強いというわけではありません。
一番背の高いのがrobusta、右がglobulus
手前の下葉が紅葉しているのがcamaldulensis
左下の方で銀葉の美しいものはmaideniibicostata
奥に見えるのがcitriodora(レモンユーカリ)です。
fancybox記事176の画像6

そのレモンユーカリに焦点を当ててみました。
今のところ別に大した葉痛みも起こっていません。
右下で綺麗に紅葉しているのはgrandisです。
これもあまり寒さに強いとは言えませんが、
春になれば一気に復活してくるでしょう。
fancybox記事176の画像7

さらに奥の日当たりの悪いゾーンです。
背の高い丸葉はrudisです。
これは我が家でもトップクラスに寒さに弱いですが、
ここまで大きくなれば越冬は問題ないと思います。
今のところ少しだけ葉が傷んでいる程度です。
真ん中の葉のでかいのはcypellocarpa
その右横の銀葉はgunniiです。
この辺りは寧ろ冬の方が調子が良くなります。
fancybox記事176の画像8

そこから少し手前にあるsmithiiです。
これも今の時期の方が圧倒的に調子が良いです。
新芽はピンクで少し銀葉がかる部分もあります。
viminalisと比べて、今の時期はかなり白っぽくなります。
右下の方に見えている若葉色の新芽がviminalisですが、
夏には全く見分けがつかなくなります。
fancybox記事176の画像9

次はベランダの右手の方になります。
ここは日当たりは良いですが、
結構風が当たって寒くなります。
右の銀葉ハートリーフがorbifolia
その左隣がtorquata
一番手前の銀小葉がMoon Lagoon
その後ろの銀葉がalbidaです。
ここの品種たちは比較的寒さには強いです。
fancybox記事176の画像3

その左側の場所です。
室外機の下なので暖かく、
養生場所のようになっています。
一番左の銀葉はcinerea、奥の銀葉はperriniana
手前の背の低い銀葉はaccedensです。
accedens右側の小さなcoolabah
左側の細長葉のleptophyllaは少し養生中です。
それでも温室内よりは寒いですから、
もう少し樹高が伸びれば屋外越冬は問題なさそうです。
fancybox記事176の画像17

それでは最後に大きな温室の手前にあった
特徴的なユーカリ3種を
紹介して終わりにしたいと思います{#微笑}

どれもあまり寒さには強くないかなと心配でしたが、
今のところとくに葉痛みもないようなので
安心して温室外(真前)に置いてあります。


Eucalyptua urna
fancybox記事176の画像13

これは他にはないようなとても珍しい葉をしています。
生息地はalbidaなどと同じ地域になっています。

写真でわかりますでしょうか?
良く見て頂くと葉が下の図のように生えていることがわかります。
fancybox記事176の画像19

このユーカリ、香水系の中々良い香りがします。


Eucalyptus preissiana
fancybox記事176の画像16

とても大きな緑色の葉をしています。
このユーカリは数メートルの茂み状に育ちます。
下の写真のような黄色い花が魅力のユーカリです。
fancybox記事176の画像20

成長はとっても遅いですが、開花が楽しみですね{#笑い}


Eucalyptus platypus
fancybox記事176の画像15
育ててみるとdecipiensにとても良く似ていますが、
葉には毛が生えており、色々な意味で
decipiensよりも頑丈です。

現地ではmoortと呼ばれて親しまれているユーカリで、
これも下の写真のように花が魅力のユーカリです。
fancybox記事176の画像21

花は写真のようなクリーム色の他に
黄色やライムグリーンなど多岐にわたっているようです。

これから先、厳しい冬を耐えしのんで、
春にはまた元気に育っていって欲しいですね。

皆さんのユーカリの近況も
また聞かせて頂ければ嬉しいです{#クローバー}

# by eucalyptus_k | 2012-01-03 20:10 | ユーカリ(栽培実績)
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