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2010/8/8 ユーカリ育成の近況(4)

恒例の育てているユーカリたちの近況です。
今回は「鉢植えになっている」全てのユーカリを公開します。
この他にもポット苗が多数あります。
またポット苗にはここにはない品種もあります。
これは自身の記録としても使用しているので、
お時間のある方のみご覧になってくださいね。
何しろ数が多いですから^^;

写真は全て撮影を完了しているのですが、
数が多いため、全4回に分割してアップしています。
よろしくお願いいたします。

<バックナンバー>
・2010/5/1の状況
・2010/5/7の状況
・2010/6/5の状況
・2010/6/19の状況

●Eucalyptus cinerea
fancybox記事103の画像1

種播時期:昨年冬~今年春
現在樹高:10cm
鉢サイズ:7号スリット
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

これは楽かなと思って日光の当たらない場所に置いていたところ、
全然成長せずにうどんこ病などの症状も見られたため、
少し前に日光の当たる環境へと移動させています。
そこからは安定しつつありますが、意外に成長は遅いです。

●Eucalyptus glaucescens
fancybox記事103の画像2

種播時期:昨年夏
現在樹高:18cm
鉢サイズ:6号プラスチック
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

少し過湿気味に管理しすぎたのと、うどんこ病のせいで
全ての葉が汚く傷んでしまい、一部の葉が散っています。
少し危ないかもという時期もありましたが
最近やっと新芽が動き出したのでホッとしています。
冬はかなりの過湿環境でも痛むことはないのですが、
蒸れに弱いため、夏はかなり乾燥気味の管理が必須です。


●Eucalyptus cordata
fancybox記事103の画像3

種播時期:昨年冬
現在樹高:15cm
鉢サイズ:6号プラスチック
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

globulus並みの成長力を期待していましたが、
実際は比較的成長の遅い品種なのかなと思っています。
文献には過湿を好むとあり、水切れには弱いのですが、
少し乾燥気味に管理した方が調子は良くなります。
急に成長が止まったり、成長が進んだり、気まぐれです。

●Eucalyptus parvula
fancybox記事103の画像4

種播時期:昨年冬
現在樹高:20cm
鉢サイズ:6号プラスチック
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

成長は早いのですが、うどんこ病に悩まされました。
思った以上に水を必要としないようです。
かなり乾燥気味の管理を心がけたところ
かなり元気に育ってくれるようになりました。

●Eucalyptus decipiens ssp. decipiens
fancybox記事103の画像5

種播時期:昨年秋に苗を入手
現在樹高:20cm
鉢サイズ:6号プラスチック
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

5月くらいまでは非常に元気に育っていましたが、
梅雨時期に酷いうどんこ病に苦しめられ、
うどんこ病の被害とその薬害で枯死寸前までいきました。
今も一番惨い状態で、何とか新芽を出すのですが、
何故かその新芽がすぐに枯れてしまいます。
今は超乾燥気味に管理しながら養生しています。

●Eucalyptus websteriana
fancybox記事103の画像6

種播時期:昨年秋に苗を入手
現在樹高:25cm
鉢サイズ:6号プラスチック
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

鉢への植え替え時にかなり傷んでしまいましたが、
そこから復活してからは比較的安定しています。
家でもトップクラスに水を必要としない品種で、
10日に1回程度の水遣り回数ですが、
乾燥気味に管理すればするほど元気になります。

●Eucalyptus macrocarpa ssp. macrocarpa
fancybox記事103の画像7

種播時期:昨年冬
現在樹高:12cm~20cm
鉢サイズ:6号素焼き
置き場所:直射日光が半日当たる日陰

植木鉢に直接種を播いて、全力で育ててきました。
やっとここまできて、葉も大きくなってきたのですが、
ここで何故かうどんこ病の被害にあっています。。。
葉が分厚いため、薬害は出ないのですが、
薬で葉の白い粉が落ちてしまうので、葉が汚くなります。
家では最も良い場所に置いているので頑張ってほしいです!
秋口になったら植え分けをしようと思っています。

●Eucalyptus macrocarpa ssp. elachantha
fancybox記事103の画像8

種播時期:昨年冬
現在樹高:10cm
鉢サイズ:6号素焼き
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

地道に地道に成長していきますが、
中々葉を大きく、幹を太くしてくれません。
このまま大丈夫なのか少し心配してしまいますが、
まあ、私の方も地道に育てていくことにします。。。

●Eucalyptus rhodantha
fancybox記事103の画像9

種播時期:昨年冬
現在樹高:10cm
鉢サイズ:6号素焼き
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

これも地道に地道に成長していきます。
かなり葉が大きくなる品種のようですが、
中々大きくなってくれないので少し心配しています。
最近になってうどんこ病の症状も出だしたので困っています。

●Eucalyptus pruinosa
fancybox記事103の画像10

種播時期:昨年冬
現在樹高:10cm
鉢サイズ:6号プラスチック
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

大きな葉をじっくり作りながら樹高は余り伸びないタイプです。
あまり大きくないサイズの苗なのですが、
水切れがやたらと早いので、結構水が好きなようです。
私には珍しく、かなり熱帯地域に生息するユーカリです。

●Eucalyptus tereticornis
fancybox記事103の画像11

種播時期:昨年冬
現在樹高:12cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が半日当たる日陰

Osakano_Jieさんのところでホームステイして
たくましくなって帰ってきてくれた苗です。
樹高の割には非常に葉が大きく立派です。
太陽が足りないと新芽が貧弱になるため、
家では最も日光の当たる場所に置いています。

●Eucalyptus pleurocarpa
fancybox記事103の画像12

種播時期:昨年冬
現在樹高:5cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が半日当たる日陰

相変わらず異様に遅い成長速度で1ヶ月で葉1対ペースです。
家では最も良い場所に置いているので、
これが出せる最高のパフォーマンスになります。
数年越しで大きくする覚悟を決めています。
「強烈な日光+高温+水を残さないこと」が成長のカギです。

●Eucalyptus extrica
fancybox記事103の画像13

種播時期:昨年冬
現在樹高:5cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が半日当たる日陰

これも相変わらず異様に遅い成長速度で1ヶ月で葉1対ペースです。
家では最も良い場所に置いているので、
これが出せる最高のパフォーマンスになります。
数年越しで大きくする覚悟を決めています。
「強烈な日光+高温+水を残さないこと」が成長のカギです。

●Eucalyptus crucis
fancybox記事103の画像14

種播時期:昨年冬
現在樹高:6cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が半日当たる日陰

うどんこ病の被害を受けたり、植え替えたりしたため、
成長が長い間ストップしていましたが、
最近新芽が動き出してくれました。
ところが出てくる新芽はかなりヨレヨレで貧弱です。
強い直射日光があれば比較的早くしっかり育ちます。
家の実家の庭に置いた苗は、かなり大きく立派に育っています。

●Eucalyptus torquata
fancybox記事103の画像15

種播時期:今年夏に苗を入手
現在樹高:30cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が半日当たる日陰

数週間前にこあら師匠より頂戴した苗です。
植え替えてから間がないため、まだ動き出していません。
夏に涼しい家のベランダでは成長速度は遅くなりそうです。
かなりの高温が成長のカギになりそうです。
ちなみに写真の苗は少し水切れ気味で項垂れています。

●Eucalyptus pluricaulis ssp. porphyrea
fancybox記事103の画像16

種播時期:今年夏に苗を入手
現在樹高:6cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が半日当たる日陰

Osakano_Jieさんより頂戴した苗です。
最近鉢上げをしたので、今はまだ成長が止まっています。
全くノーマークのユーカリでしたが、
かなり綺麗な葉色にメロメロになりつつありますw
特に立派に育ってほしいユーカリの一つです。

●Eucalyptus kruseana
fancybox記事103の画像17

種播時期:今年夏に苗を入手
現在樹高:30cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が半日当たる日陰

最近こあら師匠の農場から購入した苗です。
全体的におしろいを塗ったように白く、
あまりの美しさに毎日見とれています。
かなり強烈な日光を必要とするようなので、
家の最高の環境でしっかりと育ってくれるか期待です!

●Eucalyptus albida
fancybox記事103の画像18

種播時期:昨年冬
現在樹高:4cm
鉢サイズ:6号素焼き
置き場所:直射日光が半日当たる日陰

家の最高の環境でパフォーマンスを見ていますが、
かなり成長は緩慢で、それでも地道に育っていきます。
樹高は何とか伸ばしますが、
葉がなかなか大きくならないのが難点です。
これも数年越しで育てていく覚悟をしています。
次年度の第一育成目標となるユーカリに決めました。

8月はこれで全部です!
次は9月!この夏を無事に乗り越えて立派に成長できるでしょうか。
何よりも冬までに越冬できるサイズにさえ
育ってくれれば安心なのです。

# by eucalyptus_k | 2010-08-15 01:54 | ユーカリ(栽培知識)
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ユーカリに含まれている精油成分について(2)

今日は以前書いたものに引き続き、
精油成分のお話のアップグレードバージョンです。
こちらでご紹介した精油成分ですが、
全てのユーカリに全ての成分が含まれているわけではありません。
それぞれのユーカリで含まれている成分が異なります。
それにより香りや効能が変わってくるのだと思います。
それでは例をあげてユーカリ別にご紹介します。
とにかく多いので気が向いたら読んでください><;

※下記ABCD順
※主成分は多量を含み、その他は少量を含む
※成分名は前にあるほど量が多い

●Eucalyptus albida
精油含有量:極少
主成分:ピネン、ビシクロゲルマクレン
その他:ユーデスモール
備考:多彩なピネンを含む

●Eucalyptus albopurpurea
精油含有量:極少
主成分:ビシクロゲルマクレン
その他:ピネン、フェランドレン
備考:

●Eucalyptus amygdalina
精油含有量:極多
主成分:ピペリトン、フェランドレン、シネオール
その他:パラシメン、テルピネン4オール、テルピネオール、ピノカルベオール
備考:シネオール、ピぺリトンを多く含むペパーミント系精油

●Eucalyptus archeri
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン
その他:リモネン
備考:シネオールを多く含む

●Eucalyptus aromaphloia
精油含有量:多
主成分:シネオール、ピネン
その他:エステル
備考:シネオールを非常に多く含む

●Eucalyptus bridgesiana
精油含有量:極少
主成分:シネオール、ピネン
その他:リモネン、テルピネオール
備考:シネオールを非常に多く含む

●Eucalyptus caesia
精油含有量:極少
主成分:トルクアトン、アロマデンドレン
その他:ピネン
備考:Eucalyptus torquataの芳香成分トルクアトンを含む

●Corymbia calophylla
精油含有量:極少
主成分:ピネン、テルピネン
その他:パラシメン
備考:

●Eucalyptus camaldulensis
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン、パラシメン、スパスレノール
その他:クリプトン、リモネン、グロブロール、
備考:非常に多彩な成分と希少成分のクリプトンを含む

●Eucalyptus camphora
精油含有量:多
主成分:シネオール、ピネン、ユーデスモール
その他:パラシメン
備考:シネオール、ユーデスモールを非常に多く含む

●Eucalyptus cephalocarpa
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン、リモネン
備考:シネオールを非常に多く含む

●Eucalyptus cinerea
精油含有量:多
主成分:シネオール、ピネン
その他:アルデヒド
備考:シネオールを非常に多く含み良質の医療用シネオール系精油として注目

●Corymbia citriodora
精油含有量:極多
主成分:シトロネラール
備考:レモンユーカリとしてレモン系精油の王道

●Eucalyptus cladocalyx nana
精油含有量:極少
主成分:シネオール、ピネン、カリオフィレン
その他:スパスレノール、パラシメン、ユーデスモール
備考:成分は多彩だが精油含有量が非常に少ない

●Eucalyptus cloeziana
精油含有量:極少
主成分:ピネン、カリオフィレン、タスマノン
その他:リモネン、テルピネオール、グロブロール
備考:ピネンを非常に多く含む

●Eucalyptus coccifera
精油含有量:普通
主成分:フェランドレン、パラシメン、ユーデスモール
その他:シネオール、グロブロール
備考:フェランドレン主体のペパーミント系精油

●Eucalyptus cordata
精油含有量:極多
主成分:シネオール、ピネン
その他:テルピネオール
備考:シネオールを非常に多く含み良質の医療用シネオール系精油として注目

●Eucalyptus crenulata
精油含有量:少
主成分:エステル、テルピネン、パラシメン、ピネン、テルピネン-4-オール
備考:少し変わった精油成分の組み合わせが特徴

●Eucalyptus crucis
精油含有量:多
主成分:シネオール、ピネン
その他:ユーデスモール
備考:シネオールを多く含む

●Eucalyptus dalrympleana
精油含有量:極少
主成分:シネオール、ピネン、スパスレノール
その他:パラシメン、グロブロール
備考:シネオールを非常に多く含む

●Eucalyptus decipiens
精油含有量:極少
主成分:ピノカルベオール、ビシクロゲルマクレン
その他:シネオール
備考:シネオールを少量含む

●Eucalyptus deglupta
精油含有量:極少
主成分:ネロリドール
その他:ピネン、フェランドレン、エステル、パラシメン、オシメン
備考:精油含有量が非常に少ない

●Eucalyptus delegatensis
精油含有量:多
主成分:フェランドレン、パラシメン
その他:ピペリトン、ユーデスモール
備考:フェランドレンを多く含むペパーミント系精油

●Eucalyptus dives
精油含有量:極多
主成分:ピペリトン、フェランドレン
その他:シネオール、テルピネオール、シトラール
備考:ピペリトンを非常に多く含むペパーミント系精油の王道

●Eucalyptus erythrocorys
精油含有量:極少
主成分:テルピネオール、シネオール
備考:精油含有量が非常に少ない

●Corymbia ficifolia
精油含有量:極少
主成分:ピネン
その他:テルピネン、パラシメン、ビシクロゲルマクレン
備考:ピネンを多く含むが精油含有量が非常に少ない

●Eucalyptus forrestiana
精油含有量:多
主成分:ピネン、シネオール
その他:ビシクロゲルマクレン、アロマデンドレン
備考:ピネンを多く含みシネオールを少量含む

●Eucalyptus gamophylla
精油含有量:多
主成分:ビシクロゲルマクレン
その他:スパスレノール、シネオール
備考:ビシクロゲルマクレンを多く含みシネオールを少量含む

●Eucalyptus gillii
精油含有量:多
主成分:シネオール、カリオフィレン
その他:ピネン
備考:シネオールを多く含む

●Eucalyptus glaucescens
精油含有量:多
主成分:エステル(イソ吉草酸エチル)、シネオール、ピネン
その他:アロマデンドレン、グロブロール
備考:イソ吉草酸エチルは青りんごの香料となる

●Eucalyptus globulus ssp. globulus
精油含有量:多
主成分:シネオール、ピネン、アロマデンドレン、グロブロール
その他:ピノカルベオール、テルピネオール、エステル、リモネン
備考:シネオールを非常に多く含むユーカリ精油の王道

●Eucalyptus globulus ssp. bicostata
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン
その他:アロマデンドレン、ユーデスモール、エステル、リモネン
備考:

●Eucalyptus globulus ssp. maidenii
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、アロマデンドレン
その他:エステル、ユーデスモール、リモネン
備考:

●Eucalyptus goniocalyx
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン
その他:アルデヒド、ユーデスモール、リモネン、テルピネオール
備考:シネオールを非常に多く含み採取した精油がすぐに黒く濁る

●Eucalyptus grandis
精油含有量:極少
主成分:レプトスペルモン、ピネン、オシメン
その他:シネオール、エステル、スパスレノール
備考:シネオールを非常に少量含み花の香りが強い精油

●Eucalyptus gunnii
精油含有量:極少
主成分:シネオール、ピネン、フェランドレン
その他:スパスレノール、パラシメン、ビシクロゲルマクレン
備考:成分は多彩だが精油含有量が非常に少ない

●Eucalyptus kruseana
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン
その他:ユーデスモール
備考:シネオールを多く含む

●Eucalyptus lehmannii
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン
その他:テルピネン、アルデヒド
備考:

●Eucalyptus leucoxylon
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、アロマデンドレン
その他:ビシクロゲルマクレン
備考:

●Eucalyptus macrandra
精油含有量:極少
主成分:シネオール、ピネン、アロマデンドレン
備考:

●Eucalyptus macrocarpa
精油含有量:少
主成分:ビシクロゲルマクレン、ピネン、アロマデンドレン
その他:シネオール
備考:シネオールを少量含む

●Corymbia maculata
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン
その他:ユーデスモール、リモネン
備考:

●Eucalyptus melanophloia
精油含有量:極少
主成分:ピネン、パラシメン
その他:フェランドレン、テルピネオール、シネオール、グロブロール
備考:ピネン、パラシメンを多く含む

●Eucalyptus melliodpra
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン
その他:フェランドレン、カリオフィレン
備考:

●Eucalyptus 'Moon Lagoon'
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン、パラシメン
その他:ユーデスモール
備考:

●Eucalyptus morrisbyi
精油含有量:多
主成分:シネオール
その他:ピネン、リモネン、テルピネオール
備考:シネオールを多く含む

●Eucalyptus neglecta
精油含有量:少
主成分:シネオール
その他:グロブロール
備考:シネオールを多く含む

●Eucalyptus nicholii
精油含有量:普通
主成分:シネオール
備考:シネオールが成分のほとんどを占める

●Eucalyptus nitens
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、オシメン
その他:リモネン、パラシメン、エステル、テルピネオール、レプトスペルモン
備考:シネオールを少量含み花の香りが強い精油

●Eucalyptus nova-anglica
精油含有量:普通
主成分:ネロリドール、アロマデンドレン、ユーデスモール、グロブロール
その他:ピネン、スパスレノール
備考:ペパーミント系の成分は含まれずにペパーミントの英名を持つ

●Eucalyptus obliqua
精油含有量:極多
主成分:ピペリトン、フェランドレン、パラシメン
その他:シネオール、ビシクロゲルマクレン、スパスレノール
備考:シネオールを少量含むペパーミント系精油

●Eucalyptus orbifolia
精油含有量:普通
主成分:エステル、リモネン、パラシメン、シネオール
その他:ピネン、テルピネオール
備考:

●Eucalyptus pachyloma
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン
備考:シネオールを多く含む

●Eucalyptus pachyphylla
精油含有量:極少
主成分:シネオール、ピネン、リモネン、アロマデンドレン
その他:テルピネン、オシメン、パラシメン、ピノカルベオール、テルピネオール、グロブロール
備考:成分は多彩だが精油含有量が非常に少ない

●Eucalyptus parvula
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン、テルピネオール
その他:ユーデスモール、アルデヒド
備考:シネオールを非常に多く含む

●Eucalyptus pauciflora
精油含有量:普通
主成分:ユーデスモール、ピネン、シネオール、フェランドレン
その他:ピペリトン、スパスレノール
備考:ユーデスモールを多く含みシネオールを少量含む

●Eucalyptus perriniana
精油含有量:多
主成分:シネオール、ピネン
その他:リモネン、テルピネオール、アルデヒド
備考:シネオールを非常に多く含む

●Eucalyptus pluricaulis ssp. porphyrea
精油含有量:普通
主成分:ピネン、シネオール、アロマデンドレン
その他:グロブロール
備考:ピネンを多く含みシネオールを少量含む

●Eucalyptus polyanthemos
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン
その他:フェランドレン、グロブロール、
備考:シネオールを多く含む

●Eucalyptus polybractea
精油含有量:極多
主成分:シネオール
その他:パラシメン、フェランドレン、クリプトン、ピネン
備考:シネオールの純度が非常に高い精油を産する精油の王道(CT1/CT2)。

●Eucalyptus preissiana
精油含有量:極少
主成分:シネオール
その他:ユーデスモール
備考:シネオールを多く含む

●Eucalyptus pruinosa
精油含有量:極少
主成分:シネオール、ビシクロゲルマクレン
その他:ピノカルベオール、グロブロール、スパスレノール
備考:シネオールを多く含むが精油含有量が非常に少ない

●Eucalyptus pulverulenta
精油含有量:極多
主成分:シネオール、ピネン、リモネン
その他:エステル、テルピネオール
備考:シネオールを非常に多く含み良質の医療用シネオール系精油として注目

●Eucalyptus punctata
精油含有量:少
主成分:ピネン、シネオール
その他:リモネン、パラシメン、テルピネン、テルピネン-4-オール、クリプトン、テルピネオール、フェランドレン
備考:シネオールを多く含み多彩なピネンを含む

●Eucalyptus pyriformis
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、
その他:アロマデンドレン、ユーデスモール、アルデヒド
備考:シネオールを多く含む

●Eucalyptus radiata
精油含有量:極多
主成分:フェランドレン、ピペリトン
その他:シネオール、テルピネン-4-オール、テルピネン、テルピネオール、ピネン、シトラール
備考:フェランドレンを非常に多く含むペパーミント系精油の王道

●Eucalyptus regnans
精油含有量:極多
主成分:ユーデスモール、フェランドレン
その他:パラシメン
備考:ユーデスモールを非常に多く含むペパーミント系精油

●Eucalyptus rhodantha
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン
その他:ピノカルベオール
備考:シネオールを少量含む

●Eucalyptus risdonii
精油含有量:普通
主成分:シネオール、フェランドレン
その他:テルピネオール
備考:シネオールを多く含むペパーミント系精油

●Eucalyptus robusta
精油含有量:極少
主成分:ピネン、リナロール、パラシメン、テルピネン-4-オール、テルピネオール
その他:ピペリトン、フェランドレン、ピノカルベオール、シネオール
備考:シネオールをほとんど含まずユーカリ茶に最適

●Eucalyptus rubida
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、スパスレノール
その他:パラシメン、テルピネオール、フェランドレン
備考:シネオールを多く含む

●Eucalyptus rudis
精油含有量:少
主成分:シネオール、ビシクロゲルマクレン、ピネン
その他:アルデヒド、アロマデンドレン、フェランドレン
備考:シネオール、ビシクロゲルマクレンを多く含む

●Eucalyptus scoparia
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン
その他:グロブロール
備考:シネオールを非常に多く含む

●Eucalyptus sideroxylon
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、グロブロール、ユーデスモール
その他:ビシクロゲルマクレン
備考:シネオールを非常に多く含む

●Eucalyptus smithii
精油含有量:多
主成分:シネオール、ピネン、グロブロール、ユーデスモール
その他:エステル
備考:シネオールを非常に多く含むユーカリ精油の王道

●Eucalyptus staigeriana
精油含有量:多
主成分:シトラール、リモネン
その他:フェランドレン、テルピネオール、シネオール
備考:シトラール、リモネンを多く含むレモン系精油の王道

●Eucalyptus sturgissiana
精油含有量:普通
主成分:シネオール
備考:シネオールが成分のほとんどを占める

●Eucalyptus subcrenulata
精油含有量:多
主成分:シネオール、ピネン、テルピネオール
その他:スパスレノール、パラシメン
備考:シネオールを非常に多く含む

●Eucalyptus tenuiramis
精油含有量:極多
主成分:シネオール、フェランドレン
備考:シネオール、フェランドレンを多く含むペパーミント系精油

●Eucalyptus tereticornis
精油含有量:少
主成分:ピネン、パラシメン、スパスレノール、ユーデスモール、グロブロール
その他:クリプトン、カリオフィレン、シネオール
備考:非常に多彩な成分と希少成分のクリプトンを含む

●Eucalyptus tetragona
精油含有量:極少
主成分:ユーデスモール、ピネン、グロブロール、フェランドレン、シネオール
その他:アロマデンドレン、ビシクロゲルマクレン
備考:ユーデスモールを多く含むが精油含有量が非常に少ない

●Eucalyptus tetraptera
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、アロマデンドレン
その他:グロブロール、ユーデスモール
備考:シネオールを多く含む

●Eucalyptus torquata
精油含有量:多
主成分:トルクアトン、ピネン
その他:ユーデスモール、シネオール
備考:固有成分のトルクアトンを多く含む

●Eucalyptus uncinata
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピノカルベオール
その他:アロマデンドレン
備考:シネオールを多く含む

●Eucalyptus urnigera
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン
その他:テルピネオール
備考:シネオールを非常に多く含む

●Eucalyptus viminalis
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、グロブロール、リモネン
その他:テルピネオール、アルデヒド、フェランドレン
備考:シネオールを非常に多く含むユーカリ精油の王道

●Eucalyptus viridis
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、アロマデンドレン
その他:パラシメン、クリプトン、テルピネオール、シトラール
備考:シネオールを非常に多く含み希少成分のクリプトンを含む

●Eucalyptus woodwardii
精油含有量:多
主成分:ピネン、シネオール、トルクアトン、アロマデンドレン
その他:ユーデスモール
備考:Eucalyptus torquataの芳香成分トルクアトンを含む

多すぎるくらいの例をあげてみました。
品種で掲載希望があればこちらに追加していきます。
この内容は自分の資料としても活用していきますので、
長文ですが何卒ご容赦くださいませ。

# by eucalyptus_k | 2010-08-04 01:36 | ユーカリ(品種知識)
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2010/6/19 ユーカリ育成の近況

育てているユーカリたちの近況をアップします。
これは自身の記録としても使用しているので、
お時間のある方のみご覧になってくださいね。
何しろ数が多いですから^^;

写真は全て撮影を完了しているのですが、
アップの手間が馬鹿になりませんので、
毎日少しずつアップしていきます。

<バックナンバー>
・2010/5/1の状況
・2010/5/7の状況
・2010/6/5の状況

※葉が白くなっているのは苦土石灰を振りかけたものです。

●Eucalyptus 'Moon Lagoon'
fancybox記事94の画像1

苗の数はたくさん確保していますが、
もうそれはホント恐ろしい程に成長が遅いです。
tetragonaと並んでワーストワンです!)
でも特に枯れてしまったりはないのです。
上の写真はその中でも一番育っている苗です。
5/7の記事でアップした株は本葉が一枚増えただけです。
何か成長のキーがあるはずですが家にはないのでしょうね。

●Eucalyptus decipiens ssp. decipiens
fancybox記事94の画像2

早速こあら師匠から伝授頂いた結束テクで仕立ててみました。
冬の間は全く成長することがありませんでしたが、
暖かくなってきてから急に成長を始めました。
出てくる葉が全てヨレヨレで葉の周囲がカールしています。
これは西AZの品種に多い症状なのですが大丈夫なのでしょうか。。。
西AZ軍団の中ではそれでもかなり成長の早い方です。

●Eucalyptus kruseana
fancybox記事94の画像3

毎日見ていると全然成長した気がしませんが、
5月の記事のものと比較してみると成長してますねー!
ホント白水色の葉が美しくて見ていると感激します。
こいつも葉がヨレヨレで、葉の周囲がカールしたり、
あまり定まった形の葉がなくバラバラです。
また下の方の太陽の当たりにくい葉は簡単に枯れていきます。
それが非常に軟くて、少し不健康に思えてきて心配なのです。
また、中々葉の大きさが大きくなってくれません。
水遣りは1週間に1回も与えないほどです。

●Eucalyptus gillii
fancybox記事94の画像4

6/5と比較してもかなり成長していますね。
1週間に1回も水を与えていませんが、それでも全然大丈夫!
寧ろその方が間延びしなくていいようです。
家ではトップクラスに水のいらない品種のようです。
まあ15cm程度の苗を6号鉢に植えていますから
正直水の管理は難しいです><;
とにかく樹高と葉数は増やしていってくれますが、
なかなか葉が大きく厚くならないのが心配の種です。

●Eucalyptus albida
fancybox記事94の画像5

これも全然成長しないわ!と思っていたのですが、
5/1に比べると格段に成長してくれていますね。
これも1週間に1回も水を与えていませんが全然平気なようです。
地道に地道に頑張って育てていくしかありません。
今日下葉が一枚散りましたが、
それでも肝を冷やす程にデリケートに育てています。

●Eucalyptus macrocarpa ssp. macrocarpa
fancybox記事94の画像6

何だかんだいってここまで来ました。
そろそろ菌による立ち枯れ病は大丈夫かな。。。?
樹高と葉数は増やしますが、葉が中々大きくなりません。
成長はしていってくれますが、やはり遅い方で、
冬までに間に合うのかな?と心配しているところです。
土と鉢が乾きやすいので3~5日に1回程度の水遣りです。
幹が硬く木質化してきたら植え分けようと思っています。

●Eucalyptus macrocarpa ssp. elachantha
fancybox記事94の画像7

いつまで経っても葉が異様に細いままです。
他にもssp. elachanthaの苗はありますが、
こんなにも葉が細いのはこの苗だけです。
個体差なんでしょうか?でも脇芽が出だしています。
葉が大きくならないのは全てについていえるので
これからに期待していきたいと思います。
管理はssp. macrocarpaと全く同じです。
こちらの方が少しだけ病害に弱いように思います。

●Eucalyptus rhodantha
fancybox記事94の画像8

macrocarpaに比べると少し安心して見ていられます。
背丈はかないませんが、幹は少し丈夫に育っています。
これも5/1と比べると格段に成長してくれています。
後は葉さえ大きくなってくれたら少し安心できます。
鉢と土が超乾燥しやすくて、5日もあれば全乾きします。
ちょうど全乾きのタイミングに合わせて水遣りをします。
根は鉢底まで伸びていないはずなので、相当乾燥に強いようです。
その環境のお陰で間延びせずに育ってくれています。

●Eucalyptus erythrocorys
fancybox記事94の画像9

これはtetragonaと良く似て、大きな双葉に毛の生えた本葉です。
ところがこちらはうって変って、成長は決して遅くはありません。
ただ寒さにしこたま弱いようなので、
冬までにどこまで育ってくれるかが大きなポイントです。
本葉一枚の段階で6号鉢に定植するという荒技です。
植え替えの際に根っこをブチッとやりましたが、
あまり痛むことなくそろそろ次の葉を出し始めています。

●Eucalyptus uncinata
fancybox記事94の画像10

一時は立ち枯れで全滅の憂き目にあいました。
これもどうやら急な寒さにはしこたま弱いようですね。
ある程度の大きさが確保できないと越冬が難しそうです。
ところが西AZ軍団の割に成長具合は悪くはありません。
元々がゴマ粒のように小さな双葉ですので、
6号鉢に植えるのはかなりの荒技に思われますが、
一応本葉の4枚目が出だしているところです。

●Eucalyptus caesia ssp. magna
fancybox記事94の画像11

これは荒技中の荒技でいきなり6号鉢へ定植です。
今のところ余り育ってくれませんが、
西AZ軍団の中ではかなり簡単で丈夫な方になります。
また、乾燥を好む西AZ軍団の中では結構水を吸うように思います。
寒さには比較的強く、10cm程度の苗が-3℃の環境で
越冬した実績がありますので比較的安心です。
今のところはcrucisあたりの双葉と大差ありません。

●Eucalyptus robusta
fancybox記事94の画像12

ユーカリの初級編に最適といわれている品種です。
家の環境に最も合っているユーカリだといえます。
5/1と比べてみると恐ろしい程に成長しています。
5/1のときは6cmくらいだったのが、今は20cm近いです!
日当たりも悪く、湿気の強い我が家が大好きなスワンプ系ですね。
結構病害に弱いと聞きますが、家では今のところ病害知らずです。

●Eucalyptus camphora
fancybox記事94の画像13

fancybox記事94の画像14

こちらも家の環境が合っていると思われるユーカリです。
沼の中にそのまま生えたりする根っからのスワンプ系なので、
本当に日当たりが悪く、湿気の多い環境でも元気に育ってくれます。
5/1の頃は土が再利用だったのが悪かったらしく、
全身うどんこまみれになってしまい、一度は廃棄も検討しました。
思い切って土を殺菌剤で全面的に消毒して深く切り戻したところ、
新しく生えてきた芽にうどんこの症状は見られません。
5/20頃に切り戻して、そこからもうこんなに新芽が育っています。
恐ろしく成長の早いユーカリですね。

●Eucalyptus pulverulenta 'Baby Blue'
fancybox記事94の画像15

主要な品種ですが意外に成長速度は早いとはいえません。
真っ直ぐに伸びていくので頭をカットして脇芽を増やす算段です。
この苗は大きさ的にも品種的にも少し安心できます。

●Eucalyptus cordata
fancybox記事94の画像16

globulusと並び称されるユーカリですが、
成長速度と強健さはglobulusには遠く及びません。
比較的のんびりと成長していきます。
このくらいの小さな苗のうちから香りは非常に強く、
少し指が触れただけでもかなり強く香ります。
大きさの割には茎が細いので竹串で支柱をしています。

●Eucalyptus dalrympleana
fancybox記事94の画像17

特に大きな特徴があるわけでもないユーカリですが、
家では比較的成長の早い方で、着実に成長していきます。
うどんこ病にかかりかけているのが心配です。
家で育てているユーカリの中ではかなり水の好きな品種です。

●Eucalyptus dives
fancybox記事94の画像18

ここまで来るにはかなり時間がかかりました。
特に発芽してから本葉が出て育つまでにかなり時間がかかります。
ある程度育ちきるとそこからは普通に育っていきます。
暖かくなった途端に大きな葉が出てきました。
比較的水が好きで安心して育てられる品種です。
大きくなってからその香りがとても楽しみです。

●Eucalyptus melanophloia
fancybox記事94の画像19

5/1に比べると格段に育って葉も大きくなりました。
鉢上げした直後には全く成長をストップしてしまい、
大丈夫かなとかなり心配していましたが一安心です。
ネット等にあまり育ってからの写真がないので、
どんなユーカリが育っていくのか楽しみな品種です。

●Eucalyptus melliodora
fancybox記事94の画像20

これも成長が遅く、うどんこ病などの病害にも悩まされ、
かなり厄介な品種だなあと思っていたのですが、
暖かくなってきた途端に葉が大きくなり元気になりました。
中でも非常に日光が大切なようで、
少しでも暗い場所に置いているとすぐにヒョロヒョロになります。
大きさの割にはかなり茎が細いので扱いに注意が必要です。

●Eucalyptus morrisbyi
fancybox記事94の画像21

ひょんなことから育てることになったユーカリです。
お世話になっているOsakano_Jieさんが種を取り寄せなかったら、
きっと育てることにはならなかったと思います。
gunniiと非常に良く似たスタンスで成長していきます。
少し病害に弱くデリケートなgunniiといった感じです。
うどんこ病にはかなり悩まされている品種ですが、
自然に脇芽が育ってきてくれているので少し安心しています。

●Eucalyptus neglecta
fancybox記事94の画像22

本当にこのユーカリについては
「成長が遅く中々大きくならない」の一言につきます。
少し味気ない大ぶりの濃い緑色の葉が特徴のユーカリですが、
この幼苗にはその面影は全くありません。
これから先どのように育ってくのでしょうか。
そもそもちゃんと育つのでしょうか。。。
うどんこ病の代表的な被害者の一つです。

●Eucalyptus nitens
fancybox記事94の画像23

とにかくうどんこ病アブラムシに苦しめられます。
成長が早くワイルドなのでものともせずに育っていきます。
文献によると成長の早いのが特徴とのこと。
実際は決して遅くはないのですがそんなに早いとも思いません。
早く大きく立派になって、
病害を寄せ付けなくなってほしいですね。。。

●Eucalyptus parvula
fancybox記事94の画像24

種を播いて発芽して育っていくまでは簡単です。
でもそこからは太陽が非常に大切で
暗くて湿気た環境にいると、特に病害と徒長に悩まされます。
それでも何とか元気に伸びていってくれたので、
頭を落としたらすぐに脇芽が生じてきました。
石灰と薬まみれなので、新しい葉をたくさん出して
早くその美しい姿を見せてほしいと思っています。

●Eucalyptus rudis
fancybox記事94の画像25

Flooded Gumという割にはそんなに水が好きな感じはしません。
一応西AZ軍団の一員ですが、性質は東AZに近いイメージです。
我が家では比較的強健で病害しらずで育っています。
急に暖かくなった日を境に葉がいきなり大きくなりました。
日陰でも順調に育つ方なので家には合っているユーカリといえます。

●Eucalyptus pruinosa
fancybox記事94の画像26

私には珍しい北オーストラリアのユーカリです。
北AZのユーカリは寒さに弱いものが多いので敬遠してきましたが、
この品種のみ写真を見て、
余りの葉の美しさに種を取り寄せてしまいました。
今のところパッと見はrudisとほとんど区別がつきません。
これも急に暖かくなった日を境に葉がいきなり大きくなりました。
水は余り必要とせず、乾燥を好むユーカリといえます。

●Eucalyptus radiata
fancybox記事94の画像27

先に育てていらっしゃるOsakano_Jieさんのお話では
真夏の強い日差は葉焼けするためNGとのことなので、
場所の関係もあり、
家のベランダではかなり日陰ゾーンに置いています。
それでも問題なく、今のところ葉色良く元気で病害知らずです。
日本と同じように湿潤な環境のユーカリですから、
日本の草木を育てているような感じで育てられます。
ところが発芽からここまで育つのにはかなり緩慢で疲れました><;

●Eucalyptus rubida
fancybox記事94の画像28

非常に平均的なユーカリのため、余り印象が強くありません。
毎日余り目をかけずにほったらかしですが、
地道に成長していきます。
今のところかなり緑色の濃い細葉ですが、
いつの日か美しい白銀の丸葉になってくれることを願っています。
水は比較的必要とする方で日本の草木に近いイメージです。

●Eucalyptus tereticornis
fancybox記事94の画像29

温度が上がった途端に全体的なボリュームが急にアップしました。
家では比較的日陰ゾーンに置いていますが、元気よく病害知らずです。
親愛なるこあら師匠のお話ではかなり水を好む品種とのことです。
確かに日陰でもガンガン水を上げていますが、
かなり順調に育っているような気がします。
少し安心して育てられるユーカリです。

●Eucalyptus urnigera
fancybox記事94の画像30

左が白の強いタイプ、右が通常のタイプです。
成長が早く、gunniiに良く似た品種とのことですが、
家では成長が極めて遅く、うどんこ病の代表的な被害者の一つです。
ちゃんと育ってくれるのか非常に心配なユーカリです。
毎日見ているとほとんど変化がないような気がしますが、
5/1と比較してみるとそれなりに成長しているんですね。


●Eucalyptus viridis
fancybox記事94の画像31

ポットで育苗しているときには
「成長の遅い品種だな~」と思っていましたが、
鉢上げしてからは悪くないペースで育っています。
家ではgilliiなどと並んで水をほとんど必要としない品種です。
少しうどんこ病にかかったりもしますがそれなりに元気です。
場所が確保できずに日陰ゾーンに置いてあるのが残念です。

6月はこれで全部です!
次は7月!梅雨を乗り越えてどのように成長できるでしょうか。
また、皆無事に生き残ってくれているでしょうか。
冬までに越冬できるサイズにさえ育ってくれれば安心です。

# by eucalyptus_k | 2010-06-19 02:41 | ユーカリ(栽培実績)
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2010/5/1 大量の鉢上げ完了!

先日から大量の鉢上げを行っています。
今のところ葉を落とすものが出たり、
先日の強風で新芽が飛んでしまったり等ありましたが、
一種たりとも枯らすことなく、鉢上げを完了しました。

これは自分としては極上の成果です。
思えば、先年は植え替えの失敗で
多くのユーカリを枯らせてしまいました。
ユーカリ紹介で載せているいくつかのユーカリも
今はもうここには存在しなかったりします。。。


枯らせた時はマジで半泣きでした。
そんな悔しさをバネに何とかここまできました。
今、鉢に植わっているユーカリは31種
そしてこれから鉢上げを待つものが45種
それをベランダに全て配置する。
遂に驚異的なマニアの領域に来てしまいましたね。
でもやるからにはしっかり育てますよ。

それでは、先日鉢上げを完了したユーカリ達をご紹介します。
極力植え替えによる根の痛みを避けるために
小さな苗のうちから5~6号鉢に鉢上げしています。
植え替え日は1~2週間前くらいで撮影日時は4日前です。

●Eucalyptus albida
fancybox記事79の画像1

西オーストラリア軍団なので心配していましたが、
植え替えによる痛みもなく安心しました。
植え替えてからはまだあまり成長していません。
こんな小さな苗ですが根は6cm以上ありました。
用土は肥料分なしの砂漠Mixです。

●Eucalyptus pulverulenta 'Baby Blue'
fancybox記事79の画像2

冬季に播いたのですが、成長はかなり早く、
植え替え時には結構大きくなっていました。
根も10cm以上あり、安心して植え替えを行えました。
植え替え時にもかなり良い香りを漂わせていました。
用土は標準のユーカリ用土です。

●Eucalyptus camphora
fancybox記事79の画像3

去年の秋に播いた苗なのでかなり大きくなっています。
成長力は旺盛なのですが、ウドンコ病にかかりやすいです。
薬はすぐに薬害を引き起こすため、困っています。
用土は保水性を高く、堆肥分を若干多めにしています。

●Corymbia citriodora
fancybox記事79の画像4

これは同居人の両親に頼まれたものです。
ボリュームが欲しいので敢えて2株植え込んでいます。
私が育てていくものではないので
用土は一般的な樹木培養土に近くしています。

●Eucalyptus cordata
fancybox記事79の画像5

ユーカリ紹介で載せた株は植え替えで枯らせてしまい、
新たに種を播いて、この苗を育てています。
葉に模様があり、日が当たると白く見えるのが特徴的です。
水が大好きなので用土は保水性を若干上げています。

●Eucalyptus decipiens ssp. decipiens
fancybox記事79の画像6

こあら師匠の農場より購入した元気な苗です。
昨年の秋頃に購入したもので、
冬は完全に成長をストップしていました。
最近暖かくなりだしてから急に成長を始めています。
用土は肥料分なしの砂漠Mixです。

●Eucalyptus extrica
fancybox記事79の画像7

tetragonaのGreenで成長は激遅いです。
でも根はかなり育っており6cm以上ありました。
このままのペースでは先が思いやられます。
用土は少し保水性を上げた砂漠Mixで、
pHを若干アルカリに寄せています。

●Eucalyptus gillii
fancybox記事79の画像8

一度は立ち枯れ病で全滅させてしまい。
再トライした当初は小さな苗のままで心配していましたが、
野外に出してからはぐんぐん成長していきました。
植え替えてからはまだあまり成長していません。
用土は標準のユーカリ用土に軽石を加えています。

●Eucalyptus glaucescens
fancybox記事79の画像9

去年の夏に初めて播いたユーカリ種播第一号です。
成長は比較的緩慢ですが、元気に育っています。
オーストラリア産とニュージーランド産では
少し外観が異なるようで、こちらはオーストラリア産です。
用土は標準のユーカリ用土です。

●Eucalyptus goniocalyx
fancybox記事79の画像10

こあら師匠の農場より購入した元気な苗です。
昨年の秋頃に購入したもので、
冬もささやかながら成長を続けていました。
最近暖かくなりだしてから激しく成長しています。
用土は標準のユーカリ用土です。

●Eucalyptus kruseana
fancybox記事79の画像11

こあら師匠の農場より頂戴した苗です。
冬の寒さで痛み、全体が紫色で
まるで枯れているかのようでしたが、
暖かくなってからぐんぐん成長を続けています。
最初はヨレヨレの葉ばかりが出てきていましたが、
最近はしっかりとした葉が出始めてきました。
用土は肥料分なしの砂漠Mixです。

●Eucalyptus macrocarpa ssp. macrocarpa
fancybox記事79の画像12

冬季室内では立ち枯れ病で育成不可能かと思われましたが、
トップジンMの導入と野外育成に切り替えてからは
立ち枯れは一切なく、順調に育っていて恐ろしいくらいです。
このまま引き続き順調に育ってくれることを願っています。
用土は砂漠Mixに少しピートモスを加えています。

●Eucalyptus macrocarpa ssp. elachantha
fancybox記事79の画像13

冬季室内では立ち枯れ病で育成不可能かと思われましたが、
トップジンMの導入と野外育成に切り替えてからは
立ち枯れは一切なくなりました。
この苗は植え替え時にミスって根の2/3を切ってしまいました。
翌日にはお辞儀をして、もうダメかと諦めていましたが、
持ち直してくれて、何とか大丈夫そうです。
ssp. macrocarpaに比べると成長がより遅いです。
用土は肥料分なしの砂漠Mixです。

●Eucalyptus melanophloia
fancybox記事79の画像14

マニアックなユーカリですが、比較的順調に育ってくれました。
元々はかなり綺麗で明るい緑色の葉をしているのですが、
寒いうちから野外に出したところ、色あせてしまいました。
植え替えてからはまだあまり成長していません。
用土は標準のユーカリ用土です。

●Eucalyptus parvula
fancybox記事79の画像15

強健で成長もそこそこ早いので、安心して植え替えられました。
植え替えてからも問題なく成長を続けています。
根も10cm近くまで成長してくれていました。
用土は標準のユーカリ用土です。

●Eucalyptus pleurocarpa
fancybox記事79の画像16

tetragonaのSilverで成長はExtricaよりましですが遅いです。
これも同様にこのままのペースでは先が思いやられます。
用土は少し保水性を上げた砂漠Mixで、
pHを若干アルカリに寄せています。

●Eucalyptus pruinosa
fancybox記事79の画像17

去年の秋から播いたもので
たくさんの苗の中から淘汰されて一本だけ生き残った苗です。
これは珍しく予備苗を一切用意していません。
とにかく地道に地道に成長を続けています。
用土は標準のユーカリ用土に軽石を加えています。

●Eucalyptus rhodantha
fancybox記事79の画像18

macrocarpaの類似種でとにかく成長が激遅いです。
まず発芽に恐ろしく時間がかかり、
そこから本葉が出るまでに1カ月は普通にかかります。
おそらくかなりの高温が必要なのだと思います。
時間をかけて、何とか順調に育った期待の一苗です。
植え替えてから少し葉の痛みが出ていますが、
見ている限りでは大丈夫そうです。
植え替えてからはまだあまり成長していません。
用土は肥料分なしの砂漠Mix強乾燥Verです。

●Eucalyptus robusta
fancybox記事79の画像19

強健でトップクラスに育てやすいユーカリです。
冬季の間の成長は緩慢でしたが、
暖かくなってからは非常に激しく成長しています。
ウドンコ病にかかりやすいのが難点です。
とにかく新芽の明るい緑色が美しいです。
里親募集で人気がないのが不思議なくらいです。
水が大好きなので用土は保水性を若干あげています。

●Eucalyptus rubida
fancybox記事79の画像20

植え替えてから何の痛みもなく、
置き場所も悪いのに、一番順調に成長しています。
綺麗な丸葉ユーカリになるとのことですが、
この葉が本当に丸葉になるのか半信半疑です。
用土は標準のユーカリ用土です。

●Eucalyptus rudis
fancybox記事79の画像21

植え替えてから何の痛みもありませんが、
成長もなく、ほとんど変化が見られません。
そのくせに短時間で太陽の方向へすぐに向きを変えます。
一日に何度もくるくる鉢を回さなければいけません。
用土は少し保水性を上げた砂漠Mixです。

●Eucalyptus urnigera
fancybox記事79の画像22

fancybox記事79の画像23

植え替えてから比較的日が浅いので、
今のところ大きな変化はありません。
上の写真が通常のurnigeraで、
下の写真がより白色の強いurnigeraです。
この2種類を同じ鉢に植えてみました。
今の段階では幹の色以外余り違いは感じられません。
用土は標準のユーカリ用土です。

今回はとにかく写真ばかりのネタになりました。
今後も鉢上げしたものを適宜アップしていきます。
自分の育成記録にもなりますので、
何卒お付き合いの程お願いします!

# by eucalyptus_k | 2010-05-01 03:24 | ユーカリ(栽培実績)
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日本のユーカリ実情(2)~名称別分析~

次に、実際に出回っている名称別に
書いていきたいと思います。

【銀丸葉】
一応、cinereaの和名となっていますが、
基本的には銀葉で丸ければOKなのが結論です。
知らない人から見れば、日本で出回っているユーカリは
ほとんどが銀丸葉ではないでしょうか。
実際にこの名称が使われているものでは、
cinerea、gunnii、polyanthemosを見かけました。

【シルバーダラー】
これもシルバーでダラー(硬貨)なので、
銀葉、丸葉であればOKなのが結論ですね。
この名で売られているものとしては、
原種のシネレアより少し小柄で銀白色の控え目な、
cinerea var. pendulaを多く見かけました。
どういうわけか今年は流通がほとんどないようです。
一度、生産元に学名を問い合わせたことがあります。
その答えはEucalyptus silver dollerでした。
もちろんそんな学名のユーカリはありません。
海外でsilver doller名での種の大量安価販売がありましたので
これを今取り寄せています。
結果は来年育ったらご報告します。

【シルバーダラーガム/ポポラス】
これは、そのままpolyanthemos(ポポラス)の英名です。
ところが日本では扇型の葉のユーカリ=ポポラスみたいです。
よってorbifoliadecipiensが混ざっていることもあります。
実際polyanthemosとして販売されているものは、
orbifolia等であることがほとんどでした。

【銀世界ユーカリ】
もともとは確か会津の方の地場産業で
切枝用のユーカリ栽培に力をいれており、
その出荷名が銀世界というところが発祥のはずです。
そちらで育てているユーカリは独自に開発した品種とありましたが、
確かめてみたところpulverulenta 'Baby Blue'です。
これはpulverulentaの改良品種で、
小型で耐寒性があり、湿気にも強く、香水のような香りがします。
また、樹高が私の背より低くても花が咲くという
花屋で販売するために生まれたようなユーカリです。
また、銀世界というのは切枝での販売名が多いようで、
この名で売られている切枝は、
私が見たもの全てpulverulentaでした。
pulverulentaは新芽が非常に綺麗な白銀色なのですが、
しばらくすると葉が風に揺られてこすれて普通の緑になります。
ところが切ってしばらく置いておくと、葉が真っ白になってきます。
その姿が白くて綺麗なので銀世界と名付けたようです。
これもたまにcinereaの切枝が混ざっていますが、
cinereaは干からびると色あせるので
pulverulentaの方が切枝としては価値があるようです。

【アップルボックス】
これは珍しく、英名通りにbridgesiana
間違いがあったことは今のところ見たことはありません。
他とは少し変わった葉型&生え方なのが原因でしょうか。

【レモンユーカリ】
他にはない外観と香りなので
citriodoraで間違いはありませんでした。

【グロブルス】
ほとんど間違いはないのですが、
gunniiと混ざっていることが結構あります。
本当は非常にユーカリらしいユーカリなのですが、
あまり普通の人に好まれる外観ではないからでしょうか。
以外に見かけることは少ないです。

【マウンテンスワンプガム】
英名の通りcamphoraです。
比較的良く見かけることがありました。

【マリーレッドガム】
英名の通りcamaldulensisです。
大きな木でたまに見かけることがありました。

【レッドアイアンバーク】
英名の通りsideroxylonです。
これも大きな木で非常に稀に見かけることがありました。

【ペパーミントユーカリ】
これはradiataのことです。
これも大きな木で非常に稀に見かけることがありました。

【リトルボーイブルー】
これはpulverulenta 'Baby Blue'が正体です。
これは実際に販売されているところが日本で2か所。
両方から取り寄せたことがありますので間違いないかと思います。
リトルボーイブルー=kruseanaという文献もありますが、
kruseanaが日本で出回ることはほぼありません。

【ハートリーフユーカリ】
私が見たものではorbifoliaが最も多く、
cordata、camphora、polyanthemos、
albens、niphophila
などがありました。
いつも品種の判別が困難で泣きそうになる名付け方です。

【グニー】
まあほとんどはこれです!(笑)
圧倒的なシェアを誇っていると思います。
でも、本当に日本で&鉢植えで育てるのには最適のユーカリで
日本人女性好みの外観なんだなあと思います。
たまーにglobulusが混ざっていることがあり、
一度、parvulacrenulataが混ざっているところも見ました。
品種の判別については現在判別中ですが、
よく見かけるgunniiの外観は下記の通りです。

<白銀色で幹が赤く丸葉>
これが一番綺麗かなあと思っています。
葉が少し肉厚で白銀色が強いのが特徴です。
これが多分、ノーマルのssp. gunniiかと思っています。
たまにコマルバユーカリの名称で売られています。

<緑が濃くて葉が若干楕円葉(葉が少し大きめ)>
これは葉の付き方を見ると
ssp. archeriの特徴ににていますが、
詳細は定かではありません。
少し強めの香りがあります。

<通常の緑色で楕円葉、最もgunnii的なgunnii>
葉はしっかりとした楕円形で適度な緑色です。
また写真のように可愛らしく生えています。
これがssp. divaricataのように推測しています。

<白銀色が強めの楕円葉>
これは私も紹介させていただいている
silverdropという販売名のものです。
ssp. gunniiの園芸品種という説が有力です。

あくまでも私の情報収集の結果ですが
ご参考までによろしくお願いいたします。

ほんと私ってオタクだなあと思います(笑)。

# by eucalyptus_k | 2009-12-23 20:26 | ユーカリ(品種知識)
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