月別の記事表示
月 
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
             

越冬中のユーカリたち

ユーカリにはかなりの耐寒性があることを
ご存じない方が結構いらっしゃるようです。

特に日本でよく見かけるユーカリは
どれも耐寒性はなかなかのものです。

中でも、一番メジャーなgunnii
ユーカリ中でもトップクラスの耐寒性を誇ります。

下記が日本でメジャーなユーカリの基本値です。

・Eucalyptus gunnii...-20℃
・Eucalyptus cinerea...-12℃以上
・Eucalyptus globulus...-8℃以上
・Eucalyptus pulverulenta...-14℃以上
・Eucalyptus bridgesiana...-10℃以上
・Eucalyptus Camphora...-14℃以上
・Eucalyptus Perriniana...-17℃以上
・Eucalyptus Polyanthemos...-7℃以上
・Corymbia Citriodora...-3℃以上

ご参考までにお願いします。

それでは家のユーカリたちの中で
比較的寒さには弱い品種の状況について
ご紹介したいと思います。

まず、日本での栽培ガイドなどでは
屋外越冬は無理と言われているレモンユーカリです。
家ではこれが越冬二年目です。
fancybox記事185の画像1

葉は思ったより傷みませんし、
寧ろあまり心配はしていない方です。
葉は少し散ることはありますが、
春にはまたワサッと新しい葉が出てきます。

こあら師匠のところでは、
葉が全部散ることもあるようですが、
問題なく春には完全復活するようです。

次に、レモンユーカリ並みと言われる
耐寒性の低いrudisです。
fancybox記事185の画像2

家の中では結構傷んでいる方ですが、
こんな感じであれば全然問題ありません。

耐寒性には自信のなさそうなmelanophloia
家では最も激しく赤紫色に紅葉しています。
成長は11月ぐらいからピクリとも動きません。
それでも葉に枯れの出るようなことはありません。
fancybox記事185の画像3

これも耐寒性イマイチのgrandisです。
ただ葉は全部散っても枯れそうもないほど強健です。
先年は少し葉色が変わった程度でしたが
今年はより寒くなったために真っ赤になっています。
fancybox記事185の画像4

ただこの程度では葉が少し散るかもという程度です。

先日紹介したばかりのcamaldulensis
見事なまでに真っ赤かになっています。
下葉は少し散りそうですが無問題です!
fancybox記事185の画像5

最も寒さに弱い部類に属するerythrocorys
葉は明らかに霜焼けしていますが、
特に不健康そうには見えずに元気です。
fancybox記事185の画像6

これは一番寒くなった日に一度ヘタったので、
その日の夜だけは室内に一時的に避難しました。

今年は最低で-4~5℃はいったかと思いますが、
この程度の紅葉&葉痛みでは
全く心配するようなレベルではありません。

次に写真からもわかると思いますが
マンション12Fの寒風吹きっさらしの場所に置いた
比較的耐寒性の強い品種の状況です。

冬はやたらと風が強くなり、
寒波の来る日には常時風速10m以上の風が吹き荒れ、
マトモに立っていられないほどの風が吹くときもあります。
そんなときの体感温度を計算してみると、
-15℃くらいになっています。

耐寒温度-15℃にもなるdalrympleanaです。
色は変わっていますが、冬でも比較的水を欲します。
ところが夏はびっくりするほど暑さに弱いです。
冬は安心、夏は注意のユーカリの代表格です。
fancybox記事185の画像7

次に、耐寒温度-12℃程度のdelegatensis ssp. tasmaniensis
とても綺麗な紫色の葉になっています。
葉の色は変わっていますが、葉痛みや枯れはゼロ!
真っ白になった茎がとても綺麗です。
これも夏は毎日ヘロヘロになるほど暑さに弱いです。
fancybox記事185の画像8

次は以外にも寒さに強く、家では丈夫な二種です。

寒風には弱いlehmannii
寒風を浴びると葉がボロボロになってしまいます。
風さえ避ければ、この通り全く痛むことはありません。
fancybox記事185の画像9

albidaは西AZのユーカリの中ではかなり寒さに強いです。
この株は少し風を避けていますが、
吹きっさらしの場所に置いている株もかなり元気です。
fancybox記事185の画像10

最後に去年も紹介しましたが
冬に花を添えてくれる二種です。

この二種は夏には青々とした葉色をしているのですが、
冬になると真っ白な新芽が出て本当に綺麗です。

私の胸の高さを超えたtenuiramis
fancybox記事185の画像11

もうすぐ私の背を超えそうなrisdonii
fancybox記事185の画像12

この二種が家では最も生育状態の良いユーカリになります。

今年も枯れたユーカリはゼロで
無事に越冬を完了できそうです{#クローバー}

# by eucalyptus_k | 2012-03-02 20:34 | ユーカリ(栽培実績)
↑PageTop
Trackback(0) |  Comments(6)

【ユーカリ紹介-39】
ユーカリ・メラノフロイア (Eucalyptus melanophloia)

続きまして第39回目は、
英名にシルバーリーフとあるので
とても綺麗な銀葉を楽しみにしていたところ
家ではとても美しい緑葉が特徴となっている
ユーカリ・メラノフロイアです。

◎ユーカリ・メラノフロイア
【学名:Eucalyptus melanophloia】
【英名:Silver-leaved Ironbark】
fancyboxメラノフロイア(Eucalyptus melanophloia)の画像1

fancyboxメラノフロイア(Eucalyptus melanophloia)の画像2

ユーカリのタネ播きにはまっていた当初、
シルバーと名の付くものは
根こそぎ育てるぞ!と意気込んでいた中で
育てることになったユーカリです。

あまり名前も知られていない
とてもマニアックなユーカリで
日本で販売されていることはまずないでしょう。

またネット上にもほとんど写真がなく、
一体どんなユーカリなのか
育ててみるまで全くわかりませんでした。

melanophloiaを実際に育ててみると
我が家では、前評判のシルバーリーフよりも
どちらかというと新芽の若葉色が美しい
サッパリ爽やかなユーカリになりました。

fancyboxメラノフロイア(Eucalyptus melanophloia)の画像3

生息地が近いこともありますが、
外観も性質もtereticornis
良く似ているといえます。

ユーカリにはaromaphloia/adesmophloiaなど
phloia(フロイア)という名称が良く出てきます。
このフロイアbark(樹皮)という意味です。

melano黒色という意味になりますので
melanophloiaBlack Barkという意味になります。

その名の通り、樹木にまで育っていくと
黒い樹皮が特長の少し渋めなユーカリになります。

fancyboxメラノフロイア(Eucalyptus melanophloia)の画像4

melanophloiaは、ユーカリでは一般的な
20m程度の樹木へと育ちますが
たまに4m程度の灌木型になることもあるようです。

melanophloiaはある程度の耐陰性を持っており、
日照が控え目な場所でも一応栽培は可能です。

ところが日照が不足すると
本来の美しい葉の白銀色が全く出ません。

家のベランダでは日照が悪いため、
鮮やかな緑色の葉になってしまっていますが、
日光が豊富な場所で育てると、
かなり美しい銀葉へと成長します。

家でも比較的日光の当たっていた葉は
少しだけですが銀葉っぽくなっています。

fancyboxメラノフロイア(Eucalyptus melanophloia)の画像5

下の写真は非常に日照が激しい
実家の庭で育ったとても銀葉の美しい株です。

fancyboxメラノフロイア(Eucalyptus melanophloia)の画像6

本当はこのくらい美しい銀葉になるのが普通なので、
是非とも日照の良い場所で育ててください。

melanophloiaは、暖かく湿潤な地域のユーカリのため、
高い気温と豊富な日光を好み、
grandisrobustaといったような
沼地出身のユーカリ並に水分を好みます。

とにかく早期に大きな鉢に植え替えて
水と日光をどんどん与えていれば
知らない間にグッと背を伸ばしているような
とてもたくましく丈夫なユーカリです。

そんな性質のため、
日本ではとても育てやすいユーカリです。
日本の高温多湿な夏が大好きで
びっくりするほどに成長も旺盛です。

ユーカリのグループとしては
grandis/tereticornis/robusta
citriodora/camaldulensisに近く、
暖かく湿潤な気候を好み、
寒さにはあまり強い方ではありません。

fancyboxメラノフロイア(Eucalyptus melanophloia)の画像7

大きな卵型の葉が特徴的です。
新葉はとてもきれいな若葉色をしています。
夏季の太陽にガンガン当てていると、
肉厚の銀葉へと成長していきます。

前述した通り、
基本20mクラスの樹木へと育つmelanophloiaですが、
実家の庭では開花を実現することができました。

fancyboxメラノフロイア(Eucalyptus melanophloia)の画像8

白系の花が多い他のユーカリに比べると、
黄色みが強く、比較的目立つ美しい花です。
※詳しくはこちらの記事をご覧ください。

ベランダの方でも、良く日光に当てて、
是非とも開花を実現させたいと思っています。

melanophloiaの耐寒性については、
あまり強い方ではありません。

tereticornis/camaldulensis
全く同じような耐寒性であるといえます。

大阪の冬は問題なく越冬できますが、
ある程度の葉痛みが発生してしまいます。

寒風吹きっ晒しの場所であると
かなり葉がボロボロになってしまいます。

気温自体は-5℃程度まで大丈夫ですが、
葉痛みを避けたい場合は、
少し防寒対策が必要かもしれません。

冬は水もかなり控えめに与えます。
夏場の成長力が嘘のように
寒くなるとピクリとも動かなくなります。

気になるmelanophloiaの香りは、
シネオール系ではなく、ペパーミント系の
非常にさわやかで快適なハーブ調の香りです。

この香りはとっても良い香りなのですが、
残念ながら精油成分が少ないため、
指で軽く撫でた程度では全く香ることはなく、
葉をちぎってクラッシュまでしないとほとんど香りません。

香りを楽しむユーカリというよりは
葉の美しさを楽しむ、
観葉植物的なユーカリであるといえます。

fancyboxメラノフロイア(Eucalyptus melanophloia)の画像9

melanophloiaはかなり湿潤な環境と高温を好むため、
あまり推奨はできませんが、
冬場に室内管理も可能なユーカリとなっています。

もし、葉色の美しい、爽やかなユーカリをお探しならば
melanophloiaはとてもオススメなユーカリです!

melanophloiaを育ててみたい方には、
素晴らしい農場をご紹介します♪

日光をたくさん当てて育てていただき、
英名の通りの美しい銀葉に
魅せられて欲しいなと思います

------------------------------
<栽培難易度:A>
香良さ:★★★★
香強さ:★
成長力:★★★

要水分:★★★★
耐過湿:★★★★
耐水切:★★
耐日陰:★★★
耐移植:★★★★
耐寒性:★★
耐暑性:★★★★
耐病虫:★★
-------------------------------
※A簡単~E難しい / A+...Aより少し難しい

 
# by eucalyptus_k | 2011-12-27 17:53 | ユーカリ紹介
↑PageTop
Trackback(0) |  Comments(10)

ユーカリ酒を仕込みました

ブログには中々書けていませんが、
かなり多くの品種でユーカリ茶を飲みました。

メジャーなglobulus/robustaから、
マイナーなwebsteriana/aromaphloiaまで。
どれも特徴があってとっても美味です。

そして、今回はやっと!
念願のユーカリ酒を仕込みました!

fancybox記事153の画像1

作り方はホワイトリカーに
良く洗って水分を落としたユーカリの葉を入れ、
氷砂糖を入れるという
果実酒と全く同じ作り方です。

今回は”珍しく”協力的な同居人様
大変ご尽力をいただきました@@!

今回仕込んだ品種は全10種!
私の興味で選んだのではなく、
伸び放題で剪定を必要とする品種から選びました><;

------------------------------------------------------------
Eucalyptus globulus ssp. globulus
Eucalyptus camaldulensis var. camaldulensis
Eucalyptus viminalis ssp. cygnetensis
Eucalyptus smithii
Eucalyptus grandis
Eucalyptus melanophloia
Eucalyptus tenuiramis
Eucalyptus rudis
Eucalyptus melliodora
Eucalyptus crenulata

------------------------------------------------------------

一ヶ月以上経ったら
葉を取り除いて飲むことができるようです。

fancybox記事153の画像2

どんな味がするのでしょうか?
楽しみ楽しみ~

# by eucalyptus_k | 2011-08-11 20:29 | ユーカリ(茶・酒)
↑PageTop
Trackback(0) |  Comments(0)

ユーカリ栽培最大の障害

私がユーカリを育てている中で
最大の障害が二つあります。

それは、、、
うどんこ病ハダニです。

主な発生時期は
うどんこ病が5~7月と10~11月、
ハダニが7~10月です。

この二つの発生時期は微妙に被らず、
ダブルパンチを食わないのが唯一の救いです。

この二つの障害は
ユーカリを屋外の日光が良く当たる
風通しの良い場所で育てている人には
あまり縁のない存在かもしれません。

我が家はベランダと言う閉鎖された環境で
日照もかなり悪いということから、
この二つがかなり猛威を奮うのです。

ハダニは比較的大きく育った株に発生し、
執拗な水攻めと毎日の確認で
枯れを出すほどのことは中々ありません。
また、被害の酷くなる品種も限られています。

とにかく早目に発見して、
水で流してしまえば何とか乗り切れます。

最も暑い時期に大発生して、
手がつけられなくなるときには、
ニッソランいう薬品を使用することがあります。

fancybox記事151の画像1

この薬品はハダニに対しては絶大な効果があり、
撒いてしまえば、そのシーズンはまず乗り切れます。
また、希釈倍率が高いので、
比較的幼い苗でも薬害が出ることはありません。

ただ、閉鎖環境で撒くと少し気分が悪くなるので、
本当に最後の最後にだけと決めています。

次にうどんこ病ですが、
これがある種、最強の障害といえます。

なぜかというと、
ミント系ユーカリの一部の品種以外、
ほぼ全ての品種に大発生し、
わずが数センチの超幼苗にも多発するからです。

大きな株の場合、葉が汚くなる程度の被害ですが、
小さな苗の場合は枯死する可能性が高いです。
また、閉鎖されたベランダですから、
もう広がり放題に広がり手がつけられません。

最初はなるべく農薬は使用せず、
ネットで色々調べて、木酢や重曹など
オーガニック系の方法を色々試しましたが、
家でははっきりいって全てまやかし。。。
効き目は全てがゼロでした。

うどんこ病というものは、
様々な植物で発生する病気ですが、
植物によって発生する菌はそれぞれが別種なのです。
うどんこ病といえば、イチゴやバラが有名ですが、
イチゴ、バラ、ユーカリにつく菌は異なるわけです。

そこで、ユーカリのうどんこ病に効く薬
尚且つ薬害の出ない薬を探す旅が始まりました。

おそらくうどんこ病に効く薬として
そこらで売っているものは
全て試しきったといっても過言ではありません。

薬が効かずにうどんこ病で枯れた苗、
薬害で枯れた苗は数知れず。。。

周りでは最も葉が豊かに生い茂る時期が
家では最も葉が汚くなる時期になっていました。

あんなこんなで数年がかりで試しましたが
ユーカリのうどんこ病に効く薬というものを
どうしても見つけきれずにいました。

敢えて効果のあるものとしては、
トップジンMスプレーカリグリーンです。

ただ、トップジンMスプレー
多くの品種に薬害が出て、幼苗には使えず、
葉が白く汚れてしまうという欠点がありました。
また、完全に根絶するには力不足でした。

カリグリーンは撒いて1週間は押さえられますが、
1週間以上たつと、どんどんと再発していきました。
また展着剤の使用量が難しく、
展着剤の量を間違うと酷い薬害が出ました。

ユーカリの葉は白く粉を吹いているものが多く、
かなり強く水を弾く性質を持っています。

そのため、通常の展着剤の使用量では、
葉が薬を弾いてしまい、あまり効き目が望めません。
ただ、量を増やしてしまうと、白い粉を剥がしてしまい、
葉が汚くなり、そこから酷く枯れてしまいます。

私のイメージですが、
ユーカリはかなり薬害の出やすい植物です。

日光の良く当たる環境で
丈夫に育った葉ならともかく、
家のような日照不足の環境で育った
柔な葉であれば余計に薬害も酷くなります。

まあ、そんなこんなで、
数年越しで大概の薬も試し終わり、
半ばあきらめかけていたところでした。

ネットで何気なく調べていたときに、
ある薬品を見つけました。

紹介されていたうたい文句は、
うどんこ病の最後の砦だとか!

ただ一つ大きなネックがありました。
この薬は異様に高価なのです!

家にはかなりの量の株がありますから、
薬を買うときは業務用の100~250gの大袋で買います。

大概の薬はそれで大体1000円と少々
くらいの値段で買えるのですが、
この最後の砦は100gでなんと!
3500円近くもするのです(高すぎ!)

最後の最後まで迷いましたが、
ベランダは真っ白粉景色、、、
もうこれっきゃないと買うことにしました。


撒いてみて。。。

まず薬害はまったくありません!
家で最も薬害の多発する品種でも
ほぼ薬害は見られませんでした。

希釈倍率が2500倍なので、
薬害が出にくくなっているのでしょう。

次に効き目は。。。

一回撒いただけで、
うどんこ病の新規発生がほぼなくなりました!!

家で一番うどんこ病の被害の多い4品種。。。
Eucalyptus leucoxylon
Eucalyptus cladocalyx nana
Eucalyptus melanophloia
Eucalyptus Forrestiana


特にCladocalyxなんて、
我が家のうどんこ病の媒介主で、
葉を毎日ふき取っても、翌朝には真っ白。。。
もう手がつけられない品種でした。

この4品種だけは何度か繰り返し撒いて、
これもほぼ発生を抑えることに成功しました。
もちろん薬害もありません。

数センチの幼苗にも撒きましたが、
これもほぼ薬害はなしといえる状態でした。

これから先の経過を見ていかないと、
最終的な結果はわかりませんが、
この薬害のなさで、この効き目は凄いと思いました。

私みたいに閉鎖環境で苗同士の葉が触れ合うくらい密に
100品種以上も育てている人はいないと思いますが、
うどんこ病に悩まされる人がいたらぜひお試しください。

ただし、2500倍希釈の薬品が100gで3500円前後。
これは普通の人には中々手が出しにくいかもですね。

その最後の砦の名は!?

ポリオキシンAL水溶剤
fancybox記事151の画像2

他に水和剤や乳剤もありますが、
水溶剤を選択してください。

成分は土壌細菌から発見された天然物質で
純国産の抗生物質だそうです。
そのため、人体や他の動物に対する
危険性が極めて低くなっています。

私は撒いても気分が悪くなったり、
肌が荒れるようなことは一切ありませんでした。

この成分を食らったうどんこ病菌
新たな胞子や菌糸を生成することができなくなるため、
強力な防除効果と治療効果があるようです。

また凄いことに!
ハダニにも効くようで
殺ダニ剤としても認識されています。

これは本当にお役立ちですね!
ユーカリのうどんこ病&ハダニに効く薬
そして私のためにあるような薬
やっと見つけることができました♪

# by eucalyptus_k | 2011-06-26 01:05 | ユーカリ(栽培知識)
↑PageTop
Trackback(0) |  Comments(0)

ユーカリの耐寒性

遂に大阪でも寒い日が連続でやってきました。
局地的な気温や計測器の情報では、
私の住んでいる周辺の最低気温は-1℃~-2℃。
家のベランダの囲われたゾーンで0~2℃となっています。

ところがこの数日はマンションの12階ということで、
地上に比べて恐ろしく風が強く、半ば軽い台風の如く。
風当たりの強い場所にポット苗を置いておくと、
支柱ごと根こそぎ引き抜かれてしまうといった状況です。

ベランダで作業をしているときに
突風に合うと一瞬息ができなくなり、
まっすぐ立っていることさえ困難になります。
また、スキーウェアを着ていないと作業が出来ないほどの寒さです。
他のお宅から折れた枝や洗濯物、
ラベルなどがどんどん飛んできます。
ちなみに耐寒温度をリンケ耐寒温度に基づいて計算してみると、
-8~-12℃くらいあることが分かりました。。。

寒いだけなら多分大丈夫なのでしょうが、
この異様に強い寒風で相当参っているものがあるようです。
ホームセンターで安売りしている簡易温室に入れてあるものは、
耐寒性のない品種で1cm程度の双葉でもピンピンしています。
もちろん温室は無加温で気温はほとんど外と変わりません。
風だけはほぼ完全にシャットアウトできています。

こんな中で、ヘタるユーカリ、
ピンピンしているユーカリと様々です。
今のユーカリの状況を自身の記録も含めて載せます。
もしよろしければご参考にしてください。

-------------------------------------------------------------
最低気温:0~2℃
瞬間最大風速:10m以上(突風時は直立困難な状況)
耐寒温度:-8~-12℃ ※リンケ体感温度による
霜:軒下のためほぼなし
-------------------------------------------------------------

<野外では退避措置が必要なもの>
●Eucalyptus camaldulensis(40cm)
(新芽が完全に萎れる、素焼き鉢で土の量が少なめ)
→簡易温室退避で問題なし
耐寒性はかなりあると思っていましたが、
新芽が寒風にめっきり弱いようです。
先端10cmくらいが完全に萎れてしまいます。

●Eucalyptus gamophylla(18cm)
(全体がヘロヘロになる)
→簡易温室退避で問題なし
風さえなければこの気温では全然大丈夫です。
実家の庭の50cm程度の株は全然元気なので、
25cmを超える程度までは防寒対策が必要かもしれません。

●Eucalyptus polybractea(15cm)
(全体がヘロヘロになる)
→簡易温室退避で問題なし
風さえなければこの気温では全然大丈夫です。
まだ幼いことが大きな要因かもしれません。
気温がもう少し高くても、とにかく風に弱いです。

●Eucalyptus forrestiana(10cm)
(全体がヘロヘロになる)
→簡易温室退避で問題なし
かなり小さい状態での寒風は耐えられないようです。
簡易温室内では元気なものです。

●Eucalyptus pachyphylla(15cm)
(全体がヘロヘロになる)
→簡易温室退避で問題なし
小さい状態での寒風は耐えられないようです。
簡易温室内では元気なものです。


<耐寒性低めでも簡易温室では問題のないもの>
※野外吹きっさらしではどうなるか不明です。
●Eucalyptus decipiens(25cm)※全てのssp.含む
●Eucalyptus pruinosa(15cm)
●Eucalyptus rudis(45cm)
→葉が固くなりますが、痛みはなし

●Eucalyptus pleurocarpa(15cm)
●Eucalyptus extrica(15cm)
●Eucalyptus erythrocorys(30cm)
●Eucalyptus pachyloma(5cm)
→新芽が赤くなりますが、痛みはなし

●Eucalyptus macrocarpa(15~25cm)※全てのssp.含む
●Eucalyptus rhodantha(5~15cm)
●Eucalyptus uncinata(45cm)
●Eucalyptus accedens(1.5cm)
→全く痛みなし


<葉に少し痛みはあるが株自体は元気なもの>
●Corymbia citriodora(120cm)
→葉が少し焼け、赤くなっているが新芽も何とか無事


<寒風に少しだけヘタるが耐えきれるもの>
●Eucalyptus globulus(20~45cm)※全てのssp.含む
●Eucalyptus polyanthemos(30~40cm)※全てのssp.含む
●Eucalyptus muelleriana(20cm)
●Eucalyptus websteriana(25cm)
●Eucalyptus smithii(20cm)
●Eucalyptus albopurpurea(30cm)
●Eucalyptus melanophloia(50cm)
●Eucalyptus 'Moon Lagoon'(20cm)
●Eucalyptus leucoxylon ssp. pruinosa(15cm)
→夜間に少し葉がヘタるが昼には復活

●Eucalyptus melliodora(40cm)
●Eucalyptus kruseana(35cm)
●Eucalyptus sideroxylon(20cm)
●Eucalyptus torquata(50cm)
→新芽の一部のみ一日中ヘタるが株自体は無事


<思っていたより耐寒性があったもの>
●Eucalyptus staigeriana(30cm)
●Eucalyptus orbifolia(50cm)
●Eucalyptus cladocalyx nana(18cm)
●Eucalyptus gillii(20cm)
●Eucalyptus lehmannii(40cm)
●Eucalyptus albida(15cm)
●Eucalyptus crucis(25cm)
●Eucalyptus tetraptera(20cm)
●Eucalyptus pluricaulis ssp. porphyrea(15cm)
●Eucalyptus caesia ssp. magna(25cm)
●Eucalyptus macrocarpa(15cm)
→ヘタりも痛みも全くなし


<成長したり新芽を展開するもの>
●Eucalyptus gunnii(10cm~60cm)※全てのssp.含む
●Eucalyptus perriniana(40cm)
●Eucalyptus nitens(20cm)
●Eucalyptus aromaphloia(25cm)
●Eucalyptus glaucescens(20cm)
●Eucalyptus dives(15cm)
●Eucalyptus dalrympleana(5~20cm)
●Eucalyptus rubida(5~20cm)
●Eucalyptus nova-anglica(5~20cm)
●Eucalyptus urnigera(5~15cm)
●Eucalyptus neglecta(2~8cm)
●Eucalyptus tenuiramis(25cm)
●Eucalyptus risdonii(20cm)
●Eucalyptus delegatensis(10cm~20cm)※全てのssp.含む
●Eucalyptus parvula(25cm)
●Eucalyptus cordata(25cm)
●Eucalyptus scoparia(35cm)
●Eucalyptus coccifera(5cm)
●Eucalyptus cephalocarpa(2cm)
●Eucalyptus cypellocarpa(2cm)
●Eucalyptus subcrenulata(8cm)
●Eucalyptus ovata(5~30cm)
●Eucalyptus pauciflora ssp. niphophila(5cm)
●Eucalyptus pauciflora ssp. debeuzevillei(5cm)
●Eucalyptus vernicosa(2cm)

これらの品種は本当に凄いですね!
家ではgunniiperrinianaなどは寧ろ冬季の方が元気な程です。

野外越冬で気づいたポイントとしては、
・耐寒性が増す樹高のポイントは25cm以上
・風にさえ気をつければかなり耐える
・少し肌寒くなった間から寒さに慣らせておく
・水遣りのタイミングに気をつける

などです。

その中でも寒風だけは本当に怖いですね。
調べたところによると、
体感温度は風速1mでおよそ1℃下がるようです。
マンションでは寒さには強風が付きものですから。。。

全て無事に越冬できるように学びながら頑張ります!

# by eucalyptus_k | 2010-12-26 20:10 | ユーカリ(栽培知識)
↑PageTop
Trackback(0) |  Comments(0)
ブログ内記事検索
カテゴリ
ランダム掲載画像
おすすめユーカリ販売先

珍しいユーカリの宝庫です♪