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タネ播きの適期・適温

最近色々とタネを播いていて
わかってきたことがあります。

当たり前と言えば当たり前なんですが、
ユーカリは様々な気候帯に生息し、多種多様ですから
それぞれの品種に最適なタネ播きの適期・適温があります。

良く最高気温が20℃を上回る季節が適期と言われますが、
これは全ての平均値のような感じです。

ちなみに私の環境でのお話ですので
ご参考までによろしくお願いします。

1. ニューサウスウェールズ州のユーカリ
------------------------------------------------------------
日本で良く見かけるユーカリが多い地域です

主なユーカリは下記の品種です。
cinerea/pulverulenta/bridgesiana/nicholii/polyanthemos
viminalis/globulus ssp. bicostata/scoparia/rubida
parvula/viridis/melliodora/sideroxylon/punctata

これらは一般的に良いと言われている季節で、
関西や関東の暖地ではゴールデンウィークが終わった頃
もしくは9月下旬くらいの季節が最も最適です。

気温的には最低気温が15℃を上回り、
最高気温が20~25℃くらいの季節です。

ただこのグループのユーカリは
比較的あらゆる気候帯に対応でき、
それ以降のさらに暑い季節や少し寒い季節でも、
ある程度の数を発芽させることも可能です。

ただ、もちろん冬季の屋外での発芽は難しく、
真夏の最も暑い時期には発芽率だけでなく、
発芽後の生育もイマイチになってきます。


2. ビクトリア州/タスマニア島のユーカリ
------------------------------------------------------------
ビクトリア州だけでなく、ニューサウスウェールズ州の
南部や南部内陸部のユーカリ、その他の地域の
高山生息種などもこのグループに含まれます。

主なユーカリは下記の品種です。
gunnii/archeri/globulus ssp. globulus/globulus ssp. maidenii
perriniana/urnigera/crenulata/glaucescens/camphora
aromaphloia/tenuiramis/risdonii/morrisbyi/cordata
delegatensis/smithii/cypellocarpa/ovata/pauciflora
coccifera/goniocalyx/sturgissiana/cephalocarpa
dalrympleana/dives/nitens/neglecta/nova-anglica
polybractea/radiata/regnans/subcrenulata
brookeriana/kitsoniana

どちらかというと、暑さに弱いユーカリが多いです。

これらは1のグループよりもさらに涼しい時期で
関西や関東の暖地では4月上旬くらいからと、
10月中旬~11月くらいの季節が最も最適です。

気温的には最低気温が10℃程度まで下がり、
最高気温が20℃いくかいかないかくらいの季節です。

グループの中でも色々と差があり、
例えば、globulus ssp. globulus/goniocalyxなどは
1のグループと同じように暖かい時期でも発芽率が良く、
逆にglaucescens/tenuiramis/risdonii/delegatensis
pauciflora/coccifera/dalrympleana/nitens/regnansなどは
気温が上がり過ぎると全く発芽しないこともあります。

これらの品種は真夏などにタネを播くと
全く発芽しないか、発芽しても極めて生育が悪く、
立ち枯れてしまう苗が多くなります。

また特に涼しい環境を好む品種では、
真夏にタネを播いても発芽は完全ゼロとなり、
10月に入り、忘れた頃に続々発芽し出す
といったようなことが起こります。

このグループのユーカリは、
冬季の室内で発芽を試みると、
極めて良い発芽結果が得られています。

冬季室内の温度や湿度の状態が
これらのユーカリの発芽に良く合っているようです。

ただし、そのような場合でも、
冬季室内で栽培し続けると、苗が徒長し、
生育が悪くなるので、ある程度発芽したら
とっとと屋外に出してしまう方が良いです。
※どれも耐寒性は高いので安心です。

一部の、特に高山部に生息し、且つ湿潤を好む
glaucescensdalrympleananitensなどは、
冬季の室内でもかなり良い状態で育苗できることがあります。

ただし、これは半日~終日直射日光の当たるような
明るい南側の窓辺限定でのお話です。


3. サウスオーストラリア州沿岸部のユーカリ
------------------------------------------------------------
アデレード周辺からカンガルー島付近に生息しているユーカリです。

主なユーカリは下記の品種です。
leucoxylon/cladocalyx/albopurpurea
fasciculosa/calycogona


これらは1と2のちょうど間くらいの季節で
関西や関東の暖地では4月中旬くらいからと、
10月上旬~11月初旬くらいの季節が最も最適です。

気温的には最低気温が15℃より低くなる日が何日かあり、
最高気温が20℃を少し超えるくらいの季節です。

このグループのユーカリは少し暖かい季節や、
さらに涼しい季節の発芽にも幅広く対応することができます。

ところが真夏にタネを播くと、発芽率こそ悪くないのですが、
その後の生育が極めて悪くなるという特徴があります。

また梅雨時期の育苗の調子があまり良くないので、
春は少し涼しめの時期に少し早めのタネ播きを行い、
秋は少し暖かめの時期にタネを播くのが良いです。


4. クイーンズランド州のユーカリ
------------------------------------------------------------
クイーンズランド州だけでなく、ニューサウスウェールズ州の
北部や北部沿岸部のユーカリなどもこのグループに含まれます。

主なユーカリは下記の品種です。
citriodora/staigeriana/melanophloia/camaldulensis
maculata/muelleriana/tereticornis/robusta
grandis/coolabah


どちらかというと、寒さに弱いユーカリが多いです。

これらはかなり暖かく湿潤な季節を好み
関西や関東の暖地では5月下旬くらいからと、
梅雨時期~初夏と晩夏の季節が最も最適です。

気温的には最低気温が20℃を超えだし、
最高気温が30℃に届くかどうかくらいの季節です。

一部の品種では、あまりにも暑い季節には
発芽率が低下するものもありますが、
基本的には真夏の半日陰での発芽も上々です。

逆にあまりにも温度が下がってきて、
最高気温が20℃を下回る季節になると
極めて発芽率が悪くなります。

これらのユーカリは一様に湿潤を好むため、
冬季の室内でもかなり良い状態で育苗できることがあります。

ただし、これは半日~終日直射日光の当たるような
明るい南側の窓辺限定でのお話です。


5. ウェストオーストラリア州のユーカリ
------------------------------------------------------------
西オーストラリアだけでなく、サウスオーストラリア州の内陸部、
ノーザンテリトリーの南部など砂漠地帯のユーカリなども
このグループに含まれます。

主なユーカリは下記の品種です。
全ての西AZのユーカリ/pachyphylla/gamophylla/gillii
leptophylla/socialis/oleosa/pimpiniana/gracilis

これらは最も暖かい季節を好み、
関西や関東の暖地では梅雨明け後の初夏から
真夏や晩夏の季節が最も最適です。

気温的には最低気温が20℃を完全に超えて、
最高気温が30℃を超えるような季節です。

一部の品種では、あまりにも暑い季節には
発芽率が低下するものもありますが、
基本的には真夏の半日陰での発芽も上々です。

西AZの沿岸部の非常に穏やかな気候の地域に属する
lehmanii/pleurocarpa/pachyloma/preissianaなどは
1のグループと同じ季節での発芽もOKです。

逆にrhodantha/macrocarpa/gamophyllaなどの
暑い砂漠地帯に生息するユーカリは
最低気温が25℃を超えるような暑い季節が最も良く、
1のグループのような少し涼しい季節には
発芽率がかなり悪くなります。
※特にrhodanthaは顕著です。

どれも乾燥を好み、梅雨時期の管理が困難なため、
私は梅雨明けと同時にタネ播きを開始しています。


今回は大雑把にグループ分けしたため、
かなりざっくりとした情報になっていますが、
実際にはそれぞれのグループ内でも
非常に微妙な差が発生しています。

タネ播きにチャレンジする方は
ぜひ参考にしてみてください!{#グッド}

# by eucalyptus_k | 2012-11-06 14:22 | ユーカリ(栽培知識)
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今年の夏は色々大変でした。。。

ハダニうどんこ病が私の一番の障害だというのは
日々ブログに書いていることですが、
その他にも色々と厄介な問題があります。

特に今年の夏は例年とは異なり、
本当に色々と大変でした。

まず、気候の違いからなのか、
ハダニの被害発生時期が少しずれたことから、
被害の早期発見ができず、
今年は一切の薬剤散布をしなかったこともあって、
えげつないハダニ被害を被ってしまいました。

fancybox記事246の画像1

上の写真は現在のsmithiiの例です。
いつもはハダニによる被害が8月には少し見つかり、
すぐにそこで薬剤散布をするため、
被害をそこで食い止めることができるのですが、
今年は8月に被害がほとんどなかったので、安心していたら、
9月には悲惨な状況になっていたという次第です。

来年は様々な方からアドバイスのあった、
オルトランやアドマイヤーなどを試してみたいと思います。

もう一つ、いくつかの品種限定で
とても厄介な存在があります。

それはホコリダニによる被害です。

このホコリダニは小さく目視することができないため、
当初は何かの病気かと思っていました。

ハダニのようにくそ暑い季節ではなく、
少し涼しい、ユーカリの成長時期と
被害時期が丁度重なるので、大きな成長の妨げとなります。

ホコリダニは小さな間の新芽に付いて、
新芽とその後の成長した葉に奇形や斑点を生みだします。

Eucalyptus scorpariaの被害
fancybox記事246の画像2

Eucalyptus torquataの被害
fancybox記事246の画像3

Eucalyptus torwoodの被害
fancybox記事246の画像4

このホコリダニは何故か決まった品種にしか付きません。
特に酷いのは上記の3種で他にはbridgesianarudisforrestiana
albopurpureaなど主に精油が少なめのユーカリに被害を及ぼします。

基本的には、ハダニと同じでニッソランなどが効くようですが、
その他の薬剤はあまり効果がなく、散水もほとんど効果なしなので、
いつも仕方ないなあと、半ば放置気味です。

毎年、我が家のtorquataはこのホコリダニのせいで、
新芽が出ては枯れてを繰り返し、ほとんど成長しません。

今のところの打開策は
なるべく良く日に当てることくらいです。

次に今夏にとても猛威を奮ったのが、高温障害です。

これも最初は病気か要素欠乏症かと思っていたのですが、
色々と調べてみると、これは、植物の典型的な高温障害の症状で、
暑い季節が終わると一気に終息することもあるので、
間違いないという結論に至りました。

これはそのままですが、
暑さに弱い品種(冷涼地出身や高山出身のユーカリ)
を中心に発生します。

葉の色素が抜けて黄色くなり、葉の周囲が枯れたり、
規則的な斑点ができることが主な症状です。

Eucalyptus smithiiの基本的な症状です。
fancybox記事246の画像5

最も顕著で悲惨なEucalyptus cocciferaです。
涼しくなってきたので、綺麗な新芽が出だしています。
fancybox記事246の画像6

これは特にわかりやすいEucalyptus risdoniiです。
fancybox記事246の画像7

ほとんどの葉の色素が抜け、
暑い時期にできた右上の新芽は傷んでいますが、
涼しくなってからできた左の新芽は、
全く症状が見られずに、とても綺麗な色をしています。

他には写真を撮り忘れましたが、
Eucalyptus delegatensis ssp. tasmaniensis
Eucalyptus pauciflora ssp. niphophila、
Eucalyptus tenuiramisもとても悲惨な状況になっています。

これらも涼しくなってから出た新芽はとても綺麗で、
全くその症状が見られないのです。

他にはperrinianaや、pulverulentaなどにも
軽いですが、少しその症状が見られます。

これだけは、我が家ではこれ以上対処のしようがないので、
毎年こうなるものだと割り切るしかありませんね。

今年の夏は高温多湿で本来の大阪らしい夏でした。

ユーカリは多種多様、そんな環境が苦手なユーカリも
存在するということがわかり勉強になりました。

# by eucalyptus_k | 2012-10-23 13:15 | ユーカリ(栽培実績)
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今年の夏はユーカリさえも辛い!?

親愛なるこあら師匠のブログによると
今年の夏はとても暑く、
日本の数倍も乾燥しているオーストラリアに生息する
ユーカリでさえも根を上げているとのことです。

家でも暑さで、多数のユーカリが傷んでいます。

主な症状としては、
葉に不規則な褐色の斑点ができたり、
葉の葉緑素が少し抜けて、黄緑色になり、
規則的な斑点ができるというものです。

他には、炭ソ病のように、
葉先の方が不規則に枯れるというのもあります。

これらの症状は当初、
菌類による病気であると思っていました。

ところが涼しい季節には全く起こらず、
真夏の暑い盛り限定の症状で、
秋になって涼しくなると完全に終息するので、
この度、暑さが原因であると判断しました。

また、発生する品種は完全に限定されており、
どれも高山や冷涼な地域に生息するユーカリばかりです。

我が家で特に症状の酷い品種は

Eucalyptus 'Baby Blue'
Eucalyptus pulverulenta
Eucalyptus coccifera
Eucalyptus pauciflora ssp. niphophila
Eucalyptus delegatensis ssp. tasmaniensis
Eucalyptus nitens
Eucalyptus risdonii
Eucalyptus tenuiramis

などです。

他にいくつかの西AZのユーカリでも
似たような症状が発生しています。

夏が大好きなユーカリですが、
日本の夏のように「湿潤」が入ると
どうしても参ってしまうようです。

逆に、今年の夏に、
際立って調子が良いのが下記の品種です。

Eucalyptus macrocarpa
Eucalyptus rhodantha
Eucalyptus pleurocarpa
Eucalyptus caesia ssp. magna
Eucalyptus erythrocorys
Eucalyptus gamophylla
Eucalyptus pachyphylla

上記の中でも特に調子の良いのが、
macrocarpa/pleurocarpa/erythrocorys
caesia ssp. magna/gamophyllaです。

これらのユーカリは近日中に
写真で紹介したいと思います。

これらのユーカリは調子が良すぎて、
一日に一回以上の潅水を必要とするものもあります。

私が昼にも水遣りのできる暮らしなので良いですが、
そうでなかったら育てるのが大変です。

調子が良すぎるのも困りものですね。。。

# by eucalyptus_k | 2012-08-27 14:00 | ユーカリ(栽培実績)
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越冬中のユーカリたち

ユーカリにはかなりの耐寒性があることを
ご存じない方が結構いらっしゃるようです。

特に日本でよく見かけるユーカリは
どれも耐寒性はなかなかのものです。

中でも、一番メジャーなgunnii
ユーカリ中でもトップクラスの耐寒性を誇ります。

下記が日本でメジャーなユーカリの基本値です。

・Eucalyptus gunnii...-20℃
・Eucalyptus cinerea...-12℃以上
・Eucalyptus globulus...-8℃以上
・Eucalyptus pulverulenta...-14℃以上
・Eucalyptus bridgesiana...-10℃以上
・Eucalyptus Camphora...-14℃以上
・Eucalyptus Perriniana...-17℃以上
・Eucalyptus Polyanthemos...-7℃以上
・Corymbia Citriodora...-3℃以上

ご参考までにお願いします。

それでは家のユーカリたちの中で
比較的寒さには弱い品種の状況について
ご紹介したいと思います。

まず、日本での栽培ガイドなどでは
屋外越冬は無理と言われているレモンユーカリです。
家ではこれが越冬二年目です。
fancybox記事185の画像1

葉は思ったより傷みませんし、
寧ろあまり心配はしていない方です。
葉は少し散ることはありますが、
春にはまたワサッと新しい葉が出てきます。

こあら師匠のところでは、
葉が全部散ることもあるようですが、
問題なく春には完全復活するようです。

次に、レモンユーカリ並みと言われる
耐寒性の低いrudisです。
fancybox記事185の画像2

家の中では結構傷んでいる方ですが、
こんな感じであれば全然問題ありません。

耐寒性には自信のなさそうなmelanophloia
家では最も激しく赤紫色に紅葉しています。
成長は11月ぐらいからピクリとも動きません。
それでも葉に枯れの出るようなことはありません。
fancybox記事185の画像3

これも耐寒性イマイチのgrandisです。
ただ葉は全部散っても枯れそうもないほど強健です。
先年は少し葉色が変わった程度でしたが
今年はより寒くなったために真っ赤になっています。
fancybox記事185の画像4

ただこの程度では葉が少し散るかもという程度です。

先日紹介したばかりのcamaldulensis
見事なまでに真っ赤かになっています。
下葉は少し散りそうですが無問題です!
fancybox記事185の画像5

最も寒さに弱い部類に属するerythrocorys
葉は明らかに霜焼けしていますが、
特に不健康そうには見えずに元気です。
fancybox記事185の画像6

これは一番寒くなった日に一度ヘタったので、
その日の夜だけは室内に一時的に避難しました。

今年は最低で-4~5℃はいったかと思いますが、
この程度の紅葉&葉痛みでは
全く心配するようなレベルではありません。

次に写真からもわかると思いますが
マンション12Fの寒風吹きっさらしの場所に置いた
比較的耐寒性の強い品種の状況です。

冬はやたらと風が強くなり、
寒波の来る日には常時風速10m以上の風が吹き荒れ、
マトモに立っていられないほどの風が吹くときもあります。
そんなときの体感温度を計算してみると、
-15℃くらいになっています。

耐寒温度-15℃にもなるdalrympleanaです。
色は変わっていますが、冬でも比較的水を欲します。
ところが夏はびっくりするほど暑さに弱いです。
冬は安心、夏は注意のユーカリの代表格です。
fancybox記事185の画像7

次に、耐寒温度-12℃程度のdelegatensis ssp. tasmaniensis
とても綺麗な紫色の葉になっています。
葉の色は変わっていますが、葉痛みや枯れはゼロ!
真っ白になった茎がとても綺麗です。
これも夏は毎日ヘロヘロになるほど暑さに弱いです。
fancybox記事185の画像8

次は以外にも寒さに強く、家では丈夫な二種です。

寒風には弱いlehmannii
寒風を浴びると葉がボロボロになってしまいます。
風さえ避ければ、この通り全く痛むことはありません。
fancybox記事185の画像9

albidaは西AZのユーカリの中ではかなり寒さに強いです。
この株は少し風を避けていますが、
吹きっさらしの場所に置いている株もかなり元気です。
fancybox記事185の画像10

最後に去年も紹介しましたが
冬に花を添えてくれる二種です。

この二種は夏には青々とした葉色をしているのですが、
冬になると真っ白な新芽が出て本当に綺麗です。

私の胸の高さを超えたtenuiramis
fancybox記事185の画像11

もうすぐ私の背を超えそうなrisdonii
fancybox記事185の画像12

この二種が家では最も生育状態の良いユーカリになります。

今年も枯れたユーカリはゼロで
無事に越冬を完了できそうです{#クローバー}

# by eucalyptus_k | 2012-03-02 20:34 | ユーカリ(栽培実績)
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2010/10/24 ユーカリ育成の近況(2)

恒例の育てているユーカリたちの近況です。
今回も「鉢植えになっている」ユーカリほぼ全てを公開します。
※今回はABCD順に公開していきます。

robusuta/rudis/citriodoraなどについては、
既に大幅な剪定を行ってしまったため省いています。
robusuta/rudisについてはユーカリ紹介の写真が最新です。
またcitriodoraは2m近くまで成長していました。

この他にもポット苗が多数あります。
またポット苗にはここにはない品種もあります。
これは自身の記録としても使用しているので、
お時間のある方のみご覧になってくださいね。
何しろ数が多いですから^^;

写真は全て撮影を完了しているのですが、
数が多いため、全5回に分割してアップしています。
よろしくお願いいたします。

<バックナンバー>
・2010/5/1の状況
・2010/5/7の状況
・2010/6/5の状況
・2010/6/19の状況
・2010/8/8の状況(1)
・2010/8/8の状況(2)
・2010/8/8の状況(3)
・2010/8/8の状況(4)

●Eucalyptus dalrympleana
fancybox記事112の画像1

種播時期:今年春
現在樹高:18cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

一時はうどんこ病でズタズタになり、枯死も覚悟しましたが、
脇芽が出て、成長も進み、今は比較的安定しています。
夏はほとんど動かず、春と秋の涼しい間にのみ成長します。
暑さにはかなり弱いらしく、多くの苗を蒸らせて枯らせました。
ところが水はかなり必要な方なので難しいところです。

●Eucalyptus decipiens ssp. decipiens
fancybox記事112の画像2

種播時期:苗を購入
現在樹高:25cm
鉢サイズ:6号プラスチック
越冬場所:野外(簡易温室も検討)
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

これも酷いうどんこ病でほとんどの葉を失いました。
今は少しずつ芽を吹いてきていますが、
完全復活を果たすことはできずに冬を迎えることになります。
出た新芽の先が軒並み枯れていくのは
ダニ
か何かの仕業でしょうか。。。
来年にはたくさんの新しい葉を展開してくれることを願っています。

●Eucalyptus delegatensis ssp. delegatensis
fancybox記事112の画像3

種播時期:今年春
現在樹高:10cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

葉は大きくなるのですが背丈は中々進みません。
文献によると成長の早い品種とのことですが、
イマイチ成長のキーポイントが掴めないでいます。
夏にはほとんど成長することはなく、
涼しくなってから成長の進む品種ではあるようです。
寒さにはかなり強いので冬季の活動に期待です。

●Eucalyptus delegatensis ssp. tasmaniensis
fancybox記事112の画像4

種播時期:今年春
現在樹高:20cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

こちらはOsakano_Jieさんの元へ
ホームステイに行っていた苗です。
家のベランダよりかなり大きく成長しています。
delegatensisは家の実家の庭では壊滅状態でしたので、
ガンガンの直射日光がキーというわけでもなさそうです。
今のところ、原種と区別が付きませんが、冬季の活動に期待です。

●Eucalyptus dives
fancybox記事112の画像5

種播時期:昨年冬
現在樹高:20cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

春先に比較的成長して、夏の間はほとんど動きませんでした。
そしてまた、秋になって少し成長し始めましたが、
かなりマイペースで成長のキーポイントは掴めていません。
日陰のものと日向のものであまり成長の差が見られません。
ただ、このdivesは一切の病害虫を寄せ付けないので安心できます。

●Eucalyptus erythrocorys
fancybox記事112の画像6

種播時期:今年春
現在樹高:35cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:簡易温室
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

夏になると同時に急速に成長を進めていましたが、
途中でハダニの被害にあって、ストップしてしまいました。
涼しくなってからはあまり成長が進まなくなっています。
より日光に当てることでかなりの速度で
ぐんぐん成長することが分かっています。
家のユーカリ中で越冬が心配な品種の一つです。

●Eucalyptus extrica
fancybox記事112の画像7

種播時期:今年春
現在樹高:15cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:簡易温室
置き場所:直射日光が半日当たる日陰

当初は1ヵ月でわずか葉一枚分さえも成長しなかった程でしたが、
ある程度の日光を確保し、水分管理に気をつけたところ、
何とかこの大きさまで成長してくれました。
それでも家では最遅の部類に入りますので、
マイペースにベランダでの育成方法を確立したいと思います。
家ではpleurocarpaより毛が少なく、少し病害に弱いです。
越冬が少し心配な品種です。

●Eucalyptus forrestiana
fancybox記事112の画像8

種播時期:苗を譲受
現在樹高:10cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が半日当たる日陰

Osakano_Jieさんより譲り受けた苗です。
譲り受けた後の梅雨時期に酷いうどんこ病の被害にあい、
そこからほとんど成長していません。
ここにきて、少し芽を出しましたが、今は止まってしまいました。
家の中で最もうまくいかなかったユーカリの一つです。

●Eucalyptus gamophylla
fancybox記事112の画像9

種播時期:今年夏
現在樹高:15cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外(簡易温室も検討)
置き場所:直射日光が半日当たる日陰

当初はかなり難しいユーカリかと思っていましたが、
育ててみると比較的育成の簡単なユーカリでした。
夏の暑い間にどんどん成長を進めていきました。
最近成長が止まったので良く見てみると、
葉の裏にハダニがびっしりついていました。。。
葉が分厚いのでほとんど被害が視認できませんでした。

●Eucalyptus gillii
fancybox記事112の画像10

種播時期:今年春
現在樹高:40cm
鉢サイズ:6号プラスチック
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が半日当たる日陰

いつまで経っても葉が大きくならずに背丈ばかり伸びるので
心配していましたが、やっとまともな大きさの葉が出てきました。
家ではとにかくほとんど水を与えません。およそ月に2回程度です。
それでも、水切れで項垂れた姿を見たことはありません。
病害虫をほとんど寄せ付けないので安心して育てられます。

●Eucalyptus glaucescens
fancybox記事112の画像11

種播時期:昨年秋
現在樹高:25cm
鉢サイズ:6号プラスチック
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

梅雨時期に酷いうどんこ病の被害にあって、
全ての綺麗な葉がボロボロになってしまいました。
その後、夏には全くと言っていいほど成長しませんでしたが、
秋になってたくさん新芽を出してきたので安心しています。
暑いのは少し苦手な品種であると思いました。

●Eucalyptus globulus ssp. globulus
fancybox記事112の画像12

種播時期:昨年冬
現在樹高:40cm
鉢サイズ:7号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

暑くなる直前に定植したのですが、
調子が悪く、成長も余り進まないので、悩んでいました。
ところが秋になってから凄い勢いで成長を始めました。
どうやらあまり暑いのは得意ではなかったようです。
日本で出回っているのは主にこの品種かと思っていましたが、
多くはssp. bicostataであるように思います。
ssp. bicostataに比べると、かなり葉が大ぶりで、
白銀の新葉も早いうちから光沢のある緑葉に変わります。
横に植わっている小さな株はvar. compactaです。

●Eucalyptus goniocalyx
fancybox記事112の画像13

種播時期:苗を購入
現在樹高:60cm
鉢サイズ:6号プラスチック
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

春からずっとハイペースで成長を続けています。
ビックリするほどの水食いですぐに水切れになります。
あまり病害虫を寄せ付けないのも大きな魅力です。
水遣り以外はほおっておいたら60cmになっていましたw

●Eucalyptus grandis
fancybox記事112の画像14

種播時期:苗を購入
現在樹高:60cm
鉢サイズ:6号プラスチック
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰

春からで数回剪定を行っていますが、成長が早すぎます。
goniocalyx/robustaと競うように水切れが早いです。
最も暑い時期には一日一回の水遣りが必要でした。
水さえしっかりやっていれば放置でどんどん成長していきます。
病害虫も一切寄せ付けませんでした。

パート2はこれで終了です。
パート5まで続きます。
お時間のある方はお付き合いください^^V

# by eucalyptus_k | 2010-10-28 01:16 | ユーカリ(栽培実績)
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