月別の記事表示
月 
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
             

ユーカリ品種ひとくち栽培コメント その4

私の育てている全140種程のユーカリたちについて
ひとくち栽培コメントを書いています。

ただこれはあくまでも、
風通しや日照も悪い我が家のベランダで、
私のブレンド用土でスリット鉢で育てた場合の
私の個人的且つ直観的なコメントです。

他の栽培環境では良好なものもありますので、
あくまでも参考までにお願いします。


■ Eucalyptus urnigera(アーニゲラ)
見た目はグニーやシネレアにも似ているが、
遥かに日光を必要とし、乾燥を好む。
準高山生息種にしては暑さにも強い。
とにかく日光が足りないと極端に生育が悪くなる。
必要日照量は西AZのユーカリに匹敵する。
日光の良く当たる場所で育てられるなら、
水切れにも強く、葉も美しく、
脇芽をたくさん出す性質も強いので
暑さに弱いグニーなどよりも遥かに育てやすい。
高い日照を要求するので我が家では少しイマイチ。
【樹高:60cm / 鉢:スリット5号ロング】※普通種
【樹高:60cm / 鉢:スリット5号ロング】※白みの強い種


■ Eucalyptus sturgissiana(スタージシアナ)
かなりレア度の高い、人呼んで東AZのマクロカルパ。
大きく育った葉はツキヌキ状になることもある。
どちらかというと涼しい季節メインで成長を進め、
東AZのユーカリのわりには小型で成長も遅い。
盛夏にはほとんど動きがなくなるが、
暑さに弱いということもなく、高温障害にもならない。
半日陰以上の環境で乾燥気味に管理すれば、
シネレアなどとほとんど変わりなく育てられる。
成長が控え目なので鉢植えでも管理しやすい。
【樹高:120cm / 鉢:スリット6号】


■ Eucalyptus melanophloia(メラノフロイア)
亜熱帯性の暖かい気候を好む、超水食いの非常に強健な品種。
冬場は葉が紫色に紅葉し、少し葉枯れが出ることもあるが、
春になると完全に生まれ変わるほどに生育は旺盛。
半日陰以下の環境でも育てられるが、
本来の銀葉を生成せずに緑色の強い葉になる。
葉の白みを強くしたい場合には良く日光に当てる。
とにかく湿地帯生息種に匹敵するほどの水食いで、
水切れにもそこそこ弱いので少し注意が必要。
成長はそこそこ早いが、低木での開花も見込める。
非常にうどんこ病に罹りやすいが、
強健なので葉が汚くなる程度で枯れることはない。
【樹高:160cm / 鉢:スリット6号】


■ Eucalyptus grandis (グランディス)
亜熱帯から熱帯性のかなり暖かい気候を好む。
実際に東南アジアなどの熱帯雨林の植樹に使用されている。
初期のレモンユーカリほどではないが、
冬場はかなり激しく葉が傷むこともある。
それでも春も早いうちに完全復活以上の状態に戻る。
成長の早さはぴか一の超大型品種で、
日光をふんだんに浴びた際の成長力には目を見張るものがある。
我が家では成長と水切れが激しすぎるため、少し日陰に置いている。
日光と水さえあれば、際限なく葉を茂らせてどんどん伸びていく。
湿地帯生息種で完全に水に浸かった土壌でも生育が可能。
このユーカリを過湿で枯らせることはないだろうが、
冬場に水でビタビタにすると耐寒性が下がるので注意。
半日陰の鉢植えでも一年に何度も剪定を要する程で
ユーカリの生命力を実感できる枯れる気のしないユーカリ。
【樹高:70cm / 鉢:スリット6号】


■ Eucalyptus pruinosa (プルイノサ)
我が家では珍しいノーザンテリトリー出身のユーカリ。
涼しい季節よりも暑い季節メインで成長を進める。
雨季と乾季のあるサバンナ地帯出身のため、
過湿にも強く、同時にある程度の乾燥にも耐えることができる。
色々と実験してみたが、水は多めの方が生育は良くなる。
かなり日光が好きな品種で、日照が足りないと、
本来の銀葉を生成せずに深緑のくすんだ小さな葉になる。
注意するポイントは耐寒性で、-3℃程度でも激しく傷む。
毎年冬には葉を散らせて、春に復活するという
半分落葉樹かと思うような性質を持つ。
冬場の過湿はただでさえ弱い耐寒性をさらに下げるので注意。
【樹高:80cm / 鉢:プラスチック6号ロング】


■ Eucalyptus smithii(スミティー)
涼しい環境を好む、成長の激しい大型品種。
暑い季節には少し高温障害の症状が出たり、
ほとんど生育が進まなくなるが、
涼しい季節の成長力はビミナリスに匹敵する。
中には比較的低木でMallee型になる種もあるらしい。
見た目は若干茎と新芽に白みのあるビミナリスだが、
湿地帯生息種に匹敵するほどの水食い。
我が家では日照のかなり悪い場所に置いているが、
涼しい季節でもほぼ毎日の水遣りを必要とする。
シネオール分が強く、かなり良い香りがする。
【樹高:200cm / 鉢:スリット6号】


■ Eucalyptus aggregata(アグレガータ)
冷涼湿潤な気候を好む湿地帯生息種。
カンフォラやオバータと似たような性質を持ち、
両者に負けるとも劣らない水食い。
かなり涼しい季節メインで成長を進め、
あまりに暑いと新芽部分に高温障害の症状が
出ることもあるが、そこまで酷くなることはない。
半日陰以上の日光を必要とする品種で、
日照が良ければ夏場でもそこそこ成長を進める。
高い空中湿度に対しても強いはずだが、
高温多湿になりすぎると下葉を少し散らせることもある。
成長はカンフォラよりも激しく、オバータには劣る。
【樹高:90cm / 鉢:スリット5号ロング】


■ Eucalyptus kitsoniana(キットソニアナ)
これもカンフォラなどと同じく冷涼湿潤な気候を好む
湿地帯生息種だが、カンフォラなどよりもさらに強健。
日照が悪いとうどんこ病に罹りやすいユーカリだが、
日照さえ良ければ成長もそこそこ激しくなる。
かなり冷涼な地域に生息しているわりには、
暑さにもかなり強く、高温障害の症状は出ていない。
また高温多湿による葉の蒸れにもそこそこ強い。
ただし盛夏にはほとんど成長が進まなくなる。
現地では水に浸かった土壌でも生育が可能だが、
高温多湿な日本の水浸し土壌に耐えられるかは不明。
かなりの水食いだが、少しの乾燥にも耐えることもできる。
ある程度の大きさになると枯れる気のしないユーカリ。
【樹高:70cm / 鉢:スリット5号ロング】


■ Eucalyptus mannifera ssp. praecox(マニフェラ・プラエコックス)
冷涼な環境に生息する銀丸葉の品種。
小丸葉と呼ばれるグニーよりもさらに小さな楕円の葉を持つ。
冷涼な環境を好むがグニーなどよりも暑さに強く、
夏場に高温障害や葉痛みが出ることはほとんどない。
ただし盛夏にはほとんど成長が進まなくなる。
個人的には吸水量や見た目もグニーにそっくりで、
それよりも暑さに強く安定感があるので、
さらに育てやすいグニーといった感じ。
大きさのわりには根張りがかなり激しいが、
そこまで成長が激しいという感じもしない。
半日陰程度の日照でも十分に育てられる。
【樹高:80cm / 鉢:スリット5号ロング】


■ Eucalyptus polybractea(ポリブラクテア)
非常に強健で白みのある糸葉系ユーカリ。
育苗初期は病気がちでうどんこ病などにも悩まされたが、
ある程度の大きさまで育ち、少し日光が当たるようになってからは、
非常に成長が激しく、枯れる気のしないユーカリの一つになった。
過湿にも非常に強く、かなりの水食いだが、
そこそこの乾燥にも耐えることができる。
半日陰以上の日照があれば、十分に育てることができる。
株元から脇芽を出す性質がとても強く、樹形はかなり暴れる。
寒さにも強く、あまり弱点の見つからないユーカリ。
涼しい季節よりも、少し暖かい季節メインで成長を進める。
【樹高:140cm / 鉢:スリット6号】


■ Eucalyptus viridis(ビリディス)
暑さにも寒さにも強く、非常に強健なユーカリ。
また、生育はベストではなくなるが、
半日陰以下の日照で育てることも可能。
とにかく我が家では、置き場所が悪くても、
暑くても、寒くても、乾燥していても、
少し過湿気味になったとしても、
ほとんど葉を痛ませることもなく、
地味にどんどんと成長を進ませていく。
ある程度の大きさにまで育ててからは、
ほぼ枯れる気のしないユーカリの一つになった。
あらゆる場所に対応可能なオールマイティなユーカリ。
【樹高:170cm / 鉢:スリット6号】


■ Eucalyptus tenuiramis(テヌイラミス)
ツキヌキ状の白銀細葉を生じる際立って美しいユーカリ。
とにかくかなり涼しい季節メインで成長を進め、
成長期の葉はとても美しく、ある程度の成長力もある。
ところが夏になると、全く生育をストップして、
激しい高温障害の症状が出ることになる。
際立って暑さに弱いユーカリである。
特に高温時の高い空中湿度を嫌い、
そのような場所では葉の込み合った部分がボロボロになる。
春もかなり寒い間から、秋もかなり寒くなるまで成長を進める。
冬でも新芽を展開させることがあり、冬場の葉が最も美しい。
そこそこの水食いだが、ある程度の乾燥にも耐えることができる。
【樹高:170cm / 鉢:スリット6号】


■ Eucalyptus risdonii(リズドニー)
テヌイラミスとは性質も外観も良く似たユーカリ。
ペリニアナほどではないが、テヌイラミスよりも、
さらに丸みのある白銀色のツキヌキ状の葉が特徴。
テヌイラミスほど暑さに弱くはないが、
夏には相応に高温障害の症状が出て葉が傷む。
特に高温時の高い空中湿度を嫌い、
そのような場所では葉の込み合った部分がボロボロになる。
もちろん夏場には成長をほぼストップする。
春もかなり寒い間から、秋もかなり寒くなるまで成長を進める。
冬でも新芽を展開させることがあり、冬場の葉が最も美しい。
テヌイラミスよりも遥かに水食いで過湿には強いが水切れには弱い。
【樹高:300cm / 鉢:スリット6号】


■ Eucalyptus delegatensis ssp. delegatensis(デレガテンシス)
非常に冷涼で湿潤な環境を好むユーカリだが、
亜種のタスマニエンシスに比べると少しだけ暑さに強い。
夏場はあまり激しく高温障害にまで至ることはない。
かなり涼しい季節メインで成長を進めるが、
同時にかなりの日光好きで、日光が足りないと、
成長期にほとんど成長が進まないこともある。
夏場の激しい日光を浴びると、葉がヘタって痛むこともあるので、
日光好きではあるが、夏場は少し遮光が必要。
吸水量はそこそこ激しい方で、シネレアなどよりも良く水を吸う。
過湿には強いが、水切れ耐性はあまりないようなので、
夏場などの水切れには少し注意が必要。
実は成長期の成長力は激しく、かなりの大型品種である。
【樹高:90cm / 鉢:スリット6号】


■ Eucalyptus delegatensis ssp. tasmaniensis
(デレガテンシス・タスマニエンシス)
原種よりもさらに冷涼湿潤な気候を好み、
葉の丸みと幹の白みがより強く、見た目の美しい亜種。
暑さにはかなり弱く、夏場はある程度の
高温障害と葉痛みは妥協が必要な範囲。
ただ風通しを良くすることで症状を緩和することができる。
これもかなりの日光好きではあるが、夏場は少し遮光が必要。
原種よりもさらに水食いなイメージで、
湿地帯生息種に匹敵するほどの吸水量を持つ。
原種同様に成長期の成長力が激しい大型品種である。
【樹高:170cm / 鉢:スリット6号】


もし興味のある品種がありましたら、
ご連絡をいただければアップさせていただきます。

その5に続きます。

# by eucalyptus_k | 2014-09-05 19:59 | ユーカリ(栽培知識)
↑PageTop
Trackback(0) |  Comments(2)

樹高の伸びと下葉がなくなる問題

梅雨も終わりに差し掛かり、
大阪では軽く30℃を超える日がやってきました。

晴れの日には高温乾燥が好きな
西AZのユーカリを中心に
やっと面倒な梅雨が明けたかとばかりに
新芽の展開を進め始めています。

一部の湿地帯生息種で且つ高温が好きな品種以外は
基本的にユーカリは梅雨時期が苦手で、
多くの品種では葉が傷んだり、
冬の間の傷んだ葉を散らせたりします。

春に次いでこれから
ますます成長を進めていくわけですが、
30m~80mになるような大型品種の場合、
鉢植えでも放置すれば、
ほんの数年で数mになるものがあります。

我が家のベランダでも、

camaldulensis...3m
globulus ssp. globulus...3m
citriodora...3m
risdonii...3m
melliodora...3m
leucoxylon ssp. pruinosa...2.5m
viminalis ssp. viminalis...2.5m
globulus ssp. bicostata...2.5m
coolabah...2.5m
sideroxylon...2m
staigeriana...2m
smithii...2m
rudis...2m
cypellocarpa...2m
morrisbyi...2m
robusta...2m
subcrenulata...2m
maculata...1.7m
bridgesiana...1.8m

と軒並み2mオーバーのオンパレードで、
ほとんどが1.5mオーバー、
1m以内のものは数える程しかないという状況です。

fancybox記事327の画像1

fancybox記事327の画像2

ちょうどこちらの写真に写っている
物干し用の竿が2m弱くらいの高さになります。

先年、足場板で土台を組んで、
全体的な日照を向上させたのが良かったようです。

また毎年猛威を振るっていた、
うどんこ病ハダニの被害も
今年はほぼ皆無という状況で、
これも激しい成長に拍車をかけているようです。

さらに一部の2mオーバー級では、
末葉に変わるものまで出だしています。

fancybox記事327の画像3
末葉に変わりだしたsmithii

鉢は全てが6号スリット鉢で、
一部のものでは5号のものまであります。

通常であれば、鉢のサイズだけで見ると、
完全に根詰まり状態のはずなのですが、
スリット鉢の効果でしょうか。
もちろんそれなりに根はパンパンですが、
根詰まりで急を要するような株はありません。

ただこの大きさになってくると、
下葉はどんどんと落ちていき、
特に2.5~3m級のものでは、
上部1/3程度にしか葉がありません。

fancybox記事327の画像4
物干し竿から下はほとんど葉がないものが多い

ただどれも健康状態自体は悪くはなく、
3mというと完全に天井に頭を打つのですが、
頭を打って削られた頂点の成長はストップして、
その少し下くらいから脇芽を盛んに出しています。

fancybox記事327の画像5
天井に擦られて横から芽を出したcamaldulensis

私は鉢植え管理の宿命と割り切って、
あまり下葉の減少を気にしていませんが、
これは多くのユーカリを美しく育てたい方には、
大きな問題になっているようです。

これの打開策はプロでも悩むところと聞き及びますし、
私にも今のところ、良い案は浮かんでいません。

安全策を取るのであれば、
ある程度葉を残して、切ることですが、
そもそもかなり上部にしか葉がないわけなので、
所詮、妥協策でしかなく、年々下葉は減り続けます。

また上をいくら切り続けても、
下の方はどんどん木化が進んでいき、
下から枝が出るという成果には全く貢献できません。

ただ比較的風通しの良い場所にある、
melliodoraでは、半分以上も葉が残っていたりするので、
下部の風通しの改善などは若干効果があるかもしれません。

fancybox記事327の画像6
melliodoraの幹の下の方

それでも最終的には、限界を迎えて、
一か八かで、かなり下の葉のない部分で
バッサリ切ってしまうのもありなのでしょうが、
その方法で生き残るかどうかは本当に博打感覚です。

実は私はその方法を実行して、
今まで一度も枯らせたことはありませんが、
やはり相応の覚悟が必要になりますし、
時期を間違えるとダメになってしまうこともあります。

やはり先日の記事で書いたように、
「ユーカリは樹木である」という事実がある限り、
ある程度は仕方のないことなのかもしれません。

下の方の幹に傷を付けて、
そこから新芽を出させるという高等テクもありますが、
私は一度もうまくいったことはありません。

上の方の新芽部分をしつこく傷つけていると、
株元から芽が出るという実例もあるのですが、
これも本当にその株次第で絶対というわけではありません。

結局、全く解決策の提示ができないのですが、
もしユーカリが好きなら、
そんなユーカリの姿も受け入れて
楽しく育ててみるのはどうでしょうか?

何か良い方法がある場合、教えていただければ、
株数はありますので、色々と実験も可能です。

それでも、綺麗な樹形でなければ嫌だ!という方は、
とにかく低樹高の内から小まめな摘芯や剪定を心がけるか、
そもそも低樹高で収まる品種や脇芽を吹きやすい品種を
選択して育てるのが良いと思います。

我が家でも、脇芽の吹きやすいcrenulataや、
albida/moon lagoonなどでは、
100~180cm程度になっても、
割と綺麗な樹形を保つことができています。

fancybox記事327の画像7
crenulata(樹高150cm)

fancybox記事327の画像8
albida(樹高100cm)

fancybox記事327の画像9
moon lagoon(樹高130cm)

大型樹木を鉢植えで美しく育てる。
これは趣味の栽培者の永遠の課題ですね。

# by eucalyptus_k | 2014-07-02 16:25 | ユーカリ(栽培知識)
↑PageTop
Trackback(0) |  Comments(0)

もうすぐ越冬!

最近少し多忙であることもありますが、
どうしても冬はユーカリのネタが少なくなります。

ただ今年は非常に寒い日が何日もありながら、
ユーカリの様子はとても安定しています。

恐らく毎年毎年、年を経るごとに
どんどん給水量を減らしているからでしょう。

最も水を吸うようなユーカリでも
今年は週に1~2回程度しか与えていません。
いわゆる、「用土の表面が乾いたら」というサインで言うと、
用土の表面が乾いてから約3日後に給水といった感じです。

ただし、これは最も水を吸うスワンプ系の
樹高2mクラスのユーカリに限った話です。

樹高の低い株や西AZの乾燥を好むユーカリについては、
完全に底面のスリットからのみの給水しか行っていません。
間隔も、前はいつ与えたか全く覚えていないほどに少ないです。

恐らく最も少ない品種では、
半月に1回以下になるのではないでしょうか。

このように給水を減らしてから、
今まで冬に葉がボロボロになっていたようなユーカリでも、
痛むどころか、葉の色さえも変わらなくなりました。

他では、冬のように給水量の少ない季節には、
一体どのユーカリが本当に良く水を吸うのか?が分かります。
冬の統計を取っていくと、ユーカリの給水ランキングが作れそうです。

我が家では、下記の品種が比較的良く水を吸います。
※上から順に給水量が多いという実感です。

■Eucalyptus mulleriana
■Eucalyptus crenulata
■Eucalyptus ovata
■Eucalyptus robusta
■Eucalyptus risdonii
■Eucalyptus smithii
■Eucalyptus melliodora
■Eucalyptus goniocalyx
■Eucalyptus delegatensis ssp. tasmaniensis
■Eucalyptus melanophloia
■Eucalyptus nova-anglica
■Eucalyptus tenuiramis
■Eucalyptus nitens
■Eucalyptus pruinosa
■Eucalyptus polybractea

吸水量を減らしていることもあるでしょうが、
何よりも数が多いので、夏は特に枯らせることの多い季節です。
ところが、初心者の頃、最も恐れていた冬は
本当に暇な程に楽な季節になっています。

皆さまのお宅のユーカリの近況はいかがでしょうか?
またお時間のあるときにでもご一報いただけたら嬉しいです

我が家も家族全員が風邪をひいてしまい、
息子に至っては、インフルエンザに罹ってしまいましたが、
皆さまは是非ともお身体に気をつけて健やかな毎日をお過ごしください。

風邪をひいた時でも、ユーカリは待ってくれないので、
そんなときの水遣りや毎朝のチェックは相当に根性が要ります

# by eucalyptus_k | 2014-02-05 20:24 | ユーカリ(栽培実績)
↑PageTop
Trackback(0) |  Comments(0)

実家の庭の銀葉ユーカリ

前の記事に引き続きまして
実家の庭のユーカリのレポートです。

今日は銀葉の美しいユーカリについて
いくつか紹介していきたいと思います。

特に銀葉の美しいユーカリは
激しい日光を好む品種が多いです。

また日照が足らない場所で育てると
どうしても白銀色が上手く出ずに、
緑色の濃い葉色になってしまいます。

これらの銀葉のユーカリは
どれも人気のあるユーカリばかりですが、
白銀色を美しく出したい場合には、
終日、激しい直射日光の下で育てると良いです。

さて、まず元祖、銀丸葉ユーカリのcinereaです。

fancybox記事293の画像1

やっぱり定番なだけあってとても美しいです。
cinereaの白銀色の美しさは間違いなくトップクラス!

比較的冷涼な地域出身ではあるのですが、
暑さにもとても強く、真夏でもそこそこ元気に育ちます。
過湿にも強いので、初心者向けなのも良いですね。


次に銀世界ことpulverulentaです。

fancybox記事293の画像2

pulverulentaの春の新芽の美しさは、
cinereaと同等かそれ以上です。

ところがcinereaとは異なり、
葉が古くなってくると白銀の粉が落ちて、
比較的緑色の強い葉色に変わっていきます。

これは風などで葉がこすれて
時間の経過とともに粉がなくなっていくようです。

またcinereaよりも暑さには弱く、
あまり暑すぎるのは好きではないので、
夏はあまり目立って成長しなくなります。

そのため古い葉が多くなって、
夏場は比較的緑色が強くなりますが、
それでもかなり白い方です。

この夏場はあまり成長が進まず、
葉が緑色になりがちなユーカリとしては、
perriniana/risdonii/tenuiramisなどがあります。
どれもあまり暑さには強くないユーカリですね。


次は学名の意味がそのまま「白」である
最近人気沸騰中のalbidaです。

fancybox記事293の画像3

このユーカリは本当に白一色ですね。

激しい直射日光を必要として、
他のユーカリよりも少し難易度は高めですが、
その白さは間違いなくユーカリ中でトップでしょう。

夏の暑さにもとても強く、
春~夏場でも成長が進むユーカリなので、
葉はずっとこの白一色でひと際映えます。


次は花が咲きやすくて美しいgilliiです。

fancybox記事293の画像4

このユーカリは花の咲きやすさや
婦人病に効く精油成分が注目されがちですが、
その白さも実はユーカリ中トップクラスです。

白一色のalbidaとは少し異なり、
白に近い水色のような葉色になりますが、
albidacinereaにも十分匹敵する白さです。

過湿はあまり得意ではなく、
とても激しい直射日光と高温を好みますが、
albidakruseanaに比べると
かなり楽に育てることができます。
このgilliiも夏場に成長が進む方です。


次はまた少し違った銀葉のkruseanaです。

fancybox記事293の画像5

kruseanaalbidaのような白というよりは
白みがかったエメラルドグリーンの葉色をしています。

本当に美しいエメラルドグリーンの葉に
そのままワックスを塗ったかのような感じで
この葉の面白さは他のユーカリには見られません。

樹高も低く、花がとても咲きやすく、
花はライムグリーンという珍しい色をしていますが、
とても激しい直射日光と排水性や風通しの良さなど、
色々と育てるのには骨が折れます。

ベランダの方では、上手く育てるのに必死ですが、
実家の庭ではすこぶる調子が良いです。
ポイントは強烈な排水性と日光と高温ですね。

とても過湿を嫌うので、
ベランダの方では夏でも底面吸水のみにしています。


そして先日紹介されたばかりのurnigeraです。

fancybox記事293の画像6

gunnii良く似ていますが、
gunniiよりも白が強くなり、
グレイや水色に近い葉色になります。

このユーカリは準高山や冷涼地のユーカリの癖に、
暑さにもなかなか強く、とても激しい日光を必要とします。

この実家の庭のurnigeraは、
とても生育が良く、
goniocalyx並みの大葉になっています。

とにかく日光にしっかりと当てることで、
美しい葉色と安定した成長力を確保できます。
日照さえよければとても楽に育てられます。


そして最後は、melanophloiaです。

このmelanophloiaは我が家のベランダでは
日照不足のため、とても鮮やかな
緑葉の映えるユーカリに育っていますが
本来は銀葉の美しいユーカリの一つです。

fancybox記事293の画像7

どちらかというと新芽が白く、
下の葉になるほど青くなるケースが多いのですが、
melanophloiaでは新芽は薄い緑色をしており、
下の葉になるほど白みが強くなっています。

fancybox記事293の画像8

葉の質感はツルっとした光沢のある葉に
粉をふったような感じで、
こちらで紹介しているgamophyllaに良く似ています。

melanophloia自体はとても育てやすいユーカリで、
過湿にもとても強く、耐陰性もそこそこあるのですが、
日照が足りない場合には、このような美しい銀葉にはなりません。

こちらのユーカリ紹介を見ていただくとわかりますが、
銀葉の美しいユーカリとは思えない外観に育ちます。

初心者でも非常に楽に育てられるmelanophloiaですが、
美しい葉色を出したい場合には、
激しい直射日光の下で育ててください。

元来、沖縄のような高温多湿な環境を好むので、
過湿よりも寧ろ水切れに気を付ける必要のあるユーカリです。

他にもpleurocarpaaccedensなど、
銀葉の美しいユーカリはたくさんありますので、
またの機会に是非ともレポートしたいと思います。

# by eucalyptus_k | 2013-08-01 13:49 | ユーカリ(栽培実績)
↑PageTop
Trackback(0) |  Comments(2)

葉色の美しいリズドニー (risdonii)

葉色のとても美しいユーカリとして
Eucalyptus risdoniiはぴか一です!

特に冬季~冬を越えた新芽の色は美しいです。

その白さは時には銀丸葉のcinerea
白の名を持つalbidaにも勝るほどです。

fancybox記事283の画像1

実際には、新芽は純白というよりは、
薄い紫色といった感じです。

risdoniiの葉は寒さで紅葉して紫になるのではなく、
自然と最初から紫がかった色をしていますので、
ある種、紫葉ユーカリと言えなくもありません。

fancybox記事283の画像2

ここまで白さを引き立たせるためには
良く日光に当てて育てる必要がありますが、
半日陰程度でも良く育ち、それなりに美しく育ちます。

下の写真はベランダの半日陰に置いてある
risdoniiの秋口の葉色です。

fancybox記事283の画像3

そして、下の写真がそのrisdonii
今春の撮りたて写真です。

fancybox記事283の画像4

日照はさほど良くなくても
なかなか良い葉色で丈夫に育ってくれます。
葉がツキヌキ状なのも面白いですね。

risdoniiは、暑さに若干弱いところはありますが、
日照の悪い我が家のベランダでも、
既に軽く230cmを超えており、
camaldulensis/leucoxylon ssp. pruinosaと並んで、
我が家で最も大きなユーカリの一つです。
※camaldulensis...250cm超
※leucoxylon ssp. pruinosa...200cm超

鉢は6号スリット鉢ですから、
そのまま置いておくと容易に転倒してしまいますので、
物干し竿にしっかりと括りつけています。

risdoniiは、かなり水食いな性質を持っており、
我が家の株は樹高がかなり大きなこともありますが、
今の時期でもしっかりと1日1回の水遣りを要します。
※冬場でも晴れの日が続くと3日に1回以上を要します。

鉢土にほぼ日光は当たらない状態で、
毎朝たっぷりと水を与えているにも関わらず、
翌朝には土がカラカラになっているのでビックリです!

最高樹高は3~8m程度と
ユーカリの中では比較的小型ですから
管理しやすく、非常にオススメなユーカリです!

そろそろ開花も見込めるかもしれませんね{#バラ}

# by eucalyptus_k | 2013-05-27 12:38 | ユーカリ(栽培実績)
↑PageTop
Trackback(0) |  Comments(0)
ブログ内記事検索
カテゴリ
ランダム掲載画像
おすすめユーカリ販売先

珍しいユーカリの宝庫です♪