月別の記事表示
月 
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
             

今年の夏は色々大変でした。。。

ハダニうどんこ病が私の一番の障害だというのは
日々ブログに書いていることですが、
その他にも色々と厄介な問題があります。

特に今年の夏は例年とは異なり、
本当に色々と大変でした。

まず、気候の違いからなのか、
ハダニの被害発生時期が少しずれたことから、
被害の早期発見ができず、
今年は一切の薬剤散布をしなかったこともあって、
えげつないハダニ被害を被ってしまいました。

fancybox記事246の画像1

上の写真は現在のsmithiiの例です。
いつもはハダニによる被害が8月には少し見つかり、
すぐにそこで薬剤散布をするため、
被害をそこで食い止めることができるのですが、
今年は8月に被害がほとんどなかったので、安心していたら、
9月には悲惨な状況になっていたという次第です。

来年は様々な方からアドバイスのあった、
オルトランやアドマイヤーなどを試してみたいと思います。

もう一つ、いくつかの品種限定で
とても厄介な存在があります。

それはホコリダニによる被害です。

このホコリダニは小さく目視することができないため、
当初は何かの病気かと思っていました。

ハダニのようにくそ暑い季節ではなく、
少し涼しい、ユーカリの成長時期と
被害時期が丁度重なるので、大きな成長の妨げとなります。

ホコリダニは小さな間の新芽に付いて、
新芽とその後の成長した葉に奇形や斑点を生みだします。

Eucalyptus scorpariaの被害
fancybox記事246の画像2

Eucalyptus torquataの被害
fancybox記事246の画像3

Eucalyptus torwoodの被害
fancybox記事246の画像4

このホコリダニは何故か決まった品種にしか付きません。
特に酷いのは上記の3種で他にはbridgesianarudisforrestiana
albopurpureaなど主に精油が少なめのユーカリに被害を及ぼします。

基本的には、ハダニと同じでニッソランなどが効くようですが、
その他の薬剤はあまり効果がなく、散水もほとんど効果なしなので、
いつも仕方ないなあと、半ば放置気味です。

毎年、我が家のtorquataはこのホコリダニのせいで、
新芽が出ては枯れてを繰り返し、ほとんど成長しません。

今のところの打開策は
なるべく良く日に当てることくらいです。

次に今夏にとても猛威を奮ったのが、高温障害です。

これも最初は病気か要素欠乏症かと思っていたのですが、
色々と調べてみると、これは、植物の典型的な高温障害の症状で、
暑い季節が終わると一気に終息することもあるので、
間違いないという結論に至りました。

これはそのままですが、
暑さに弱い品種(冷涼地出身や高山出身のユーカリ)
を中心に発生します。

葉の色素が抜けて黄色くなり、葉の周囲が枯れたり、
規則的な斑点ができることが主な症状です。

Eucalyptus smithiiの基本的な症状です。
fancybox記事246の画像5

最も顕著で悲惨なEucalyptus cocciferaです。
涼しくなってきたので、綺麗な新芽が出だしています。
fancybox記事246の画像6

これは特にわかりやすいEucalyptus risdoniiです。
fancybox記事246の画像7

ほとんどの葉の色素が抜け、
暑い時期にできた右上の新芽は傷んでいますが、
涼しくなってからできた左の新芽は、
全く症状が見られずに、とても綺麗な色をしています。

他には写真を撮り忘れましたが、
Eucalyptus delegatensis ssp. tasmaniensis
Eucalyptus pauciflora ssp. niphophila、
Eucalyptus tenuiramisもとても悲惨な状況になっています。

これらも涼しくなってから出た新芽はとても綺麗で、
全くその症状が見られないのです。

他にはperrinianaや、pulverulentaなどにも
軽いですが、少しその症状が見られます。

これだけは、我が家ではこれ以上対処のしようがないので、
毎年こうなるものだと割り切るしかありませんね。

今年の夏は高温多湿で本来の大阪らしい夏でした。

ユーカリは多種多様、そんな環境が苦手なユーカリも
存在するということがわかり勉強になりました。

# by eucalyptus_k | 2012-10-23 13:15 | ユーカリ(栽培実績)
↑PageTop
Trackback(0) |  Comments(0)

ハダニの被害

私がユーカリ栽培を始めてから
ずっと課題になっているのが
うどんこ病ハダニの対策です。

これは風通しと日照の悪いベランダ園芸では
つきものの障害となっていますが、
我が家では株数も150以上とかなりあるので、
かなり深刻な問題になっています。

うどんこ病については、
枯死につながるようなことは滅多になく、
ある程度、株の生命力を上げることと、
生育が進むことで、防げる部分はあるのですが、
ハダニに関しては、依然として深刻です。

まず、我が家のベランダは全く雨がかからないことと、
夏季はクーラーの室外機の影響もあって、
非常に乾燥が進みます。

これは、ユーカリの栽培環境としては
乾燥気味で決して悪いことでもないのですが、
一方でハダニの好む環境を作り出してしまいます。

150cmもの株が、てっぺんを残して、全部やられてしまい、
今の時期、マトモな葉がほとんど残っていない。
そんなことが毎年恒例となっています。

中にはハダニに全て葉をやられてしまい、
それが起因となって、枯死してしまった
1m程度の株もいくつかあったりします。

自然由来の禁忌剤やシャワーによる散水では
とてもではないですが対処できません。

ニッソランというハダニの卵を殺す
少々強い薬を播くことで、かなり被害は抑えられますが、
とても強い薬ですし、狭いベランダで撒くと
散布している私でさえも、少々気分が悪くなるます。
また、相応に薬害も出るので、なかなか頻繁に撒こうとは思えません。

また散布を行うと、初夏~冬までは
ほぼハーブ利用は不可能になってしまいます。

小規模の発生であれば、何とかできるのでしょうが、
恐らく、大発生を上回るレベルの発生率です。

横に置いてあるパセリや、
下手をするとアロエまで被害を受ける程です。

日本は比較的湿潤な気候のため、
雨の当たるオープンスペースでユーカリを育てている場合、
滅多にハダニの被害が深刻になることはありませんが、
降雨量が少なく、非常に乾燥している
ヨーロッパや現地オーストラリアでは、私と同様に
ハダニは深刻な被害をもたらす障害となっているようです。

経験者の皆さま!
何か良い方法はないものでしょうか・・・。


【被害状況の一部】

Eucalyptus morrisbyi(200cm)
写真では分かりにくいですが、
全体がやられてマトモな葉は皆無です。
上の方の葉もカスリ状になっています。
fancybox記事234の画像1

Eucalyptus smithii(160cm)
太陽の当たりにくい下葉は酷いものです。。。
fancybox記事234の画像2

Eucalyptus dalrympleana(100cm)
場所的に散水しやすく、散水しまくったので、
今年はかなりマシな方です。
fancybox記事234の画像3

Eucalyptus rubida(120cm)
これも日の当らない下葉は酷い有様です。
fancybox記事234の画像4

Eucalyptus bridgesiana(80cm)
毎年葉がほとんどなくなるほどに酷い被害が出ますが、
今年は場所の都合で散水しまくって若干マシです。
fancybox記事234の画像5

Eucalyptus globulus ssp. bicostata(150cm)
被害の出にくい品種のはずでしたが、
油断していたら、最も酷い状況になっていました。。。
不思議と近くのssp. globulusは被害なしです。
fancybox記事234の画像6

Eucalyptus melliodora(170cm)
毎年酷い品種ですが、今年は背丈が伸びて、
直射日光に当たっただけマシでした。
fancybox記事234の画像7

Eucalyptus rudis(170cm)
毎年そこまで酷くない品種のはずでしたが、
油断していたら、下葉を酷くやられていました。
fancybox記事234の画像8

これは被害のほんの一部です。
この写真を取る間だけで、指で潰しまくって、
指先が真っ赤になりました。。。{#困り}

# by eucalyptus_k | 2012-10-08 13:33 | ユーカリ(栽培知識)
↑PageTop
Trackback(0) |  Comments(6)

今年のユーカリ酒

今年もユーカリ酒を漬けてみました。

余りすぎるほど葉が取れたので
昨年の二倍程度多めに葉を入れています。

まずはglobulus酒を試飲。
もうユーカリの酒!と完璧にわかるほどに強く薫ります。

好き嫌いはあるかもしれませんが、
薬草系のお酒好きな私としては
かなり上質の逸品であると思っています。

他にもcypellocarpa/grandis/smithii
を使ったお酒もあります。

下の写真のものは、ズブロッカを真似て、
goniocalyxを一本入れてみました。

fancybox記事207の画像1

皆さんも葉っぱが余ったら
一度漬けてみてはいかがでしょうか?

# by eucalyptus_k | 2012-07-15 02:01 | ユーカリ(茶・酒)
↑PageTop
Trackback(0) |  Comments(4)

春のベランダ速報

今年の冬は少し湿潤だったようで、
雨ざらしのユーカリの越冬は少し難しかったようです。

私のところのベランダの唯一のメリットは
雨が全くかからないため、
完全に水分量をコントロールできることです。

私も今年で水遣り三年が過ぎ、
少しは結果が出せるようになったのでしょうか。

今年の冬は、定植済みのもので
枯れを出すことはありませんでした。

そんなベランダからの速報です。

fancybox記事189の画像1

もうジャングルの如き状況で
洗濯物を干せる場所が本当に限られてきました><;

ちょっとは剪定とかしないといけないのですが、
数が多いので剪定というだけで、
一日潰れてしまうため、なかなかできずにいます。

fancybox記事189の画像2

一番中心の葉の大きなものはerythrocorysです。
今年は何とか屋外越冬できましたが、
やはりユーカリ中では
耐寒性のかなり弱い品種であることがわかりました。

写真ではちょっとわかりにくいですが
結構、ギリギリのラインまで葉が傷んでいます。

頑張れば屋外越冬も可能かもしれませんが、
基本的には大阪の暖地より冷えるところでは、
屋外越冬は避けて、簡易温室を用意した方が無難です。

fancybox記事189の画像3

左に見えるcamaldulensis/robustaは2m級です。

fancybox記事189の画像4

一番右にせり出している細葉のものはsmithiiです。
これももう私の背丈に到達している大きさです。

他にもrisdonii/cypellocarpa/rudisなども
私の背丈を超え始めてきました。

他には、albopurpurea/crucis/morrisbyi/erythrocorys
maculata/tenuiramis/melanophloia/leocoxylon/sideroxylonなども
もうすぐ私の背丈に迫ろうという状況です。

このあたりはそろそろどうにかしないといけません。

fancybox記事189の画像5

最も太陽が当たるゾーンも元気です!
もちろん絶対に鉢は動かないように固定していますが、
強風で幹が折られることがあるのが難点です。

fancybox記事189の画像6

夏でも何とか日光が当たるゾーンです。
こちらは少しデリケートな品種を集めています。

最後に我が家のalbidaです。

fancybox記事189の画像7

albidaの葉にはシミができやすいとのお話を伺いましたが、
家では特にシミができるようなことはありません。

これはもしかすると家では雨がかからないことが
原因になっているのかもしれません。

とにかく、今年は成長力が例年以上です!

もうすぐうどんこ病の季節がやってきますので、
葉が美しいままで乗り切って欲しいものです。

# by eucalyptus_k | 2012-04-22 20:47 | ユーカリ(栽培実績)
↑PageTop
Trackback(0) |  Comments(10)

新年早々!我が家のユーカリ達

前回の12月初頭の写真に引き続き、
本日撮影したてのユーカリ達を公開します{#キラキラ}

前回の写真で最も日照の良い場所に置いてあった品種は
同時に寒風に弱いものも多いので、
多くは簡易温室に避難させている状態です。

恐らく多くの品種が温室外でも越冬可能かと思いますが、
敢えて葉を痛ませたくないという考えからです。
こちらが背の高い温室で、
三段のものを二段にして使用しています。
fancybox記事176の画像1

上段は苗、下段は寒さに弱い鉢ものです。
こちらが背の低い方の温室です。
fancybox記事176の画像2

温室の下段をさらに寄って見てみます。
まずは左の大きな温室からです。

銀大葉が目立っているのはmacrocarpaです。
その他ではkruseana/pachyphylla/pachyloma
staigeriana/rhodanthaなどがあります。
この中で本当に寒さが心配なのは
真ん中あたりのとても小さな苗サイズの
socialis/woodwardii/torwood/gongylocarpa
の4品種とpachylomaだけです。
fancybox記事176の画像18

次に右の温室です。
こちらも銀大葉が目立っているのはmacrocarpaです。
左の奥のピンクになっている大葉はpleurocarpa
右手前の大きな葉のものがtetrapteraです。
小さな葉が特徴的なものは全てdecipiens(亜種3種)です。
このdecipiensが最も寒さに弱いように思います。
既にかなり葉は痛みかけています。
macrocarpaの右横の小さなpimpiniana
寒さにはまり強くなさそうです。
fancybox記事176の画像14

私の背丈程の高さがあるrisdoniiです。
夏は比較的深緑の葉色をしていますが、
冬になるといきなり銀葉が美しくなってきます。
寒さにはめっぽう強く、冬は寧ろ調子が良いくらいです。
左の銀葉はcrucis、右手前がalbopurpureaです。
fancybox記事176の画像4

さらにその足元に寄ってみます。
右がalbopurpureaで真ん中左の銀葉はgilliiです
左手前がとても珍しいユーカリpruinosaです。
サバンナ出身なので寒さがとても心配でしたが
今のところとくに大きな葉痛みも起こっていません。
fancybox記事176の画像12

次は少し左側を見てみます。
銀葉が美しいのは先程も写っていたcrucis、
そして葉が真っ赤になっているのが
先日ユーカリ紹介で紹介したmelanophloiaです。
このように真っ赤になって葉痛みも激しいです。
fancybox記事176の画像11

albopurpureaの更に手前です。
大きな毛の生えた葉はerythrocorysです。
寒さにはとても弱いユーカリですが、
この大きさになると大阪の冬では問題ありません。
手前の細葉はlehmanniiです。
これも風さえ防げれば葉痛はありません。
fancybox記事176の画像5

さらに奥にあるtenuiramisです。
夏の葉はとっても濃い緑色なのですが、
冬になると別品種かの如く銀葉になります。
とても丈夫で美しく冬こそ本場のユーカリです。
fancybox記事176の画像10

我が家のノッポ君たちです。
どれも寒さに強いというわけではありません。
一番背の高いのがrobusta、右がglobulus
手前の下葉が紅葉しているのがcamaldulensis
左下の方で銀葉の美しいものはmaideniibicostata
奥に見えるのがcitriodora(レモンユーカリ)です。
fancybox記事176の画像6

そのレモンユーカリに焦点を当ててみました。
今のところ別に大した葉痛みも起こっていません。
右下で綺麗に紅葉しているのはgrandisです。
これもあまり寒さに強いとは言えませんが、
春になれば一気に復活してくるでしょう。
fancybox記事176の画像7

さらに奥の日当たりの悪いゾーンです。
背の高い丸葉はrudisです。
これは我が家でもトップクラスに寒さに弱いですが、
ここまで大きくなれば越冬は問題ないと思います。
今のところ少しだけ葉が傷んでいる程度です。
真ん中の葉のでかいのはcypellocarpa
その右横の銀葉はgunniiです。
この辺りは寧ろ冬の方が調子が良くなります。
fancybox記事176の画像8

そこから少し手前にあるsmithiiです。
これも今の時期の方が圧倒的に調子が良いです。
新芽はピンクで少し銀葉がかる部分もあります。
viminalisと比べて、今の時期はかなり白っぽくなります。
右下の方に見えている若葉色の新芽がviminalisですが、
夏には全く見分けがつかなくなります。
fancybox記事176の画像9

次はベランダの右手の方になります。
ここは日当たりは良いですが、
結構風が当たって寒くなります。
右の銀葉ハートリーフがorbifolia
その左隣がtorquata
一番手前の銀小葉がMoon Lagoon
その後ろの銀葉がalbidaです。
ここの品種たちは比較的寒さには強いです。
fancybox記事176の画像3

その左側の場所です。
室外機の下なので暖かく、
養生場所のようになっています。
一番左の銀葉はcinerea、奥の銀葉はperriniana
手前の背の低い銀葉はaccedensです。
accedens右側の小さなcoolabah
左側の細長葉のleptophyllaは少し養生中です。
それでも温室内よりは寒いですから、
もう少し樹高が伸びれば屋外越冬は問題なさそうです。
fancybox記事176の画像17

それでは最後に大きな温室の手前にあった
特徴的なユーカリ3種を
紹介して終わりにしたいと思います{#微笑}

どれもあまり寒さには強くないかなと心配でしたが、
今のところとくに葉痛みもないようなので
安心して温室外(真前)に置いてあります。


Eucalyptua urna
fancybox記事176の画像13

これは他にはないようなとても珍しい葉をしています。
生息地はalbidaなどと同じ地域になっています。

写真でわかりますでしょうか?
良く見て頂くと葉が下の図のように生えていることがわかります。
fancybox記事176の画像19

このユーカリ、香水系の中々良い香りがします。


Eucalyptus preissiana
fancybox記事176の画像16

とても大きな緑色の葉をしています。
このユーカリは数メートルの茂み状に育ちます。
下の写真のような黄色い花が魅力のユーカリです。
fancybox記事176の画像20

成長はとっても遅いですが、開花が楽しみですね{#笑い}


Eucalyptus platypus
fancybox記事176の画像15
育ててみるとdecipiensにとても良く似ていますが、
葉には毛が生えており、色々な意味で
decipiensよりも頑丈です。

現地ではmoortと呼ばれて親しまれているユーカリで、
これも下の写真のように花が魅力のユーカリです。
fancybox記事176の画像21

花は写真のようなクリーム色の他に
黄色やライムグリーンなど多岐にわたっているようです。

これから先、厳しい冬を耐えしのんで、
春にはまた元気に育っていって欲しいですね。

皆さんのユーカリの近況も
また聞かせて頂ければ嬉しいです{#クローバー}

# by eucalyptus_k | 2012-01-03 20:10 | ユーカリ(栽培実績)
↑PageTop
Trackback(0) |  Comments(5)
ブログ内記事検索
カテゴリ
ランダム掲載画像
おすすめユーカリ販売先

珍しいユーカリの宝庫です♪