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年始のユーカリの蕾たち

あけましておめでとうございます。
本年も当ブログをよろしくお願いします。

多忙と体調不良につき、
なかなかブログの更新ができずにいましたが、
何とかユーカリの写真を撮ることができました。

年始早々のネタは
寒さの中でも健気な蕾たちです。


まずは今最も注目株、
黄色い花が特徴woodwardiiの蕾です。

fancybox記事384の画像1

我が家では毎年蕾はできるのですが、
開花に至ったことは一度もありませんでした。

寒い中でもすでに開き始めてしまっている蕾がありますが、
これから厳冬期を迎えることになるので、
これは残念ながらちゃんと開花できないと思います。

いくつかは何とか無事に冬を越して、
暖かくなってからしっかりと開花して欲しいものです。


次に昨年初めて開花してくれた
decipiens ssp. adesmophloiaの蕾です。

fancybox記事384の画像2

株自体は病気がちで調子が良いとは言えませんが、
とにかくたくさんの蕾が付いてくれるので、
春までに無事に開花できる蕾が残ってくれると思います。


同じくdecipiensの亜種、
decipiens ssp. chalaraの蕾です。

fancybox記事384の画像3

これはわずか60cm程度の苗ですが、
今回初めて蕾を付けてくれました。

株自体の調子は非常に良いのですが、
まだ付いた蕾の数が少なく、
いくつか取れてしまっているものもあります。

何とか春まで乗り切って、
初めての開花実績を残したいものです。


我が家には原種を含めて三種のdecipiensがありますが、
その中で最も大きくて調子が良いのが、
原種のdecipiens ssp. decipiensです。

ところが最も大きく育っている原種に
蕾が付いたことは一度もなく、
なかなか付きそうな感じもありません。

亜種間の性質の違いかもしれませんが、
成長が順調過ぎると
花が咲きにくいように思っています。


次は人気品種、白銀のハートリーフが美しい
orbifoliaの蕾です。

fancybox記事384の画像4

orbifoliaは今までに何度も蕾が付いていましたが、
かなり早い段階で全ての蕾がダメになっていました。

今回は今までに見たことが無いくらいに
大きく成長していますので、
無事に冬を越すことができれば、
早春には開花してくれるものと思います。

ただすでにかなりの数の蕾が取れてしまっていて、
これも僅かに残った蕾の一つなので、
今までのように落ちてしまわないかとても心配です。

比較的大きく、美しい花が咲くので、
個人的にはかなり楽しみにしています。


最後はとても珍しい品種に蕾が付きました。
奇妙で特徴的な花を付けるforrestianaです。

fancybox記事384の画像5

これはたまたま見つけたもので、
まだ花芽が出たという段階だと思われます。

開花に至るにはまだまだ時間がかかりますし、
たくさんの障害があると思います。

でもそれを乗り越えて、
是非とも面白い花を見たいと思っています。


我が家には二株のforrestianaがあります。

一つは非常に調子が悪く病気がちです。
そしてもう一つはすこぶる調子が良いです。

今回蕾が付いたのは前者の調子の悪い方の株です。

我が家では調子の悪い株から蕾が付いていくので、
調子が悪くなり、生命の危機を感じると
子孫を残そうとして蕾を付けるという説は、
正しいのではないかと思わされます。

病気がちでも蕾が付いてくれるのは嬉しいのですが、
急に調子を崩して、蕾が一気にダメになることが多いので、
期待を裏切られることが多いのが玉にきずです。

# by eucalyptus_k | 2016-01-05 19:05 | ユーカリ(花と蕾)
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ユーカリ・ディシペンス・アデスモフロイア
(decipiens ssp. adesmophloia)の開花

引き続き我が家のベランダでの
ユーカリ開花情報です。

ハートリーフユーカリdecipiens
亜種、ssp. adesmophloiaが開花しました。

fancybox記事365の画像1

fancybox記事365の画像2

fancybox記事365の画像3

ハートリーフユーカリdecipiensの中では、
ssp. adesmophloiaは葉の青みが強く、
最もハート型にはなりにくく、
ティアドロップ型(涙型)のような葉型になります。

ただこれらの亜種の最も大きな差は
生息地や樹形、樹皮などが主となるため、
苗木時点での違いは個体差によるものも大きいです。

ssp. adesmophloiaは三種の中では
最もスムースなリボンガム系の樹皮に育つようです。

decipiensの花はどの亜種でも同じで、
たくさんの花がまとまって咲くのが特徴です。

fancybox記事365の画像4

fancybox記事365の画像5

一つ一つは小指の先程度の小さな小さな花ですが、
たくさんの花がまとまって咲いているので、
思ったよりも存在感があります。

fancybox記事365の画像6

他ではlehmanniiの花も同じような構造により、
かなりの存在感を出しています。

たくさんの花がまとまって付いているので、
その実はとても面白い形状になります。

特にタネを採集した後のガムナッツは、
トゲ付き鉄球のような形をしていて面白いので、
花材としても人気があるようです。

fancybox記事365の画像7

我が家は高層階のため、なかなか授粉は難しく、
ガムナッツを生成することはできないかもしれませんが、
私の知るところでは、decipiensが、
そしてssp. adesmophloiaが開花したというのは
全く聞いたことがありませんでしたので、
とても嬉しく、びっくりしています。

fancybox記事365の画像8

元々このssp. adesmophloiaは非常に調子が悪く、
前回開花したtorwoodほどではありませんが、
菌類系の病気に罹っているようで、
綺麗な葉がなかなかできずにずっと心配していました。

現在もまだ葉が汚くなりやすいですが、
一時期よりはかなり調子を戻しています。

一般的にも良く言われますが、
少し調子の悪い株の方が
子孫を残そうと躍起になるのでしょうか?
花が咲きやすいように思います。

fancybox記事365の画像9

うまくいけば次は、
torquataが開花しそうです。

# by eucalyptus_k | 2015-05-25 22:40 | ユーカリ(花と蕾)
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西オーストラリアのユーカリ栽培のポイント

一般的に西AZのユーカリは
日本と環境が合わないため、
栽培が難しいと言われています。

確かに中には少しのミスで枯死につながるものや、
毎年同じ時期になると調子を崩すものがあり、
安心して放置できないものが多いです。

日本との大きな環境の差としては、

●絶対的な降雨量に差があること(日本の1/6程度)
●夏が乾燥し、冬が若干湿潤であるということ
●日本のような年単位での寒暖差より一日の寒暖差が大きいこと
●降雨による水分よりも地下水を吸っていること
●土壌の養分が日本と大きく異なること(日本よりも貧しい土壌)

などが挙げられるかと思います。

同じユーカリと言うことだけで、
日本でありふれたgunniiなどと
同じように栽培しているだけでは、
確かにうまくいかないこともあるでしょう。

ただ一部の難しい品種を除けば、
後はその栽培方法にさえ慣れてしまえば、
そこまで難しいものばかりではありません。

私が勝手に感じている範囲で
西AZのユーカリにはいくつかのグループがあります。
それによって若干栽培方法が変わってきます。

あくまでも我が家の栽培環境による判断ですが、
西AZのユーカリの栽培ポイントについて記します。
※あくまでも鉢植えでの管理のポイントです。

ただしあまりにも西AZのユーカリの管理に慣れ過ぎると、
植物=乾燥を好み、肥料はほぼ不要となってしまって、
私のようにパセリを枯らすことになるかもしれません。


1. 半砂漠地帯に生息する強乾燥を好むグループ
-------------------------------------------------------------------------------
このグループのユーカリは、
最も日本と環境の差のあるグループです。
大体、難しい品種というのは、
このグループに含まれるものが多いです。

とにかく用土の選定を間違えると
難易度がさらに驚異的に跳ね上がります。

またものによっては、梅雨時期などは
雨を避けた方が良いものもあります。

○乾燥力を強化するため少し小さめの鉢で育てる
○用土は最も乾燥力の強いものを選ぶ
○真夏はほぼ一日で用土が全乾きするくらいの配合が良い
○この配合で朝に一日一回の水遣りで夏を乗り切る
○終日直射日光に当てて育てる、半日陰は苦しい
○暑く日照が良く、風通しの良い場所に置く
○冬場はほぼ断水に近いほどの管理を行う(月1~2回)
○置き場所にもよるが気温が20℃を切る頃からは底面吸水が良い
○荒れ地に生息しているため高pHや多肥を嫌う傾向にある
○肥料はリン酸分を嫌い鉄分や亜鉛などを多く必要とする。
○室内管理は論外

macrocarpa/rhodantha/kruseana/campaspe/woodwardii
youngiana/gamophylla/gongylocarpa/tetraptera など


2. 非常に乾燥した半砂漠地帯に生息する強乾燥を好むグループ
-------------------------------------------------------------------------------
このグループのユーカリも、
最も日本と環境の差のあるグループです。
1のグループ程、激しい日光と高温を必要とはしませんが、
用土の乾燥力はさらに強化した方が良いものが多いです。

用土の選定を間違えると難しいところは同じですが、
日照よりも風通しに気を付ける必要があります。
高い空中湿度のある場所ではすぐに葉を散らせます。

多くの品種において、梅雨時期などは
雨を避けた方が良いものが多いです。

○乾燥力を強化するため少し小さめの鉢で育てる
○用土は最も乾燥力の強いものを選ぶ
○終日直射日光に当てて育てるのが良く、半日陰程度でもOK
○何よりも風通しの良い場所に置くことが重要
○ジメジメして人間が不快を感じるような高温多湿な場所を避ける
○梅雨時期の葉痛みはある程度の妥協が必要な場合もある
○夏場でもかなり水切れに耐えられるものが多い
○半日陰程度であれば夏場でも一週間程度持つものもある。
○冬場はほぼ断水に近いほどの管理を行う(月1~2回)
○冬場は底面吸水が良いが1ほどは気を使わない
○肥料は1ほど気を使わないが高pHや多肥は好まない。
○室内管理は論外

orbifolia/websteriana/gillii など


3. 平均的な西AZのユーカリに属するグループ(高温を好む)
-------------------------------------------------------------------------------
このグループのユーカリは、
平均的な西AZのユーカリ栽培方法で管理できる
最もスタンダードな品種です。

その中でも特に高温と日光を好み、
夏場に大きく成長を進めるものが多いです。

このグループのユーカリを入門編として
育てると良いと思います。

私のユーカリ栽培方法は
このグループのユーカリを最も中心に考えていて、
我が家でも調子の良い品種が多いです。

○育苗初期は乾燥力を強化するため少し小さめの鉢で育てる
○一度根をしっかり張ってからはある程度融通が効く
○用土はかなり乾燥力の強いものを選ぶ(粒状培養土系)
○根をしっかり張った後はそこそこ吸水量の激しいものもある
○終日直射日光に当てて育てるのが良い
○半日陰程度でも栽培は可能だが成長力はかなり悪くなる
○暑く日照が良く、風通しの良い場所に置く
○冬場はかなり乾燥気味の水遣りを行う(週1回~10日に1回)
○置き場所にもよるが気温が20℃を切る頃からは底面吸水が良い
○肥料にはそこまでうるさいものは少ないが高pHは良くない。
○室内管理は論外

albida/pleurocarpa/extrica/dicipiens/torquata/torwood
caesia/forrestiana/pachyphylla/pluricaulis
salmonophloia/uncinata/dolichorhyncha など


4. 平均的な西AZのユーカリに属するグループ(穏やかな気候を好む)
-------------------------------------------------------------------------------
このグループのユーカリは、
平均的な西AZのユーカリ栽培方法で管理できる
最もスタンダードな品種です。

日光は特に好きな品種ですが、
どちらかというと涼しい季節に成長を進め、
盛夏にはあまり動きがなくなるものが多いです。

中にはあまりにも真夏の激しい日光を浴びると
少し葉焼けをするものもありますので、
半日陰強くらいでの管理が良いです。

その分、3よりも少し過湿に強いものが多いです。

このグループのユーカリも入門編として
育てると良いと思います。

私のように3のユーカリを基本に考えていると、
夏場は少し葉が汚くなることがあります。

○育苗初期は乾燥力を強化するため少し小さめの鉢で育てる
○一度根をしっかり張ってからはある程度融通が効く
○用土はかなり乾燥力の強いものを選ぶ(粒状培養土系)
○根をしっかり張った後はそこそこ吸水量の激しいものが多い
○春秋冬には終日直射日光に当てて育てるのが良い
○夏場は半日陰程度か少し遮光をした方が経過は良い
○風通しの良い場所に置くことは3に同じ
○冬場はかなり乾燥気味の水遣りを行う(週1回~10日に1回)
○置き場所にもよるが気温が20℃を切る頃からは底面吸水が良い
○比較的高pHに対する耐性の高いものが多い
○室内管理は論外

lehmannii/macrandra/erythrocorys/urna/grossa
accedens/crucis/lane-poolei/leptopoda など


4. 冷涼湿潤でかなり穏やかな気候を好むグループ
-------------------------------------------------------------------------------
このグループのユーカリは、
冬も夏も非常に温暖且つ涼しく、
少しぬるま湯的な環境で育っているものが多いです。

平均的な西AZのユーカリ栽培方法よりも
少し湿潤を好み、過湿耐性はそこそこです。

ところが高温多湿な環境をとても嫌い、
高温多湿が過ぎると、葉が激しく傷んだり、
菌類系の病気に悩まされることが多いです。

日照は半日陰程度で十分なので、
できる限り風通しの良い涼しい場所で管理します。

どちらかというと涼しい季節に成長を進め、
盛夏にはほとんど動きがなくなるものが多いです。

冬場もそこまで耐寒性の強いものは少ないですが、
寒くてもそれなりに吸水の進むものが多いです。

私のように3のユーカリを基本に考えていると、
夏場は少し厄介なところもあるユーカリです。

○育苗初期は湿潤に管理しても生育は良好(育苗は楽)
○初期の育苗はなるべく涼しい季節を中心に行う
○用土は排水性の良いものを選ぶ(夏を乗り切るため)
○根をしっかり張った後は吸水量の激しいものが多い
○春秋冬には終日直射日光に当てて育てるのが良い
○夏場は半日陰程度か少し遮光をして育てる
○何よりも風通しの良い場所に置くことが重要
○ジメジメして人間が不快を感じるような高温多湿な場所を避ける
○冬場は東AZのユーカリと同じような水遣りでOK
○肥料はリン酸分を嫌い高pHでは障害の発生するものが多い
○一部厳冬期の日中や夜間限定の室内退避は可能

preissiana/pachyloma/nutans/platypus/vesiculosa など


5. 例外-1(rudis)
-------------------------------------------------------------------------------
高い空中湿度に対する耐性もあり、
暑さに対する耐性も高いので、
楽な東AZのユーカリと同様に育てられます。

西AZのユーカリではありますが、
ユーカリ全体でもかなり育てやすい部類になります。

湿地帯生息種のため相当の水食いですが、
そこまで水切れが早いということもありません。

特筆すべきポイントは、冬の寒さには特に弱いので、
小さな間は0℃以下にならない場所に
退避して管理することが大切です。
※成長後は-5℃程度でも耐えることができる。

日照も半日陰程度で育てられます。

また高pHに対する耐性も高く、
用土を酸性にする力が強いので、
アルカリ土壌の改良にも使用されるそうです。


5. 例外-2(moon lagoon)
-------------------------------------------------------------------------------
半日陰程度の日照でも育てられます。
また過湿に対してもかなり高い耐性を持っています。

かなりの水食いで水切れに気を付ける程ですが、
排水性の高い用土を好みますので、
ある程度乾燥気味に管理した方が生育は良好です。

特筆すべきポイントは
ユーカリには珍しく高pHと多肥を好みます。

肥料をたくさん与えないと生育が悪くなり、
与えれば与える程効果が表れてきます。


そして最後に総括です。

■用土
最も重要な要素の一つです。
この選定を間違えると難易度が跳ね上がったり、
根本的に栽培が不可能な場合があります。

置き場所や栽培環境により左右されますが、
下記が一般的にオススメの用土です。

○ゴールデン粒状培養土 観葉植物用などの粒状培養土
1や2などの強乾燥を好む品種では、
ここに鉄分が豊富な桐生砂、岡山土などや、
ゼオライト、日向土、軽石などを加えて乾燥力を強化する。

○自前でブレンドする場合
硬質赤玉土や硬質鹿沼土などをベースに使用するか
上記の岡山土や日向土などをベースに使用する。
赤玉土や鹿沼土は硬質のものを使用しないと
崩れて粘土化して逆効果になる。
※硬質と名の付くものは通常の2倍以上の価格がします。

○私のブレンド用土(参考)
硬質赤玉土...3
硬質鹿沼土...2
桐生砂...2
ゼオライト(クリノプチロライト系)...2
くん炭...1


■鉢
乾燥力の強いものが推奨です。
下からも乾燥が進むスリット鉢がオススメです。

陶器系のしゃれた鉢などはオススメできません。
また根張りを考えて縦に長いものが良いです。
テラコッタや素焼き鉢などもOKですが、
素材状菌類の繁殖が進みやすいようです。
※経験上経過がイマイチ

根が十分に張り切るまでは、
全体的に株に比べて少し小さめの鉢で栽培すると
格段に難易度が下がります。

この理由は単純に鉢が小さいと
用土量が少なくなるため、
根の行き届かない範囲の用土に
無駄な水分が残ることを防止できるからです。


■日照
一部の真夏の直射日光を避ける品種以外では、
在来の植物では信じられないほどに耐性があります。
特に葉の白い粉は日焼け防止の効果もあるので、
白みの強いものは激しい日光を好むものが多いです。

ユーカリはあくまでも樹木なので、
基本は花草よりも多くの日光を必要とします。

また日光は蒸散と吸水の少ない西AZのユーカリの
用土乾燥を促す効果もあります。

株だけではなく、鉢や用土にも良く日光を当てることで、
根の成長促進と乾燥力強化につながります。
これはかなり大きく成長に差の出るポイントです。


■風通し
全体的に風通しの良さは重要です。
特に東AZのユーカリと比べると大きく差の出るポイントです。

目安は気温自体は暑くても良いので、
人間が不快になるようなジメジメした空中湿度を避けます。
風が良く吹いて外でも涼しいなと感じる場所が良いです。

私がユーカリに適したような
湿度の低い国を訪れた際の経験談ですが、
気温が30℃以上あったとしても、
長袖の白い服を着ている方が涼しいのです。
このような湿度の低い環境がユーカリには最適になります。

また周囲に他の植物や壁などがない場所の方が
格段に風通しが良くなります。
ただし強風による転倒には注意が必要です。


■水分管理
西AZのユーカリ栽培を左右するとても重要なポイントですが
用土と日照、風通し次第では
そこまで気を使わなくて良くなります。

日本の多くの植物では用土表面が乾き始めたら
水遣りを行うという指標がありますが、
それでは少し多すぎるきらいがあります。

どちらかというと用土が中の中まで
ほぼ全乾きする寸前がベストな水遣りタイミングです。

このタイミングは本当に
置き場所や根の張り具合で大きく変わります。

例えば1のグループに属するmacrocarpaでも、
用土と鉢サイズが適切で真夏に直射日光下に置くことで、
ほぼ一日で完全に用土が乾くということになります。

逆に用土の保水性が高く、置き場所の日照が悪く、
根の張りも不十分である場合には、
真夏でも一週間経っても用土が一向に乾かないこともあります。

ユーカリ全般に言えることですが、
特に西AZのユーカリでは、
用土が良く乾き、良く水を与えるといったサイクル
最も健康な株を安定して育てられる要素になります。

そのためには先述した通り、
用土と日照、風通しがキーになってきます。


■肥料
良くあるマグァンプなどの肥料は
リン酸分が多くなっています。

日本の多くの肥料は花を綺麗に咲かせるものが多いので
自ずからリン酸分が多めに設定されています。

オーストラリアの土壌にはリン酸分が存在しないため、
ユーカリにはほとんど役に立ちません。
品種によっては害にさえなる程です。

基本的に商用栽培でもない限りは
肥料を全く与えなくても栽培は可能ですが、
成長期の液肥などはある程度の効果が見込めます。

その際にはリン酸分が少ない肥料や
微量要素(鉄分など)が多いものを選択します。

我が家では根菜用のカリウム分の多い肥料なども
相応に効果が出ていることを確認しています。

また石灰や化成肥料を与えすぎると、
土壌のpHが上がって、アルカリ寄りになります。
そうなると鉄分欠乏の症状が現れることがあります。

一部、高pHを好むユーカリもありますが、
基本ユーカリは弱酸性~酸性の用土を好みます。
肥料の与えすぎによる高pHには注意してください。


まずは入門編と言われている西AZのユーカリを育ててみて、
西AZのユーカリの育て方に慣れることが先決です。

西AZのユーカリは外観の面白いものや、
美しい花を咲かせるものが多いので、
是非とも育ててみてください!

# by eucalyptus_k | 2014-09-01 17:02 | ユーカリ(栽培知識)
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ユーカリ品種ひとくち栽培コメント その3

私の育てている全140種程のユーカリたちについて
ひとくち栽培コメントを書いています。

ただこれはあくまでも、
風通しや日照も悪い我が家のベランダで、
私のブレンド用土でスリット鉢で育てた場合の
私の個人的且つ直観的なコメントです。

他の栽培環境では良好なものもありますので、
あくまでも参考までにお願いします。


■ Eucalyptus aromaphloia(アロマフロイア)
環境さえ合えば、かなり成長の激しいユーカリ。
基本的にはブリジシアナと良く似た性質を持つが、
ブリジシアナよりもより涼しい環境を好む。
ただし高温障害にまで至ることは滅多にないレベル。
水分管理についてはシネレア等と同じで平均的。
半日陰以下でも栽培は可能だが、
葉がとても柔らかくなり、病気がちになる。
半日陰程度の風通しの良い場所で放置気味管理で問題ない。
学名のわりには香りはそこまで強くはない。
【樹高:70cm / 鉢:スリット5号ロング】


■ Eucalyptus glaucescens(グラウスセンス)
かなり涼しい環境を好むユーカリだが、
何よりもふんだんな日光が成長のキーになる品種。
初期の育苗は特に良く日光に当てて根張りを促進すること。
ある程度育ってからは水と日光さえ与えていればOK。
現地や他国のProv.(地域栽培種)が多数存在し、
それにより耐暑性などが大きく変わる。
高温障害の症状が出るものもあるが、
最もありふれたものはそこまで弱くはない。
暑い時期の吸水量はそこそこ激しいが、
夏場の過湿には少し注意が必要。
とにかく良く日光に当てることが重要。
日光が十分であれば真夏でもそこそこ動きがある。
【樹高:140cm / 鉢:スリット6号】
【樹高:50cm / 鉢:スリット5号ロング】


■ Eucalyptus decipiens ssp. decipiens(ディシペンス)
色々と実験を行ってみたが、
西AZのユーカリの中ではそこそこの耐陰性があり、
半日陰程度でもそこそこ成長は良好。
だだ、菌類系の病気に非常に弱いので、
風通し良く十分な日光に当てて育てた方が健康な株になる。
良く似たオービフォリアやウェブステリアナとは異なり、
どちらかというとレーマニーやアルビダなどの
一般的な西AZのユーカリの管理を行った方が良い。
ディシペンス系の中では最もデリケートな感があり、
海外文献によると最も乾燥用土を好むとあるが、
個人的には風通しの良い場所で、良く日光に当てて、
乾燥気味の水分管理を行っていれば、
アルビダなどと同様に楽な部類になってきている。
【樹高:120cm / 鉢:スリット6号】


■ Eucalyptus decipiens ssp. adesmophloia (ディシペンス・アデスモフロイア)
ディシペンスの中では最も青みの強い葉を持つ。
我が家では少し病気がちになってしまっているが、
それでもディシペンス系の中では強健な部類に属する。
ただ意外にも冬は葉が紅葉して、傷んで散ったり、
夏の日光が激しすぎると、
少し葉焼けを起こしたりということが起きるので
我が家では最終的に半日陰で風通しの良い場所に落ちついた。
年中を通して葉を綺麗に保つのは少し難しいが、
丈夫に育てるだけであれば、なかなかしぶとく強健なユーカリ。
【樹高:140cm / 鉢:スリット5号ロング】


■ Eucalyptus decipiens ssp. chalara (ディシペンス・カララ)
ディシペンスの中では茎や新芽の赤みや黄色みが強い品種。
少し後に育て始めたので樹高は低めだが、生育は良好。
これもアデスモフロイアと同じで、
我が家ではあまりにも強烈な日光に当てているよりも、
半日陰程度で風通しの良い場所に置いている方が経過が良い。
暑い季節でも結構動きのある原種とは異なって、
我が家では比較的涼しい季節に成長を進めている。
栽培についてはデリケートな部分はあまりないが、
以前複数株を育てていた際に、菌類系の病気が多発したので、
元々病気に弱い本種の中でもさらに弱いイメージがある。
ディシペンス系は風通しがとても重要だと考えている。
【樹高:50cm / 鉢:スリット5号】


■ Eucalyptus camaldulensis(カマルドレンシス)
我が家でも最も大きな樹高に育っているユーカリの一つ。
先日脚立に乗ってバッサリやったので少し樹高が下がったが、
元々はベランダの天井に頭を打って、そこから曲がって、
また1m弱ほど伸びていたので、4m弱にまでなっていたことになる。
とにかく、我が家ではほとんど日光が当たらない癖に、
ひと夏で1メートルはゆうに成長するという激しさ。
夏場は雨の降らない限り毎日の水遣りで、
冬場も表面が乾いているのに気づいたら水遣り。
水分管理をもっと真面目にコントロールすると、
さらに葉数が多くなって健康な株になると思われる。
一度かなり水遣りを忘れていたことがあったが、
水切れ耐性もそこまで悪くない様子。
現地では川の傍の湿地帯から乾燥地帯まで、
非常に幅広く生息しているのでかなりオールマイティ。
極端な水切れ以外では枯らせる気の全くしないユーカリ。
ユーカリの強靭さを最大限思い知らせてくれる。
【樹高:280cm / 鉢:素焼き5号】


■ Eucalyptus dives(ディベス)
ずっとうまくいかないなあと試行錯誤を繰り返していたユーカリ。
決して株の状態は悪くないのだが、初期に育て始めて、
もう何年も経つのに、剪定なしで未だにこの樹高止まり。
最近やっとわかってきたのは、かなりの日光好きということと、
大阪の気候とは根本的に合っていないということ。
結論として我が家では屈指の冷涼地を好むユーカリである。
3月下旬のまだ肌寒い頃から、5月の初旬の十分に暖かくなるまでの
この短い期間にのみそこそこ激しく新しい葉を出すが、
それ以外の季節は完全ストップと言える程に動きがない。
この成長期に日光が足りないと、これまた動きがなくなる。
我が家で数年も動きがほとんどなかったのは日照不足が原因。
最近はそのあたりを改善して、年々樹高を伸ばしている。
夏場は少し日陰においても、高温障害の症状が出る程。
吸水量は非常に少ない部類に入る半面、過湿耐性は非常に高いと思われる。
以前の置き場所が劣悪で、常に用土が湿っているという状態だったが、
それでもダメージなしで問題なく今に至っている。
【樹高:60cm / 鉢:スリット6号】


■ Eucalyptus robusta(ロブスタ)
非常に美味なユーカリ茶葉を産するユーカリ。
湿地帯生息種のため、かなりの水食いで過湿耐性も高く、
用土が余程のベタ土でもない限り、
このユーカリを根腐れさせることはないと思われる。
そこまで水切れ耐性がないというわけでもなく、
あらゆる面で強健で非常に育てやすいユーカリ。
ただその成長力も激しいので小まめな剪定が必要。
我が家ではほぼ日光の当たらない場所に置いているが、
それでも相応に成長を進めている。
ただ良く日光に当てた方が葉色も良く、葉数も増える。
冬は葉が紅葉して痛むこともあり、あまり寒さには強くないが、
京都市内にたくさん植わっているので、そこまで弱くもない。
沖縄での栽培が非常に良好なので、温暖湿潤な気候に合っている。
【樹高:230cm / 鉢:プラスチック6号ロング】


■ Eucalyptus crenulata(クレヌラータ)
丸葉以外で際立って葉の美しいユーカリ。
かなりの過湿耐性を兼ね備えており、強健で育てやすい。
ただ反面水切れが早く、水切れで枯らせることが多い。
前評判では高い耐陰性とあったが、実際は微妙。
確かに日光のほとんど当たらない場所でも栽培できるが、
かなり病気がちになって葉も汚くなるので、
できる限り半日陰程度の日光には当てた方が良い。
夏でも寒いくらいの地域の湿地帯生息種だが、
大阪の夏でも高温障害の症状が出ることはない。
ただ冷涼多湿は大得意でも高温多湿は嫌うようで、
梅雨~夏場に風通しが悪いと、
葉の込み合った場所に枯れが出ることがある。
本種は元々たくさんの脇芽を出して葉数も多くなるので、
あまり動きのなくなる夏前に、少し葉をすいた方が良い。
【樹高:160cm / 鉢:プラスチック7号】


■ Eucalyptus ovata(オバータ)
Oval(楕円)の葉がそのまま学名になったユーカリ。
性質はカンフォラに良く似ているが遥かに日光好き。
当初湿地帯生息種ということもあって、
あまり日光の当たらない場所に置いていたが、
ほとんど成長が進まなかった。
そこで木漏れ日程度の場所に移動させたところ、
そこから急激に成長が進み始めた。
かなり涼しい季節に成長が進み、夏場は動きがないが、
暑さや激しい日光にも耐え、高温障害の症状は出ない。
さすが湿地帯生息種と言う感じでかなりの水食い。
そこそこ大型品種なので、東北などの冷涼地で育てると、
なかなかに激しい成長力を発揮すると思われる。
半日陰以上の日光があれば枯れる気のしないユーカリになる。
【樹高:80cm / 鉢:スリット6号】


■ Eucalyptus sideroxylon(シデロキシロン)
これも非常に平均的な育て方をするユーカリ。
シネレア並みの平均的な水分管理で、相応の日光を必要とする。
日光が成長のキーで半日陰以上は必要。
寒さにはそこまで強くはないが、暑すぎてもあまり動きはなくなる。
だだし高温障害や葉の蒸れによる枯れはない。
個人的にはポリアンセモスと良く似ていると感じる。
ただしそれよりももう少し日光が必要になる。
リューコキシロンの隣で同じように育てているが、
それよりも暑さや病気に遥かに強いイメージ。
幼葉には二種類の異なるタイプが存在している。
一つは糸葉になるタイプ、もう一つは、
カマルドレンシスのような幅のある槍型葉になる。
【樹高:200cm / 鉢:スリット6号】


■ Eucalyptus melliodora(メリオドラ)
現地での生息地が幅広いだけあって、
あらゆる面で強健でオールマイティなユーカリ。
我が家では最大級に劣悪な場所に置いているが、
それでも痛み知らずでガンガン成長を進めている。
暑さには相当強いようで暑さによる痛みは皆無。
また樹高もあるが初期からでも相当の水食いだった。
冬場は薄く紅葉して、少し葉を散らすこともあるが、
際立って寒さに弱いという印象はない。
日光は好きなので、良く当てた方が健康な株になる。
高い空中湿度に対しても強い耐性を持っているようで、
劣悪な場所の割には下葉の痛みもほとんどなく、
樹高のわりに残っている下葉の数が多い。
これもトップクラスに枯れる気のしないユーカリ。
【樹高:300cm / 鉢:スリット6号】


■ Eucalyptus dalrympleana(ダルリンプレアナ)
成長が激しくより水食いで暑さに弱いグニーというイメージ。
涼しい季節の吸水量と成長力はかなりのものがあるが、
夏場は高温障害の症状が出て、動きが皆無になる。
ただし水だけは夏場も激しく吸う。
涼しい季節の過湿にはグニー以上の耐性があるが、
一度暑い季節の日中に水遣りをして、
苗を全滅させたことがあるので、夏場の過湿には注意が必要。
毎年、春と秋にガンガン成長して、冬に葉を綺麗に保って、
夏に傷んで散らすというサイクルを繰り返している。
日光はかなり好きで、グニーなどよりも遥かに必要なので、
半日陰程度の日光が最低でも必要になる。
最近置き場所が悪すぎて、葉数が減ってきたので、
来春は少し良い場所で復活させようと考えている。
環境さえ合えば、成長も激しく強健なユーカリ。
【樹高:150cm / 鉢:プラスチック6号ロング】


■ Eucalyptus rubida(ルビダ)
パッと見はダルリンプレアナとほとんど区別がつかないが、
日光に良く当てることで、葉が丸くなり、白みが強くなる。
一方ダルリンプレアナは白みが出ることはない。
その性質もダルリンプレアナと非常に良く似ているが、
それよりも少し丈夫で暑さに強く水食いなイメージ。
ただ暑すぎると高温障害が少しだけ出るレベルではある。
総合的に見ると、成長が激しくより水食いなグニー。
夏場はダルリンプレアナほど葉が傷まないので、
あまり良い場所に置いていないが、
それでも汚くなる程の葉痛みは起こっていない。
春先の成長の激しさと比べると、夏場は全く動きがない。
環境さえ合えば、グニーよりも遥かに強健である。
【樹高:150cm / 鉢:プラスチック6号ロング】


■ Eucalyptus cephalocarpa(セファロカルパ)
何よりも日光が重要で、日光が足りないと成長が進まない。
最低でも半日陰以上の環境が必要になる。
シネレアにも似ているが、そこまで白みは強くはなく、
葉が分厚くなり、ネグレクタにも良く似ている。
実際はかなり冷涼地に生息しているユーカリなので、
少し涼しい季節メインで成長を進めるが、
高温障害や葉焼けは起こらないので、
夏場も激しい日光と風通し重視で管理をしている。
高温多湿はかなり嫌うようで、暑い中で空中湿度が高いと、
蒸れた葉がかなり痛むことになる。
吸水量は年中を通して、相応に激しい方で、
シネレアよりも吸水量は激しいように感じる。
過湿耐性はかなりのものがあるようで、過湿で傷んだことはない。
日光と風通しさえ確保できれば、かなり楽なユーカリ。
【樹高:70cm / 鉢:スリット5号ロング】


■ Eucalyptus nova-anglica(ノバ・アングリカ)
学名は少しカッコいいが、ニューイングランドの意味。
シデロキシロンのように二種類の幼葉が存在している。
一つはシネレアのような比較的丸葉に近い形の葉となり、
もう一つはビミナリスなどのようにかなりの細葉になる。
かなりの水食いで日光も大好きなユーカリだが、
冷涼地に生息しているユーカリのため、高温多湿を嫌う。
暑すぎても葉に高温障害の症状が出たことは一度もないが、
風通しが悪いと、夏場はかなり葉が傷むことになる。
場所があるのであれば、夏場も激しい日光に当てることで、
葉の白みがとても強くなり、かなり美しいユーカリとなる。
高温多湿を嫌う水食いなシネレアというイメージだが、
香りが強く、その香りの良さはシネレアを遥かに上回る。
【樹高:150cm / 鉢:スリット6号】


もし興味のある品種がありましたら、
ご連絡をいただければアップさせていただきます。

その4に続きます。

# by eucalyptus_k | 2014-08-27 13:05 | ユーカリ(栽培知識)
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蕾の近況とグラウスセンス(glaucescens)

最近どんどんと暑さが増しています。
私がメインで育てている西AZのユーカリでは
最も厄介な梅雨時期を乗り越えて、
そろそろ活発に動き出すものが出てきています。

そんな中、梅雨の一番最後に
無念にも枯らせてしまった大株もあります。
このお話は次回以降にするとして、
今日は動きのある蕾などの近況をお知らせします。

まず先日紹介したdecipiens ssp. adesmophloiaの蕾です。
この株はかなり鉢が小さく、酷い根詰まり状態にあったので、
先日、紹介した後すぐにワンサイズ鉢増しを行っています。

そのかいあってか、
蕾の成長が急激に進み始めました。

fancybox記事331の画像1

fancybox記事331の画像2

病気がちで開花できるかとても心配な
decipiens ssp. adesmophloiaでしたが、
蕾に痛みはなく、このまま順調に
開花までいけそうな気がしています。


次はイチオシのcaesia ssp. magnaです。

fancybox記事331の画像3

これもみるみる大きくなっていきますが、
元々かなり大きめの蕾なので、
我が家の日照では来春あたりになるでしょうか?

そこまで寒さに強い品種でもないので、
蕾の越冬には気を使いたいところです。


そして最後は蕾ではありませんが、
立派なglaucescensの写真です。

fancybox記事331の画像4

基本的に小丸葉の多いglaucescensですが、
日光をふんだんに浴びて、
かなり大ぶりな葉になっています。

このglaucescensはとにかく
根が張り切るまでの管理
日照がキーになっているように思います。

それに気づくまでは、タネから2年経っても
わずか30cm程度の樹高にしかなりませんでしたが、
それに気づいた後の1年半で
現在の140cm近い樹高にまで急激に育ちました。

元々どうすればうまくいくのか?と
試行錯誤していたユーカリの一つだったので、
このように順調に育ってくれると嬉しいものです。

下の写真はcinereaですが、
この大きさだととても良く似ています。

fancybox記事331の画像5

識別の仕方は色々ありますが、
葉型と粉の吹き方に若干の差があることと、
何よりも香りが大きく異なります。

日本でも少しずつ
手に入りやすくなったglaucescens
十分な日照が確保できる方にオススメです。

# by eucalyptus_k | 2014-07-30 12:23 | ユーカリ(花と蕾)
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