【ユーカリ紹介-26】
ユーカリ・モリスビー (Eucalyptus morrisbyi)続きまして第26回目は
絶滅危惧種に指定されているタスマニア生息種、
銀丸葉が美しく育てやすいユーカリ・モリスビーです。
◎ユーカリ・モリスビー
【学名:Eucalyptus morrisbyi】
【英名:Morrisby's Gum】
このmorrisbyiは絶滅危惧種に指定されています。
ところがそれは自生する個体での話のようで、
栽培用の種子としては相応に出回っています。
とはいえ、かなりマニアックなユーカリの一つで、
日本で見かけることはまずないといっていいユーカリでしょう。
タスマニアには美しい銀葉の丸葉ユーカリがいくつか存在します。
皆さんが良くご存知のgunniiはその代表格ですし、
他にもurnigera/rubida/perriniana/archeriなどがあります。
morrisbyiもこの中に名を連ねる一種です。
私がこのマニアックなユーカリを知ることができたのは、
私のユーカリ同好会仲間であるOsakano_Jieさんのお陰です。
Osakano_Jieさんは、この美しいユーカリに、
いち早く目を付けられ、栽培を行ってこられました。
その折にタネをお分けいただいて、育てたのが写真の株です。
>>>Osakano_Jieさんのブログはこちらとこちら
morrisbyiはとにかく白く美しい銀葉が特徴の品種です。
gunniiやurnigeraに良く似ていますが、
茎も葉と同様に白く粉を吹いておりザラザラで、
葉の周囲はcrenulataのようにギザギザになっています。
また、冬季には新芽が薄ピンク色になり、これがまた綺麗です。
オーストラリアのユーカリに関する文献には、
果実は白く粉を吹き、壺のような形でurnigeraに似る、
大きくなってからの新芽はcordataに似るとあります。
また生息域の環境はgunniiと良く似ているとのことです。
ちなみにこのmorrisbyiという人の名前のような学名の由来ですが、
全くその通りにMorrisby氏が発見したユーカリだからです。
morrisbyiはユーカリの中ではさほど大きくなる方ではなく、
16m程度のねじれたかのような珍しい樹皮を持つ樹木へと育ちます。
また、繊細で美しい外観からは想像できないほどに強健で、
涼しい季節をメインに脇芽をガンガン出して成長していきます。
暑い夏はさほど得意ではないようで、
盛夏にはほとんど成長が進まなくなります。
ただそこまで暑さに弱いというわけではなく、
今のところ高温障害の症状が出たことはありません。
タスマニア生息種には湿地帯を好み、
日陰に対する耐性を持ち合わせている品種が多いのですが、
このmorrisbyiはタスマニア生息種の中でも
かなり日光が大好きな品種といえるでしょう。
半日陰以下の日照の場所では、
生育がかなり悪くなり、ヨレヨレの葉ばかりを生成します。
またこのような葉は酷いうどんこ病や
ハダニの被害を受けることにもなるので、
morrisbyiを育てる上で日照はとても重要になります。
家のベランダのように日照が控え目な環境では、
比較的小丸葉で可愛いくヒョロっと育っていきますが、
Osakano_Jieさんのところのように
十分な日照の得られる環境では、
goniocalyxほどではないですが、
中々にたくましい大葉へと育っていくようです。
成長力や外観、その強健な性質を見ていると、
gunniiを育てているかのような気がしてきます。
率直なイメージとしては日光の好きなgunniiといった感じです。
morrisbyiはユーカリ中でもかなりの過湿耐性を備えており、
どちらかというと湿地帯に近い環境を好む品種といえます。
かなり水を好むユーカリで、水切れにもさほど強くはありません。
この辺りもgunniiと良く似ているなと思っています。
このような強健なユーカリが絶滅危惧種に指定される要因として、
一つは元々の生息域がかなり限られていることと、
近年、タスマニアの雨量がかなり減少しているため、
湿潤を好むユーカリ達がそれに耐えられないことが推測されます。
耐寒性についてはユーカリ中でもトップクラスで
-12℃くらいまでは枯れずに生き残ります。
さらに寒い環境にあって、土から上が枯れても、
高確率で春には新芽を吹くほどに強健です。
大阪の冬ではほとんど葉が痛むことさえありませんでした。
気になるmorrisbyiの香りですが、
非常に爽やかな柑橘系の香りが強く感じられて、
その後にシネオール系の香りがスッと突き抜けます。
pulverulentaに良く似た非常に爽やかで快適な香りです。
香りの強さはcinereaなどと同じで、
葉を軽く指で擦ると良く香ります。
香りを楽しんだり、花材としても十分利用できると思います。
日光の良く当たる環境さえあれば、
gunniiとほぼ同じように育てることができます。
また、成長力や鉢植えでの管理もgunniiとほぼ同じです。
私の私見ですが、gunniiよりも香りが強く心地よいです。
gunniiが大好きで、さらにバリエーションを
増やしたい方にオススメです。
ところが困ったことに、
日本ではmorrisbyiを手に入れる手段が全くありません。
私も現在は余分な苗は持ち合わせていませんし、
おそらく栽培している業者も日本には存在しないと思います。
どうしても育ててみたい方にはタネの販売所をご紹介します。
タネから育てる難易度としてはさほど難しい方ではありません。
もしmorrisbyiに興味があって、
どうしても育ててみたいという方は、
遠慮なく私に声をかけてくださいね。
育てやすいし、綺麗だし、香りも心地よいし、
日本で流行ってもいいのになあと思うmorrisbyiでした。
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<栽培難易度:A+>
香良さ:★★★★
香強さ:★★★
成長力:★★★★
要水分:★★★★
耐過湿:★★★★
耐水切:★★
耐日陰:★★
耐移植:★★★
耐寒性:★★★★★
耐暑性:★★
耐病虫:★★
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※A簡単~E難しい / A+...Aより少し難しい- # by eucalyptus_k | 2011-04-23 14:52 | ユーカリ紹介
2010/10/24 ユーカリ育成の近況(3)
恒例の育てているユーカリたちの近況です。
今回も「鉢植えになっている」ユーカリほぼ全てを公開します。
※今回はABCD順に公開していきます。
robusuta/rudis/citriodoraなどについては、
既に大幅な剪定を行ってしまったため省いています。
robusuta/rudisについてはユーカリ紹介の写真が最新です。
またcitriodoraは2m近くまで成長していました。
この他にもポット苗が多数あります。
またポット苗にはここにはない品種もあります。
これは自身の記録としても使用しているので、
お時間のある方のみご覧になってくださいね。
何しろ数が多いですから^^;
写真は全て撮影を完了しているのですが、
数が多いため、全5回に分割してアップしています。
よろしくお願いいたします。
<バックナンバー>
・2010/5/1の状況
・2010/5/7の状況
・2010/6/5の状況
・2010/6/19の状況
・2010/8/8の状況(1)
・2010/8/8の状況(2)
・2010/8/8の状況(3)
・2010/8/8の状況(4)
●Eucalyptus gunnii ssp. divaricata
種播時期:去年冬
現在樹高:12cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/4日当たる日陰
こちらもかなりうどんこ病にやられて成長が遅れていますが、
中々枯れてしまうようなことはありません。
暑い夏はあまり動かずに、涼しくなってから、
寧ろ少し肌寒くなってからの方が元気に育っています。
gunniiは冬季も結構成長するので、
病害虫の心配が全くない冬季の活動に期待です。
●Eucalyptus kruseana
種播時期:苗を購入
現在樹高:35cm
鉢サイズ:6号プラスチック
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が半日当たる日陰
少し日照不足が原因しているのでしょうか?
新芽はかなり出てきていますが、葉が小さいままで貧弱です。
ただ、この大きさの株をこれ以上日光に当てられる環境は
家のベランダにはありませんので頑張ってもらうしかありません。
初の越冬ですが、野外でバッチリ頑張ってもらいます。
●Eucalyptus lehmannii
種播時期:今年春
現在樹高:30cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外(簡易温室も検討)
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
Osakano_Jieさんの元へホームステイに行っていたため、
非常に元気に大きく育っています。
家のベランダや実家ではイマイチでしたが、
Osakano_Jieさんの育成環境では抜群だったそうです。
果たして寒さにどこまで耐えられるか全く未知数です。
基本はこれらの品種は野外越冬を試みたいと思っています。
思ったよりもかなり水食いで水切れに弱いです。
●Eucalyptus leucoxylon ssp. pruinosa
種播時期:今年春
現在樹高:12cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
少し遅めの種播だったためサイズは控え目です。
とにかくデリケートでうどんこ病の被害が途絶えません。
Roseaも育てていますが、こちらはまだ定植できていません。
同じ場所に置いていますがRoseaの方はより成長が遅いです。
実は成長のキーポイントが全く掴めていないユーカリです。
●Eucalyptus macrocarpa ssp. macrocarpa
種播時期:昨年冬
現在樹高:15cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:簡易温室
置き場所:直射日光が半日当たる日陰
発芽後初期の育苗は半日の直射日光では明らかに不足しているため、
まず十分な根を張るまでほぼ終日直射日光ゾーンで育苗しました。
(半日の直射日光で育苗した株は根の生育不良で全て枯れました。)
ある程度、根を張った株であれば、
半日の直射日光でも辛うじて育ちます。
葉はびっくりするほど綺麗ですが、
すぐにうどんこ病の被害にあいます。
水分の管理をミスるといきなり枯れるのが非常に怖いです。
過湿は極度に嫌いますが、水は結構好きなんだなあと思いました。
私の育てているユーカリの中で育成は、相性云々を抜きにしても、
間違いなくトップクラスにが難しいユーカリであるといえます。
(タネを5gも使い果たしたのは勉強になりました><;。。。)
●Eucalyptus macrocarpa ssp. elachantha
種播時期:昨年冬
現在樹高:15cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:簡易温室
置き場所:直射日光が半日当たる日陰
こちらも初期の育苗はしっかりと終日直射日光ゾーンで育てます。
ただこちらの方が後からでも若干修正が効くように思います。
私の実感としては発芽~初期育苗については、
ssp. elachanthaの方が圧倒的に難しく、
ある程度育ってからはssp. elachanthaの方が楽です。
そのためssp. macrocarpaと同じくらいタネを播きましたが、
確保できたまともな苗の数が非常に少ないです。
しっかりと育ってからは水分管理が若干アバウトでも大丈夫です。
●Corymbia maculata
種播時期:今年春
現在樹高:15cm
鉢サイズ:5号プラスチック
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/4日当たる日陰
元々torquataの種子に混ざっていたもので、
まったく興味を持っていなかったユーカリですが、
発芽してしまったのでこれも縁だと育てることにしました。
葉がかなり薄くデリケートなので、ハダニの被害が甚大です。
後は放置で水も余り必要とせずにじっくりと育ちます。
もう少し日光を確保できればより丈夫に育つと思います。
●Eucalyptus globulus ssp. maidenii
種播時期:昨年冬
現在樹高:40cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/4日当たる日陰
家のglobulus系では最も順調に育っていますが、
実家のものは、一緒に置いていたssp. globulusは無事なのに、
酷いオンブバッタの被害にあっていました。
夏はやはり控え目で涼しくなってからの方が調子が良いです。
globulus系の中では葉が最も丸く、新葉が白く美しくなります。
見た目でglobulusを育てるなら一番オススメです。
●Eucalyptus melanophloia
種播時期:昨年冬
現在樹高:60cm
鉢サイズ:6号プラスチック
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
家の環境に最も合っていたと思われるユーカリです。
終日直射日光の実家より家のベランダで最も大きく育ちました。
かなり水が好きで土中湿度と
空中湿度のあるような環境が好きなようです。
梅雨時期はほぼうどんこ病を寄せ付けなかったのに、
秋になってからは酷いうどんこ病の被害にあったのが不思議です。
かなり大きくまっすぐに伸びたので、最近頭を落としました。
銀葉が魅力とのことですが、今は薄緑色の葉をしています。
●Eucalyptus melliodora
種播時期:昨年冬
現在樹高:40cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/4日当たる日陰
梅雨時期まではあまり成長せずにうどんこ病にも悩まされましたが、
夏から急に安定して成長を進めるようになり、
気づかないうちにここまで丈夫に大きくなっていました。
少し他のユーカリに埋もれて存在感がありませんが、
家ではかなり丈夫にしっかりと育ってくれているユーカリです。
viminalisなどと同様のスタンダードなユーカリ管理をします。
●Eucalyptus 'Moon Lagoon'
種播時期:今年春
現在樹高:20cm
鉢サイズ:6号素焼き
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が半日当たる日陰
当初は全く成長が進まずに悩みの種でしたが、
ある程度の日光と早目の水遣り、多肥を心がけたところ、
やっとこのサイズまで追いついてくれました。
他にもポット苗で20cm前後の株がいくつかあります。
元々成長はかなり遅めであることと、
かなり育て方に癖のあるユーカリだと思いました。
●Eucalyptus morrisbyi
種播時期:昨年冬
現在樹高:25cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
梅雨時期にはうどんこ病に苦しめられたり、
日照不足でヨレヨレに育ち徒長したりと苦戦しましたが、
夏以降にある程度の日光を確保することでそれなりに育ちました。
過湿にも耐えるようですが、余り水は与えなくても大丈夫です。
涼しくなってからより、
夏の暑い盛りの方が若干調子が良かったです。
●Eucalyptus muelleriana
種播時期:今年春
現在樹高:15cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/4日当たる日陰
元々urnigeraの種子に混ざっていたもので、
当初はユーカリかどうかさえも怪しかったのですが、
今は間違いなくユーカリであることが認められました。
ゆっくりですが、日陰でも貧弱になることなく、
着実に安定して成長を進めていきます。
ほとんど放置していますが、一切の病害虫を受け付けません。
●Eucalyptus neglecta
種播時期:昨年冬
現在樹高:6cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/4日当たる日陰
紆余曲折を経てやっとまともなneglectaを育てることができました。
生育はかなり遅く、過湿や日陰にも強いようですが、
十分な日光を当てて、乾燥気味に管理した方が元気に育ちます。
家では場所の都合で余り良くない場所に置いていますが、
それでもマイペースにじっくりと育っていきます。
かなり寒さに強く冬季の成長も考えられますので期待しています。
●Eucalyptus nitens
種播時期:昨年冬
現在樹高:20cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
梅雨時期のうどんこ病でかなり成長に遅れが出ましたが、
前評判と違って、あまり成長の早い品種とは思えません。
マイペースで気づいたら少し成長していたといった感じです。
夏はほとんど動かず、完全に春秋メインで成長を進めます。
薬漬けにしてからは病害虫の被害はストップしています。
●Eucalyptus nova-anglica
種播時期:苗を購入
現在樹高:15cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
これもやっとのことでタネを入手して育てることができました。
かなり遅くにタネを播いたわりにはそれなりに育ちました。
あまり病害虫とは無縁で、スタンダードに育っていきます。
水が好きで、丈夫で融通の利くcinereaといった感じです。
cinereaに似た銀丸葉が特徴ですが、
葉が尖っているのは日照不足が原因だと思います。
パート3はこれで終了です。
パート5まで続きます。
お時間のある方はお付き合いください^^V- # by eucalyptus_k | 2010-10-29 03:07 | ユーカリ(栽培実績)
今年のユーカリ育成を振り返って
今年、ユーカリの種を大量に播いて、
そして、成長の季節が、あと数ヶ月で終わります。
春に種を播いたものの中で
一番大きくなったものが1m程度
一番成長が遅かったものが6cm程度です。
ユーカリを育ててみて思ったのは、
思ったよりたくさんの日光と
少し強いくらいの空気の流れが大切だと感じました。
この2つはマンションのベランダという環境では
一番確保するのが難しい要素ですから、
それはそれは苦しみながら学びました。
今年はもう1つ、実家の親父の協力を得て、
車で5分程度離れた、一軒家の実家の庭でも
ユーカリの育成を試験的に行ってみました。
まず、家のベランダですが、
通常の一般的なマンションのベランダと異なり、
完全に風を通さない高さ120cm程度の石壁で囲われています。
そのため、冬は暖かく、強風も遮ることができる反面、
湿気がこもりやすく、特に下方での空気の流れがありません。
そこに、洗濯物を干すわけですから、
かなり湿気がこもり、ムンムンの状態となります。
また、上の階が大きく前方にせり出しているため、
台風級の横殴りの雨が降らない限りは、
雨の日でも余裕で洗濯物を干すことができます。
これは、日照がその分悪くなることを意味します。
太陽の高い季節(4~7月)は、
ベランダの1/3程度に西日が当たるだけ、
太陽の中程度の高さの季節(2~3月・8~9月)は、
ベランダ全体に4時間程午後の日差しが当たり、
太陽の低い季節(10月~1月)は、
ベランダの半分程度に2時間程午後の日差しが当たります。
最高で4時間/日程度の直射日光となるため、
ほぼ、半日陰の環境ということになります。
この環境はユーカリにはかなりよろしくありませんでした。
ある程度の樹高が稼げればそれだけ日照を得ることができますが、
背の低い苗ほど、日照が悪くなるという厄介な環境です。
この湿気のこもった、日照の悪い環境でも
良く育ってくれたユーカリは下記の品種です。
robusta/camphora/rudis/bridgesiana
citriodora/scoparia/gunnii/staigeriana
crenulata/goniocalyx/grandis/nova-anglica
aromaphloia/melanophloia
湿気に強かったり、日陰に強い品種ばかりです。
これにneglectaを足した品種が、
日本に合って、日陰でも育つ品種といえると思います。
そのまま、栽培難易度が簡単だとも考えられるでしょう。
トップ3はrobusta/citriodora/bridgesianaです。
一方、著しく生育の悪かった品種は下記です。
kruseana/albida/crucis/rhodantha
macrocarpa/polybractea/lehmannii/tetragona
Moon Lagoon/forrestiana/tetraptera/gillii
pachyphylla/torquata/caesia/uncinata/decipiens
ほとんどが中央~西オーストラリアの品種で
高温・乾燥・強い日差しを好む品種ですね。
結論としてこれらの品種をベランダで育てることは
かなりの力技だなあと思わされました。
ワースト3はtetragona/Moon Lagoon/albidaです。
tetragona/Moon Lagoonは
半年で6~10cmしか成長しませんでした。
そして下記は比較的日本でもメジャーですが、
意外にも家では全然奮わなかった品種です。
cinerea/pulverulenta/perriniana/viminalis/morrisbyi
glaucescens/parvula/cordata/leucoxylon/radiata
生育が遅いこともありますが、
何よりも病気がちで株自体の元気がないものが多いです。
湿度が高く、日光が不足しており、
何よりも空気の動きがないのが一番の要因かなと思っています。
次に家の実家の庭ですが、
ここは比較的広いオーブンスペースの庭です。
太陽の一番高い季節のみ、
11時くらいまで少し日陰が生じますが、
それ以外の季節は終日直射日光がガンガンに降り注ぎます。
また、実家の前が学校のグラウンドのため、
かなり風通しが良いのも特徴です。
ここではベランダとは異なり、
下記の品種が非常に良い生育状況となりました。
pulverulenta/perriniana/kruseana/albida
crucis/macrocarpa/tetragona/tetraptera
pachyphylla/torquata/caesia/uncinata
gillii/orbifolia/camphora/aromaphloia
melliodora/erythrocorys
特に西オーストラリア品種の成長の良さが尋常ではありません。
macrocarpaなどが別品種の如く、高速で大きくなっていきます。
また、葉の硬さと葉の大きさが全く違います。
ベランダのものと比べてみると、別品種のように違います。
ところが逆に、下記の品種は生育が著しく悪く、
葉焼けや枯れが多発してしまいました。
gunnii/crenulata/scoparia/sturgissiana
melanophloia/nitens/lehmannii/smithii
delegatensis/cladocalyx nana/radiata
最後に、ベランダでも実家でも、
イマイチ実績の上がらなかった品種があります。
Moon Lagoon/radiata/delegatensis/cordata
lehmannii/forrestiana/leucoxylon
ここには私が掴み切れていない何かがあるのでしょう。
これらの品種の成長の鍵を掴むことも
次年度の大きな目標になると思います。
日々学びの連続ですね。。。
好奇心と探求心は尽きません。- # by eucalyptus_k | 2010-09-24 00:22 | ユーカリ(栽培実績)
2010/8/8 ユーカリ育成の近況(3)
恒例の育てているユーカリたちの近況です。
今回は「鉢植えになっている」全てのユーカリを公開します。
この他にもポット苗が多数あります。
またポット苗にはここにはない品種もあります。
これは自身の記録としても使用しているので、
お時間のある方のみご覧になってくださいね。
何しろ数が多いですから^^;
写真は全て撮影を完了しているのですが、
数が多いため、全4回に分割してアップしています。
よろしくお願いいたします。
<バックナンバー>
・2010/5/1の状況
・2010/5/7の状況
・2010/6/5の状況
・2010/6/19の状況
●Eucalyptus albopurpurea
種播時期:今年春
現在樹高:12cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
発芽から定植まではかなり難易度が高く、玉数が少なめでした。
梅雨時期には酷いうどんこ病に苦しめられましたが、
今は完全復活を遂げて、中々良いペースで成長しています。
低樹高の鉢植えで綺麗な紫の花を期待できるようなので楽しみです!
●Eucalyptus polybractea
種播時期:昨年冬
現在樹高:8cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
とにかく成長は遅いし、難易度は高いしかなり厄介です。
玉数が非常に少ない中、
梅雨時期には酷いうどんこ病に苦しめられました。
今は何とか新しい葉を出し続けていますが、
うどんこ病の傷跡が生々しいです。(既に殺菌済みです。)
この品種も日光が足りないと貧相な葉しか生成しません。
●Eucalyptus aromaphloia
種播時期:今年春に苗を入手
現在樹高:30cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光の当たらない明るい日陰
こあら師匠より頂戴した苗です。
梅雨時期は中々激しくうどんこ病に悩まされました。
撮影したのは被害を受けた葉を全て剪定した直後です。
成長が早いのでうどんこ病さえ何とかなれば安心して育てられます。
※写真の葉の白いものは殺菌剤の汚れです。
●Eucalyptus forrestiana
種播時期:今年初夏に苗を入手
現在樹高:6cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
Osakano_Jieさんより頂戴した苗です。
梅雨時期には酷いうどんこ病に苦しめられました。
その間はずっと成長をストップさせていましたが、
しばらく前から新芽を出し始めてくれました。
●Eucalyptus tetraptera
種播時期:今年春
現在樹高:6cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
見た目がforrestianaと良く似ていますが、
育ってきた道のりも非常に良く似ています。
梅雨時期には酷いうどんこ病に苦しめられました。
その間はずっと成長をストップさせていましたが、
しばらく前から新芽を出し始めてくれました。
●Eucalyptus lehmannii
種播時期:今年春
現在樹高:5cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
非常に小さなうちに6号鉢に定植してしまったため、
成長が非常に遅くなってしまっています。
別にあるポット苗はもっと大きく育っています。
これからの成長に期待したいと思います。
●Eucalyptus caesia ssp. Magna
種播時期:今年春
現在樹高:8cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
発芽してから梅雨まではかなりの勢いで成長しました。
ところが梅雨時期に酷いうどんこ病に苦しめられ、
かなり危険なところまでいきましたが、
何とか復活を遂げて、最近成長を再開しました。
ラミネートしたような光沢のある葉が印象的です。
●Eucalyptus erythrocorys
種播時期:今年春
現在樹高:15cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
かなり成長が早く、梅雨時期にも病害知らずでした。
少し徒長気味なのは日光が足りていないようです。
実家の庭では直射日光ガンガンで育てていますが。
背丈も葉の大きさも比べ物にならない程に成長しています。
家のベランダではマイペースに育てていきます。
●Eucalyptus orbifolia
種播時期:昨年夏に苗を入手
現在樹高:50cm
鉢サイズ:6号プラスチック
置き場所:直射日光の当たらない明るい日陰
昨年購入した苗ですが、植え替え時にかなり下葉を落としました。
今は非常に元気であまり病害にも悩まされずに育っています。
5月頃には激しく成長しましたが、今は成長をストップしています。
成長したと思ったら止まってしまったり、
ペースがよめない品種です。
●Eucalyptus urnigera(白銀種)
種播時期:昨年冬
現在樹高:10cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
元来成長の早い品種のはずですが、
梅雨時期のうどんこ病のせいで成長をストップしていました。
最近、たくさん脇芽を出し始めたので安心です。
これはurnigeraの白銀色が濃いレアな園芸品種です。
●Eucalyptus morrisbyi
種播時期:昨年冬
現在樹高:15cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
当初は置き場所が悪く、うどんこ病にも酷く苦しめられました。
今は日光のあたる場所に置いたため、
葉も白く美しくなり、少しずつ元気になってきました。
葉がどうしてもヨレヨレに育つのは日照不足が原因でしょうか。
●Eucalyptus bridgesiana
種播時期:昨年夏に苗を入手
現在樹高:50cm
鉢サイズ:6号陶器
置き場所:直射日光の当たらない明るい日陰
切っても切っても伸びる最もたくましいユーカリです。
先日一部にハダニがついていたため、
バッサリと剪定したのですが、もうかなり戻ってきています。
うどんこ病には一切かからないため、安心です。
ちなみに写真でわかる葉の枯れは越冬時の傷跡です。
●Eucalyptus neglecta
●Eucalyptus crenulata
種播時期:昨年冬
現在樹高:8cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
かなり成長は緩慢で非常にマイペースに育ちます。
実家の庭でも同じペースなので、
必ずしも日照不足ではないようです。
光沢のあるgoniocalyxのような大丸葉になるはずなのですが、
今のところ全くそのような片鱗は見られません。。。
品種識別で判明しましたが、
こちらの品種はneglectaではなく、
crenulataになります。
●Eucalyptus melanophloia
種播時期:昨年冬
現在樹高:20cm
鉢サイズ:6号プラスチック
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
5月頃~梅雨時期はそこそこの成長しかしませんでしたが、
ここ数週間の暑さで急激に大きく成長しました。
水も好きで比較的過湿にも耐えられるようですが、
あまり直射日光に当てすぎると少し葉焼けします。
うどんこ病は無傷ではないですが控え目な被害状況でした。
●Eucalyptus gillii
種播時期:昨年冬
現在樹高:30cm
鉢サイズ:6号プラスチック
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
背丈はどんどん成長していきますが、
葉のサイズは中々大きく成長してくれません。
梅雨時期も病害等には一切悩まされませんでした。
この鉢とサイズで10日に1回しか水を必要としません。
どうすれば立派な葉になってくれるのでしょうか。。。
●Eucalyptus pachyphylla
種播時期:今年春
現在樹高:6cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
植え替えの際に根を切ってしまったため、
少し成長が遅れていますが、数日前から新芽が動き出しました。
うどんこ病の被害も乗り越え、これからの成長に期待です。
乾燥を好むくせにかなり水切れに弱いので注意が必要です。
パート3はこれで終了です。
次が最終のパート4になります。
お時間のある方はお付き合いください^^V- # by eucalyptus_k | 2010-08-14 02:13 | ユーカリ(栽培実績)
ユーカリに含まれている精油成分について(2)
今日は以前書いたものに引き続き、
精油成分のお話のアップグレードバージョンです。
こちらでご紹介した精油成分ですが、
全てのユーカリに全ての成分が含まれているわけではありません。
それぞれのユーカリで含まれている成分が異なります。
それにより香りや効能が変わってくるのだと思います。
それでは例をあげてユーカリ別にご紹介します。
とにかく多いので気が向いたら読んでください><;
※下記ABCD順
※主成分は多量を含み、その他は少量を含む
※成分名は前にあるほど量が多い
●Eucalyptus albida
精油含有量:極少
主成分:ピネン、ビシクロゲルマクレン
その他:ユーデスモール
備考:多彩なピネンを含む
●Eucalyptus albopurpurea
精油含有量:極少
主成分:ビシクロゲルマクレン
その他:ピネン、フェランドレン
備考:
●Eucalyptus amygdalina
精油含有量:極多
主成分:ピペリトン、フェランドレン、シネオール
その他:パラシメン、テルピネン4オール、テルピネオール、ピノカルベオール
備考:シネオール、ピぺリトンを多く含むペパーミント系精油
●Eucalyptus archeri
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン
その他:リモネン
備考:シネオールを多く含む
●Eucalyptus aromaphloia
精油含有量:多
主成分:シネオール、ピネン
その他:エステル
備考:シネオールを非常に多く含む
●Eucalyptus bridgesiana
精油含有量:極少
主成分:シネオール、ピネン
その他:リモネン、テルピネオール
備考:シネオールを非常に多く含む
●Eucalyptus caesia
精油含有量:極少
主成分:トルクアトン、アロマデンドレン
その他:ピネン
備考:Eucalyptus torquataの芳香成分トルクアトンを含む
●Corymbia calophylla
精油含有量:極少
主成分:ピネン、テルピネン
その他:パラシメン
備考:
●Eucalyptus camaldulensis
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン、パラシメン、スパスレノール
その他:クリプトン、リモネン、グロブロール、
備考:非常に多彩な成分と希少成分のクリプトンを含む
●Eucalyptus camphora
精油含有量:多
主成分:シネオール、ピネン、ユーデスモール
その他:パラシメン
備考:シネオール、ユーデスモールを非常に多く含む
●Eucalyptus cephalocarpa
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン、リモネン
備考:シネオールを非常に多く含む
●Eucalyptus cinerea
精油含有量:多
主成分:シネオール、ピネン
その他:アルデヒド
備考:シネオールを非常に多く含み良質の医療用シネオール系精油として注目
●Corymbia citriodora
精油含有量:極多
主成分:シトロネラール
備考:レモンユーカリとしてレモン系精油の王道
●Eucalyptus cladocalyx nana
精油含有量:極少
主成分:シネオール、ピネン、カリオフィレン
その他:スパスレノール、パラシメン、ユーデスモール
備考:成分は多彩だが精油含有量が非常に少ない
●Eucalyptus cloeziana
精油含有量:極少
主成分:ピネン、カリオフィレン、タスマノン
その他:リモネン、テルピネオール、グロブロール
備考:ピネンを非常に多く含む
●Eucalyptus coccifera
精油含有量:普通
主成分:フェランドレン、パラシメン、ユーデスモール
その他:シネオール、グロブロール
備考:フェランドレン主体のペパーミント系精油
●Eucalyptus cordata
精油含有量:極多
主成分:シネオール、ピネン
その他:テルピネオール
備考:シネオールを非常に多く含み良質の医療用シネオール系精油として注目
●Eucalyptus crenulata
精油含有量:少
主成分:エステル、テルピネン、パラシメン、ピネン、テルピネン-4-オール
備考:少し変わった精油成分の組み合わせが特徴
●Eucalyptus crucis
精油含有量:多
主成分:シネオール、ピネン
その他:ユーデスモール
備考:シネオールを多く含む
●Eucalyptus dalrympleana
精油含有量:極少
主成分:シネオール、ピネン、スパスレノール
その他:パラシメン、グロブロール
備考:シネオールを非常に多く含む
●Eucalyptus decipiens
精油含有量:極少
主成分:ピノカルベオール、ビシクロゲルマクレン
その他:シネオール
備考:シネオールを少量含む
●Eucalyptus deglupta
精油含有量:極少
主成分:ネロリドール
その他:ピネン、フェランドレン、エステル、パラシメン、オシメン
備考:精油含有量が非常に少ない
●Eucalyptus delegatensis
精油含有量:多
主成分:フェランドレン、パラシメン
その他:ピペリトン、ユーデスモール
備考:フェランドレンを多く含むペパーミント系精油
●Eucalyptus dives
精油含有量:極多
主成分:ピペリトン、フェランドレン
その他:シネオール、テルピネオール、シトラール
備考:ピペリトンを非常に多く含むペパーミント系精油の王道
●Eucalyptus erythrocorys
精油含有量:極少
主成分:テルピネオール、シネオール
備考:精油含有量が非常に少ない
●Corymbia ficifolia
精油含有量:極少
主成分:ピネン
その他:テルピネン、パラシメン、ビシクロゲルマクレン
備考:ピネンを多く含むが精油含有量が非常に少ない
●Eucalyptus forrestiana
精油含有量:多
主成分:ピネン、シネオール
その他:ビシクロゲルマクレン、アロマデンドレン
備考:ピネンを多く含みシネオールを少量含む
●Eucalyptus gamophylla
精油含有量:多
主成分:ビシクロゲルマクレン
その他:スパスレノール、シネオール
備考:ビシクロゲルマクレンを多く含みシネオールを少量含む
●Eucalyptus gillii
精油含有量:多
主成分:シネオール、カリオフィレン
その他:ピネン
備考:シネオールを多く含む
●Eucalyptus glaucescens
精油含有量:多
主成分:エステル(イソ吉草酸エチル)、シネオール、ピネン
その他:アロマデンドレン、グロブロール
備考:イソ吉草酸エチルは青りんごの香料となる
●Eucalyptus globulus ssp. globulus
精油含有量:多
主成分:シネオール、ピネン、アロマデンドレン、グロブロール
その他:ピノカルベオール、テルピネオール、エステル、リモネン
備考:シネオールを非常に多く含むユーカリ精油の王道
●Eucalyptus globulus ssp. bicostata
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン
その他:アロマデンドレン、ユーデスモール、エステル、リモネン
備考:
●Eucalyptus globulus ssp. maidenii
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、アロマデンドレン
その他:エステル、ユーデスモール、リモネン
備考:
●Eucalyptus goniocalyx
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン
その他:アルデヒド、ユーデスモール、リモネン、テルピネオール
備考:シネオールを非常に多く含み採取した精油がすぐに黒く濁る
●Eucalyptus grandis
精油含有量:極少
主成分:レプトスペルモン、ピネン、オシメン
その他:シネオール、エステル、スパスレノール
備考:シネオールを非常に少量含み花の香りが強い精油
●Eucalyptus gunnii
精油含有量:極少
主成分:シネオール、ピネン、フェランドレン
その他:スパスレノール、パラシメン、ビシクロゲルマクレン
備考:成分は多彩だが精油含有量が非常に少ない
●Eucalyptus kruseana
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン
その他:ユーデスモール
備考:シネオールを多く含む
●Eucalyptus lehmannii
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン
その他:テルピネン、アルデヒド
備考:
●Eucalyptus leucoxylon
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、アロマデンドレン
その他:ビシクロゲルマクレン
備考:
●Eucalyptus macrandra
精油含有量:極少
主成分:シネオール、ピネン、アロマデンドレン
備考:
●Eucalyptus macrocarpa
精油含有量:少
主成分:ビシクロゲルマクレン、ピネン、アロマデンドレン
その他:シネオール
備考:シネオールを少量含む
●Corymbia maculata
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン
その他:ユーデスモール、リモネン
備考:
●Eucalyptus melanophloia
精油含有量:極少
主成分:ピネン、パラシメン
その他:フェランドレン、テルピネオール、シネオール、グロブロール
備考:ピネン、パラシメンを多く含む
●Eucalyptus melliodpra
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン
その他:フェランドレン、カリオフィレン
備考:
●Eucalyptus 'Moon Lagoon'
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン、パラシメン
その他:ユーデスモール
備考:
●Eucalyptus morrisbyi
精油含有量:多
主成分:シネオール
その他:ピネン、リモネン、テルピネオール
備考:シネオールを多く含む
●Eucalyptus neglecta
精油含有量:少
主成分:シネオール
その他:グロブロール
備考:シネオールを多く含む
●Eucalyptus nicholii
精油含有量:普通
主成分:シネオール
備考:シネオールが成分のほとんどを占める
●Eucalyptus nitens
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、オシメン
その他:リモネン、パラシメン、エステル、テルピネオール、レプトスペルモン
備考:シネオールを少量含み花の香りが強い精油
●Eucalyptus nova-anglica
精油含有量:普通
主成分:ネロリドール、アロマデンドレン、ユーデスモール、グロブロール
その他:ピネン、スパスレノール
備考:ペパーミント系の成分は含まれずにペパーミントの英名を持つ
●Eucalyptus obliqua
精油含有量:極多
主成分:ピペリトン、フェランドレン、パラシメン
その他:シネオール、ビシクロゲルマクレン、スパスレノール
備考:シネオールを少量含むペパーミント系精油
●Eucalyptus orbifolia
精油含有量:普通
主成分:エステル、リモネン、パラシメン、シネオール
その他:ピネン、テルピネオール
備考:
●Eucalyptus pachyloma
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン
備考:シネオールを多く含む
●Eucalyptus pachyphylla
精油含有量:極少
主成分:シネオール、ピネン、リモネン、アロマデンドレン
その他:テルピネン、オシメン、パラシメン、ピノカルベオール、テルピネオール、グロブロール
備考:成分は多彩だが精油含有量が非常に少ない
●Eucalyptus parvula
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン、テルピネオール
その他:ユーデスモール、アルデヒド
備考:シネオールを非常に多く含む
●Eucalyptus pauciflora
精油含有量:普通
主成分:ユーデスモール、ピネン、シネオール、フェランドレン
その他:ピペリトン、スパスレノール
備考:ユーデスモールを多く含みシネオールを少量含む
●Eucalyptus perriniana
精油含有量:多
主成分:シネオール、ピネン
その他:リモネン、テルピネオール、アルデヒド
備考:シネオールを非常に多く含む
●Eucalyptus pluricaulis ssp. porphyrea
精油含有量:普通
主成分:ピネン、シネオール、アロマデンドレン
その他:グロブロール
備考:ピネンを多く含みシネオールを少量含む
●Eucalyptus polyanthemos
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン
その他:フェランドレン、グロブロール、
備考:シネオールを多く含む
●Eucalyptus polybractea
精油含有量:極多
主成分:シネオール
その他:パラシメン、フェランドレン、クリプトン、ピネン
備考:シネオールの純度が非常に高い精油を産する精油の王道(CT1/CT2)。
●Eucalyptus preissiana
精油含有量:極少
主成分:シネオール
その他:ユーデスモール
備考:シネオールを多く含む
●Eucalyptus pruinosa
精油含有量:極少
主成分:シネオール、ビシクロゲルマクレン
その他:ピノカルベオール、グロブロール、スパスレノール
備考:シネオールを多く含むが精油含有量が非常に少ない
●Eucalyptus pulverulenta
精油含有量:極多
主成分:シネオール、ピネン、リモネン
その他:エステル、テルピネオール
備考:シネオールを非常に多く含み良質の医療用シネオール系精油として注目
●Eucalyptus punctata
精油含有量:少
主成分:ピネン、シネオール
その他:リモネン、パラシメン、テルピネン、テルピネン-4-オール、クリプトン、テルピネオール、フェランドレン
備考:シネオールを多く含み多彩なピネンを含む
●Eucalyptus pyriformis
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、
その他:アロマデンドレン、ユーデスモール、アルデヒド
備考:シネオールを多く含む
●Eucalyptus radiata
精油含有量:極多
主成分:フェランドレン、ピペリトン
その他:シネオール、テルピネン-4-オール、テルピネン、テルピネオール、ピネン、シトラール
備考:フェランドレンを非常に多く含むペパーミント系精油の王道
●Eucalyptus regnans
精油含有量:極多
主成分:ユーデスモール、フェランドレン
その他:パラシメン
備考:ユーデスモールを非常に多く含むペパーミント系精油
●Eucalyptus rhodantha
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン
その他:ピノカルベオール
備考:シネオールを少量含む
●Eucalyptus risdonii
精油含有量:普通
主成分:シネオール、フェランドレン
その他:テルピネオール
備考:シネオールを多く含むペパーミント系精油
●Eucalyptus robusta
精油含有量:極少
主成分:ピネン、リナロール、パラシメン、テルピネン-4-オール、テルピネオール
その他:ピペリトン、フェランドレン、ピノカルベオール、シネオール
備考:シネオールをほとんど含まずユーカリ茶に最適
●Eucalyptus rubida
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、スパスレノール
その他:パラシメン、テルピネオール、フェランドレン
備考:シネオールを多く含む
●Eucalyptus rudis
精油含有量:少
主成分:シネオール、ビシクロゲルマクレン、ピネン
その他:アルデヒド、アロマデンドレン、フェランドレン
備考:シネオール、ビシクロゲルマクレンを多く含む
●Eucalyptus scoparia
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン
その他:グロブロール
備考:シネオールを非常に多く含む
●Eucalyptus sideroxylon
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、グロブロール、ユーデスモール
その他:ビシクロゲルマクレン
備考:シネオールを非常に多く含む
●Eucalyptus smithii
精油含有量:多
主成分:シネオール、ピネン、グロブロール、ユーデスモール
その他:エステル
備考:シネオールを非常に多く含むユーカリ精油の王道
●Eucalyptus staigeriana
精油含有量:多
主成分:シトラール、リモネン
その他:フェランドレン、テルピネオール、シネオール
備考:シトラール、リモネンを多く含むレモン系精油の王道
●Eucalyptus sturgissiana
精油含有量:普通
主成分:シネオール
備考:シネオールが成分のほとんどを占める
●Eucalyptus subcrenulata
精油含有量:多
主成分:シネオール、ピネン、テルピネオール
その他:スパスレノール、パラシメン
備考:シネオールを非常に多く含む
●Eucalyptus tenuiramis
精油含有量:極多
主成分:シネオール、フェランドレン
備考:シネオール、フェランドレンを多く含むペパーミント系精油
●Eucalyptus tereticornis
精油含有量:少
主成分:ピネン、パラシメン、スパスレノール、ユーデスモール、グロブロール
その他:クリプトン、カリオフィレン、シネオール
備考:非常に多彩な成分と希少成分のクリプトンを含む
●Eucalyptus tetragona
精油含有量:極少
主成分:ユーデスモール、ピネン、グロブロール、フェランドレン、シネオール
その他:アロマデンドレン、ビシクロゲルマクレン
備考:ユーデスモールを多く含むが精油含有量が非常に少ない
●Eucalyptus tetraptera
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、アロマデンドレン
その他:グロブロール、ユーデスモール
備考:シネオールを多く含む
●Eucalyptus torquata
精油含有量:多
主成分:トルクアトン、ピネン
その他:ユーデスモール、シネオール
備考:固有成分のトルクアトンを多く含む
●Eucalyptus uncinata
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピノカルベオール
その他:アロマデンドレン
備考:シネオールを多く含む
●Eucalyptus urnigera
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン
その他:テルピネオール
備考:シネオールを非常に多く含む
●Eucalyptus viminalis
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、グロブロール、リモネン
その他:テルピネオール、アルデヒド、フェランドレン
備考:シネオールを非常に多く含むユーカリ精油の王道
●Eucalyptus viridis
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、アロマデンドレン
その他:パラシメン、クリプトン、テルピネオール、シトラール
備考:シネオールを非常に多く含み希少成分のクリプトンを含む
●Eucalyptus woodwardii
精油含有量:多
主成分:ピネン、シネオール、トルクアトン、アロマデンドレン
その他:ユーデスモール
備考:Eucalyptus torquataの芳香成分トルクアトンを含む
多すぎるくらいの例をあげてみました。
品種で掲載希望があればこちらに追加していきます。
この内容は自分の資料としても活用していきますので、
長文ですが何卒ご容赦くださいませ。- # by eucalyptus_k | 2010-08-04 01:36 | ユーカリ(品種知識)