2010/10/24 ユーカリ育成の近況(1)
恒例の育てているユーカリたちの近況です。
今回も「鉢植えになっている」ユーカリほぼ全てを公開します。
※今回はABCD順に公開していきます。
robusuta/rudis/citriodoraなどについては、
既に大幅な剪定を行ってしまったため省いています。
robusuta/rudisについてはユーカリ紹介の写真が最新です。
またcitriodoraは2m近くまで成長していました。
この他にもポット苗が多数あります。
またポット苗にはここにはない品種もあります。
これは自身の記録としても使用しているので、
お時間のある方のみご覧になってくださいね。
何しろ数が多いですから^^;
写真は全て撮影を完了しているのですが、
数が多いため、全5回に分割してアップしています。
よろしくお願いいたします。
<バックナンバー>
・2010/5/1の状況
・2010/5/7の状況
・2010/6/5の状況
・2010/6/19の状況
・2010/8/8の状況(1)
・2010/8/8の状況(2)
・2010/8/8の状況(3)
・2010/8/8の状況(4)
●Eucalyptus albida
種播時期:今年初夏
現在樹高:10cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が半日当たる日陰
一時は全滅の憂き目を見たalbidaですが、
日光にさえしっかりと当てていればそんなに難しくはありません。
家ではその日光だけというのが中々困難なのですが。。。
これでも少し日照不足ですがマイペースに育って欲しいものです。
●Eucalyptus albopurpurea
種播時期:今年春
現在樹高:30cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
梅雨時期にはうどんこ病に苦しめられましたが、
薬漬けになってから、夏以降は非常に順調に育っています。
真夏より、少し涼しくなってからの方が成長が良いです。
また、思ったよりはですが、比較的水を好む品種のようです。
●Eucalyptus aromaphloia
種播時期:苗を購入
現在樹高:35cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
成長力は非常に旺盛で初夏~秋にかけて
二度も大きな剪定を行っていて、この状態です。
新芽がチョコチョコうどんこ病に罹り、
薬をまいてもきりがないので非常に厄介です。
ただ、うどんこで枯死するようなサイズではなくなりました。
●Eucalyptus pulverulenta 'Baby Blue'
種播時期:昨年冬
現在樹高:30cm
鉢サイズ:6号プラスチック
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
成長が非常に遅く、成長しているのかどうかわからないほどです。
いつまで経っても葉が大きくならず、
片方の葉の直径が1~1.5cm程しかありません。
元来少し成長の遅い品種なのでのんびりいきたいと思いま~す。
●Eucalyptus globulus ssp. bicostata
種播時期:今年春
現在樹高:20cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/4日当たる日陰
当初は成長がスローで、夏はほとんど動きませんでしたが、
秋になり涼しくなってから急激に成長を始めました。
育てていて、日本で出回っているglobulusは
ほとんどがこれなんじゃないだろうかと思っています。
適度に葉が白く美しく、若干小ぶりで非常にスタンダードです。
●Eucalyptus bridgesiana
種播時期:苗を購入
現在樹高:60cm
鉢サイズ:6号素焼き
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が半日当たる日陰
今年は撮影後にほとんど丸坊主近くにまで強剪定しました。
成長力が家ではトップクラスで越冬経験もあるので安心です。
根張りが強烈で、この鉢は既に根っこでパンパンです。
●Eucalyptus caesia ssp. magna
種播時期:今年春
現在樹高:20cm
越冬場所:野外
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が半日当たる日陰
家の環境には余り合っているとは言い難いユーカリですが、
何とかここまで育ち、ユニークな葉形が見られるようになりました。
葉はかなり丈夫で分厚いのですが、
ハダニの被害が尋常ではありません。
二度薬漬けにしていますが、薬害は全く出ません。
とにかくかなり乾燥好みで真夏のクソ暑いのが大好きでした。
●Eucalyptus camaldulensis
種播時期:昨年冬
現在樹高:30cm
鉢サイズ:5号素焼き
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/4日当たる日陰
双葉時点での育苗はかなり相性が悪かったのですが、
それから先はほおっておいても安心できる品種の一つです。
本当に水遣り以外放置していますが、病虫害はほとんどありません。
たまにホコリダニに新芽をやられますが、
大して深刻ではありません。
●Eucalyptus camphora
種播時期:昨年秋
現在樹高:35cm
鉢サイズ:6号プラスチック
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/4日当たる日陰
既に春~秋で2度剪定をしていますが順調に育っています。
この品種は強健なので少し日当たりの悪い場所に置いているため、
葉がかなり薄くペラペラでうどんこ病の被害が酷いです。
それ以外はほおっておいても安心して育てられます。
●Eucalyptus cinerea
種播時期:昨年冬
現在樹高:12cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
家ではかなりイマイチだったcinereaですが、
ここにきて脇芽が出て順調になってきました。
今まではハダニやうどんこ病に苦しめられ、
一度薬漬けになっています。
●Eucalyptus cladocalyx nana
種播時期:今年春
現在樹高:18cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
いつまで経っても葉が分厚くならずに、
病害虫の被害が大きく、中々健康な状態になってくれません。
日照不足もあると思いますが、元来そのような性質です。
少し涼しくなってからの方が順調ですが、
育てにくく、防護力も弱いので少し厄介なユーカリです。
●Eucalyptus cordata
種播時期:昨年冬
現在樹高:20cm
鉢サイズ:6号プラスチック
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
最初は簡単だとかなり舐めていたのですが、
育ててみるとデリケートで成長も遅く少し厄介でした。
暑いのはあまり好きではないようで、
涼しくなってからの方が本領発揮のようです。
うどんこ病の被害が出やすい品種なので注意が必要です。
樹高は真っ直ぐに伸ばしてみると25センチを超えています。
●Eucalyptus crenulata
種播時期:今年春
現在樹高:35cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が1/4日当たる日陰
湿度が高く日陰という家の環境が非常に合っていたようで、
ビックリするほど順調に育っています。
水食いで寧ろ湿気た環境が大好き、
日焼けしやすいので日陰も大好きという、
ベランダで育てるならこれだ!というユーカリです。
ハダニやうどんこ病の被害はありますが比較的軽いです。
●Eucalyptus crucis
種播時期:昨年冬
現在樹高:20cm
鉢サイズ:6号スリット
越冬場所:野外
置き場所:直射日光が半日当たる日陰
半日以上の直射日光を維持することが成長のポイントです。
また、西AZ軍団の中では比較的水が好きな方です。
とにかく白い葉が美しいのでどんどん大きくしたいです。
うどんこ病には弱いので注意が必要で、
葉が白いため発見が遅れてしまいがちです。
パート1はこれで終了です。
パート5まで続きます。
お時間のある方はお付き合いください^^V- # by eucalyptus_k | 2010-10-27 03:32 | ユーカリ(栽培実績)
2010/8/8 ユーカリ育成の近況(2)
恒例の育てているユーカリたちの近況です。
今回は「鉢植えになっている」全てのユーカリを公開します。
この他にもポット苗が多数あります。
またポット苗にはここにはない品種もあります。
これは自身の記録としても使用しているので、
お時間のある方のみご覧になってくださいね。
何しろ数が多いですから^^;
写真は全て撮影を完了しているのですが、
数が多いため、全4回に分割してアップしています。
よろしくお願いいたします。
<バックナンバー>
・2010/5/1の状況
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・2010/6/19の状況
●Eucalyptus dives
種播時期:昨年冬
現在樹高:8cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光の当たらない日陰
置き場所が悪いため成長は緩慢ですが、
背を伸ばすよりも葉を大きくすることを優先するようです。
マイペースですが病虫害知らずで安定して育ってくれます。
●Corymbia maculata
種播時期:今年初夏
現在樹高:6cm
鉢サイズ:5号プラスチック
置き場所:直射日光が少しだけ当たる日陰
torquataの種に混ざって発芽したものを育てました。
5月末頃に種を播いたものですが成長は早いです。
このとおり頑張って品種の特定も行いましたよ><;
非常に安定して育つのでほとんど放置しています。
●Eucalyptus robusta
種播時期:昨年冬
現在樹高:50cm
鉢サイズ:6号プラスチック
置き場所:直射日光の当たらない明るい日陰
他の多くの品種と同じ時期に種を播いたにも関わらず、
たった2ヶ月あまりで40cm以上成長しました!
私が育てたとは思えないほど優秀に育っていますw
家の環境に思いきり合ったということでしょう。
●Eucalyptus camaldulensis
種播時期:今年春
現在樹高:12cm
鉢サイズ:5号陶器
置き場所:直射日光が少しだけ当たる日陰
私と相性の悪いユーカリでしたが、何とかここまで来ました。
暖かくなってから一気に成長していきました。
病虫害知らずで今は安定しているためほとんど放置です。
●Eucalyptus perriniana
種播時期:昨年夏に苗を入手
現在樹高:80cm
鉢サイズ:5号陶器
置き場所:直射日光の当たらない明るい日陰
家に来た当初からハダニやうどんこ病に苦しめられてきましたが、
何とかここまで大きくなってくれました。
5号に2株とかなり無理がありますが、1株はかなり元気です。
最近気づきましたが、あまり水を必要としないようです。
●Eucalyptus goniocalyx
種播時期:昨年秋に苗を入手
現在樹高:60cm
鉢サイズ:6号プラスチック
置き場所:直射日光の当たらない明るい日陰
昨年の秋に25cm程度の苗をこあら師匠から頂きました。
今年暖かくなってから激しく成長を始め、ここまで来ています。
これもかなり水食いで2~3日程度で水切れを起こします。
●Eucalyptus radiata
種播時期:昨年冬
現在樹高:10cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が少しだけ当たる日陰
元々日光の当たる場所に置いていましたが、
当たらない場所に移動したら、そこから葉が小さくなりました><;
最近また、日光の少し当たる場所へと移動させています。
家ではかなり成長速度が遅い方になります。
●Eucalyptus polyanthemos ssp. polyanthemos
種播時期:昨年冬
現在樹高:10cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が少しだけ当たる日陰
昨年のかなり早い段階から種を播いていましたが、
今年の春播いたssp. vestitaに追いつかれてしまいました。
春はあまり大きく成長はしなかったのですが、
夏になって暑くなってから成長がかなり早くなりました。
●Eucalyptus scoparia
種播時期:今年夏に苗を入手
現在樹高:8cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が少しだけ当たる日陰
ついこの間、Osakano_Jieさんより頂戴した苗です。
直射の激しいところでは葉焼けするそうですが、
逆に家の少し日の当たる日陰では中々元気に育っています。
●Eucalyptus tenuiramis
種播時期:今年春
現在樹高:8cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が少しだけ当たる日陰
かなり最近、種を播いたものですが、
他の品種を抜いてぐんぐん成長していきました。
また、今の用土・鉢・場所が合っているらしく、
鉢に植え替えてからも順調に成長してくれています。
●Eucalyptus sideroxylon rosea
種播時期:今年春
現在樹高:10cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
当初は置き場所が悪く、生育が悪かったため、
日光の当たる場所に移動したところ、
やっとスイッチが入ったようです。
かなり日光が必要な品種であることがわかりました。
また水はけにうるさく、非常に根腐れしやすい品種です。
●Eucalyptus viridis
種播時期:昨年冬
現在樹高:10cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
暑くなるまでは全然成長しませんでしたが、
夏になって、日光の当たる場所に置いたところ、
やっとマトモに成長を開始してくれました。
これもかなり日光が必要な品種のようです。
また成長はかなり遅く、冬までにどこまでいけるでしょうか。。。
水はほとんど必要としない品種です。
●Eucalyptus pulverulenta 'Baby Blue'
種播時期:昨年冬
現在樹高:20cm
鉢サイズ:6号プラスチック
置き場所:直射日光の当たらない明るい日陰
非常にマイペースに且つ地道に成長を続けています。
あまり水も必要とせずに安定しているため、
存在を忘れてしまうほどに放置しています。
最近株元からひこばえが出始めました。
●Eucalyptus dalrympleana
種播時期:今年春
現在樹高:12cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が少しだけ当たる日陰
梅雨時期に酷いうどんこ病に苦しめられ、
下葉がぼろぼろになってしまいました。
カリグリーンによる殺菌と梅雨明けのおかげで
何とか綺麗な葉を出してくれています。
水はけに非常にうるさく、ポット苗は根腐れで全滅しました。
●Eucalyptus nitens
種播時期:昨年冬
現在樹高:15cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が少しだけ当たる日陰
これも梅雨時期には酷いうどんこ病に苦しめられました。
葉が非常に厚く丈夫なため、薬漬けにしても薬害を起こしません。
とにかく薬漬けで何とか梅雨を越しました。
梅雨時期は病害のせいで成長をストップさせていましたが、
最近、成長のスイッチが入ったようです。
●Eucalyptus cladocalyx nana
種播時期:今年春
現在樹高:6cm
鉢サイズ:6号スリット
置き場所:直射日光が1/3日当たる日陰
以前はほとんど直射日光の当たらない場所に置いていましたが、
梅雨時期に酷いうどんこ病に苦しめられました。
そのため生育不良で、なかなか成長が進まず、
全ての葉が汚くなってしまっています。
鉢植えのユーカリで最も状態の悪いものです。
もう少し育った別の株を用意して、交換しようか検討中です。
パート2はこれで終了です。
パート4まで続きます。
お時間のある方はお付き合いください^^V- # by eucalyptus_k | 2010-08-13 00:34 | ユーカリ(栽培実績)
2010/6/19 ユーカリ育成の近況
育てているユーカリたちの近況をアップします。
これは自身の記録としても使用しているので、
お時間のある方のみご覧になってくださいね。
何しろ数が多いですから^^;
写真は全て撮影を完了しているのですが、
アップの手間が馬鹿になりませんので、
毎日少しずつアップしていきます。
<バックナンバー>
・2010/5/1の状況
・2010/5/7の状況
・2010/6/5の状況
※葉が白くなっているのは苦土石灰を振りかけたものです。
●Eucalyptus 'Moon Lagoon'
苗の数はたくさん確保していますが、
もうそれはホント恐ろしい程に成長が遅いです。
(tetragonaと並んでワーストワンです!)
でも特に枯れてしまったりはないのです。
上の写真はその中でも一番育っている苗です。
5/7の記事でアップした株は本葉が一枚増えただけです。
何か成長のキーがあるはずですが家にはないのでしょうね。
●Eucalyptus decipiens ssp. decipiens
早速こあら師匠から伝授頂いた結束テクで仕立ててみました。
冬の間は全く成長することがありませんでしたが、
暖かくなってきてから急に成長を始めました。
出てくる葉が全てヨレヨレで葉の周囲がカールしています。
これは西AZの品種に多い症状なのですが大丈夫なのでしょうか。。。
西AZ軍団の中ではそれでもかなり成長の早い方です。
●Eucalyptus kruseana
毎日見ていると全然成長した気がしませんが、
5月の記事のものと比較してみると成長してますねー!
ホント白水色の葉が美しくて見ていると感激します。
こいつも葉がヨレヨレで、葉の周囲がカールしたり、
あまり定まった形の葉がなくバラバラです。
また下の方の太陽の当たりにくい葉は簡単に枯れていきます。
それが非常に軟くて、少し不健康に思えてきて心配なのです。
また、中々葉の大きさが大きくなってくれません。
水遣りは1週間に1回も与えないほどです。
●Eucalyptus gillii
6/5と比較してもかなり成長していますね。
1週間に1回も水を与えていませんが、それでも全然大丈夫!
寧ろその方が間延びしなくていいようです。
家ではトップクラスに水のいらない品種のようです。
まあ15cm程度の苗を6号鉢に植えていますから
正直水の管理は難しいです><;
とにかく樹高と葉数は増やしていってくれますが、
なかなか葉が大きく厚くならないのが心配の種です。
●Eucalyptus albida
これも全然成長しないわ!と思っていたのですが、
5/1に比べると格段に成長してくれていますね。
これも1週間に1回も水を与えていませんが全然平気なようです。
地道に地道に頑張って育てていくしかありません。
今日下葉が一枚散りましたが、
それでも肝を冷やす程にデリケートに育てています。
●Eucalyptus macrocarpa ssp. macrocarpa
何だかんだいってここまで来ました。
そろそろ菌による立ち枯れ病は大丈夫かな。。。?
樹高と葉数は増やしますが、葉が中々大きくなりません。
成長はしていってくれますが、やはり遅い方で、
冬までに間に合うのかな?と心配しているところです。
土と鉢が乾きやすいので3~5日に1回程度の水遣りです。
幹が硬く木質化してきたら植え分けようと思っています。
●Eucalyptus macrocarpa ssp. elachantha
いつまで経っても葉が異様に細いままです。
他にもssp. elachanthaの苗はありますが、
こんなにも葉が細いのはこの苗だけです。
個体差なんでしょうか?でも脇芽が出だしています。
葉が大きくならないのは全てについていえるので
これからに期待していきたいと思います。
管理はssp. macrocarpaと全く同じです。
こちらの方が少しだけ病害に弱いように思います。
●Eucalyptus rhodantha
macrocarpaに比べると少し安心して見ていられます。
背丈はかないませんが、幹は少し丈夫に育っています。
これも5/1と比べると格段に成長してくれています。
後は葉さえ大きくなってくれたら少し安心できます。
鉢と土が超乾燥しやすくて、5日もあれば全乾きします。
ちょうど全乾きのタイミングに合わせて水遣りをします。
根は鉢底まで伸びていないはずなので、相当乾燥に強いようです。
その環境のお陰で間延びせずに育ってくれています。
●Eucalyptus erythrocorys
これはtetragonaと良く似て、大きな双葉に毛の生えた本葉です。
ところがこちらはうって変って、成長は決して遅くはありません。
ただ寒さにしこたま弱いようなので、
冬までにどこまで育ってくれるかが大きなポイントです。
本葉一枚の段階で6号鉢に定植するという荒技です。
植え替えの際に根っこをブチッとやりましたが、
あまり痛むことなくそろそろ次の葉を出し始めています。
●Eucalyptus uncinata
一時は立ち枯れで全滅の憂き目にあいました。
これもどうやら急な寒さにはしこたま弱いようですね。
ある程度の大きさが確保できないと越冬が難しそうです。
ところが西AZ軍団の割に成長具合は悪くはありません。
元々がゴマ粒のように小さな双葉ですので、
6号鉢に植えるのはかなりの荒技に思われますが、
一応本葉の4枚目が出だしているところです。
●Eucalyptus caesia ssp. magna
これは荒技中の荒技でいきなり6号鉢へ定植です。
今のところ余り育ってくれませんが、
西AZ軍団の中ではかなり簡単で丈夫な方になります。
また、乾燥を好む西AZ軍団の中では結構水を吸うように思います。
寒さには比較的強く、10cm程度の苗が-3℃の環境で
越冬した実績がありますので比較的安心です。
今のところはcrucisあたりの双葉と大差ありません。
●Eucalyptus robusta
ユーカリの初級編に最適といわれている品種です。
家の環境に最も合っているユーカリだといえます。
5/1と比べてみると恐ろしい程に成長しています。
5/1のときは6cmくらいだったのが、今は20cm近いです!
日当たりも悪く、湿気の強い我が家が大好きなスワンプ系ですね。
結構病害に弱いと聞きますが、家では今のところ病害知らずです。
●Eucalyptus camphora
こちらも家の環境が合っていると思われるユーカリです。
沼の中にそのまま生えたりする根っからのスワンプ系なので、
本当に日当たりが悪く、湿気の多い環境でも元気に育ってくれます。
5/1の頃は土が再利用だったのが悪かったらしく、
全身うどんこまみれになってしまい、一度は廃棄も検討しました。
思い切って土を殺菌剤で全面的に消毒して深く切り戻したところ、
新しく生えてきた芽にうどんこの症状は見られません。
5/20頃に切り戻して、そこからもうこんなに新芽が育っています。
恐ろしく成長の早いユーカリですね。
●Eucalyptus pulverulenta 'Baby Blue'
主要な品種ですが意外に成長速度は早いとはいえません。
真っ直ぐに伸びていくので頭をカットして脇芽を増やす算段です。
この苗は大きさ的にも品種的にも少し安心できます。
●Eucalyptus cordata
globulusと並び称されるユーカリですが、
成長速度と強健さはglobulusには遠く及びません。
比較的のんびりと成長していきます。
このくらいの小さな苗のうちから香りは非常に強く、
少し指が触れただけでもかなり強く香ります。
大きさの割には茎が細いので竹串で支柱をしています。
●Eucalyptus dalrympleana
特に大きな特徴があるわけでもないユーカリですが、
家では比較的成長の早い方で、着実に成長していきます。
うどんこ病にかかりかけているのが心配です。
家で育てているユーカリの中ではかなり水の好きな品種です。
●Eucalyptus dives
ここまで来るにはかなり時間がかかりました。
特に発芽してから本葉が出て育つまでにかなり時間がかかります。
ある程度育ちきるとそこからは普通に育っていきます。
暖かくなった途端に大きな葉が出てきました。
比較的水が好きで安心して育てられる品種です。
大きくなってからその香りがとても楽しみです。
●Eucalyptus melanophloia
5/1に比べると格段に育って葉も大きくなりました。
鉢上げした直後には全く成長をストップしてしまい、
大丈夫かなとかなり心配していましたが一安心です。
ネット等にあまり育ってからの写真がないので、
どんなユーカリが育っていくのか楽しみな品種です。
●Eucalyptus melliodora
これも成長が遅く、うどんこ病などの病害にも悩まされ、
かなり厄介な品種だなあと思っていたのですが、
暖かくなってきた途端に葉が大きくなり元気になりました。
中でも非常に日光が大切なようで、
少しでも暗い場所に置いているとすぐにヒョロヒョロになります。
大きさの割にはかなり茎が細いので扱いに注意が必要です。
●Eucalyptus morrisbyi
ひょんなことから育てることになったユーカリです。
お世話になっているOsakano_Jieさんが種を取り寄せなかったら、
きっと育てることにはならなかったと思います。
gunniiと非常に良く似たスタンスで成長していきます。
少し病害に弱くデリケートなgunniiといった感じです。
うどんこ病にはかなり悩まされている品種ですが、
自然に脇芽が育ってきてくれているので少し安心しています。
●Eucalyptus neglecta
本当にこのユーカリについては
「成長が遅く中々大きくならない」の一言につきます。
少し味気ない大ぶりの濃い緑色の葉が特徴のユーカリですが、
この幼苗にはその面影は全くありません。
これから先どのように育ってくのでしょうか。
そもそもちゃんと育つのでしょうか。。。
うどんこ病の代表的な被害者の一つです。
●Eucalyptus nitens
とにかくうどんこ病とアブラムシに苦しめられます。
成長が早くワイルドなのでものともせずに育っていきます。
文献によると成長の早いのが特徴とのこと。
実際は決して遅くはないのですがそんなに早いとも思いません。
早く大きく立派になって、
病害を寄せ付けなくなってほしいですね。。。
●Eucalyptus parvula
種を播いて発芽して育っていくまでは簡単です。
でもそこからは太陽が非常に大切で
暗くて湿気た環境にいると、特に病害と徒長に悩まされます。
それでも何とか元気に伸びていってくれたので、
頭を落としたらすぐに脇芽が生じてきました。
石灰と薬まみれなので、新しい葉をたくさん出して
早くその美しい姿を見せてほしいと思っています。
●Eucalyptus rudis
Flooded Gumという割にはそんなに水が好きな感じはしません。
一応西AZ軍団の一員ですが、性質は東AZに近いイメージです。
我が家では比較的強健で病害しらずで育っています。
急に暖かくなった日を境に葉がいきなり大きくなりました。
日陰でも順調に育つ方なので家には合っているユーカリといえます。
●Eucalyptus pruinosa
私には珍しい北オーストラリアのユーカリです。
北AZのユーカリは寒さに弱いものが多いので敬遠してきましたが、
この品種のみ写真を見て、
余りの葉の美しさに種を取り寄せてしまいました。
今のところパッと見はrudisとほとんど区別がつきません。
これも急に暖かくなった日を境に葉がいきなり大きくなりました。
水は余り必要とせず、乾燥を好むユーカリといえます。
●Eucalyptus radiata
先に育てていらっしゃるOsakano_Jieさんのお話では
真夏の強い日差は葉焼けするためNGとのことなので、
場所の関係もあり、
家のベランダではかなり日陰ゾーンに置いています。
それでも問題なく、今のところ葉色良く元気で病害知らずです。
日本と同じように湿潤な環境のユーカリですから、
日本の草木を育てているような感じで育てられます。
ところが発芽からここまで育つのにはかなり緩慢で疲れました><;
●Eucalyptus rubida
非常に平均的なユーカリのため、余り印象が強くありません。
毎日余り目をかけずにほったらかしですが、
地道に成長していきます。
今のところかなり緑色の濃い細葉ですが、
いつの日か美しい白銀の丸葉になってくれることを願っています。
水は比較的必要とする方で日本の草木に近いイメージです。
●Eucalyptus tereticornis
温度が上がった途端に全体的なボリュームが急にアップしました。
家では比較的日陰ゾーンに置いていますが、元気よく病害知らずです。
親愛なるこあら師匠のお話ではかなり水を好む品種とのことです。
確かに日陰でもガンガン水を上げていますが、
かなり順調に育っているような気がします。
少し安心して育てられるユーカリです。
●Eucalyptus urnigera
左が白の強いタイプ、右が通常のタイプです。
成長が早く、gunniiに良く似た品種とのことですが、
家では成長が極めて遅く、うどんこ病の代表的な被害者の一つです。
ちゃんと育ってくれるのか非常に心配なユーカリです。
毎日見ているとほとんど変化がないような気がしますが、
5/1と比較してみるとそれなりに成長しているんですね。
●Eucalyptus viridis
ポットで育苗しているときには
「成長の遅い品種だな~」と思っていましたが、
鉢上げしてからは悪くないペースで育っています。
家ではgilliiなどと並んで水をほとんど必要としない品種です。
少しうどんこ病にかかったりもしますがそれなりに元気です。
場所が確保できずに日陰ゾーンに置いてあるのが残念です。
6月はこれで全部です!
次は7月!梅雨を乗り越えてどのように成長できるでしょうか。
また、皆無事に生き残ってくれているでしょうか。
冬までに越冬できるサイズにさえ育ってくれれば安心です。- # by eucalyptus_k | 2010-06-19 02:41 | ユーカリ(栽培実績)
2010/5/1 大量の鉢上げ完了!
先日から大量の鉢上げを行っています。
今のところ葉を落とすものが出たり、
先日の強風で新芽が飛んでしまったり等ありましたが、
一種たりとも枯らすことなく、鉢上げを完了しました。
これは自分としては極上の成果です。
思えば、先年は植え替えの失敗で
多くのユーカリを枯らせてしまいました。
ユーカリ紹介で載せているいくつかのユーカリも
今はもうここには存在しなかったりします。。。
枯らせた時はマジで半泣きでした。
そんな悔しさをバネに何とかここまできました。
今、鉢に植わっているユーカリは31種。
そしてこれから鉢上げを待つものが45種。
それをベランダに全て配置する。
遂に驚異的なマニアの領域に来てしまいましたね。
でもやるからにはしっかり育てますよ。
それでは、先日鉢上げを完了したユーカリ達をご紹介します。
極力植え替えによる根の痛みを避けるために
小さな苗のうちから5~6号鉢に鉢上げしています。
植え替え日は1~2週間前くらいで撮影日時は4日前です。
●Eucalyptus albida
西オーストラリア軍団なので心配していましたが、
植え替えによる痛みもなく安心しました。
植え替えてからはまだあまり成長していません。
こんな小さな苗ですが根は6cm以上ありました。
用土は肥料分なしの砂漠Mixです。
●Eucalyptus pulverulenta 'Baby Blue'
冬季に播いたのですが、成長はかなり早く、
植え替え時には結構大きくなっていました。
根も10cm以上あり、安心して植え替えを行えました。
植え替え時にもかなり良い香りを漂わせていました。
用土は標準のユーカリ用土です。
●Eucalyptus camphora
去年の秋に播いた苗なのでかなり大きくなっています。
成長力は旺盛なのですが、ウドンコ病にかかりやすいです。
薬はすぐに薬害を引き起こすため、困っています。
用土は保水性を高く、堆肥分を若干多めにしています。
●Corymbia citriodora
これは同居人の両親に頼まれたものです。
ボリュームが欲しいので敢えて2株植え込んでいます。
私が育てていくものではないので
用土は一般的な樹木培養土に近くしています。
●Eucalyptus cordata
ユーカリ紹介で載せた株は植え替えで枯らせてしまい、
新たに種を播いて、この苗を育てています。
葉に模様があり、日が当たると白く見えるのが特徴的です。
水が大好きなので用土は保水性を若干上げています。
●Eucalyptus decipiens ssp. decipiens
こあら師匠の農場より購入した元気な苗です。
昨年の秋頃に購入したもので、
冬は完全に成長をストップしていました。
最近暖かくなりだしてから急に成長を始めています。
用土は肥料分なしの砂漠Mixです。
●Eucalyptus extrica
tetragonaのGreenで成長は激遅いです。
でも根はかなり育っており6cm以上ありました。
このままのペースでは先が思いやられます。
用土は少し保水性を上げた砂漠Mixで、
pHを若干アルカリに寄せています。
●Eucalyptus gillii
一度は立ち枯れ病で全滅させてしまい。
再トライした当初は小さな苗のままで心配していましたが、
野外に出してからはぐんぐん成長していきました。
植え替えてからはまだあまり成長していません。
用土は標準のユーカリ用土に軽石を加えています。
●Eucalyptus glaucescens
去年の夏に初めて播いたユーカリ種播第一号です。
成長は比較的緩慢ですが、元気に育っています。
オーストラリア産とニュージーランド産では
少し外観が異なるようで、こちらはオーストラリア産です。
用土は標準のユーカリ用土です。
●Eucalyptus goniocalyx
こあら師匠の農場より購入した元気な苗です。
昨年の秋頃に購入したもので、
冬もささやかながら成長を続けていました。
最近暖かくなりだしてから激しく成長しています。
用土は標準のユーカリ用土です。
●Eucalyptus kruseana
こあら師匠の農場より頂戴した苗です。
冬の寒さで痛み、全体が紫色で
まるで枯れているかのようでしたが、
暖かくなってからぐんぐん成長を続けています。
最初はヨレヨレの葉ばかりが出てきていましたが、
最近はしっかりとした葉が出始めてきました。
用土は肥料分なしの砂漠Mixです。
●Eucalyptus macrocarpa ssp. macrocarpa
冬季室内では立ち枯れ病で育成不可能かと思われましたが、
トップジンMの導入と野外育成に切り替えてからは
立ち枯れは一切なく、順調に育っていて恐ろしいくらいです。
このまま引き続き順調に育ってくれることを願っています。
用土は砂漠Mixに少しピートモスを加えています。
●Eucalyptus macrocarpa ssp. elachantha
冬季室内では立ち枯れ病で育成不可能かと思われましたが、
トップジンMの導入と野外育成に切り替えてからは
立ち枯れは一切なくなりました。
この苗は植え替え時にミスって根の2/3を切ってしまいました。
翌日にはお辞儀をして、もうダメかと諦めていましたが、
持ち直してくれて、何とか大丈夫そうです。
ssp. macrocarpaに比べると成長がより遅いです。
用土は肥料分なしの砂漠Mixです。
●Eucalyptus melanophloia
マニアックなユーカリですが、比較的順調に育ってくれました。
元々はかなり綺麗で明るい緑色の葉をしているのですが、
寒いうちから野外に出したところ、色あせてしまいました。
植え替えてからはまだあまり成長していません。
用土は標準のユーカリ用土です。
●Eucalyptus parvula
強健で成長もそこそこ早いので、安心して植え替えられました。
植え替えてからも問題なく成長を続けています。
根も10cm近くまで成長してくれていました。
用土は標準のユーカリ用土です。
●Eucalyptus pleurocarpa
tetragonaのSilverで成長はExtricaよりましですが遅いです。
これも同様にこのままのペースでは先が思いやられます。
用土は少し保水性を上げた砂漠Mixで、
pHを若干アルカリに寄せています。
●Eucalyptus pruinosa
去年の秋から播いたもので
たくさんの苗の中から淘汰されて一本だけ生き残った苗です。
これは珍しく予備苗を一切用意していません。
とにかく地道に地道に成長を続けています。
用土は標準のユーカリ用土に軽石を加えています。
●Eucalyptus rhodantha
macrocarpaの類似種でとにかく成長が激遅いです。
まず発芽に恐ろしく時間がかかり、
そこから本葉が出るまでに1カ月は普通にかかります。
おそらくかなりの高温が必要なのだと思います。
時間をかけて、何とか順調に育った期待の一苗です。
植え替えてから少し葉の痛みが出ていますが、
見ている限りでは大丈夫そうです。
植え替えてからはまだあまり成長していません。
用土は肥料分なしの砂漠Mix強乾燥Verです。
●Eucalyptus robusta
強健でトップクラスに育てやすいユーカリです。
冬季の間の成長は緩慢でしたが、
暖かくなってからは非常に激しく成長しています。
ウドンコ病にかかりやすいのが難点です。
とにかく新芽の明るい緑色が美しいです。
里親募集で人気がないのが不思議なくらいです。
水が大好きなので用土は保水性を若干あげています。
●Eucalyptus rubida
植え替えてから何の痛みもなく、
置き場所も悪いのに、一番順調に成長しています。
綺麗な丸葉ユーカリになるとのことですが、
この葉が本当に丸葉になるのか半信半疑です。
用土は標準のユーカリ用土です。
●Eucalyptus rudis
植え替えてから何の痛みもありませんが、
成長もなく、ほとんど変化が見られません。
そのくせに短時間で太陽の方向へすぐに向きを変えます。
一日に何度もくるくる鉢を回さなければいけません。
用土は少し保水性を上げた砂漠Mixです。
●Eucalyptus urnigera
植え替えてから比較的日が浅いので、
今のところ大きな変化はありません。
上の写真が通常のurnigeraで、
下の写真がより白色の強いurnigeraです。
この2種類を同じ鉢に植えてみました。
今の段階では幹の色以外余り違いは感じられません。
用土は標準のユーカリ用土です。
今回はとにかく写真ばかりのネタになりました。
今後も鉢上げしたものを適宜アップしていきます。
自分の育成記録にもなりますので、
何卒お付き合いの程お願いします!- # by eucalyptus_k | 2010-05-01 03:24 | ユーカリ(栽培実績)
日本のユーカリ実情(2)~名称別分析~
次に、実際に出回っている名称別に
書いていきたいと思います。
【銀丸葉】
一応、cinereaの和名となっていますが、
基本的には銀葉で丸ければOKなのが結論です。
知らない人から見れば、日本で出回っているユーカリは
ほとんどが銀丸葉ではないでしょうか。
実際にこの名称が使われているものでは、
cinerea、gunnii、polyanthemosを見かけました。
【シルバーダラー】
これもシルバーでダラー(硬貨)なので、
銀葉、丸葉であればOKなのが結論ですね。
この名で売られているものとしては、
原種のシネレアより少し小柄で銀白色の控え目な、
cinerea var. pendulaを多く見かけました。
どういうわけか今年は流通がほとんどないようです。
一度、生産元に学名を問い合わせたことがあります。
その答えはEucalyptus silver dollerでした。
もちろんそんな学名のユーカリはありません。
海外でsilver doller名での種の大量安価販売がありましたので
これを今取り寄せています。
結果は来年育ったらご報告します。
【シルバーダラーガム/ポポラス】
これは、そのままpolyanthemos(ポポラス)の英名です。
ところが日本では扇型の葉のユーカリ=ポポラスみたいです。
よってorbifoliaやdecipiensが混ざっていることもあります。
実際polyanthemosとして販売されているものは、
orbifolia等であることがほとんどでした。
【銀世界ユーカリ】
もともとは確か会津の方の地場産業で
切枝用のユーカリ栽培に力をいれており、
その出荷名が銀世界というところが発祥のはずです。
そちらで育てているユーカリは独自に開発した品種とありましたが、
確かめてみたところpulverulenta 'Baby Blue'です。
これはpulverulentaの改良品種で、
小型で耐寒性があり、湿気にも強く、香水のような香りがします。
また、樹高が私の背より低くても花が咲くという
花屋で販売するために生まれたようなユーカリです。
また、銀世界というのは切枝での販売名が多いようで、
この名で売られている切枝は、
私が見たもの全てpulverulentaでした。
pulverulentaは新芽が非常に綺麗な白銀色なのですが、
しばらくすると葉が風に揺られてこすれて普通の緑になります。
ところが切ってしばらく置いておくと、葉が真っ白になってきます。
その姿が白くて綺麗なので銀世界と名付けたようです。
これもたまにcinereaの切枝が混ざっていますが、
cinereaは干からびると色あせるので
pulverulentaの方が切枝としては価値があるようです。
【アップルボックス】
これは珍しく、英名通りにbridgesiana。
間違いがあったことは今のところ見たことはありません。
他とは少し変わった葉型&生え方なのが原因でしょうか。
【レモンユーカリ】
他にはない外観と香りなので
citriodoraで間違いはありませんでした。
【グロブルス】
ほとんど間違いはないのですが、
gunniiと混ざっていることが結構あります。
本当は非常にユーカリらしいユーカリなのですが、
あまり普通の人に好まれる外観ではないからでしょうか。
以外に見かけることは少ないです。
【マウンテンスワンプガム】
英名の通りcamphoraです。
比較的良く見かけることがありました。
【マリーレッドガム】
英名の通りcamaldulensisです。
大きな木でたまに見かけることがありました。
【レッドアイアンバーク】
英名の通りsideroxylonです。
これも大きな木で非常に稀に見かけることがありました。
【ペパーミントユーカリ】
これはradiataのことです。
これも大きな木で非常に稀に見かけることがありました。
【リトルボーイブルー】
これはpulverulenta 'Baby Blue'が正体です。
これは実際に販売されているところが日本で2か所。
両方から取り寄せたことがありますので間違いないかと思います。
リトルボーイブルー=kruseanaという文献もありますが、
kruseanaが日本で出回ることはほぼありません。
【ハートリーフユーカリ】
私が見たものではorbifoliaが最も多く、
cordata、camphora、polyanthemos、
albens、niphophilaなどがありました。
いつも品種の判別が困難で泣きそうになる名付け方です。
【グニー】
まあほとんどはこれです!(笑)
圧倒的なシェアを誇っていると思います。
でも、本当に日本で&鉢植えで育てるのには最適のユーカリで
日本人女性好みの外観なんだなあと思います。
たまーにglobulusが混ざっていることがあり、
一度、parvulaやcrenulataが混ざっているところも見ました。
品種の判別については現在判別中ですが、
よく見かけるgunniiの外観は下記の通りです。
<白銀色で幹が赤く丸葉>
これが一番綺麗かなあと思っています。
葉が少し肉厚で白銀色が強いのが特徴です。
これが多分、ノーマルのssp. gunniiかと思っています。
たまにコマルバユーカリの名称で売られています。
<緑が濃くて葉が若干楕円葉(葉が少し大きめ)>
これは葉の付き方を見ると
ssp. archeriの特徴ににていますが、
詳細は定かではありません。
少し強めの香りがあります。
<通常の緑色で楕円葉、最もgunnii的なgunnii>
葉はしっかりとした楕円形で適度な緑色です。
また写真のように可愛らしく生えています。
これがssp. divaricataのように推測しています。
<白銀色が強めの楕円葉>
これは私も紹介させていただいている
silverdropという販売名のものです。
ssp. gunniiの園芸品種という説が有力です。
あくまでも私の情報収集の結果ですが
ご参考までによろしくお願いいたします。
ほんと私ってオタクだなあと思います(笑)。- # by eucalyptus_k | 2009-12-23 20:26 | ユーカリ(品種知識)