2010/6/19 ユーカリ育成の近況
育てているユーカリたちの近況をアップします。
これは自身の記録としても使用しているので、
お時間のある方のみご覧になってくださいね。
何しろ数が多いですから^^;
写真は全て撮影を完了しているのですが、
アップの手間が馬鹿になりませんので、
毎日少しずつアップしていきます。
<バックナンバー>
・2010/5/1の状況
・2010/5/7の状況
・2010/6/5の状況
※葉が白くなっているのは苦土石灰を振りかけたものです。
●Eucalyptus 'Moon Lagoon'
苗の数はたくさん確保していますが、
もうそれはホント恐ろしい程に成長が遅いです。
(tetragonaと並んでワーストワンです!)
でも特に枯れてしまったりはないのです。
上の写真はその中でも一番育っている苗です。
5/7の記事でアップした株は本葉が一枚増えただけです。
何か成長のキーがあるはずですが家にはないのでしょうね。
●Eucalyptus decipiens ssp. decipiens
早速こあら師匠から伝授頂いた結束テクで仕立ててみました。
冬の間は全く成長することがありませんでしたが、
暖かくなってきてから急に成長を始めました。
出てくる葉が全てヨレヨレで葉の周囲がカールしています。
これは西AZの品種に多い症状なのですが大丈夫なのでしょうか。。。
西AZ軍団の中ではそれでもかなり成長の早い方です。
●Eucalyptus kruseana
毎日見ていると全然成長した気がしませんが、
5月の記事のものと比較してみると成長してますねー!
ホント白水色の葉が美しくて見ていると感激します。
こいつも葉がヨレヨレで、葉の周囲がカールしたり、
あまり定まった形の葉がなくバラバラです。
また下の方の太陽の当たりにくい葉は簡単に枯れていきます。
それが非常に軟くて、少し不健康に思えてきて心配なのです。
また、中々葉の大きさが大きくなってくれません。
水遣りは1週間に1回も与えないほどです。
●Eucalyptus gillii
6/5と比較してもかなり成長していますね。
1週間に1回も水を与えていませんが、それでも全然大丈夫!
寧ろその方が間延びしなくていいようです。
家ではトップクラスに水のいらない品種のようです。
まあ15cm程度の苗を6号鉢に植えていますから
正直水の管理は難しいです><;
とにかく樹高と葉数は増やしていってくれますが、
なかなか葉が大きく厚くならないのが心配の種です。
●Eucalyptus albida
これも全然成長しないわ!と思っていたのですが、
5/1に比べると格段に成長してくれていますね。
これも1週間に1回も水を与えていませんが全然平気なようです。
地道に地道に頑張って育てていくしかありません。
今日下葉が一枚散りましたが、
それでも肝を冷やす程にデリケートに育てています。
●Eucalyptus macrocarpa ssp. macrocarpa
何だかんだいってここまで来ました。
そろそろ菌による立ち枯れ病は大丈夫かな。。。?
樹高と葉数は増やしますが、葉が中々大きくなりません。
成長はしていってくれますが、やはり遅い方で、
冬までに間に合うのかな?と心配しているところです。
土と鉢が乾きやすいので3~5日に1回程度の水遣りです。
幹が硬く木質化してきたら植え分けようと思っています。
●Eucalyptus macrocarpa ssp. elachantha
いつまで経っても葉が異様に細いままです。
他にもssp. elachanthaの苗はありますが、
こんなにも葉が細いのはこの苗だけです。
個体差なんでしょうか?でも脇芽が出だしています。
葉が大きくならないのは全てについていえるので
これからに期待していきたいと思います。
管理はssp. macrocarpaと全く同じです。
こちらの方が少しだけ病害に弱いように思います。
●Eucalyptus rhodantha
macrocarpaに比べると少し安心して見ていられます。
背丈はかないませんが、幹は少し丈夫に育っています。
これも5/1と比べると格段に成長してくれています。
後は葉さえ大きくなってくれたら少し安心できます。
鉢と土が超乾燥しやすくて、5日もあれば全乾きします。
ちょうど全乾きのタイミングに合わせて水遣りをします。
根は鉢底まで伸びていないはずなので、相当乾燥に強いようです。
その環境のお陰で間延びせずに育ってくれています。
●Eucalyptus erythrocorys
これはtetragonaと良く似て、大きな双葉に毛の生えた本葉です。
ところがこちらはうって変って、成長は決して遅くはありません。
ただ寒さにしこたま弱いようなので、
冬までにどこまで育ってくれるかが大きなポイントです。
本葉一枚の段階で6号鉢に定植するという荒技です。
植え替えの際に根っこをブチッとやりましたが、
あまり痛むことなくそろそろ次の葉を出し始めています。
●Eucalyptus uncinata
一時は立ち枯れで全滅の憂き目にあいました。
これもどうやら急な寒さにはしこたま弱いようですね。
ある程度の大きさが確保できないと越冬が難しそうです。
ところが西AZ軍団の割に成長具合は悪くはありません。
元々がゴマ粒のように小さな双葉ですので、
6号鉢に植えるのはかなりの荒技に思われますが、
一応本葉の4枚目が出だしているところです。
●Eucalyptus caesia ssp. magna
これは荒技中の荒技でいきなり6号鉢へ定植です。
今のところ余り育ってくれませんが、
西AZ軍団の中ではかなり簡単で丈夫な方になります。
また、乾燥を好む西AZ軍団の中では結構水を吸うように思います。
寒さには比較的強く、10cm程度の苗が-3℃の環境で
越冬した実績がありますので比較的安心です。
今のところはcrucisあたりの双葉と大差ありません。
●Eucalyptus robusta
ユーカリの初級編に最適といわれている品種です。
家の環境に最も合っているユーカリだといえます。
5/1と比べてみると恐ろしい程に成長しています。
5/1のときは6cmくらいだったのが、今は20cm近いです!
日当たりも悪く、湿気の強い我が家が大好きなスワンプ系ですね。
結構病害に弱いと聞きますが、家では今のところ病害知らずです。
●Eucalyptus camphora
こちらも家の環境が合っていると思われるユーカリです。
沼の中にそのまま生えたりする根っからのスワンプ系なので、
本当に日当たりが悪く、湿気の多い環境でも元気に育ってくれます。
5/1の頃は土が再利用だったのが悪かったらしく、
全身うどんこまみれになってしまい、一度は廃棄も検討しました。
思い切って土を殺菌剤で全面的に消毒して深く切り戻したところ、
新しく生えてきた芽にうどんこの症状は見られません。
5/20頃に切り戻して、そこからもうこんなに新芽が育っています。
恐ろしく成長の早いユーカリですね。
●Eucalyptus pulverulenta 'Baby Blue'
主要な品種ですが意外に成長速度は早いとはいえません。
真っ直ぐに伸びていくので頭をカットして脇芽を増やす算段です。
この苗は大きさ的にも品種的にも少し安心できます。
●Eucalyptus cordata
globulusと並び称されるユーカリですが、
成長速度と強健さはglobulusには遠く及びません。
比較的のんびりと成長していきます。
このくらいの小さな苗のうちから香りは非常に強く、
少し指が触れただけでもかなり強く香ります。
大きさの割には茎が細いので竹串で支柱をしています。
●Eucalyptus dalrympleana
特に大きな特徴があるわけでもないユーカリですが、
家では比較的成長の早い方で、着実に成長していきます。
うどんこ病にかかりかけているのが心配です。
家で育てているユーカリの中ではかなり水の好きな品種です。
●Eucalyptus dives
ここまで来るにはかなり時間がかかりました。
特に発芽してから本葉が出て育つまでにかなり時間がかかります。
ある程度育ちきるとそこからは普通に育っていきます。
暖かくなった途端に大きな葉が出てきました。
比較的水が好きで安心して育てられる品種です。
大きくなってからその香りがとても楽しみです。
●Eucalyptus melanophloia
5/1に比べると格段に育って葉も大きくなりました。
鉢上げした直後には全く成長をストップしてしまい、
大丈夫かなとかなり心配していましたが一安心です。
ネット等にあまり育ってからの写真がないので、
どんなユーカリが育っていくのか楽しみな品種です。
●Eucalyptus melliodora
これも成長が遅く、うどんこ病などの病害にも悩まされ、
かなり厄介な品種だなあと思っていたのですが、
暖かくなってきた途端に葉が大きくなり元気になりました。
中でも非常に日光が大切なようで、
少しでも暗い場所に置いているとすぐにヒョロヒョロになります。
大きさの割にはかなり茎が細いので扱いに注意が必要です。
●Eucalyptus morrisbyi
ひょんなことから育てることになったユーカリです。
お世話になっているOsakano_Jieさんが種を取り寄せなかったら、
きっと育てることにはならなかったと思います。
gunniiと非常に良く似たスタンスで成長していきます。
少し病害に弱くデリケートなgunniiといった感じです。
うどんこ病にはかなり悩まされている品種ですが、
自然に脇芽が育ってきてくれているので少し安心しています。
●Eucalyptus neglecta
本当にこのユーカリについては
「成長が遅く中々大きくならない」の一言につきます。
少し味気ない大ぶりの濃い緑色の葉が特徴のユーカリですが、
この幼苗にはその面影は全くありません。
これから先どのように育ってくのでしょうか。
そもそもちゃんと育つのでしょうか。。。
うどんこ病の代表的な被害者の一つです。
●Eucalyptus nitens
とにかくうどんこ病とアブラムシに苦しめられます。
成長が早くワイルドなのでものともせずに育っていきます。
文献によると成長の早いのが特徴とのこと。
実際は決して遅くはないのですがそんなに早いとも思いません。
早く大きく立派になって、
病害を寄せ付けなくなってほしいですね。。。
●Eucalyptus parvula
種を播いて発芽して育っていくまでは簡単です。
でもそこからは太陽が非常に大切で
暗くて湿気た環境にいると、特に病害と徒長に悩まされます。
それでも何とか元気に伸びていってくれたので、
頭を落としたらすぐに脇芽が生じてきました。
石灰と薬まみれなので、新しい葉をたくさん出して
早くその美しい姿を見せてほしいと思っています。
●Eucalyptus rudis
Flooded Gumという割にはそんなに水が好きな感じはしません。
一応西AZ軍団の一員ですが、性質は東AZに近いイメージです。
我が家では比較的強健で病害しらずで育っています。
急に暖かくなった日を境に葉がいきなり大きくなりました。
日陰でも順調に育つ方なので家には合っているユーカリといえます。
●Eucalyptus pruinosa
私には珍しい北オーストラリアのユーカリです。
北AZのユーカリは寒さに弱いものが多いので敬遠してきましたが、
この品種のみ写真を見て、
余りの葉の美しさに種を取り寄せてしまいました。
今のところパッと見はrudisとほとんど区別がつきません。
これも急に暖かくなった日を境に葉がいきなり大きくなりました。
水は余り必要とせず、乾燥を好むユーカリといえます。
●Eucalyptus radiata
先に育てていらっしゃるOsakano_Jieさんのお話では
真夏の強い日差は葉焼けするためNGとのことなので、
場所の関係もあり、
家のベランダではかなり日陰ゾーンに置いています。
それでも問題なく、今のところ葉色良く元気で病害知らずです。
日本と同じように湿潤な環境のユーカリですから、
日本の草木を育てているような感じで育てられます。
ところが発芽からここまで育つのにはかなり緩慢で疲れました><;
●Eucalyptus rubida
非常に平均的なユーカリのため、余り印象が強くありません。
毎日余り目をかけずにほったらかしですが、
地道に成長していきます。
今のところかなり緑色の濃い細葉ですが、
いつの日か美しい白銀の丸葉になってくれることを願っています。
水は比較的必要とする方で日本の草木に近いイメージです。
●Eucalyptus tereticornis
温度が上がった途端に全体的なボリュームが急にアップしました。
家では比較的日陰ゾーンに置いていますが、元気よく病害知らずです。
親愛なるこあら師匠のお話ではかなり水を好む品種とのことです。
確かに日陰でもガンガン水を上げていますが、
かなり順調に育っているような気がします。
少し安心して育てられるユーカリです。
●Eucalyptus urnigera
左が白の強いタイプ、右が通常のタイプです。
成長が早く、gunniiに良く似た品種とのことですが、
家では成長が極めて遅く、うどんこ病の代表的な被害者の一つです。
ちゃんと育ってくれるのか非常に心配なユーカリです。
毎日見ているとほとんど変化がないような気がしますが、
5/1と比較してみるとそれなりに成長しているんですね。
●Eucalyptus viridis
ポットで育苗しているときには
「成長の遅い品種だな~」と思っていましたが、
鉢上げしてからは悪くないペースで育っています。
家ではgilliiなどと並んで水をほとんど必要としない品種です。
少しうどんこ病にかかったりもしますがそれなりに元気です。
場所が確保できずに日陰ゾーンに置いてあるのが残念です。
6月はこれで全部です!
次は7月!梅雨を乗り越えてどのように成長できるでしょうか。
また、皆無事に生き残ってくれているでしょうか。
冬までに越冬できるサイズにさえ育ってくれれば安心です。- # by eucalyptus_k | 2010-06-19 02:41 | ユーカリ(栽培実績)
2010/5/7 鉢上げとEucalyptus aromaphloiaの不思議
一週間ほど前のお話になりますが、
Moon Lagoonを鉢上げしました。
●Eucalyptus 'Moon Lagoon'
西オーストラリア軍団の中では
立ち枯れすることなく丈夫に育ってくれています。
また、アルカリ用土や若干の多肥を好むようです。
まだまだ小さいですが、非常に期待の逸品です。
家から少し離れた住宅地で1mくらいの
Moon Lagoonを見かけました。
はっきりいってメチャメチャ美しいです!!
初めて見たときに度肝を抜かれました。
今度頼み込んで撮影させてもらおうかと思っています。
そして次にmacrocarpaと
macrocarpa ssp. elachanthaの定植を行いました。
これは少し大きめのポットに植え付けています。
それぞれメインの株は既に鉢上げ済みですが、
こちらはそれらが枯れたときの予備分として大切に育てます。
●Eucalyptus macrocarpa ssp. macrocarpa
今まで植え替えを行ったmacrocarpaは
かなりの高確率で枯れてしまっていましたが、
このくらいの大きさまで育っていると、
逆に痛むことなく成長してくれるのでビックリしました。
冬季に壊滅的だったmacrocarpaですが、
春になってからは好調すぎて恐ろしいくらいです。
とにかく高温が大切なようで、温度の高い日に大きく成長します。
また、乾燥を好むはず?ですがかなり水切れには弱いです。
●Eucalyptus macrocarpa ssp. elachantha
こちらは普通のmacrocarpaより少しだけデリケートです。
でも、負けずに大きな葉を増やしていってくれます。
macrocarpaと比べて今のところ外観に余り大きな差は感じません。
どのように育ってくれるのか楽しみです。
そして、次にオーストラリアのN社から購入した
Eucalyptus aromaphloiaのパケット種を播きました。
中々発芽せず、カビてきてしまったので、
ちょっと余り良くない種かなと思いました。
N社は普段は良い種を扱っているのですが、
どうもパケットの種は質が悪いことが多いようです。
過去にもそういったことが何度かあり交換してもらっています。
後日、メールで交換願いを出そうと思って放置しておいたら、
5/4~5/5の暑い二日間でいきなり3cm程度の芽が出ていました。
5/4の朝に見た時には本当に何も発芽していなかったんです。
でも5/5の晩遅くに帰宅したら下の写真の芽が出ていました。
ユーカリの双葉の形は3種類あるのですが、
これはどの形にも当てはまりませんので、
ユーカリの双葉ではないのではないかと思っています。
ですがaromaphloiaの詳細はわからないので、
是非、親愛なるこあら師匠のご意見を頂きたいものです。
雑草の芽にしてはしっかりしていて、
かなり白いユーカリのような色・形状なので、
オーストラリアの何か他の植物なのかもしれません。
でも、こんな大きな芽が出るようなものであれば
かなり大きな種になるのだと思います。
私はこのポットに種播をしたときのことを覚えていますが、
1.5mm弱のaromaphloiaの種以外は見当たりませんでした。
果たしてこれはaromaphloiaなのか!?
とりあえず育ててみるとしましょうか。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
育ててみた結果ですが、
出てきた本葉により、ヒルガオ系かサトイモ系の植物のようです。
赤玉土に種子が混ざっていたようですね。
最近良く、赤玉土に混ざった雑草?が生えてきます。
なぜ飛んできたのではないかというと、
まず、家は12階なので飛んできにくいということと、
生えてくるのが全て土のかなり深いところからだからです。- # by eucalyptus_k | 2010-05-07 02:20 | ユーカリ(栽培実績)
2010/5/1 大量の鉢上げ完了!
先日から大量の鉢上げを行っています。
今のところ葉を落とすものが出たり、
先日の強風で新芽が飛んでしまったり等ありましたが、
一種たりとも枯らすことなく、鉢上げを完了しました。
これは自分としては極上の成果です。
思えば、先年は植え替えの失敗で
多くのユーカリを枯らせてしまいました。
ユーカリ紹介で載せているいくつかのユーカリも
今はもうここには存在しなかったりします。。。
枯らせた時はマジで半泣きでした。
そんな悔しさをバネに何とかここまできました。
今、鉢に植わっているユーカリは31種。
そしてこれから鉢上げを待つものが45種。
それをベランダに全て配置する。
遂に驚異的なマニアの領域に来てしまいましたね。
でもやるからにはしっかり育てますよ。
それでは、先日鉢上げを完了したユーカリ達をご紹介します。
極力植え替えによる根の痛みを避けるために
小さな苗のうちから5~6号鉢に鉢上げしています。
植え替え日は1~2週間前くらいで撮影日時は4日前です。
●Eucalyptus albida
西オーストラリア軍団なので心配していましたが、
植え替えによる痛みもなく安心しました。
植え替えてからはまだあまり成長していません。
こんな小さな苗ですが根は6cm以上ありました。
用土は肥料分なしの砂漠Mixです。
●Eucalyptus pulverulenta 'Baby Blue'
冬季に播いたのですが、成長はかなり早く、
植え替え時には結構大きくなっていました。
根も10cm以上あり、安心して植え替えを行えました。
植え替え時にもかなり良い香りを漂わせていました。
用土は標準のユーカリ用土です。
●Eucalyptus camphora
去年の秋に播いた苗なのでかなり大きくなっています。
成長力は旺盛なのですが、ウドンコ病にかかりやすいです。
薬はすぐに薬害を引き起こすため、困っています。
用土は保水性を高く、堆肥分を若干多めにしています。
●Corymbia citriodora
これは同居人の両親に頼まれたものです。
ボリュームが欲しいので敢えて2株植え込んでいます。
私が育てていくものではないので
用土は一般的な樹木培養土に近くしています。
●Eucalyptus cordata
ユーカリ紹介で載せた株は植え替えで枯らせてしまい、
新たに種を播いて、この苗を育てています。
葉に模様があり、日が当たると白く見えるのが特徴的です。
水が大好きなので用土は保水性を若干上げています。
●Eucalyptus decipiens ssp. decipiens
こあら師匠の農場より購入した元気な苗です。
昨年の秋頃に購入したもので、
冬は完全に成長をストップしていました。
最近暖かくなりだしてから急に成長を始めています。
用土は肥料分なしの砂漠Mixです。
●Eucalyptus extrica
tetragonaのGreenで成長は激遅いです。
でも根はかなり育っており6cm以上ありました。
このままのペースでは先が思いやられます。
用土は少し保水性を上げた砂漠Mixで、
pHを若干アルカリに寄せています。
●Eucalyptus gillii
一度は立ち枯れ病で全滅させてしまい。
再トライした当初は小さな苗のままで心配していましたが、
野外に出してからはぐんぐん成長していきました。
植え替えてからはまだあまり成長していません。
用土は標準のユーカリ用土に軽石を加えています。
●Eucalyptus glaucescens
去年の夏に初めて播いたユーカリ種播第一号です。
成長は比較的緩慢ですが、元気に育っています。
オーストラリア産とニュージーランド産では
少し外観が異なるようで、こちらはオーストラリア産です。
用土は標準のユーカリ用土です。
●Eucalyptus goniocalyx
こあら師匠の農場より購入した元気な苗です。
昨年の秋頃に購入したもので、
冬もささやかながら成長を続けていました。
最近暖かくなりだしてから激しく成長しています。
用土は標準のユーカリ用土です。
●Eucalyptus kruseana
こあら師匠の農場より頂戴した苗です。
冬の寒さで痛み、全体が紫色で
まるで枯れているかのようでしたが、
暖かくなってからぐんぐん成長を続けています。
最初はヨレヨレの葉ばかりが出てきていましたが、
最近はしっかりとした葉が出始めてきました。
用土は肥料分なしの砂漠Mixです。
●Eucalyptus macrocarpa ssp. macrocarpa
冬季室内では立ち枯れ病で育成不可能かと思われましたが、
トップジンMの導入と野外育成に切り替えてからは
立ち枯れは一切なく、順調に育っていて恐ろしいくらいです。
このまま引き続き順調に育ってくれることを願っています。
用土は砂漠Mixに少しピートモスを加えています。
●Eucalyptus macrocarpa ssp. elachantha
冬季室内では立ち枯れ病で育成不可能かと思われましたが、
トップジンMの導入と野外育成に切り替えてからは
立ち枯れは一切なくなりました。
この苗は植え替え時にミスって根の2/3を切ってしまいました。
翌日にはお辞儀をして、もうダメかと諦めていましたが、
持ち直してくれて、何とか大丈夫そうです。
ssp. macrocarpaに比べると成長がより遅いです。
用土は肥料分なしの砂漠Mixです。
●Eucalyptus melanophloia
マニアックなユーカリですが、比較的順調に育ってくれました。
元々はかなり綺麗で明るい緑色の葉をしているのですが、
寒いうちから野外に出したところ、色あせてしまいました。
植え替えてからはまだあまり成長していません。
用土は標準のユーカリ用土です。
●Eucalyptus parvula
強健で成長もそこそこ早いので、安心して植え替えられました。
植え替えてからも問題なく成長を続けています。
根も10cm近くまで成長してくれていました。
用土は標準のユーカリ用土です。
●Eucalyptus pleurocarpa
tetragonaのSilverで成長はExtricaよりましですが遅いです。
これも同様にこのままのペースでは先が思いやられます。
用土は少し保水性を上げた砂漠Mixで、
pHを若干アルカリに寄せています。
●Eucalyptus pruinosa
去年の秋から播いたもので
たくさんの苗の中から淘汰されて一本だけ生き残った苗です。
これは珍しく予備苗を一切用意していません。
とにかく地道に地道に成長を続けています。
用土は標準のユーカリ用土に軽石を加えています。
●Eucalyptus rhodantha
macrocarpaの類似種でとにかく成長が激遅いです。
まず発芽に恐ろしく時間がかかり、
そこから本葉が出るまでに1カ月は普通にかかります。
おそらくかなりの高温が必要なのだと思います。
時間をかけて、何とか順調に育った期待の一苗です。
植え替えてから少し葉の痛みが出ていますが、
見ている限りでは大丈夫そうです。
植え替えてからはまだあまり成長していません。
用土は肥料分なしの砂漠Mix強乾燥Verです。
●Eucalyptus robusta
強健でトップクラスに育てやすいユーカリです。
冬季の間の成長は緩慢でしたが、
暖かくなってからは非常に激しく成長しています。
ウドンコ病にかかりやすいのが難点です。
とにかく新芽の明るい緑色が美しいです。
里親募集で人気がないのが不思議なくらいです。
水が大好きなので用土は保水性を若干あげています。
●Eucalyptus rubida
植え替えてから何の痛みもなく、
置き場所も悪いのに、一番順調に成長しています。
綺麗な丸葉ユーカリになるとのことですが、
この葉が本当に丸葉になるのか半信半疑です。
用土は標準のユーカリ用土です。
●Eucalyptus rudis
植え替えてから何の痛みもありませんが、
成長もなく、ほとんど変化が見られません。
そのくせに短時間で太陽の方向へすぐに向きを変えます。
一日に何度もくるくる鉢を回さなければいけません。
用土は少し保水性を上げた砂漠Mixです。
●Eucalyptus urnigera
植え替えてから比較的日が浅いので、
今のところ大きな変化はありません。
上の写真が通常のurnigeraで、
下の写真がより白色の強いurnigeraです。
この2種類を同じ鉢に植えてみました。
今の段階では幹の色以外余り違いは感じられません。
用土は標準のユーカリ用土です。
今回はとにかく写真ばかりのネタになりました。
今後も鉢上げしたものを適宜アップしていきます。
自分の育成記録にもなりますので、
何卒お付き合いの程お願いします!- # by eucalyptus_k | 2010-05-01 03:24 | ユーカリ(栽培実績)
macrocarpa(マクロカルパ)育成記~その1~
今日から現在、入魂中の
Eucalyptus macrocarpaに焦点を当てて、
写真を見ながら育成記を書いていきたいと思います。
育成場所の限られた私ですが、
現在、macrocarpaは他のユーカリでは考えられないほど、
たくさん、場所を取って、様々な方法で育てています。
その中で、未だに立ち枯れは後を絶ちませんが、
希望はまだまだ尽きないものです。
前述の通り、私は育成場所が限られているため、
基本的にはユーカリ1種類あたり、
1~4株の確保を目標に育苗しています。
種は1ポットに軽く二つまみ程度しか播きません。
発芽する苗が20本程度で大体残すのが10本程度、
さらにその中で最も優秀なものを1~4本厳選して確保していきます。
基本的にはこれで大体の品種で苗の確保が可能です。
場所的には最終1~2ポットで済みます。
ところがmacrocarpaは種と双葉が大きいことから、
発芽を目指す段階で1ポットに多くて4粒程度しか播けません。
当初はこれを1ポットのみでやっていたため、
うまくいっても1~2苗の確保しかできずに、
それが立ち枯れれば、仕切り直しとなっていました。
一般的なユーカリの種はゴマ粒以下の大きさ、
軽く二つまみでも30粒以上播いていると思います。
これに比べて、macrocarpaの種はかなり大きくなります。
良く考察してみると実際に播いている数は
他の種に比べて明らかに少ないことがわかります。
そう思うと少しポジティブになってくるから不思議です。
これからシーズン到来ですから、
くじけずにガンガン播いていきたいと思います!
まずは、水はけのよいお気に入りの鉢に直播きのもの。
用土は硬質赤玉土+鹿沼土+軽石+ピートです。
消毒は用土のみ一回ストマイで消毒済みです。
これはその中で本日立ち枯れた苗。
双葉が枯れただけのように見えますが、
他種とは違い、こうなると完全にアウトです。
この後、掘り起こしてみると土の中に残った種子の殻から
立ち枯れ病を発症していました。
そしてこれがこの鉢で一番順調に育っている苗。
色合いも良く、今日の日差しで目にわかるほど成長しました。
次に小さなスリットポットで用土消毒のみで育てているもの。
比較的、日が浅いにも関わらず順調に育っています。
用土は通常の赤玉土+パーライトに軽石を少しです。
そして、今一番の期待の星。
種子をオーソサイドで粉衣消毒したものです。
用土は通常の赤玉土+パーライトに軽石を混ぜています。
まだ発芽して2~3日ですがこの成長率です。
そもそもの発芽率も非常に良くなっています。
他の苗と比べると明らかに色合いが良いように思われます。
他にも下記の方法で種播済みです。
1.通常の赤玉土+パーライトの用土消毒のみで野外放置
2.駄鉢に硬質赤玉土+パーライトで種子消毒(オーソサイド)
3.駄鉢に硬質赤玉土+パーライトで種子消毒(ストマイ)
これらをssp. macrocarpa、ssp. elachantha
それぞれで育苗しています。
1は寒さで双葉の色が変わっていますが順調に生き残っています。
3週間以上前から放置していますが、やっと双葉から先が見えました。
2と3は用土が速攻で乾くため、発芽率がかなり悪くなっています。
先人のヒントからと自分で実際に行ってみて思うのですが、
マクロカルパの立ち枯れは、
必ずしも過湿が原因ではないように思います。
乾燥気味に管理しすぎると、恐ろしく成長率が悪くなります。
大きな鉢の直播きはさておき、上記のような小さなポットの場合は、
表面が乾いたらさっさと水を与えた方が良いと思いました。
その他の種で起こる立ち枯れ病(gillii、kruseana等)は
確実に過湿が原因であると思います。
さてさてこの先どうなることでしょうか。
枯れてブルーになってもどうせ播いていくのなら、
徹底的に明るく楽しんで播いていくぜぃ!- # by eucalyptus_k | 2010-03-14 19:39 | ユーカリ(栽培実績)