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今年の夏はユーカリさえも辛い!?

親愛なるこあら師匠のブログによると
今年の夏はとても暑く、
日本の数倍も乾燥しているオーストラリアに生息する
ユーカリでさえも根を上げているとのことです。

家でも暑さで、多数のユーカリが傷んでいます。

主な症状としては、
葉に不規則な褐色の斑点ができたり、
葉の葉緑素が少し抜けて、黄緑色になり、
規則的な斑点ができるというものです。

他には、炭ソ病のように、
葉先の方が不規則に枯れるというのもあります。

これらの症状は当初、
菌類による病気であると思っていました。

ところが涼しい季節には全く起こらず、
真夏の暑い盛り限定の症状で、
秋になって涼しくなると完全に終息するので、
この度、暑さが原因であると判断しました。

また、発生する品種は完全に限定されており、
どれも高山や冷涼な地域に生息するユーカリばかりです。

我が家で特に症状の酷い品種は

Eucalyptus 'Baby Blue'
Eucalyptus pulverulenta
Eucalyptus coccifera
Eucalyptus pauciflora ssp. niphophila
Eucalyptus delegatensis ssp. tasmaniensis
Eucalyptus nitens
Eucalyptus risdonii
Eucalyptus tenuiramis

などです。

他にいくつかの西AZのユーカリでも
似たような症状が発生しています。

夏が大好きなユーカリですが、
日本の夏のように「湿潤」が入ると
どうしても参ってしまうようです。

逆に、今年の夏に、
際立って調子が良いのが下記の品種です。

Eucalyptus macrocarpa
Eucalyptus rhodantha
Eucalyptus pleurocarpa
Eucalyptus caesia ssp. magna
Eucalyptus erythrocorys
Eucalyptus gamophylla
Eucalyptus pachyphylla

上記の中でも特に調子の良いのが、
macrocarpa/pleurocarpa/erythrocorys
caesia ssp. magna/gamophyllaです。

これらのユーカリは近日中に
写真で紹介したいと思います。

これらのユーカリは調子が良すぎて、
一日に一回以上の潅水を必要とするものもあります。

私が昼にも水遣りのできる暮らしなので良いですが、
そうでなかったら育てるのが大変です。

調子が良すぎるのも困りものですね。。。

# by eucalyptus_k | 2012-08-27 14:00 | ユーカリ(栽培実績)
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ユーカリ・マクロカルパ(macrocarpa)に蕾!!

Eucalyptus macrocarpa ssp. macrocarpa
念願の蕾ができていました!

fancybox記事218の画像1

もちろん、実家の庭の株の話です。
我が家のベランダの成長速度では
早くても再来年になりそうです。。。

またまだ、小さな蕾ですが、
これからもっと大きく成長することでしょう。
今は私の指と比較すると下の写真のような感じです。

fancybox記事218の画像2

これでも他のユーカリの蕾と比べると
とてつもなく大きいことがわかります。

恐らく、他のユーカリを参考にして考えると
10月くらいの開花になるのではないでしょうか。

とにかく実家の庭は
macrocarpaを育てるには最高の環境のようで、
この株はわずか2年半の株です。
現在の樹高は150cm弱程度です。

fancybox記事218の画像3

通常は、3~5年はかかると言われているので、
非常に早く蕾ができたことになります。

一年目で1mくらいまでいき、
そこから他の植物との絡みで
何度も激しく剪定しているので、
どれだけ成長が激しいのかが良くわかります。

全く剪定をしていなかった場合は
確実に2mを超える樹高に成長していたでしょう。

株元の太さはかなりのもので
完全に立派な木になっています。

ちなみに参考までに実家の株の環境です。

●春~秋は終日直射日光が当たる(遮光なし)
●用土はゴールデン粒状培養土の観葉植物用
●鉢は百均で購入したプラスチック5号鉢
●雨が100%当たる環境
●越冬は完全屋外の雨ざらし

また親父はとてもマメで
多い時には週一くらいの頻度で液肥を与えています。

また、仕事の都合もあり、
夏季でも水遣りは最高で一日一回朝のみです。

晴天の暑い日の夕方には
犬の耳のようにダランと葉が垂れてしまいますが、
それでも朝までは水を与えていないそうです。

caesia ssp. magnaなどは、
この水遣り頻度には耐えられずに枯れてしまいましたので、
どれほど乾燥気味に育てているかがわかります。

また、一度、一日二回、
朝夕に水を与えていたこともあったそうですが、
葉が水切れ気味で完全に垂れたとしても、
一日一回の方が明らかに調子が良いとの話でした。

我が家のベランダのmacrocarpa
同じ二年半で今やっと1mに差し掛かろうというところです。

早くベランダでも、開花を実現させたいところです。

さて、この実家の株は無事に開花できるでしょうか?
今からとてもわくわくしています!

fancybox記事218の画像4

# by eucalyptus_k | 2012-08-14 08:25 | ユーカリ(花と蕾)
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実家の庭のユーカリたち

先日、実家の庭でユーカリの蕾の話について
書かせていただきましたが、
ついでに撮ってきた実家の庭の写真と共に
実家の庭のユーカリをいくつかご紹介します。

素晴らしくも悔しいことに
日照の悪い我が家のベランダとは、成長力が全然違って、
ものによっては本当に同じユーカリなの?
と思ってしまうほどに成長が良いです。

ちなみに鉢は全てが縦長の5号鉢です。
そして用土は市販の粒状培養土です。

水遣りは毎日(下手をすると1日2回)ですが、
これがユーカリには最適な環境となっているようです。

まず、庭のユーカリたちの引きショットです。
私が勝手にたくさん持ち込んだので、
元々薔薇とクリスマスローズがメインだった
実家の庭が大変なことになっています(--;;

fancybox記事202の画像1

先日、蕾の見つかった
Eucalyptus pulverulentaです。
ひときわ立派で葉も茎もとても丈夫です。

fancybox記事202の画像2

1mオーバーのEucalyptus pleurocarpaです。
これも今年は開花が見込めるかもしれません。
別にextricaもありますが、これも1m程あります。

fancybox記事202の画像3

次はEucalyptus erythrocorysです。
この庭では最も成長が激しく、
切りに切ってこの大きさです。

とても丈夫で、幹は蹴っても
ピクリともしないほどに丈夫です。

恐らく切らなければ2mを超えているでしょう。
今の時点で私の背丈ほどあります。

成長が進むと葉の毛がなくなるようですが、
まだ、毛の生えた葉をしています。
毛のない葉が出だしたら開花のチャンスです!

fancybox記事202の画像4

皆さんに大人気のEucalyptus albidaです。
この庭には数株ありますが
どれも1mを超える高さまで成長しています。

この庭では最も丈夫なユーカリの一つで
馬鹿みたいに環境が合っているようです。
放置でも全く枯れる気のしないユーカリになっています。

fancybox記事202の画像5

次はEucalyptus accedensです。
家では可愛い白銀の逆ハートリーフなのですが
ここではドでかくなって、ウサギの団扇のようです。

fancybox記事202の画像6

そしてこれも大人気のEucalyptus ’Moon Lagoon'です。
家では繊細で小さな葉っぱが美しい品種ですが、
ここではかなり大きめの葉っぱになっています。
樹高も80cm程はあります。

小型のalbidaという感じで、
ほとんどalbidaと大差ないほどに白葉になります。
個人的にはalbidaを超える美しさだなと思いました。

fancybox記事202の画像7

次はこの庭では難しいというのが嘘のような
Eucalyptus macrocarpaです。
これも恐らく近年中に開花が見込めるのではないでしょうか。

実家の庭は本当にmacrocarpaを育てるには
最高の環境のようですね。

ちなみにgunnii/delegatensis/glaucescensなどの
あまり暑さが得意でないユーカリは
既に暑すぎて全滅しているような状況です。

他にもcaesia ssp. magnaなどは
根本的に保水性が足りなかったようで、
水切れで全て全滅してしまいました。

fancybox記事202の画像8

結構癖が悪いので剪定していますが、
それでも1mは軽く超えています。
三株ありますがどれもかなり元気です!

fancybox記事202の画像9

そして最後は
Eucalyptus macrocarpa ssp. elachanthaです。

私の父はかなりマメな管理をしており、
頻繁に液肥を与えているようなので
我が家のような鉄分欠乏の症状も発生しません。

少し半日陰に置いているにも関わらず
なかなか立派に成長しています。

fancybox記事202の画像10

これも他に2株ありますが、
どれもとても丈夫で健康な株です。


いかがでしょうか?

管理者と環境が違うと
こんなにも立派に成長するのですね><;

他にも数十種のユーカリがありますので
また、機会があったらご紹介します{#グッド}

# by eucalyptus_k | 2012-06-12 12:53 | ユーカリ(栽培実績)
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スリット鉢は素晴らしい!!! その1

先日、5号のスリット鉢で根がパンパンになった
macrocarparhodanthaの植え替えを行いました。

その際に根の形状を良く見てみたのですが、
スリット鉢の効果は絶大でした!!!{#キラキラ}

ネットで多数公開されているように
全く根のサークリング現象は起きていませんでした。

また全ての根は中心部に集まり、
とても健康そうな状況が私にも見てわかりました。

根はサークリングが起きて先端が貧弱になった状態ではなく、
先まで丈夫で太い根が縦横無尽に育っていました。

サークリングが全くないので、根をほぐす必要もなく、
そのまま即座に植え替えができて楽でした。

お陰で、植え替えてすぐに新芽の展開も見られています。

ハッキリ言って、丈夫な根が中心にがっちり育っているので
触ってみた感じ、根をほぐすことは不可能でした。

刺してあった支柱もそのままで全く動かず、
外さずそのまま植え替えができました。

ただし、新たに支柱を刺すときは
中心に太い根が集まっているので、
その根を切らないようには注意が必要です。

その時に写真を取る余裕がなかったので、
次回、同じく根がパンパンなpleurocarpaを植え替える際に
写真撮影にチャレンジしてみたいと思います。


fancybox記事191の画像1

# by eucalyptus_k | 2012-04-25 19:06 | ユーカリ(栽培知識)
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水遣り三年

水遣りというのは本当に難しいものです。。。

「水遣り三年」という言葉があります。

何だかんだウンチクを垂れても、
マニュアルを読み漁っても、
プロに講義を受けてみたとしても、

本当に丁度三年の歳月を経て
私もようやく水遣りの感覚が養われてきました。

2010年~2011年の冬については
異様に雨が少なく、雑草が枯れ出す始末でした。
この冬は雨ざらしのユーカリにとっては
とっても良い環境となったようです。

そして、2011年~2012年の冬
比較的湿潤で雨が多かったように思います。
これは少しユーカリには雨が多すぎたようで、
雨ざらしのユーカリには多く枯れが出ているようです。
また、枯らせたという報告も多く頂いています。

でも、実際にユーカリは
そんなに難易度の高い植物ではありません。

ただ、日本では終日日光がふんだんに降り注ぐという
広いオープンスペースを確保することが難しいことと、
気候が湿潤なため、あまりユーカリには合っていないことで
どうしても水分管理が難しくなってしまいます。

水遣りが難しい原因は、植物の性質だけでなく、
設置環境や風通し、日照、用土、鉢などの要素により
大きく左右されるため、これ!という決め手がないためでしょう。

もし、一度機会があるのであれば、
下の写真のような小さなスリットポットで
全く同じ用土で30~40cmくらいまで栽培してみると
どのユーカリがどのくらい水食いで、
どのユーカリがびっくりするほど水を吸わないのか
非常に良く知ることができると思います。

fancybox記事188の画像1

fancybox記事188の画像2

例えば上の写真はmacrocarpaですが、
これを真夏の日光下に置いていたとしたら、
間違いなく、一日一回の水遣りが必要になってくるでしょう。

しかし、これが冬となると、
例えば家では、比較的日光を当てていたとしても
週一回程度の水遣りになってきます。
ちなみに、この株は根はパンパンになるまで育っています。

風通しがもっと良い場所に置いているならば
また、そのスパンは変わってくると思います。

fancybox記事188の画像3

fancybox記事188の画像4

次にこれが5号のスリット鉢に植えているmacrocarpaです。
この鉢の口径は私が手を広げた程度の大きさです。

このmacrocarpaはもう50cmを超える大きさとなり、
根も下からはみ出してきつつあるので、
そろそろもう一回り大きな鉢に植え替えようかと考えています。

この株も真夏には毎日水遣りをコンスタントに行っています。
ところが冬には二週間に一回以下程度にまで激減します。

実際、これらのスリットポットや鉢は
鉢底のスリットからも用土が乾燥するため、
他の鉢に比べてビックリするほどの乾燥力を持っています。

そのため、見た目は少し業者っぽいかもしれませんが、
初心者には育てやすく、根腐れを出しにくいアイテムです。

また一般的に言われる、用土の表面が乾いてから
数日後に水遣りというようなマニュアル通りの管理でも
問題なく管理ができる環境を構築できます。

ところがエクステリアの一部として考えていると
どうしても鉢のビジュアルに拘りたくなります。

fancybox記事188の画像5

これは少しビジュアルに拘ったMoon Lagoonです。

Moon Lagoonは上記の小さなスリットポットで育てると
冬でも比較的水を欲しがり、
水食いなユーカリであることがよくわかる品種です。

fancybox記事188の画像6

ところが、このように大きな鉢で、
且つ、鉢底から乾かないような鉢の場合、
一般的に言われるような
用土の表面が乾いてから数日後に水遣り
というマニュアル通りの管理は全く通用しません。

fancybox記事188の画像7

この写真を見ていただくとわかりますが、
鉢の表面は完全に乾ききっています。
また、鉢の表面を指で軽く掘ってみても
その位置は完全に乾ききっています。

実はこの鉢は表面が乾いてから
既に一週間以上が経過しています。
天気にもよりますが、
恐らくあと一週間程度は水遣りを行わないでしょう。

そのくらい、この手の鉢は鉢底まで乾くのに時間がかかります。
素材が厚手なので、日光を受け続けたとしても
そう簡単に、内部まで乾ききるようなことはありません。

この鉢と容量であれば、真夏であったとしても、
4日程度は水遣りを行わなくても全く問題ありません。

このような環境は
比較的湿潤を好むMoon LagoonだからこそOKなわけで、
これが乾燥を好むmacrocarpaだったら
恐らく上手くいかないでしょう。

素焼き鉢も渇きが早く、根腐れを出しにくい鉢です。
ところが気をつけなければいけないのが、
外側の素材は素焼きでも、
内面には塗りが施されているような場合があります。

ちなみに上の銀の鉢も外の素材は素焼きのようですが、
内面には塗りが施されています。

このような鉢の場合は、素焼き鉢のような
強烈な乾燥力は全く得られなくなってしまいます。

日本でメジャーなgunniiレモンユーカリなどは
macrocarpaなどに比べると、ビックリするほど水が好きで
湿気に耐えうる力を持っています。

それでも、ビタビタなベタ土が好きなわけではなく、
シェフレラやベンジャミンなどの観葉植物に比べると
さらに乾燥を好む植物といえます。

ただし、globulusだけは、
根がとても強く、吸水力も馬鹿にならないので、
よほどのことがない限りは
過湿で枯らせるようなことはないように思います。
これは、マニュアル通りの管理でも育てることができるでしょう。

ちなみに良く話題に上がる私の配合用土ですが
このような感じになっています。
完璧な粒状になっているのが特徴です。
赤玉土は硬質で指で潰せない程の固さです。

fancybox記事188の画像8

土に拘るねぇなんて言われてしましますが、
私の場合は、風通しと日照の悪いベランダで
何とかユーカリを育てようと試みた上での
苦肉の策の一つなんです。。。

枯らせたというお話を聞くのは悲しいですが、
それでも、ユーカリが好きならば、
挫けずにぜひトライしてみてください。

お恥ずかしいお話ですが、
私が枯らせたユーカリは本当に数知れずです{#汗}

難易度が高いと言われるmacrocarpaだけで、
小さな苗も合わせると、数十株も枯らせて、
その上でこうして何とか育っているのです。

水遣りだけは、メールでも上手く伝えられないので、
ぜひ、数をこなしてコツを掴んでみてください{#グッド}

# by eucalyptus_k | 2012-04-10 15:27 | ユーカリ(栽培知識)
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