ユーカリに含まれている精油成分について(2)
今日は以前書いたものに引き続き、
精油成分のお話のアップグレードバージョンです。
こちらでご紹介した精油成分ですが、
全てのユーカリに全ての成分が含まれているわけではありません。
それぞれのユーカリで含まれている成分が異なります。
それにより香りや効能が変わってくるのだと思います。
それでは例をあげてユーカリ別にご紹介します。
とにかく多いので気が向いたら読んでください><;
※下記ABCD順
※主成分は多量を含み、その他は少量を含む
※成分名は前にあるほど量が多い
●Eucalyptus albida
精油含有量:極少
主成分:ピネン、ビシクロゲルマクレン
その他:ユーデスモール
備考:多彩なピネンを含む
●Eucalyptus albopurpurea
精油含有量:極少
主成分:ビシクロゲルマクレン
その他:ピネン、フェランドレン
備考:
●Eucalyptus amygdalina
精油含有量:極多
主成分:ピペリトン、フェランドレン、シネオール
その他:パラシメン、テルピネン4オール、テルピネオール、ピノカルベオール
備考:シネオール、ピぺリトンを多く含むペパーミント系精油
●Eucalyptus archeri
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン
その他:リモネン
備考:シネオールを多く含む
●Eucalyptus aromaphloia
精油含有量:多
主成分:シネオール、ピネン
その他:エステル
備考:シネオールを非常に多く含む
●Eucalyptus bridgesiana
精油含有量:極少
主成分:シネオール、ピネン
その他:リモネン、テルピネオール
備考:シネオールを非常に多く含む
●Eucalyptus caesia
精油含有量:極少
主成分:トルクアトン、アロマデンドレン
その他:ピネン
備考:Eucalyptus torquataの芳香成分トルクアトンを含む
●Corymbia calophylla
精油含有量:極少
主成分:ピネン、テルピネン
その他:パラシメン
備考:
●Eucalyptus camaldulensis
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン、パラシメン、スパスレノール
その他:クリプトン、リモネン、グロブロール、
備考:非常に多彩な成分と希少成分のクリプトンを含む
●Eucalyptus camphora
精油含有量:多
主成分:シネオール、ピネン、ユーデスモール
その他:パラシメン
備考:シネオール、ユーデスモールを非常に多く含む
●Eucalyptus cephalocarpa
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン、リモネン
備考:シネオールを非常に多く含む
●Eucalyptus cinerea
精油含有量:多
主成分:シネオール、ピネン
その他:アルデヒド
備考:シネオールを非常に多く含み良質の医療用シネオール系精油として注目
●Corymbia citriodora
精油含有量:極多
主成分:シトロネラール
備考:レモンユーカリとしてレモン系精油の王道
●Eucalyptus cladocalyx nana
精油含有量:極少
主成分:シネオール、ピネン、カリオフィレン
その他:スパスレノール、パラシメン、ユーデスモール
備考:成分は多彩だが精油含有量が非常に少ない
●Eucalyptus cloeziana
精油含有量:極少
主成分:ピネン、カリオフィレン、タスマノン
その他:リモネン、テルピネオール、グロブロール
備考:ピネンを非常に多く含む
●Eucalyptus coccifera
精油含有量:普通
主成分:フェランドレン、パラシメン、ユーデスモール
その他:シネオール、グロブロール
備考:フェランドレン主体のペパーミント系精油
●Eucalyptus cordata
精油含有量:極多
主成分:シネオール、ピネン
その他:テルピネオール
備考:シネオールを非常に多く含み良質の医療用シネオール系精油として注目
●Eucalyptus crenulata
精油含有量:少
主成分:エステル、テルピネン、パラシメン、ピネン、テルピネン-4-オール
備考:少し変わった精油成分の組み合わせが特徴
●Eucalyptus crucis
精油含有量:多
主成分:シネオール、ピネン
その他:ユーデスモール
備考:シネオールを多く含む
●Eucalyptus dalrympleana
精油含有量:極少
主成分:シネオール、ピネン、スパスレノール
その他:パラシメン、グロブロール
備考:シネオールを非常に多く含む
●Eucalyptus decipiens
精油含有量:極少
主成分:ピノカルベオール、ビシクロゲルマクレン
その他:シネオール
備考:シネオールを少量含む
●Eucalyptus deglupta
精油含有量:極少
主成分:ネロリドール
その他:ピネン、フェランドレン、エステル、パラシメン、オシメン
備考:精油含有量が非常に少ない
●Eucalyptus delegatensis
精油含有量:多
主成分:フェランドレン、パラシメン
その他:ピペリトン、ユーデスモール
備考:フェランドレンを多く含むペパーミント系精油
●Eucalyptus dives
精油含有量:極多
主成分:ピペリトン、フェランドレン
その他:シネオール、テルピネオール、シトラール
備考:ピペリトンを非常に多く含むペパーミント系精油の王道
●Eucalyptus erythrocorys
精油含有量:極少
主成分:テルピネオール、シネオール
備考:精油含有量が非常に少ない
●Corymbia ficifolia
精油含有量:極少
主成分:ピネン
その他:テルピネン、パラシメン、ビシクロゲルマクレン
備考:ピネンを多く含むが精油含有量が非常に少ない
●Eucalyptus forrestiana
精油含有量:多
主成分:ピネン、シネオール
その他:ビシクロゲルマクレン、アロマデンドレン
備考:ピネンを多く含みシネオールを少量含む
●Eucalyptus gamophylla
精油含有量:多
主成分:ビシクロゲルマクレン
その他:スパスレノール、シネオール
備考:ビシクロゲルマクレンを多く含みシネオールを少量含む
●Eucalyptus gillii
精油含有量:多
主成分:シネオール、カリオフィレン
その他:ピネン
備考:シネオールを多く含む
●Eucalyptus glaucescens
精油含有量:多
主成分:エステル(イソ吉草酸エチル)、シネオール、ピネン
その他:アロマデンドレン、グロブロール
備考:イソ吉草酸エチルは青りんごの香料となる
●Eucalyptus globulus ssp. globulus
精油含有量:多
主成分:シネオール、ピネン、アロマデンドレン、グロブロール
その他:ピノカルベオール、テルピネオール、エステル、リモネン
備考:シネオールを非常に多く含むユーカリ精油の王道
●Eucalyptus globulus ssp. bicostata
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン
その他:アロマデンドレン、ユーデスモール、エステル、リモネン
備考:
●Eucalyptus globulus ssp. maidenii
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、アロマデンドレン
その他:エステル、ユーデスモール、リモネン
備考:
●Eucalyptus goniocalyx
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン
その他:アルデヒド、ユーデスモール、リモネン、テルピネオール
備考:シネオールを非常に多く含み採取した精油がすぐに黒く濁る
●Eucalyptus grandis
精油含有量:極少
主成分:レプトスペルモン、ピネン、オシメン
その他:シネオール、エステル、スパスレノール
備考:シネオールを非常に少量含み花の香りが強い精油
●Eucalyptus gunnii
精油含有量:極少
主成分:シネオール、ピネン、フェランドレン
その他:スパスレノール、パラシメン、ビシクロゲルマクレン
備考:成分は多彩だが精油含有量が非常に少ない
●Eucalyptus kruseana
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン
その他:ユーデスモール
備考:シネオールを多く含む
●Eucalyptus lehmannii
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン
その他:テルピネン、アルデヒド
備考:
●Eucalyptus leucoxylon
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、アロマデンドレン
その他:ビシクロゲルマクレン
備考:
●Eucalyptus macrandra
精油含有量:極少
主成分:シネオール、ピネン、アロマデンドレン
備考:
●Eucalyptus macrocarpa
精油含有量:少
主成分:ビシクロゲルマクレン、ピネン、アロマデンドレン
その他:シネオール
備考:シネオールを少量含む
●Corymbia maculata
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン
その他:ユーデスモール、リモネン
備考:
●Eucalyptus melanophloia
精油含有量:極少
主成分:ピネン、パラシメン
その他:フェランドレン、テルピネオール、シネオール、グロブロール
備考:ピネン、パラシメンを多く含む
●Eucalyptus melliodpra
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン
その他:フェランドレン、カリオフィレン
備考:
●Eucalyptus 'Moon Lagoon'
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン、パラシメン
その他:ユーデスモール
備考:
●Eucalyptus morrisbyi
精油含有量:多
主成分:シネオール
その他:ピネン、リモネン、テルピネオール
備考:シネオールを多く含む
●Eucalyptus neglecta
精油含有量:少
主成分:シネオール
その他:グロブロール
備考:シネオールを多く含む
●Eucalyptus nicholii
精油含有量:普通
主成分:シネオール
備考:シネオールが成分のほとんどを占める
●Eucalyptus nitens
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、オシメン
その他:リモネン、パラシメン、エステル、テルピネオール、レプトスペルモン
備考:シネオールを少量含み花の香りが強い精油
●Eucalyptus nova-anglica
精油含有量:普通
主成分:ネロリドール、アロマデンドレン、ユーデスモール、グロブロール
その他:ピネン、スパスレノール
備考:ペパーミント系の成分は含まれずにペパーミントの英名を持つ
●Eucalyptus obliqua
精油含有量:極多
主成分:ピペリトン、フェランドレン、パラシメン
その他:シネオール、ビシクロゲルマクレン、スパスレノール
備考:シネオールを少量含むペパーミント系精油
●Eucalyptus orbifolia
精油含有量:普通
主成分:エステル、リモネン、パラシメン、シネオール
その他:ピネン、テルピネオール
備考:
●Eucalyptus pachyloma
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン
備考:シネオールを多く含む
●Eucalyptus pachyphylla
精油含有量:極少
主成分:シネオール、ピネン、リモネン、アロマデンドレン
その他:テルピネン、オシメン、パラシメン、ピノカルベオール、テルピネオール、グロブロール
備考:成分は多彩だが精油含有量が非常に少ない
●Eucalyptus parvula
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン、テルピネオール
その他:ユーデスモール、アルデヒド
備考:シネオールを非常に多く含む
●Eucalyptus pauciflora
精油含有量:普通
主成分:ユーデスモール、ピネン、シネオール、フェランドレン
その他:ピペリトン、スパスレノール
備考:ユーデスモールを多く含みシネオールを少量含む
●Eucalyptus perriniana
精油含有量:多
主成分:シネオール、ピネン
その他:リモネン、テルピネオール、アルデヒド
備考:シネオールを非常に多く含む
●Eucalyptus pluricaulis ssp. porphyrea
精油含有量:普通
主成分:ピネン、シネオール、アロマデンドレン
その他:グロブロール
備考:ピネンを多く含みシネオールを少量含む
●Eucalyptus polyanthemos
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン
その他:フェランドレン、グロブロール、
備考:シネオールを多く含む
●Eucalyptus polybractea
精油含有量:極多
主成分:シネオール
その他:パラシメン、フェランドレン、クリプトン、ピネン
備考:シネオールの純度が非常に高い精油を産する精油の王道(CT1/CT2)。
●Eucalyptus preissiana
精油含有量:極少
主成分:シネオール
その他:ユーデスモール
備考:シネオールを多く含む
●Eucalyptus pruinosa
精油含有量:極少
主成分:シネオール、ビシクロゲルマクレン
その他:ピノカルベオール、グロブロール、スパスレノール
備考:シネオールを多く含むが精油含有量が非常に少ない
●Eucalyptus pulverulenta
精油含有量:極多
主成分:シネオール、ピネン、リモネン
その他:エステル、テルピネオール
備考:シネオールを非常に多く含み良質の医療用シネオール系精油として注目
●Eucalyptus punctata
精油含有量:少
主成分:ピネン、シネオール
その他:リモネン、パラシメン、テルピネン、テルピネン-4-オール、クリプトン、テルピネオール、フェランドレン
備考:シネオールを多く含み多彩なピネンを含む
●Eucalyptus pyriformis
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、
その他:アロマデンドレン、ユーデスモール、アルデヒド
備考:シネオールを多く含む
●Eucalyptus radiata
精油含有量:極多
主成分:フェランドレン、ピペリトン
その他:シネオール、テルピネン-4-オール、テルピネン、テルピネオール、ピネン、シトラール
備考:フェランドレンを非常に多く含むペパーミント系精油の王道
●Eucalyptus regnans
精油含有量:極多
主成分:ユーデスモール、フェランドレン
その他:パラシメン
備考:ユーデスモールを非常に多く含むペパーミント系精油
●Eucalyptus rhodantha
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピネン
その他:ピノカルベオール
備考:シネオールを少量含む
●Eucalyptus risdonii
精油含有量:普通
主成分:シネオール、フェランドレン
その他:テルピネオール
備考:シネオールを多く含むペパーミント系精油
●Eucalyptus robusta
精油含有量:極少
主成分:ピネン、リナロール、パラシメン、テルピネン-4-オール、テルピネオール
その他:ピペリトン、フェランドレン、ピノカルベオール、シネオール
備考:シネオールをほとんど含まずユーカリ茶に最適
●Eucalyptus rubida
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、スパスレノール
その他:パラシメン、テルピネオール、フェランドレン
備考:シネオールを多く含む
●Eucalyptus rudis
精油含有量:少
主成分:シネオール、ビシクロゲルマクレン、ピネン
その他:アルデヒド、アロマデンドレン、フェランドレン
備考:シネオール、ビシクロゲルマクレンを多く含む
●Eucalyptus scoparia
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン
その他:グロブロール
備考:シネオールを非常に多く含む
●Eucalyptus sideroxylon
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、グロブロール、ユーデスモール
その他:ビシクロゲルマクレン
備考:シネオールを非常に多く含む
●Eucalyptus smithii
精油含有量:多
主成分:シネオール、ピネン、グロブロール、ユーデスモール
その他:エステル
備考:シネオールを非常に多く含むユーカリ精油の王道
●Eucalyptus staigeriana
精油含有量:多
主成分:シトラール、リモネン
その他:フェランドレン、テルピネオール、シネオール
備考:シトラール、リモネンを多く含むレモン系精油の王道
●Eucalyptus sturgissiana
精油含有量:普通
主成分:シネオール
備考:シネオールが成分のほとんどを占める
●Eucalyptus subcrenulata
精油含有量:多
主成分:シネオール、ピネン、テルピネオール
その他:スパスレノール、パラシメン
備考:シネオールを非常に多く含む
●Eucalyptus tenuiramis
精油含有量:極多
主成分:シネオール、フェランドレン
備考:シネオール、フェランドレンを多く含むペパーミント系精油
●Eucalyptus tereticornis
精油含有量:少
主成分:ピネン、パラシメン、スパスレノール、ユーデスモール、グロブロール
その他:クリプトン、カリオフィレン、シネオール
備考:非常に多彩な成分と希少成分のクリプトンを含む
●Eucalyptus tetragona
精油含有量:極少
主成分:ユーデスモール、ピネン、グロブロール、フェランドレン、シネオール
その他:アロマデンドレン、ビシクロゲルマクレン
備考:ユーデスモールを多く含むが精油含有量が非常に少ない
●Eucalyptus tetraptera
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、アロマデンドレン
その他:グロブロール、ユーデスモール
備考:シネオールを多く含む
●Eucalyptus torquata
精油含有量:多
主成分:トルクアトン、ピネン
その他:ユーデスモール、シネオール
備考:固有成分のトルクアトンを多く含む
●Eucalyptus uncinata
精油含有量:少
主成分:シネオール、ピノカルベオール
その他:アロマデンドレン
備考:シネオールを多く含む
●Eucalyptus urnigera
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン
その他:テルピネオール
備考:シネオールを非常に多く含む
●Eucalyptus viminalis
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、グロブロール、リモネン
その他:テルピネオール、アルデヒド、フェランドレン
備考:シネオールを非常に多く含むユーカリ精油の王道
●Eucalyptus viridis
精油含有量:普通
主成分:シネオール、ピネン、アロマデンドレン
その他:パラシメン、クリプトン、テルピネオール、シトラール
備考:シネオールを非常に多く含み希少成分のクリプトンを含む
●Eucalyptus woodwardii
精油含有量:多
主成分:ピネン、シネオール、トルクアトン、アロマデンドレン
その他:ユーデスモール
備考:Eucalyptus torquataの芳香成分トルクアトンを含む
多すぎるくらいの例をあげてみました。
品種で掲載希望があればこちらに追加していきます。
この内容は自分の資料としても活用していきますので、
長文ですが何卒ご容赦くださいませ。- # by eucalyptus_k | 2010-08-04 01:36 | ユーカリ(品種知識)
ユーカリの葉の白く粉をふいたもの
最近新しい情報を仕入れました。
ユーカリの葉で特徴的な
白く粉をふいたようなものについてです。
何となくそうかなあと思っていたのですが、
ズバリその思っていた通りの役割を果たしていました。
皆さんも聞いたことがあると思いますが、
ユーカリの生息地であるオーストラリアは、
オゾン層が薄くなっているため、
全世界の中でも特に日光がきつく、
紫外線の強烈な地域として知られています。
私も実際に現地に行って体験しましたが、
夏の一番暑い30~40℃の時でも
長袖長ズボンで過ごすのが主流です。
現地の気候に慣れていない外国人なら特にです。
日本では考えられない光景ですが、
オーストラリアは日本よりも遥かに湿度が低いため、
木陰に入ると長袖でも十分涼しいのです。
それよりも日向で肌を露出させている方が遥かに危険です。
サングラスも必須で、装着を忘れると、
軽い雪目のような症状になることもあります。
ユーカリはこのような環境下の植物ですから、
日本の植物よりも強力に紫外線カットの術を持っているはずです。
ズバリ、あの白く粉をふいているようなものは
人間の日焼け止めのような役割を果たしているのです。
これは非常に関心できるユーカリの特徴ですが、
この白く粉をふいたものが
日本での育成に少々問題となることがあります。
例えば日本では、明らかにオーストラリアより、
日差しも紫外線も穏やかになります。
確か世界で最も日差しが穏やかな地域のはずです。
そのような日差しの穏やかな日本で育てると、
この白い粉は必要以上に日光を遮断してしまいます。
調べたデータによると、品種によっては、
日本で最高の直射日光を一日中当てていたとしても、
そのユーカリが健康に生育できる
日光量に満たない場合もあるようなのです。
これは結果として、日本に合っていないということで、
せっせと日光に当てて、頑張って育てても
中々良いパフォーマンスが出せないということです。
ただ全てのユーカリがそうであるわけではなく、
特に西オーストラリアの砂漠地帯出身のユーカリに多いようです。
一応、私の経験と調べた情報から、
日本に合っていないと思われるユーカリを挙げます。
kruseana/crucis/albida/macrocarpa
rhodantha/Moon Lagoon etc...
これについては他国の栽培者からの情報にも見受けられます。
ユーカリの中でも特に銀葉の美しい品種が多いですね。
これらの品種というのは、
今の季節でも3~4時間、西日しか当たらない家のベランダでは、
ほぼ育苗は不可能かなと私が思っている品種なのです。
わざわざ日中に鉢を移動させて
極力直射日光に当てるようにしているのですが、
それでも生育が極端に悪く、小さな葉しか出てきません。
そして、貧相に育った後、どこかで枯れてしまいます。
これらの品種を育てる場合には、
一日中直射日光の当たる環境というのが
最低限、必要ではないかと思っています。
私もできる限りチャレンジしてみたいと思いますが、
今のところかなりお手上げ状態なのです。
これは種からの育苗時の結果ですが、
ある程度成熟した株ならどうなるでしょうか。
先日、親愛なるこあら師匠の農場から
立派なkruseanaを購入しましたので、
しっかり育つか観察していきたいと思います。
ちなみに半日直射日光の当たる環境に置いています。
いずれユーカリ紹介にも載せたいと思っています!- # by eucalyptus_k | 2010-07-19 17:15 | ユーカリ(品種知識)
梅雨に負けそうなユーカリと私
梅雨真っ盛り、毎日曇りか雨が当たり前ですね。
私は非常に雨の日が苦手です。
雨の日は一歩も家から出るのが嫌になってしまいます。
どうしても少しネガティブになりがちなんです。
今日は少しネガティブなネタで申し訳ありません><;
このシーズンはユーカリも余りお好みではないようです。
曇り空の下、我が家のユーカリ達を眺めると
どれも機嫌や体調が悪いように思われます。
実際にこのシーズンは、うどんこ病の天下です。
うどんこ病に全く感染していない株は一つもありません。
今のシーズンでなくても洗濯物を真上に干しますから、
家ではフルシーズンでうどんこ病は免れられません。
ベランダ園芸の宿命のようなものですね。。。
先日、こちらで公開したperrinianaのように
大きく丈夫に育ってくれれば、
うどんこ病なんて「汚いやん!」の一言で済みます。
というか、発症自体ほとんどしなくなります。
ところが小さな小さなユーカリ苗がうどんこ病を発症すると、
その葉がアウトになって散ってしまうという危機に見舞われます。
通常でしたら、様々な薬剤を使用するのでしょうが、
薬剤も小さな小さな苗の薄い葉には十中八九薬害を引き起こします。
というわけで、ぶっちゃけ打つ手なしなんです!
今は石灰をまいたり、薬害を覚悟で薬をまくことが多いのですが、
おかげでどんどん葉が傷んだりして汚くなってしまいます。
またおまけに気候と日照が悪いせいでしょうか?
下葉がどんどん散っていくという現象が起こっています。
これらはその現象にあったcinereaですが、
てっぺんしか葉がないという不格好なことになっています。
また、西オーストラリア軍団に多いのですが、
下~中の葉が不定期で枯れて散っていくのです。
特にkruseanaの症状が芳しくありません。
遠くからみるとわかりにくいのですが、
このように葉が白く枯れて、
間の葉も散ってしまって抜けています。
また、葉が非常に小さく貧弱にしか育ちません。
このような症状やうどんこ病が
梅雨と共に消え去ってくれることを心から願っています。
消え去らない場合でも挫けずに打開策を考えたいと思います。
鳴かぬなら鳴かせてみよう不如帰♪- # by eucalyptus_k | 2010-06-29 19:04 | ユーカリ(栽培実績)
2010/6/19 ユーカリ育成の近況
育てているユーカリたちの近況をアップします。
これは自身の記録としても使用しているので、
お時間のある方のみご覧になってくださいね。
何しろ数が多いですから^^;
写真は全て撮影を完了しているのですが、
アップの手間が馬鹿になりませんので、
毎日少しずつアップしていきます。
<バックナンバー>
・2010/5/1の状況
・2010/5/7の状況
・2010/6/5の状況
※葉が白くなっているのは苦土石灰を振りかけたものです。
●Eucalyptus 'Moon Lagoon'
苗の数はたくさん確保していますが、
もうそれはホント恐ろしい程に成長が遅いです。
(tetragonaと並んでワーストワンです!)
でも特に枯れてしまったりはないのです。
上の写真はその中でも一番育っている苗です。
5/7の記事でアップした株は本葉が一枚増えただけです。
何か成長のキーがあるはずですが家にはないのでしょうね。
●Eucalyptus decipiens ssp. decipiens
早速こあら師匠から伝授頂いた結束テクで仕立ててみました。
冬の間は全く成長することがありませんでしたが、
暖かくなってきてから急に成長を始めました。
出てくる葉が全てヨレヨレで葉の周囲がカールしています。
これは西AZの品種に多い症状なのですが大丈夫なのでしょうか。。。
西AZ軍団の中ではそれでもかなり成長の早い方です。
●Eucalyptus kruseana
毎日見ていると全然成長した気がしませんが、
5月の記事のものと比較してみると成長してますねー!
ホント白水色の葉が美しくて見ていると感激します。
こいつも葉がヨレヨレで、葉の周囲がカールしたり、
あまり定まった形の葉がなくバラバラです。
また下の方の太陽の当たりにくい葉は簡単に枯れていきます。
それが非常に軟くて、少し不健康に思えてきて心配なのです。
また、中々葉の大きさが大きくなってくれません。
水遣りは1週間に1回も与えないほどです。
●Eucalyptus gillii
6/5と比較してもかなり成長していますね。
1週間に1回も水を与えていませんが、それでも全然大丈夫!
寧ろその方が間延びしなくていいようです。
家ではトップクラスに水のいらない品種のようです。
まあ15cm程度の苗を6号鉢に植えていますから
正直水の管理は難しいです><;
とにかく樹高と葉数は増やしていってくれますが、
なかなか葉が大きく厚くならないのが心配の種です。
●Eucalyptus albida
これも全然成長しないわ!と思っていたのですが、
5/1に比べると格段に成長してくれていますね。
これも1週間に1回も水を与えていませんが全然平気なようです。
地道に地道に頑張って育てていくしかありません。
今日下葉が一枚散りましたが、
それでも肝を冷やす程にデリケートに育てています。
●Eucalyptus macrocarpa ssp. macrocarpa
何だかんだいってここまで来ました。
そろそろ菌による立ち枯れ病は大丈夫かな。。。?
樹高と葉数は増やしますが、葉が中々大きくなりません。
成長はしていってくれますが、やはり遅い方で、
冬までに間に合うのかな?と心配しているところです。
土と鉢が乾きやすいので3~5日に1回程度の水遣りです。
幹が硬く木質化してきたら植え分けようと思っています。
●Eucalyptus macrocarpa ssp. elachantha
いつまで経っても葉が異様に細いままです。
他にもssp. elachanthaの苗はありますが、
こんなにも葉が細いのはこの苗だけです。
個体差なんでしょうか?でも脇芽が出だしています。
葉が大きくならないのは全てについていえるので
これからに期待していきたいと思います。
管理はssp. macrocarpaと全く同じです。
こちらの方が少しだけ病害に弱いように思います。
●Eucalyptus rhodantha
macrocarpaに比べると少し安心して見ていられます。
背丈はかないませんが、幹は少し丈夫に育っています。
これも5/1と比べると格段に成長してくれています。
後は葉さえ大きくなってくれたら少し安心できます。
鉢と土が超乾燥しやすくて、5日もあれば全乾きします。
ちょうど全乾きのタイミングに合わせて水遣りをします。
根は鉢底まで伸びていないはずなので、相当乾燥に強いようです。
その環境のお陰で間延びせずに育ってくれています。
●Eucalyptus erythrocorys
これはtetragonaと良く似て、大きな双葉に毛の生えた本葉です。
ところがこちらはうって変って、成長は決して遅くはありません。
ただ寒さにしこたま弱いようなので、
冬までにどこまで育ってくれるかが大きなポイントです。
本葉一枚の段階で6号鉢に定植するという荒技です。
植え替えの際に根っこをブチッとやりましたが、
あまり痛むことなくそろそろ次の葉を出し始めています。
●Eucalyptus uncinata
一時は立ち枯れで全滅の憂き目にあいました。
これもどうやら急な寒さにはしこたま弱いようですね。
ある程度の大きさが確保できないと越冬が難しそうです。
ところが西AZ軍団の割に成長具合は悪くはありません。
元々がゴマ粒のように小さな双葉ですので、
6号鉢に植えるのはかなりの荒技に思われますが、
一応本葉の4枚目が出だしているところです。
●Eucalyptus caesia ssp. magna
これは荒技中の荒技でいきなり6号鉢へ定植です。
今のところ余り育ってくれませんが、
西AZ軍団の中ではかなり簡単で丈夫な方になります。
また、乾燥を好む西AZ軍団の中では結構水を吸うように思います。
寒さには比較的強く、10cm程度の苗が-3℃の環境で
越冬した実績がありますので比較的安心です。
今のところはcrucisあたりの双葉と大差ありません。
●Eucalyptus robusta
ユーカリの初級編に最適といわれている品種です。
家の環境に最も合っているユーカリだといえます。
5/1と比べてみると恐ろしい程に成長しています。
5/1のときは6cmくらいだったのが、今は20cm近いです!
日当たりも悪く、湿気の強い我が家が大好きなスワンプ系ですね。
結構病害に弱いと聞きますが、家では今のところ病害知らずです。
●Eucalyptus camphora
こちらも家の環境が合っていると思われるユーカリです。
沼の中にそのまま生えたりする根っからのスワンプ系なので、
本当に日当たりが悪く、湿気の多い環境でも元気に育ってくれます。
5/1の頃は土が再利用だったのが悪かったらしく、
全身うどんこまみれになってしまい、一度は廃棄も検討しました。
思い切って土を殺菌剤で全面的に消毒して深く切り戻したところ、
新しく生えてきた芽にうどんこの症状は見られません。
5/20頃に切り戻して、そこからもうこんなに新芽が育っています。
恐ろしく成長の早いユーカリですね。
●Eucalyptus pulverulenta 'Baby Blue'
主要な品種ですが意外に成長速度は早いとはいえません。
真っ直ぐに伸びていくので頭をカットして脇芽を増やす算段です。
この苗は大きさ的にも品種的にも少し安心できます。
●Eucalyptus cordata
globulusと並び称されるユーカリですが、
成長速度と強健さはglobulusには遠く及びません。
比較的のんびりと成長していきます。
このくらいの小さな苗のうちから香りは非常に強く、
少し指が触れただけでもかなり強く香ります。
大きさの割には茎が細いので竹串で支柱をしています。
●Eucalyptus dalrympleana
特に大きな特徴があるわけでもないユーカリですが、
家では比較的成長の早い方で、着実に成長していきます。
うどんこ病にかかりかけているのが心配です。
家で育てているユーカリの中ではかなり水の好きな品種です。
●Eucalyptus dives
ここまで来るにはかなり時間がかかりました。
特に発芽してから本葉が出て育つまでにかなり時間がかかります。
ある程度育ちきるとそこからは普通に育っていきます。
暖かくなった途端に大きな葉が出てきました。
比較的水が好きで安心して育てられる品種です。
大きくなってからその香りがとても楽しみです。
●Eucalyptus melanophloia
5/1に比べると格段に育って葉も大きくなりました。
鉢上げした直後には全く成長をストップしてしまい、
大丈夫かなとかなり心配していましたが一安心です。
ネット等にあまり育ってからの写真がないので、
どんなユーカリが育っていくのか楽しみな品種です。
●Eucalyptus melliodora
これも成長が遅く、うどんこ病などの病害にも悩まされ、
かなり厄介な品種だなあと思っていたのですが、
暖かくなってきた途端に葉が大きくなり元気になりました。
中でも非常に日光が大切なようで、
少しでも暗い場所に置いているとすぐにヒョロヒョロになります。
大きさの割にはかなり茎が細いので扱いに注意が必要です。
●Eucalyptus morrisbyi
ひょんなことから育てることになったユーカリです。
お世話になっているOsakano_Jieさんが種を取り寄せなかったら、
きっと育てることにはならなかったと思います。
gunniiと非常に良く似たスタンスで成長していきます。
少し病害に弱くデリケートなgunniiといった感じです。
うどんこ病にはかなり悩まされている品種ですが、
自然に脇芽が育ってきてくれているので少し安心しています。
●Eucalyptus neglecta
本当にこのユーカリについては
「成長が遅く中々大きくならない」の一言につきます。
少し味気ない大ぶりの濃い緑色の葉が特徴のユーカリですが、
この幼苗にはその面影は全くありません。
これから先どのように育ってくのでしょうか。
そもそもちゃんと育つのでしょうか。。。
うどんこ病の代表的な被害者の一つです。
●Eucalyptus nitens
とにかくうどんこ病とアブラムシに苦しめられます。
成長が早くワイルドなのでものともせずに育っていきます。
文献によると成長の早いのが特徴とのこと。
実際は決して遅くはないのですがそんなに早いとも思いません。
早く大きく立派になって、
病害を寄せ付けなくなってほしいですね。。。
●Eucalyptus parvula
種を播いて発芽して育っていくまでは簡単です。
でもそこからは太陽が非常に大切で
暗くて湿気た環境にいると、特に病害と徒長に悩まされます。
それでも何とか元気に伸びていってくれたので、
頭を落としたらすぐに脇芽が生じてきました。
石灰と薬まみれなので、新しい葉をたくさん出して
早くその美しい姿を見せてほしいと思っています。
●Eucalyptus rudis
Flooded Gumという割にはそんなに水が好きな感じはしません。
一応西AZ軍団の一員ですが、性質は東AZに近いイメージです。
我が家では比較的強健で病害しらずで育っています。
急に暖かくなった日を境に葉がいきなり大きくなりました。
日陰でも順調に育つ方なので家には合っているユーカリといえます。
●Eucalyptus pruinosa
私には珍しい北オーストラリアのユーカリです。
北AZのユーカリは寒さに弱いものが多いので敬遠してきましたが、
この品種のみ写真を見て、
余りの葉の美しさに種を取り寄せてしまいました。
今のところパッと見はrudisとほとんど区別がつきません。
これも急に暖かくなった日を境に葉がいきなり大きくなりました。
水は余り必要とせず、乾燥を好むユーカリといえます。
●Eucalyptus radiata
先に育てていらっしゃるOsakano_Jieさんのお話では
真夏の強い日差は葉焼けするためNGとのことなので、
場所の関係もあり、
家のベランダではかなり日陰ゾーンに置いています。
それでも問題なく、今のところ葉色良く元気で病害知らずです。
日本と同じように湿潤な環境のユーカリですから、
日本の草木を育てているような感じで育てられます。
ところが発芽からここまで育つのにはかなり緩慢で疲れました><;
●Eucalyptus rubida
非常に平均的なユーカリのため、余り印象が強くありません。
毎日余り目をかけずにほったらかしですが、
地道に成長していきます。
今のところかなり緑色の濃い細葉ですが、
いつの日か美しい白銀の丸葉になってくれることを願っています。
水は比較的必要とする方で日本の草木に近いイメージです。
●Eucalyptus tereticornis
温度が上がった途端に全体的なボリュームが急にアップしました。
家では比較的日陰ゾーンに置いていますが、元気よく病害知らずです。
親愛なるこあら師匠のお話ではかなり水を好む品種とのことです。
確かに日陰でもガンガン水を上げていますが、
かなり順調に育っているような気がします。
少し安心して育てられるユーカリです。
●Eucalyptus urnigera
左が白の強いタイプ、右が通常のタイプです。
成長が早く、gunniiに良く似た品種とのことですが、
家では成長が極めて遅く、うどんこ病の代表的な被害者の一つです。
ちゃんと育ってくれるのか非常に心配なユーカリです。
毎日見ているとほとんど変化がないような気がしますが、
5/1と比較してみるとそれなりに成長しているんですね。
●Eucalyptus viridis
ポットで育苗しているときには
「成長の遅い品種だな~」と思っていましたが、
鉢上げしてからは悪くないペースで育っています。
家ではgilliiなどと並んで水をほとんど必要としない品種です。
少しうどんこ病にかかったりもしますがそれなりに元気です。
場所が確保できずに日陰ゾーンに置いてあるのが残念です。
6月はこれで全部です!
次は7月!梅雨を乗り越えてどのように成長できるでしょうか。
また、皆無事に生き残ってくれているでしょうか。
冬までに越冬できるサイズにさえ育ってくれれば安心です。- # by eucalyptus_k | 2010-06-19 02:41 | ユーカリ(栽培実績)
2010/5/1 大量の鉢上げ完了!
先日から大量の鉢上げを行っています。
今のところ葉を落とすものが出たり、
先日の強風で新芽が飛んでしまったり等ありましたが、
一種たりとも枯らすことなく、鉢上げを完了しました。
これは自分としては極上の成果です。
思えば、先年は植え替えの失敗で
多くのユーカリを枯らせてしまいました。
ユーカリ紹介で載せているいくつかのユーカリも
今はもうここには存在しなかったりします。。。
枯らせた時はマジで半泣きでした。
そんな悔しさをバネに何とかここまできました。
今、鉢に植わっているユーカリは31種。
そしてこれから鉢上げを待つものが45種。
それをベランダに全て配置する。
遂に驚異的なマニアの領域に来てしまいましたね。
でもやるからにはしっかり育てますよ。
それでは、先日鉢上げを完了したユーカリ達をご紹介します。
極力植え替えによる根の痛みを避けるために
小さな苗のうちから5~6号鉢に鉢上げしています。
植え替え日は1~2週間前くらいで撮影日時は4日前です。
●Eucalyptus albida
西オーストラリア軍団なので心配していましたが、
植え替えによる痛みもなく安心しました。
植え替えてからはまだあまり成長していません。
こんな小さな苗ですが根は6cm以上ありました。
用土は肥料分なしの砂漠Mixです。
●Eucalyptus pulverulenta 'Baby Blue'
冬季に播いたのですが、成長はかなり早く、
植え替え時には結構大きくなっていました。
根も10cm以上あり、安心して植え替えを行えました。
植え替え時にもかなり良い香りを漂わせていました。
用土は標準のユーカリ用土です。
●Eucalyptus camphora
去年の秋に播いた苗なのでかなり大きくなっています。
成長力は旺盛なのですが、ウドンコ病にかかりやすいです。
薬はすぐに薬害を引き起こすため、困っています。
用土は保水性を高く、堆肥分を若干多めにしています。
●Corymbia citriodora
これは同居人の両親に頼まれたものです。
ボリュームが欲しいので敢えて2株植え込んでいます。
私が育てていくものではないので
用土は一般的な樹木培養土に近くしています。
●Eucalyptus cordata
ユーカリ紹介で載せた株は植え替えで枯らせてしまい、
新たに種を播いて、この苗を育てています。
葉に模様があり、日が当たると白く見えるのが特徴的です。
水が大好きなので用土は保水性を若干上げています。
●Eucalyptus decipiens ssp. decipiens
こあら師匠の農場より購入した元気な苗です。
昨年の秋頃に購入したもので、
冬は完全に成長をストップしていました。
最近暖かくなりだしてから急に成長を始めています。
用土は肥料分なしの砂漠Mixです。
●Eucalyptus extrica
tetragonaのGreenで成長は激遅いです。
でも根はかなり育っており6cm以上ありました。
このままのペースでは先が思いやられます。
用土は少し保水性を上げた砂漠Mixで、
pHを若干アルカリに寄せています。
●Eucalyptus gillii
一度は立ち枯れ病で全滅させてしまい。
再トライした当初は小さな苗のままで心配していましたが、
野外に出してからはぐんぐん成長していきました。
植え替えてからはまだあまり成長していません。
用土は標準のユーカリ用土に軽石を加えています。
●Eucalyptus glaucescens
去年の夏に初めて播いたユーカリ種播第一号です。
成長は比較的緩慢ですが、元気に育っています。
オーストラリア産とニュージーランド産では
少し外観が異なるようで、こちらはオーストラリア産です。
用土は標準のユーカリ用土です。
●Eucalyptus goniocalyx
こあら師匠の農場より購入した元気な苗です。
昨年の秋頃に購入したもので、
冬もささやかながら成長を続けていました。
最近暖かくなりだしてから激しく成長しています。
用土は標準のユーカリ用土です。
●Eucalyptus kruseana
こあら師匠の農場より頂戴した苗です。
冬の寒さで痛み、全体が紫色で
まるで枯れているかのようでしたが、
暖かくなってからぐんぐん成長を続けています。
最初はヨレヨレの葉ばかりが出てきていましたが、
最近はしっかりとした葉が出始めてきました。
用土は肥料分なしの砂漠Mixです。
●Eucalyptus macrocarpa ssp. macrocarpa
冬季室内では立ち枯れ病で育成不可能かと思われましたが、
トップジンMの導入と野外育成に切り替えてからは
立ち枯れは一切なく、順調に育っていて恐ろしいくらいです。
このまま引き続き順調に育ってくれることを願っています。
用土は砂漠Mixに少しピートモスを加えています。
●Eucalyptus macrocarpa ssp. elachantha
冬季室内では立ち枯れ病で育成不可能かと思われましたが、
トップジンMの導入と野外育成に切り替えてからは
立ち枯れは一切なくなりました。
この苗は植え替え時にミスって根の2/3を切ってしまいました。
翌日にはお辞儀をして、もうダメかと諦めていましたが、
持ち直してくれて、何とか大丈夫そうです。
ssp. macrocarpaに比べると成長がより遅いです。
用土は肥料分なしの砂漠Mixです。
●Eucalyptus melanophloia
マニアックなユーカリですが、比較的順調に育ってくれました。
元々はかなり綺麗で明るい緑色の葉をしているのですが、
寒いうちから野外に出したところ、色あせてしまいました。
植え替えてからはまだあまり成長していません。
用土は標準のユーカリ用土です。
●Eucalyptus parvula
強健で成長もそこそこ早いので、安心して植え替えられました。
植え替えてからも問題なく成長を続けています。
根も10cm近くまで成長してくれていました。
用土は標準のユーカリ用土です。
●Eucalyptus pleurocarpa
tetragonaのSilverで成長はExtricaよりましですが遅いです。
これも同様にこのままのペースでは先が思いやられます。
用土は少し保水性を上げた砂漠Mixで、
pHを若干アルカリに寄せています。
●Eucalyptus pruinosa
去年の秋から播いたもので
たくさんの苗の中から淘汰されて一本だけ生き残った苗です。
これは珍しく予備苗を一切用意していません。
とにかく地道に地道に成長を続けています。
用土は標準のユーカリ用土に軽石を加えています。
●Eucalyptus rhodantha
macrocarpaの類似種でとにかく成長が激遅いです。
まず発芽に恐ろしく時間がかかり、
そこから本葉が出るまでに1カ月は普通にかかります。
おそらくかなりの高温が必要なのだと思います。
時間をかけて、何とか順調に育った期待の一苗です。
植え替えてから少し葉の痛みが出ていますが、
見ている限りでは大丈夫そうです。
植え替えてからはまだあまり成長していません。
用土は肥料分なしの砂漠Mix強乾燥Verです。
●Eucalyptus robusta
強健でトップクラスに育てやすいユーカリです。
冬季の間の成長は緩慢でしたが、
暖かくなってからは非常に激しく成長しています。
ウドンコ病にかかりやすいのが難点です。
とにかく新芽の明るい緑色が美しいです。
里親募集で人気がないのが不思議なくらいです。
水が大好きなので用土は保水性を若干あげています。
●Eucalyptus rubida
植え替えてから何の痛みもなく、
置き場所も悪いのに、一番順調に成長しています。
綺麗な丸葉ユーカリになるとのことですが、
この葉が本当に丸葉になるのか半信半疑です。
用土は標準のユーカリ用土です。
●Eucalyptus rudis
植え替えてから何の痛みもありませんが、
成長もなく、ほとんど変化が見られません。
そのくせに短時間で太陽の方向へすぐに向きを変えます。
一日に何度もくるくる鉢を回さなければいけません。
用土は少し保水性を上げた砂漠Mixです。
●Eucalyptus urnigera
植え替えてから比較的日が浅いので、
今のところ大きな変化はありません。
上の写真が通常のurnigeraで、
下の写真がより白色の強いurnigeraです。
この2種類を同じ鉢に植えてみました。
今の段階では幹の色以外余り違いは感じられません。
用土は標準のユーカリ用土です。
今回はとにかく写真ばかりのネタになりました。
今後も鉢上げしたものを適宜アップしていきます。
自分の育成記録にもなりますので、
何卒お付き合いの程お願いします!- # by eucalyptus_k | 2010-05-01 03:24 | ユーカリ(栽培実績)