globulus ssp. maidenii大ピンチ!
先日も書きましたが、
150種以上も育てていると
一人で管理できる限界を超えて
時たまエラーを出してしまいます。
そんな被害に合うのは、難しいユーカリではなく
どちらかというと簡単なユーカリだったりします。
樹高150cm近くもあるglobulus ssp. maideniiが
全体的に枯れてきてしまっています。。。
水切れや暑さにやられている場合は
大体涼しい夜になると戻ってきますが、
これは昼でも夜でも戻らずにここまで傷んでしまいました。
恐らく、置き場所がクーラー室外機の近くなのに
チェック漏れで余分に水を与えすぎて
根が蒸れてしまったものと思われます。
育てていて思うのは、ssp. maideniiは、
その他のglobulusと比べると
少し乾燥気味の方が良いように思います。
その隣にあるssp. bicostataとssp.globulusは
同じような管理をしているにも関わらず、
至って元気な状態です。
元々生命力は強力なユーカリなので
何とか戻ってきてほしいと願っています。
しかし、ここに来て
globulusを枯らせることになるとは
全く思ってもいませんでした。
油断大敵!
もっとしっかりと管理をしていこうと
心に誓うキッカケになりました。
maidenii!戻ってこい!!!- # by eucalyptus_k | 2012-08-13 13:37 | ユーカリ(栽培実績)
今年のユーカリ酒
今年もユーカリ酒を漬けてみました。
余りすぎるほど葉が取れたので
昨年の二倍程度多めに葉を入れています。
まずはglobulus酒を試飲。
もうユーカリの酒!と完璧にわかるほどに強く薫ります。
好き嫌いはあるかもしれませんが、
薬草系のお酒好きな私としては
かなり上質の逸品であると思っています。
他にもcypellocarpa/grandis/smithii
を使ったお酒もあります。
下の写真のものは、ズブロッカを真似て、
goniocalyxを一本入れてみました。
皆さんも葉っぱが余ったら
一度漬けてみてはいかがでしょうか?- # by eucalyptus_k | 2012-07-15 02:01 | ユーカリ(茶・酒)
ベランダでも育てられるユーカリ10選
私もユーカリを育て始めて数年になります。
日光の良く当たる広い庭で育てれば
そんなに難しい植物ではないユーカリですが、
日照も風通しもイマイチな
マンションのベランダで栽培すると
とても厄介な植物のように思えてきます。
放置しておけばぐんぐん育つ
実家の庭のユーカリたちを尻目に、
初期の頃のベランダ栽培は本当に困難を極めました。
今でも、結構病気がちな株があったり、
パフォーマンスがイマイチだったり、
これからも、学習の余地は多々あります。
そんな中、日照も風通しもイマイチで
空中湿度が高くなりがちな
ベランダでも育てやすいユーカリ10選
を発表したいと思います。
これは、日照や風通しの悪い、
とても狭い庭やその他スペースでの栽培の場合にも
参考になるかと思います。
1. Eucalyptus rudis
暑さにも湿度にも強いユーカリ
日照が良ければ成長力がとても激しくなりますが、
半日陰の方が大人しくて良いくらいです。
病気の蔓延する我が家でも病気知らずです。
2. Eucalyptus crenulata
耐陰性がとても強く、置き場所によって
あまり成長が左右されません。
ハダニなどの被害は激しいですが、
強健で調子が良いので問題なしです。
3. Eucalyptus risdonii
何故か家ではトップクラスに調子の良いユーカリ。
見た目も美しく、とてもオススメな品種です。
逆に少し涼しいくらいの環境が好みなので、
それがベランダの環境と合っているのかもしれません。
病害虫の影響は全く受けることはありません。
4. Eucalyptus tenuiramis
これもrisdoniiと並んでトップクラスに調子が良いです。
日照が良いと、馬鹿みたいに成長するので、
半日陰のベランダくらいの方が良いくらいです。
日照が悪くても美しい葉をキープし、病虫害知らずです。
5. Eucalyptus goniocalyx
日照の良い方がパフォーマンスは格段にあがりますが、
ベランダの悪い場所でもコンスタントに健康に成長します。
精油が濃く、葉が分厚いためか、病害虫の影響は皆無です。
家では最悪のクーラー室外機前に置いていますが、
それでも特に問題なく育っている強者です。
6. Eucalyptus viridis
日照が悪いとパフォーマンス自体はイマイチですが、
何よりも病害虫の影響なしで、コツコツと成長を続けてくれます。
あまり手がかからずに健康なのがとても良いです。
7. Eucalyptus robusta
日照が良いことがベストですが、
成長力と生命力がケタ外れているため、
他のユーカリと比べると、ベランダであっても
余りパフォーマンスの低下を感じられません。
8. Eucalyptus camaldulensis
成長力が激しすぎるので、家のベランダのような
イマイチの環境でいじめ気味に育てた方が
寧ろ丁度良いのではないかというユーカリです。
※それであってもまだ成長が激しすぎます!
9. Corymbia citriodora
これも成長が激しいのでベランダくらいの方が良いです。
また冬は少し寒さに弱いので、
比較的暖かいベランダとの相性がとても良いユーカリです。
10. Eucalyptus 'Moon Lagoon'
日照の良い方が格段にパフォーマンスは良いですが、
ベランダのような環境でも、
さほど大きなパフォーマンスの低下を感じません。
ただ成長はとても遅くなるので
気長に育てていくといった感じです。
どれも強健で過湿に強い品種ばかりです。
また、耐陰性が比較的強い品種か、
成長力が激しすぎて、環境が悪い方が
丁度良いというユーカリに分かれています。
ちなみに日本でメジャーなgunniiや
globulus/cinerea/pulverulentaなどは、
日照が足りずにかなり難易度が高くなります。
globulusだけは枯らさずに管理するのは
さほど難しくはありませんが、
パフォーマンスは著しく低下します。
余り良い環境を用意できないという人は
ぜひとも参考にしてみてください- # by eucalyptus_k | 2012-07-10 18:32 | ユーカリ(栽培知識)
夏のお出かけ時の応急処置
季節はすでに6月!
これから梅雨を迎えますが、
晴れの日の日差しはますます激しくなってきました。
我が家のユーカリは昨年までは、
水の遣りすぎでイマイチ生育不良だったようですが、
潅水量を極端に減らし、越冬を行った結果、
今年の生育の良さは尋常ではありません。
今まではあまり水を吸わずに
生育もイマイチだったようなユーカリが
今年はびっくりするほどに水を吸います。
今まで過湿に注意していたのが
打って変って、水切れ注意に切り替わりました。
これから盛夏を迎えれば、
吸水量の激しいユーカリを育てていると
一日1~2回もの水遣りを必要とすることがあります。
そのような場合、
オチオチと旅行にも行っていられません><;
まあ、私は既に管理している量が尋常ないので
1泊以上の旅行には行かないことにしていますが・・・
robusta/globulus/nitensなどの
超水食いのユーカリがある場合は
通常通り放置していると
その貴重な1泊の外出さえも不可能になります。
そんなときに!
もちろん長期の旅行は難しいですが
数日ならば可能な応急処置があります。
まず、鉢がしっかり入るような、
深めの鉢底皿もしくはトレイを用意します。
そしてそこに水をたっぷり貯めて、
鉢を浸けて、旅行に出発します。
ただし、炎天下の場所は避け、
少し日陰になるくらいの場所に置いておかないと、
逆に蒸しユーカリが出来上がってしまいます。
また水を入れすぎて、
鉢自体が全て浸かるような水量では
根が呼吸できなくなるので厳禁です。
これで”夏であれば”、
数日程度は大丈夫でしょう。
鉢表面からの乾燥も激しいので、
その期間内であれば、過湿にも耐えられます。
品種によってはベストな状態ではありませんが、
水切れで大切なユーカリが枯死するよりは
圧倒的にマシですよね!
緊急時にはぜひお試しください♪- # by eucalyptus_k | 2012-06-07 18:13 | ユーカリ(栽培知識)
水遣り三年
水遣りというのは本当に難しいものです。。。
「水遣り三年」という言葉があります。
何だかんだウンチクを垂れても、
マニュアルを読み漁っても、
プロに講義を受けてみたとしても、
本当に丁度三年の歳月を経て
私もようやく水遣りの感覚が養われてきました。
2010年~2011年の冬については
異様に雨が少なく、雑草が枯れ出す始末でした。
この冬は雨ざらしのユーカリにとっては
とっても良い環境となったようです。
そして、2011年~2012年の冬は
比較的湿潤で雨が多かったように思います。
これは少しユーカリには雨が多すぎたようで、
雨ざらしのユーカリには多く枯れが出ているようです。
また、枯らせたという報告も多く頂いています。
でも、実際にユーカリは
そんなに難易度の高い植物ではありません。
ただ、日本では終日日光がふんだんに降り注ぐという
広いオープンスペースを確保することが難しいことと、
気候が湿潤なため、あまりユーカリには合っていないことで
どうしても水分管理が難しくなってしまいます。
水遣りが難しい原因は、植物の性質だけでなく、
設置環境や風通し、日照、用土、鉢などの要素により
大きく左右されるため、これ!という決め手がないためでしょう。
もし、一度機会があるのであれば、
下の写真のような小さなスリットポットで
全く同じ用土で30~40cmくらいまで栽培してみると
どのユーカリがどのくらい水食いで、
どのユーカリがびっくりするほど水を吸わないのか
非常に良く知ることができると思います。
例えば上の写真はmacrocarpaですが、
これを真夏の日光下に置いていたとしたら、
間違いなく、一日一回の水遣りが必要になってくるでしょう。
しかし、これが冬となると、
例えば家では、比較的日光を当てていたとしても
週一回程度の水遣りになってきます。
ちなみに、この株は根はパンパンになるまで育っています。
風通しがもっと良い場所に置いているならば
また、そのスパンは変わってくると思います。
次にこれが5号のスリット鉢に植えているmacrocarpaです。
この鉢の口径は私が手を広げた程度の大きさです。
このmacrocarpaはもう50cmを超える大きさとなり、
根も下からはみ出してきつつあるので、
そろそろもう一回り大きな鉢に植え替えようかと考えています。
この株も真夏には毎日水遣りをコンスタントに行っています。
ところが冬には二週間に一回以下程度にまで激減します。
実際、これらのスリットポットや鉢は
鉢底のスリットからも用土が乾燥するため、
他の鉢に比べてビックリするほどの乾燥力を持っています。
そのため、見た目は少し業者っぽいかもしれませんが、
初心者には育てやすく、根腐れを出しにくいアイテムです。
また一般的に言われる、用土の表面が乾いてから
数日後に水遣りというようなマニュアル通りの管理でも
問題なく管理ができる環境を構築できます。
ところがエクステリアの一部として考えていると
どうしても鉢のビジュアルに拘りたくなります。
これは少しビジュアルに拘ったMoon Lagoonです。
Moon Lagoonは上記の小さなスリットポットで育てると
冬でも比較的水を欲しがり、
水食いなユーカリであることがよくわかる品種です。
ところが、このように大きな鉢で、
且つ、鉢底から乾かないような鉢の場合、
一般的に言われるような
用土の表面が乾いてから数日後に水遣り
というマニュアル通りの管理は全く通用しません。
この写真を見ていただくとわかりますが、
鉢の表面は完全に乾ききっています。
また、鉢の表面を指で軽く掘ってみても
その位置は完全に乾ききっています。
実はこの鉢は表面が乾いてから
既に一週間以上が経過しています。
天気にもよりますが、
恐らくあと一週間程度は水遣りを行わないでしょう。
そのくらい、この手の鉢は鉢底まで乾くのに時間がかかります。
素材が厚手なので、日光を受け続けたとしても
そう簡単に、内部まで乾ききるようなことはありません。
この鉢と容量であれば、真夏であったとしても、
4日程度は水遣りを行わなくても全く問題ありません。
このような環境は
比較的湿潤を好むMoon LagoonだからこそOKなわけで、
これが乾燥を好むmacrocarpaだったら
恐らく上手くいかないでしょう。
素焼き鉢も渇きが早く、根腐れを出しにくい鉢です。
ところが気をつけなければいけないのが、
外側の素材は素焼きでも、
内面には塗りが施されているような場合があります。
ちなみに上の銀の鉢も外の素材は素焼きのようですが、
内面には塗りが施されています。
このような鉢の場合は、素焼き鉢のような
強烈な乾燥力は全く得られなくなってしまいます。
日本でメジャーなgunniiやレモンユーカリなどは
macrocarpaなどに比べると、ビックリするほど水が好きで
湿気に耐えうる力を持っています。
それでも、ビタビタなベタ土が好きなわけではなく、
シェフレラやベンジャミンなどの観葉植物に比べると
さらに乾燥を好む植物といえます。
ただし、globulusだけは、
根がとても強く、吸水力も馬鹿にならないので、
よほどのことがない限りは
過湿で枯らせるようなことはないように思います。
これは、マニュアル通りの管理でも育てることができるでしょう。
ちなみに良く話題に上がる私の配合用土ですが
このような感じになっています。
完璧な粒状になっているのが特徴です。
赤玉土は硬質で指で潰せない程の固さです。
土に拘るねぇなんて言われてしましますが、
私の場合は、風通しと日照の悪いベランダで
何とかユーカリを育てようと試みた上での
苦肉の策の一つなんです。。。
枯らせたというお話を聞くのは悲しいですが、
それでも、ユーカリが好きならば、
挫けずにぜひトライしてみてください。
お恥ずかしいお話ですが、
私が枯らせたユーカリは本当に数知れずです
難易度が高いと言われるmacrocarpaだけで、
小さな苗も合わせると、数十株も枯らせて、
その上でこうして何とか育っているのです。
水遣りだけは、メールでも上手く伝えられないので、
ぜひ、数をこなしてコツを掴んでみてください- # by eucalyptus_k | 2012-04-10 15:27 | ユーカリ(栽培知識)