またまた水切れ…今度はcrenulata
またまたでかい株の水切れを出してしまいました。
その品種とはEucalyptus crenulataです。
実はちょっと前に体調不良で水遣りに間隔ができた時、
軽く新芽が萎れているのには気づいていたのですが、
すぐに水を与えたので大丈夫と思っていました。
ところが昨日良く見てみると
かなり広い範囲の枝葉が枯れていました。
この場合枯れた枝葉の量が多く、
それと同時に元気な枝葉の量も多かったので、
枯れた枝葉を即取り除くと同時に、
成長期に向けた剪定も兼ねて刈り込みました。
写真は昨年のものですが、
枯れる前にはこれ以上のボリュームがありました。
ところが枯れた部分を取り除いたら
こんなに寂しくなってしまいました。
まあこれからも成長は進みますし、
成長も早く、脇芽も多く出る品種ですから、
早い段階にある程度の復活を遂げてくれると思います。
ただ今後もcrenulataの水切れには
十分に注意が必要だと強く認識しました。
確か水が切れているなと気づいたのは、
5月下旬の暑い日が続いた頃だったと思います。
体調不調もあって、外は雨が降っていたので、
確か二日程水遣りをお休みしていました。
※株は雨のかからないところに置いています。
我が家のほとんどの株は基本6号鉢に植わっていますが、
crenulataは元々水切れが早いため、
我が家では異例の7号鉢に植わっています。
二日休んだ水遣りでは、
ポット苗で少し項垂れていたものはありましたが、
水切れで枯れの出たものは、他に一種もありませんでした。
crenulataは他よりも大きな鉢に
保水性の高い土で植わっているにも関わらず、
見事に水切れで枯れを出してしまいました。
どれほど吸水量が激しいかがわかります。
私の親の実家でも何株か育てていますが、
毎日必ず一回の水遣りを行っているにも関わらず、
毎年必ず葉先に水切れのサインである枯れが出ます。
あまりに水切れが早いので、
機会があれば、保水性の高い用土に変更して、
さらに大きな鉢に植えた方が良いと話していました。
我が家のcrenulataは、剪定をサボっていたことにより、
かなり葉数が多かったこともあるでしょうが、
基本春以降は毎日の水遣りが必須になるといえます。
余程栽培環境を整えないと、
おちおち旅行に行くこともできなくなります。
とにかく吸水量が凄いということに加えて、
水切れに対する耐性が恐ろしく弱い品種です。
その分、過湿に対する耐性も非常に高いのですが、
こんな品種は他にはあまり思いつきません。
crenulataは栽培品種としてはメジャーですが、
実は現地では絶滅危惧種として扱われています。
オーストラリアの降水量は年々減少していて、
将来的な水不足が懸念されていると聞きます。
絶滅危惧種に指定されているユーカリは、
とても水食いなユーカリばかりです。
同じく絶滅危惧種に指定されているgunniiの一種も
降水量の激減による湿地帯の減少が大きな要因だそうです。
crenulataについても、
この強烈な吸水量と水切れ耐性のなさが、
絶滅危惧種として扱われている要因の
一つではないかと思っています。- # by eucalyptus_k | 2015-06-15 18:48 | ユーカリ(栽培知識)
1/1