今年も咲いたプレウロカルパ(pleurocarpa)
昨年始めて花を咲かせてくれた
pleurocarpaが今年も開花していました。
昨年は比較的多くの花を咲かせてくれましたが、
根詰まりと置き場所の悪さによる痛みと、
春咲きの強風で蕾の多くが取れてしまいました。
そのため今年はたった一輪だけの開花ですが、
それでもなかなかに美しい花です。
このpleurocarpaは西AZのユーカリ入門編にも最適ですし、
非常に低樹高での開花を実現できるユーカリです。
一風変わった外観と性質を持つ
西AZのユーカリにチャレンジしてみたい方は、
まずこのpleurocarpaから入ってみるのがオススメです。
ちなみに実家の方にも
樹高150cmを超える立派なpleurocarpaがあります。
今年はそのpleurocarpaの方も
初の開花を実現することができていました。
少し花の時期が終わり気味ではありますが、
いくつか写真を載せておきます。
以前我が家には転倒で折れて枯れてしまいましたが、
非常に立派な別のpleurocarpaがありました。
ただその株は相応の樹高になっているにも関わらず、
全く蕾が付いていませんでした。
またこの実家の立派なpleurocarpaも
蕾が付くのに非常に時間がかかりました。
ユーカリ全てに言えることかはわかりませんが、
このpleurocarpaについては、
少し苛め気味、痛み気味の方が、
蕾が付きやすいような気がしています。
最後にpleurocarpaの少し不思議な花。
花の中にピンク色が混ざっています。
たまたまでしょうか?
花が終わりかけるとピンクになる?
こんなこともあるのですね!- # by eucalyptus_k | 2014-07-16 11:58 | ユーカリ(花と蕾)
ディシペンス・アデスモフロイア
(decipiens ssp. adesmophloia)の蕾我が家には樹高1mを超える
decipiens ssp. adesmophloiaがあります。
ssp. adesmophloiaはdecipiensの中でも、
葉があまりハート型になることがなく、
葉色も深い青緑色になる亜種です。
ところがこの株は非常に調子が悪いです。
見ていただくと分かりますが、
中間部分にほとんど葉がありません。
また変な葉枯れの症状にも悩まされています。
実際には鉢が膨張するくらいに、根がパンパンなので、
そろそろ鉢増しも行おうと思っていますが、
そんなdecipiens ssp. adesmophloiaに
蕾ができているのを発見しました。
この蕾はlehmanniiの蕾のように
まるで悪魔の爪のような形状で複数の蕾が付き、
開花後の果実はトゲの付いた鉄球のような
かなり特異な形になります。
そのため今の時点ですでに
赤ん坊の手のような形をしています。
蕾ができてくれたのはとても嬉しいのですが、
無事に開花できるかは全くの未知数です。
本当にこの株は色々と調子が悪いのです。
変な病気に罹っているように思います。
葉を照明に透かして見ると、
色が抜けて見える部分があると思います。
このような箇所はしばらくすると、
下の写真のように茶色い斑点に変わります。
この病気はdecipiens系全般で非常に良く発生します。
decipiens系は良く枯れることもあるので、
しばしばタネを播いて育苗することがありますが、
先日もこの病気で立派なssp. chalaraを枯らせています。
消毒をしてもあまり大きな効果はないのですが、
栽培環境の改善を行っていくと、
症状がかなりマシになる傾向があります。
もしかすると生涯保有菌のようなもので、
調子が悪くなると症状が出てくるのかもしれません。
gilliiやpleurocarpa、extricaなどには、
前年と同じく、既に蕾が付いていますが、
先日開花したtorwoodのように、病気がちな株ほど、
新たに蕾を付ける可能性が高いように思います。
良く言われる、生存の危機を感じて、
蕾を付けて子孫を増やそうとするという説は、
やっぱり正しいのでは?と思わされます。- # by eucalyptus_k | 2014-06-23 12:16 | ユーカリ(花と蕾)
ユーカリ・トルウッド(torwood)の開花
先日、蕾についてアップしたところですが、
早速、torwoodが開花していました。
根元の方はピンク色がかっていますが、
思っていたよりも黄色い花が咲きました。
花の正面から見ると、
ほとんど黄色に近いクリーム色の花ですが、
横から見てみると根元の方が
少しピンクがかっているのがわかります。
光の具合によっては、
オレンジ色の花にも見えることがあります。
花はあまり大きなものではありませんが、
存在感はかなりあります。
恐らくその個体差によって、
torquataの要素が強くなるとピンク色が増し、
woorwardiiの要素が強くなると、
黄色が増すのではないかと思います。
ネットでtorwoodの花を調べてみると、
ピンク色の強いもの、黄色の強いもの様々です。
差し詰め我が家のtorwoodは
woorwardiiが少し強い感じでしょうか。
今後も花の写真は撮り続けていきますが、
非常に希少な品種の開花を実現できました。
日本でこれが初!
なんてことも大いにありえます。
今日は多くは語らず、しつこいくらいに、
とにかく写真を載せていくことにします。- # by eucalyptus_k | 2014-06-02 17:25 | ユーカリ(花と蕾)
ユーカリ・トルウッド(torwood)の蕾
先日、torquataの開花をお伝えしましたが、
今度は我が家のベランダで、
そのハイブリッド品種であるtorwoodの蕾が
開きかけているのを発見しました。
このtorwoodという名前は、
正式な学名ではなく、この品種の通称です。
こちらの記事で紹介している
ピンク色の花を咲かせるtorquataと、
こちらの記事で紹介している
黄色の花を咲かせるwoodwardiiの
ハイブリッド(交配種)のため、
それぞれの頭のtorとwoodを組み合わせたものです。
パッと見はあまりwoodwardiiの外観は感じられず、
ほとんどtorquataに近い外観をしています。
また大まかな性質もtorquataに良く似ています。
ただ、その香りは非常に強いwoodwardiiのものを継承していて、
その蕾の形状もどちらかというとwoodwardiiに近いのですが、
純白色の蕾を持つwoodwardiiとは大きく異なり、
蕾が粉を吹かないところはtorquataの特徴を継承しています。
このように双方の特徴を複雑に合わせ持っています。
蕾から見え隠れする花の色は
主にはオレンジ色または薄ピンク色で、
これだけは完全に双方の間を取っている感じです。
蕾や横に映っている葉を見ていただくとわかりますが、
茶色い斑点がたくさん出ていると思います。
この株は葉枯れや葉の縮れが起こる、
変な病気にずっと悩まされています。
定期的に殺菌剤による消毒を行っていますが、
あまり大きな改善は見られていません。
この病気のために、花が無事に咲くか心配でしたが、
今見たところでは、花にはあまり影響はないようです。
ちなみにこの変な病気もtorquataが良くかかる症状で
woodwardiiには見られませんので、
生態的な特徴はtorquataに似ているのかもしれません。
性質は西AZの中では、この病気を除いては楽な方なので、
かなり我儘なwoodwardiiよりもかなりtorquataに近いです。
ここ数日雨の日が続いていましたが、
今日から晴れるようなので、
一気に花が開いていくかもしれません。
経験上、まだまだ油断はできませんが、
無事に開花するのを楽しみにしています。- # by eucalyptus_k | 2014-05-28 10:50 | ユーカリ(花と蕾)
ユーカリ・トルクァータ(torquata)の開花
先日、蕾をご紹介したtorquataですが、
早速、開花しているのを発見しました。
以前ご紹介したmacrocarpaの開花に次いで、
ピンク色の花の咲くユーカリの開花です。
現地オーストラリアでは、
公園や道の街路樹として普通に植えられていて、
毎年、開花の時期には町を彩っているようです。
macrocarpaに比べると、花はかなり小ぶりですが、
それでもたくさんの花を咲かせますので、
全体的なパフォーマンスはなかなかのものです。
これは日照の良い、実家での開花ですが、
我が家のベランダでも開花を実現したいものです。
ベランダでは、torquataの開花は
もう少し時間がかかりそうですが、
torquataのハイブリッド品種のtorwoodや、
同じくピンクの花が咲く、caesia ssp. magnaなどの開花が
近年中に見込めそうな気がしています。
最近はユーカリの花が次々と咲くようになってきましたが、
栽培を始めた当初は、開花は非常に遠い目標でした。
そんな中、色つきの花が咲いてくれると、
とても嬉しいものがあります。
果たして次の開花速報は
どの品種になるでしょうか。
それでは、最後はtorquataの
花の写真で締めくくりたいと思います。- # by eucalyptus_k | 2014-05-22 14:09 | ユーカリ(花と蕾)