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不明品種の確定に成功!

こちらの記事で紹介していた
品種不明のユーカリですが、

今回やっと品種確定に成功しました!

fancybox記事210の画像1

色々と海外の栽培者にも見てもらって
以前結論が出たのがEucalyptus kitsonianaでしたが、
別途タネを買ってkitsonianaを育ててみたところ
明らかに葉の質感が違うので
これは絶対違うなあと困り果てていました。

そんなこんなで辛抱強く育ててみた結果、
この度、私が他に育てているユーカリと
全く同じであることがわかりました。

灯台元暗しとはこのことで、
そのユーカリだとは思ってもみなかったので、
全くチェックしていなかったのが盲点でした。

fancybox記事210の画像2

fancybox記事210の画像3

このユーカリ! Osakano_Jieさん
daaasさんに過去プレゼントしたことがあります。

daaasさんにはcamphoraと言って渡し、
Osakano_Jieさんには
camphora → ovata → kitsoniana
どんどん推測が変わっていく始末。。。

そもそも、この品種は
camphora名で購入したタネだったのですが。。。

Osakano_Jieさんdaaasさん、お待たせしました!


この最初camphoraと言ってお渡ししたユーカリは

Eucalyptus melanophloia

で間違いありません!!!

とても時間がかかりましたが、
確定できてとてもスッキリしました!

# by eucalyptus_k | 2012-07-20 19:17 | ユーカリ(品種知識)
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久々に品種未定のユーカリ

今まで品種の識別には色々ありました。
neglectaのタネを注文したのに、
発芽したのはcrenulataだったり。。。

cephalocarpaだと思って育てていたら、
実はfasciculosaだったり。。。

ずっとcamphoraだと思って育てていたのが
実は最近、kitsonianaだったと知ったり。。。

そして今回、accedensのタネに交じって
新しく育ったのが下記のユーカリです。

fancybox記事184の画像1

fancybox記事184の画像2

今わかっている一番重要な情報は
主に西AZのユーカリに多い
><型の双葉をしていたことと、
写真からはわかりにくいですが
茎が四角型であるということです。

これでユーカリ識別ソフトにかけて
識別してみることにしました。

出てきた中で、有力なのは4種類!
この中のどれかであることは間違いありません。

どれもNindethana seedに在庫がある品種なので
超レア品種というわけでもありません。

●Eucalyptus calycogona
fancybox記事184の画像3

●Eucalyptus celastroides
fancybox記事184の画像4

●Eucalyptus cneorifolia
fancybox記事184の画像5

●Eucalyptus gracilis
fancybox記事184の画像6

現在、幼苗の間の識別ではここまでが限界で、
この先は花や実や樹皮を見て識別するしかありません。

あとは実際にこの4品種を育ててみることです。

そうすれば、写真ではわからない違いが分かり、
明確な識別が可能になります。

実はこのうちの2種類、
calycogonagracilisについては
栽培を検討していたところだったので、
早速タネを取り寄せてみることにしました。

どちらも比較的低木なので
早期に低樹高での開花が見込めそうです。

特にcalycogonaピンクの花が魅力的なので
ちょっと力を入れて育ててみたいと思います。

fancybox記事184の画像7

せっかく、久々にタネを購入する機会なので
下記の品種もついでに購入してみることにしました。

・Eucalyptus dolichorhyncha
・Eucalyptus nutans
・Eucalyptus youngiana

どれも低木での開花が見込める
少し面白そうなユーカリばかりです{#笑顔}

# by eucalyptus_k | 2012-02-26 19:05 | ユーカリ(品種知識)
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未だに識別できていないユーカリ

ユーカリをタネから育てていると、
違う品種のタネが紛れ込んでいて、
購入したユーカリとは全く違うユーカリが育つことがあります。

業者のタネの管理が悪いといえばそれまでですが、
あんな小さなユーカリのタネが、
少し紛れ込んだりするのは仕方のないことかもしれません。

購入したユーカリと別の品種が育つのは
ある意味少し得をした気分にもなります。

ところが、私のように品種で管理をしているマニアな栽培者や、
こあら師匠のように販売するために栽培されている方には、
ユーカリの品種が特定できずに困ることがあります。

私も数々の出自不明なユーカリたちを
ユーカリ識別ソフトと経験と
現地の栽培者との交流から何とか識別してきました。

cephalocarpaとされていた品種はfasciculosaでした。
neglectaとされていた品種はcrenulataでした。
その他にも色々ありました。。。

ところがcamphora名で購入したユーカリは
未だに完璧な識別ができていません。

Osakano_Jieさんや、daaazさんにも、
Eucalyptus camphoraとしてお配りしたユーカリです。

こちらが幼い時の写真

fancybox記事177の画像1

fancybox記事177の画像2

そしてこちらが現在1m程度まで育った状態の写真です。

fancybox記事177の画像3

fancybox記事177の画像4

fancybox記事177の画像5

ユーカリ識別ソフトや
現地のプロからの情報では90%近い確率で
Eucalyptus kitsoniana
ではないかということになっています。

現在、kitsonianaは別途育苗中です。
まだ数センチなので識別はできていません。
春を過ぎれば、恐らくわかってくることと思います。

このユーカリさえ、識別できてしまえば、
今育てているユーカリの中に、
出自不明なものは一つも存在しなくなります。

# by eucalyptus_k | 2012-01-09 19:30 | ユーカリ(品種知識)
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高山植物のユーカリ・ベルニコサ (Eucalyptus vernicosa)

先日はイチゴの香りがするolidaを紹介しましたが、
その他にも貴重でレアで魅力的なユーカリがあります。

今回ご紹介するのは、
完全に高山植物で、とてつもなく成長が遅く、
樹高はわずか数十センチにしかならないという
非常に奇特で貴重なユーカリです。

その名は
Eucalyptus vernicosa

英名は
Varnished Gum

fancybox記事165の画像1

fancybox記事165の画像2

その英名の元にもなっているように
葉には非常に分かりやすい光沢があります。

生息地は標高1500m以上のタスマニアの高山で
耐寒性は-15℃以上とユーカリ中でも最強クラス。

過湿から猛暑にも幅広く対応できる
非常に強靭なユーカリではあるのですが、
育てていてびっくりすることがあります。

それは、、、
恐ろしく成長が遅いのです。

私が今育てている株が二年目ですが、
樹高が4cmで、葉の直径がわずか7mm程度です。

fancybox記事165の画像3

これは当初、私の育て方が
悪いのかとかなり悩んでいましたが、
現地の栽培者に確認したところ、
非常に順調な育ち具合だそうです!

我が家は決して良い栽培環境ではありませんが、
最高の栽培環境で育てたとしても
10年で25cm程度まで育てば良いそうです。

このような性質ですから、
タネを手に入れることも非常に困難で、
また非常に高価になっています。

現在、タネを販売しているところを
一カ所発見することができて、
そこから取り寄せて育てていますが、
タネはわずか40粒が800円近くもします。

これはびっくりするほど高価ですし、
在庫も限られた数しかありません。

これから何年もかけて、
上手く育てて、花が咲いたら
タネを量産してみたいなと思っています。

ユーカリ紹介で紹介できるのは
果たしていつの日になるのでしょうか。

# by eucalyptus_k | 2011-10-17 08:48 | ユーカリ(品種知識)
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イチゴの香りがするユーカリ・オリダ (Eucalyptus olida)

色々マニアックなユーカリを育てている私ですが、
どうしても手に入れることのできない
とっても貴重でレアで魅力的なユーカリがあります。

その名は
Eucalyptus olida

英名は
Strawberry Gum

fancybox記事159の画像1

見た目は家で育てている
Eucalyptus grandisに良く似ています。

生息地も良く似ているため、
恐らく、性質も似ているものと思います。

grandis青リンゴのような香りがして、
我が家では紅茶とミックスして
かなり美味なお茶として楽しんでいます。

このolidaはその名の通り、
イチゴの香りがするユーカリです。

イチゴやマツタケの香りの元になる
methyl cinnamate(ケイ皮酸メチル)
という芳香成分があります。

これは、イチゴの香りがするお菓子などの
香料としても使用されている成分です。

olidaの精油の成分は
98%以上がこのケイ皮酸メチルです。
また、精油の含有量もずば抜けて多いです。

有毒な成分は一切含まれていないために、
オーストラリアのBushFoodスパイスとして、
葉を細かく砕いたものが販売されています。

芳香成分がもろイチゴと同じですから、
完璧にイチゴの香りのする葉というわけです。

こんな魅力的なユーカリ育てないわけにはいかない!
と速攻でタネを探しましたが、
どうしても見つけることができません。

スパイスとして人気があるため、
過去に酷く乱獲されたことと、
元々かなり生息地の限られたレア品種であったことから、
現在は絶滅の危機に瀕しているようです。

そのため、野生の個体から葉やタネを収穫することは
どうやら禁止されているようです。

それでも、タネを持っている人はいないかと
1年ほど探し続けていますが、
ハッキリ言って全然ダメです。

正直、田舎のタネ収穫者個人にまで
アプローチをかけましたが、
今のところ成果は上がっていません。

一番有力なのは、オーストラリアの政府機関である、
CSIRO(オーストラリア連邦科学産業研究機構)
タネを分けてもらえるよう依頼している件です。
現在、タネの入荷待ちとなっています。

間違いなく、かなりお値段ははると思いますが、
ユーカリマニアとしてはここで引き下がれません。

これからどのような成果が上がるのか、
こうご期待ください!

# by eucalyptus_k | 2011-09-15 19:46 | ユーカリ(品種知識)
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