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もうすぐ春!現在のユーカリ達

今年は簡易温室を全く使用することなく、
全てのユーカリを屋外越冬することができました。
※ベランダなので軒下越冬ですが。

まだまだ寒さの残る季節ですが、
もうほぼ冬は越えたと言っても良いでしょう。

結果としては、
いくつかポット苗の株を水切れで枯らせた以外は、
鉢に定植済みの全ての株が無事です。

今日はそんな冬を越えかけている
我が家のユーカリたちをいくつかレポートします。

寒くなった当初、
酷く枯れ出した品種がありました。
Eucalyptus macrandraという西AZのユーカリです。

このmacrandraは、前評判では、
なかなかの耐寒性を持っているとのことでした。

恐らく、まだ株がかなり小さいので、
通常の水遣りでは過湿になったのが原因かと思います。

そこで、鉢表面からの水遣りを完全に停止して、
鉢底のスリットからの微量な底面給水のみに切り替えたところ、
そこから枯れがピタッとストップしました。

fancybox記事276の画像1

大部分の葉は枯れかけていますが、
新芽などは全く無傷なので、
暖かくなれば復活してくれることと思います。

次に前の冬に屋外越冬を試みて、
瀕死の重傷を負ったerythrocorysです。

fancybox記事276の画像2

昨年、毛の生えた葉から
毛のない細葉に変わり始めて、
かなり耐寒性が上がったようです。

下の方の毛の生えた葉は、
前の冬と同じようにボロボロになっています。

fancybox記事276の画像3

ところが、株上部の毛のなくなった葉は、
ほとんど無傷に近い状態です。

fancybox記事276の画像4

他の毛の生えた葉を持つユーカリもそうですが、
毛のない葉に変わったところで、
かなり耐寒性があがるようですね。

この結果であれば、
葉の毛がなくなったerythrocorysであれば、
関西圏では問題なく屋外越冬ができると思います。

次にこれもあまり寒いのが得意ではない、
decipiens ssp. decipiensです。

寒風吹きっ晒しの場所に置いてありましたが、
特に大きな葉痛みもなく、至って元気です。

fancybox記事276の画像5

この株も潅水量をびっくりするほど減らしていました。
鉢表面からの水遣りは完全に停止して、
鉢底のスリットから週に2回程度、
サラッと水をかけるだけでしたが、
それが耐寒性の大幅アップにつながったようです。

思ったよりも傷んだのが、
Eucalyptus pruinosaです。

fancybox記事276の画像6

この品種は元々さほどの耐寒性は
持ち合わせていないようです。

新芽はとても綺麗なのに、
古い下の方の葉だけ傷んでいるという不思議な状態です。

恐らく、鉢がスリット鉢ではないため、
用土の乾きが掴みにくく、
どうしても潅水が多めになったからかもしれません。

下の方の葉はボロボロ散っていきますが、
新芽付近は元気なので、
いずれ復活してくれることと思います。

最後に、見た目だけはかなり紅葉が激しくなる、
我が家の2mオーバーの品種たちです。

fancybox記事276の画像7

左の大きな葉の紫になっているものはcamaldulensis
真ん中奥の同じく紫の大葉のものはrobusta
右のあまり変化のないものはglobulus ssp. globulusです。

前者の2種は毎年、激しく色が変わってびっくりしますが、
痛みなどはなく、至って元気なものです。
この他では、melanophloiaなども激しく色が変わります。

これ以外のユーカリは至って元気、
葉痛みなどもほとんどありません。

これから春を迎えて、
どんどん元気な葉を出して欲しいものです{#クローバー}

# by eucalyptus_k | 2013-03-18 17:02 | ユーカリ(栽培実績)
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冬の終わりとドバトとの根比べ

今年は結局、面倒なことと、
実験的な理由もあって(言い訳?)
全く簡易温室を使用せずに冬を越えられそうです。

花粉情報がそろそろメディアでも取り上げられ、
今晩の雪かもしれない天候さえ乗り越えれば、
春はもうすぐそこまで来ているといえます。

結局、今年は大阪では目立って寒すぎる日が
なかったこともあるのかもしれませんが、
全てのユーカリで完全屋外越冬が達成できそうです。

寒さに難ありと言われている、
decipiens/tetragona/kruseana/erythrocorys
といったユーカリも、寒風吹きさらしの場所に放置中ですが、
特に大きな葉痛みはありません。

何度も書いていますように、
今年は大幅に潅水量を減らしたことが
一番良かったのかもしれませんが、
私の育てている150品種程のユーカリに限り、
50cmを超えるような株であれば、
大阪の軒下では屋外越冬が可能ということになります。

寒風や高層マンション特有の強風を
まともに受ける場所ではありますが、
雨はほぼかからない場所になりますので、
あくまでも「軒下」とさせていただきます。

パッと見、最も傷みが激しいのは
レモンユーカリですが、
これは毎年同じことで、
春になれば早々に復活を遂げてくれます。


話は変わりますが、
最近の悩みは、専らドバトです!

マンションに多数巣くうドバトは、
さながら森のような我が家のベランダを
いたくお気に入りの様子。。。

毎日熱心にユーカリの枯れ木や枯れ葉を集めて、
ベランダの隅に巣を作ろうと必死です。

巣作りは、毎日欠かさずユーカリ管理をする
私に阻まれて、達成は100%不可能でしょうが、
賢いことに、枯れ枝だけでなく、
勝手に下枝を折って巣のネタにするので困ったものです。
鉢土もドバトの足跡だらけです。。。

ドバトの禁忌剤などはとうの昔に導入済みですが、
最近では慣れてきて、ほとんど効き目はありません。

ハトは餌を与えると、
どんどん多産になり増えていきます。

人間の一時の満足で餌を与えてしまうと、
結果として、自治体の駆除の対象になってしまったり、
お互いのために何ら良いことはありませんから、
公園などで餌を与えようなんて思ったときには
今一度考えてみてください。

こちらも腹が立つことは多々ありますが、
何とかうまく共存できないものか試行錯誤してみます。

# by eucalyptus_k | 2013-02-05 14:01 | ユーカリ(栽培実績)
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ユーカリの栽培で強い身体に!?

だんだんと寒さが厳しくなってきました。
ところが、まだ大阪の私の居住地では
マイナスに行く時間はほぼなしという程度です。

今年は、私の怠惰と置き場所の都合もあり、
簡易温室をまだ出していません。

また、寒さに弱いユーカリを
風の当たりにくい場所に移動したり
ということもまだ一切行っていません。

我が家では寒さに弱いとされている
erythrocorysdecipiensなども
まだ寒風吹きっ晒しの場所に置きっぱなしです。

ここ二週間くらいは大気の状態が不安定で、
マンションの12階では暴風が吹き荒れ、
木の支柱が折れたり、鉄の支柱が抜けていたりと、
そちらの方ではかなり悩まされています。

ところが、ユーカリの葉痛みなどは
全くといっていい程起こっていません。

まだまだ本格的な寒さはこれからですが、
今年はさらに潅水量を減らしているのが
結果につながっているのかもしれません。

今年は、西AZのユーカリのように
乾燥を好むユーカリについては、
11月に入ってから一度も、
鉢の上から水を与えていません。

全てが鉢底のスリットから、
シャワーで少し水をかける程度で済ませています。

そのため用土の表面は
常にカラカラに乾いています。

この鉢底水遣りは、かなり面倒ですが、
スリットから見える土は結構早めに乾くので、
最低でも3~5日に1回程度は与えています。

それでも樹高の小さい株では、
少し過湿気味になっているようなので、
冬場はどれだけ水を吸わないかがわかります。

今までは少し水を遣り過ぎていたようですね。。。

ユーカリの調子が良いのは素晴らしいことですが、
水遣りにかかる時間は激増していきます><;

上から水をかけるのであれば、
月に1~2回の水遣りで済むものが多いところ、
3~5日に1回、わざわざ鉢底からだけ水をかけるのですから、
毎朝、とても寒い中、1時間程度の時間を費やします。

これはとても過酷ですが、
毎日続けていると、私もとても寒さに強くなります。

一方、夏場は毎日2回の水遣りをコンスタントに続けます。
汗でシャツがぐしょぐしょになってしまうため、
上半身は裸になって、タオルを首からかけて水遣りします。
西日を全身に浴びての水遣りも行います。

そのため、会う人に、海でも行ったの?とか、
サーフィンでもやっているんですか?
と言われるほどに、真っ黒に日焼けします。

私の仕事は部屋の中でパソコンとにらめっこ。
以前、スーツを来て仕事をしていたときも、
マトモに太陽を浴びる時間なんてありませんでした。

私ももう若くはありませんが、
ユーカリを育てるようになってから、
ある種、子供に戻ったように健康になっています。

太陽と土に触れる生活!
これも園芸の醍醐味ではないでしょうか。

# by eucalyptus_k | 2012-12-12 11:56 | ユーカリ(栽培実績)
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立派なpleurocarpaが…残念…

昨日は大気の状態が不安定になり、
夜半を中心に酷い突風が吹いたようです。

マンションの12階では、
台風張りの強風が吹き荒れたようで、
昨晩はたくさんの鉢が倒れていて大変でした。

多くの鉢では根張りが激しいので、
鉢が倒れても、根が出てしまうようなことはなく、
表面付近の用土がこぼれた程度で済みました。

ところが、日照は良いのですが、
風がマトモに当たる場所に置いていた
80cmを超える程の立派なpleurocarpaが、
完全に土から根こそぎ引っこ抜かれて、
床に落ちて、バキバキに折れていました。

根が残っていれば、復旧を試みようと思いましたが、
完全に根が千切れて、見るも無残な状況だったため、
諦めて、泣く泣く廃棄処分にしました。

下の写真が星になったpleurocarpaです。

fancybox記事247の画像1

とても期待していた大切な株だったので、
我が子を失ったような気分になりました。

余りにもガッチリと支柱をしていたため、
全身で強風を受けてしまったようです。

葉が破れることはあっても、
強風に対しては、少し支柱を短めにして、
弾力をつけて置く方が安全なようです。

pleurocarpaは50cmくらいの株が
もう一つだけ残っていたので、
こちらに、次年度は希望を託したいと思います。

pleurocarpaは美しく、とても良いユーカリなので
場所に余裕ができたら、次年度には
追加でタネを播いてみようと思います。

何か、ベランダ園芸の限界を感じたようで、
近い将来に広い地上の敷地で、
ゆったりとユーカリを育てたいなという夢を
強く思いなおした出来事でした。

# by eucalyptus_k | 2012-10-24 13:51 | ユーカリ(栽培実績)
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今年の夏は色々大変でした。。。

ハダニうどんこ病が私の一番の障害だというのは
日々ブログに書いていることですが、
その他にも色々と厄介な問題があります。

特に今年の夏は例年とは異なり、
本当に色々と大変でした。

まず、気候の違いからなのか、
ハダニの被害発生時期が少しずれたことから、
被害の早期発見ができず、
今年は一切の薬剤散布をしなかったこともあって、
えげつないハダニ被害を被ってしまいました。

fancybox記事246の画像1

上の写真は現在のsmithiiの例です。
いつもはハダニによる被害が8月には少し見つかり、
すぐにそこで薬剤散布をするため、
被害をそこで食い止めることができるのですが、
今年は8月に被害がほとんどなかったので、安心していたら、
9月には悲惨な状況になっていたという次第です。

来年は様々な方からアドバイスのあった、
オルトランやアドマイヤーなどを試してみたいと思います。

もう一つ、いくつかの品種限定で
とても厄介な存在があります。

それはホコリダニによる被害です。

このホコリダニは小さく目視することができないため、
当初は何かの病気かと思っていました。

ハダニのようにくそ暑い季節ではなく、
少し涼しい、ユーカリの成長時期と
被害時期が丁度重なるので、大きな成長の妨げとなります。

ホコリダニは小さな間の新芽に付いて、
新芽とその後の成長した葉に奇形や斑点を生みだします。

Eucalyptus scorpariaの被害
fancybox記事246の画像2

Eucalyptus torquataの被害
fancybox記事246の画像3

Eucalyptus torwoodの被害
fancybox記事246の画像4

このホコリダニは何故か決まった品種にしか付きません。
特に酷いのは上記の3種で他にはbridgesianarudisforrestiana
albopurpureaなど主に精油が少なめのユーカリに被害を及ぼします。

基本的には、ハダニと同じでニッソランなどが効くようですが、
その他の薬剤はあまり効果がなく、散水もほとんど効果なしなので、
いつも仕方ないなあと、半ば放置気味です。

毎年、我が家のtorquataはこのホコリダニのせいで、
新芽が出ては枯れてを繰り返し、ほとんど成長しません。

今のところの打開策は
なるべく良く日に当てることくらいです。

次に今夏にとても猛威を奮ったのが、高温障害です。

これも最初は病気か要素欠乏症かと思っていたのですが、
色々と調べてみると、これは、植物の典型的な高温障害の症状で、
暑い季節が終わると一気に終息することもあるので、
間違いないという結論に至りました。

これはそのままですが、
暑さに弱い品種(冷涼地出身や高山出身のユーカリ)
を中心に発生します。

葉の色素が抜けて黄色くなり、葉の周囲が枯れたり、
規則的な斑点ができることが主な症状です。

Eucalyptus smithiiの基本的な症状です。
fancybox記事246の画像5

最も顕著で悲惨なEucalyptus cocciferaです。
涼しくなってきたので、綺麗な新芽が出だしています。
fancybox記事246の画像6

これは特にわかりやすいEucalyptus risdoniiです。
fancybox記事246の画像7

ほとんどの葉の色素が抜け、
暑い時期にできた右上の新芽は傷んでいますが、
涼しくなってからできた左の新芽は、
全く症状が見られずに、とても綺麗な色をしています。

他には写真を撮り忘れましたが、
Eucalyptus delegatensis ssp. tasmaniensis
Eucalyptus pauciflora ssp. niphophila、
Eucalyptus tenuiramisもとても悲惨な状況になっています。

これらも涼しくなってから出た新芽はとても綺麗で、
全くその症状が見られないのです。

他にはperrinianaや、pulverulentaなどにも
軽いですが、少しその症状が見られます。

これだけは、我が家ではこれ以上対処のしようがないので、
毎年こうなるものだと割り切るしかありませんね。

今年の夏は高温多湿で本来の大阪らしい夏でした。

ユーカリは多種多様、そんな環境が苦手なユーカリも
存在するということがわかり勉強になりました。

# by eucalyptus_k | 2012-10-23 13:15 | ユーカリ(栽培実績)
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