macrocarpa(マクロカルパ)育成記~その1~
今日から現在、入魂中の
Eucalyptus macrocarpaに焦点を当てて、
写真を見ながら育成記を書いていきたいと思います。
育成場所の限られた私ですが、
現在、macrocarpaは他のユーカリでは考えられないほど、
たくさん、場所を取って、様々な方法で育てています。
その中で、未だに立ち枯れは後を絶ちませんが、
希望はまだまだ尽きないものです。
前述の通り、私は育成場所が限られているため、
基本的にはユーカリ1種類あたり、
1~4株の確保を目標に育苗しています。
種は1ポットに軽く二つまみ程度しか播きません。
発芽する苗が20本程度で大体残すのが10本程度、
さらにその中で最も優秀なものを1~4本厳選して確保していきます。
基本的にはこれで大体の品種で苗の確保が可能です。
場所的には最終1~2ポットで済みます。
ところがmacrocarpaは種と双葉が大きいことから、
発芽を目指す段階で1ポットに多くて4粒程度しか播けません。
当初はこれを1ポットのみでやっていたため、
うまくいっても1~2苗の確保しかできずに、
それが立ち枯れれば、仕切り直しとなっていました。
一般的なユーカリの種はゴマ粒以下の大きさ、
軽く二つまみでも30粒以上播いていると思います。
これに比べて、macrocarpaの種はかなり大きくなります。
良く考察してみると実際に播いている数は
他の種に比べて明らかに少ないことがわかります。
そう思うと少しポジティブになってくるから不思議です。
これからシーズン到来ですから、
くじけずにガンガン播いていきたいと思います!
まずは、水はけのよいお気に入りの鉢に直播きのもの。
用土は硬質赤玉土+鹿沼土+軽石+ピートです。
消毒は用土のみ一回ストマイで消毒済みです。
これはその中で本日立ち枯れた苗。
双葉が枯れただけのように見えますが、
他種とは違い、こうなると完全にアウトです。
この後、掘り起こしてみると土の中に残った種子の殻から
立ち枯れ病を発症していました。
そしてこれがこの鉢で一番順調に育っている苗。
色合いも良く、今日の日差しで目にわかるほど成長しました。
次に小さなスリットポットで用土消毒のみで育てているもの。
比較的、日が浅いにも関わらず順調に育っています。
用土は通常の赤玉土+パーライトに軽石を少しです。
そして、今一番の期待の星。
種子をオーソサイドで粉衣消毒したものです。
用土は通常の赤玉土+パーライトに軽石を混ぜています。
まだ発芽して2~3日ですがこの成長率です。
そもそもの発芽率も非常に良くなっています。
他の苗と比べると明らかに色合いが良いように思われます。
他にも下記の方法で種播済みです。
1.通常の赤玉土+パーライトの用土消毒のみで野外放置
2.駄鉢に硬質赤玉土+パーライトで種子消毒(オーソサイド)
3.駄鉢に硬質赤玉土+パーライトで種子消毒(ストマイ)
これらをssp. macrocarpa、ssp. elachantha
それぞれで育苗しています。
1は寒さで双葉の色が変わっていますが順調に生き残っています。
3週間以上前から放置していますが、やっと双葉から先が見えました。
2と3は用土が速攻で乾くため、発芽率がかなり悪くなっています。
先人のヒントからと自分で実際に行ってみて思うのですが、
マクロカルパの立ち枯れは、
必ずしも過湿が原因ではないように思います。
乾燥気味に管理しすぎると、恐ろしく成長率が悪くなります。
大きな鉢の直播きはさておき、上記のような小さなポットの場合は、
表面が乾いたらさっさと水を与えた方が良いと思いました。
その他の種で起こる立ち枯れ病(gillii、kruseana等)は
確実に過湿が原因であると思います。
さてさてこの先どうなることでしょうか。
枯れてブルーになってもどうせ播いていくのなら、
徹底的に明るく楽しんで播いていくぜぃ!- # by eucalyptus_k | 2010-03-14 19:39 | ユーカリ(栽培実績)
macrocarpa(マクロカルパ)立ち枯れの要因を推測
Eucalyptus macrocarpaの枯死はとどまるところを知りません。
まあ、これは以前からのことなのでもうへこたれませんが。。。
どんどん枯れて、どんどん播いているため、
苗の実数はあまり変わらないという現状です(笑)
もちろん、転んでもただでは起きません。
枯らせたからには必ず何か掴んでいきます。
最近、「?」と思うことが二つあります。
その私見について書いてみたいと思います。
<水遣りの仕方に問題あり?>
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しっかりと大きく育った植物については、
夏場は表面が乾いたら水遣り、
冬場は表面が乾いて2~3日で水遣りという
教科書通りの方法を各植物に合わせてアレンジして実施しています。
もちろん空気の入れ替えを兼ねて、
水を遣るときはたっぷりと、です。
これで、久しく根腐れする植物は出していません。
ところが苗については、通常通り水を遣ると、
水流が強すぎて、苗を倒してしまうことがあるため、
私の場合は、底面給水、
もしくは霧吹きによる水遣りを行っています。
もしかするとこれがmacrocarpaには
良くないのかもしれないなとふと思いました。
室内で管理していると、用土の表面に埃がたまります。
底面給水ではいくら給水しても表面には影響が無いため、
埃はたまるだけたまっていき、不衛生な状態になります。
また、底面給水では、通常の水遣りでは行われるはずの
用土の空気の入れ替えや浄化も不十分となるのではないでしょうか。
次に霧吹きによる水遣りですが、
これは用土の下から水が流れ出るほどの給水にはなりません。
そこまで霧吹きで給水しようとすると
かなり過酷で指がつりそうになります^^;
霧吹きによる給水では、用土表面にたまる埃は流れて綺麗になりますが、
よくよく考えてみるとそれは、
全て用土内にたまっていることになりますね><;
また、これでも同様に用土内の空気の入れ替えはできていません。
これらの要因により、
用土が不衛生な状態となり、
立ち枯れを誘発しているのかもしれません。
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<種の品質に問題あり?>
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色々なユーカリの種を播いていると、
カビやすい種、立ち枯れしやすい種があるように思います。
現在、macrocarpaに関しては、
4箇所の種屋から取り寄せた種が計20g近くあります。
このうちの最も由緒正しき種屋から取り寄せた15gが
最も立ち枯れ率が低いように思います。
これは同じ用土で同じ時期に播いても、
格段にわかるほど差が出ます。
これから、さらに何度も播くでしょうから。。。
色々とデータを取っていきたいと思います。
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また、下記のケースにてそれぞれ種播を行っています。
●用土のみ殺菌消毒
●用土と種子を殺菌消毒(オーソサイドによる)
●用土と種子を殺菌消毒(ストマイによる)
●用土も種子も殺菌を行わない
どんどん試して、どんどん身にしていきたいと思います。
これからもどうぞ、温かい目で見守ってやってくださいませ。- # by eucalyptus_k | 2010-03-08 21:32 | ユーカリ(栽培実績)
macrocarpa(マクロカルパ)は本当に難しいよぉToT
私の一番の期待の星
Eucalyptus macrocarpaがまた枯れ出しました。
今のところ双葉が萎れ出したところですが、
今までの経験上、こうなると全体が萎れるのも時間の問題です。
双葉から先2~4対の葉が出たあたりがいつも鬼門ですね。。。
というか、まだこのラインを突破できたことがありません。
いつもこのくらいまで成長したときに
見てわかるほどに株元が薄茶色く痩せ出して、
安定が悪くなり、やたらとフラフラしだします。
そうなると1週間程度で萎れ出して枯れてしまいます。
これも一種の立ち枯れ病なのでしょうか。
私のところで起こる多くの立ち枯れは、
土が少し過湿気味の時に
株元がふやけて倒れるという症状です。
macrocarpaはそれを避けるために乾燥気味に管理しており、
吸水も用土の表面が湿らないように、
底面からのみ行うようにしています。
また、他のユーカリの用土とは異なり、
硬質赤玉土を使用しています。
ところが、湿気を持たずに倒れることなく、
上記の症状にてその数を減らしていきます。
とにかく発芽率は非常に上々で、
10中8、9は間違いなく発芽します。
昨年は夏季に種播を行いましたが、
基本的には同じ症状に苦しみました。
最終的に越冬のために室内に移したところ、
上記の症状にて全滅した次第です。
今までは用土の消毒をメインに行ってきました。
少し前からは種子の消毒を行ってみることにしました。
その種子消毒第一号が今日、発芽していましたので
どうなることやら。。。しかし、難しいですねえ><;
macrocarpaの種は故あって
亜種のssp. elachanthaと合わせると
30g以上所持しています。
全て播き切ることを覚悟で精進します。
2010年はmacrocarpaで頑張りますかね!- # by eucalyptus_k | 2010-03-06 15:13 | ユーカリ(栽培実績)
macrocarpa(マクロカルパ)は本当に難しい。。。
時期は確かに冬。。。
良くありません。
でも、
自分が用意できるもので最高の土を用意しました。
加湿にも付きっきりで観察しながら気をつけました。
用土も殺菌剤で徹底的に消毒しました。
種の仕入れもできる限り品質の良いものを選択しました。
お陰で、
中々良い双葉が発芽しました。
そこから順調に次の葉へと進んでいました。
ところが、
この3日間の長雨を過ごす中で、
スリットポットで育苗していた苗が全滅しました。
他の30種類近いユーカリはどれも異常なしで元気なのに、
macrocarpaだけ、幹がどれも黒ずんで枯れていました。
Eucalyptus macrocarpaは
本当に難しいです。。。
いつも、双葉から先、3対くらいの葉のあたりが限界です。
株元から立ち枯れるか、原因不明で枯れていきます。
正直、自分の技術では打つ手なしです。
最後にベストな時期の種播にチャレンジしてみたいと思います。
近くに、水取りゾウさんを置いてみるとか??
とにかく、考えつく限りのことをやってみます。
鉢に直播きのものはまだ生き残っています。
この鉢は非常に乾燥しやすく乾燥を好む植物には最適です。
用土は硬質赤玉土+硬質鹿沼土に軽石/川砂と
国産ピートを少し加えています。
でも、株元が少し痩せかかっているように見えるのが心配です。- # by eucalyptus_k | 2010-02-12 01:57 | ユーカリ(栽培実績)