枯れた枝葉の整理
先日こちらの記事で公開させていただいた
枯らせてしまったかも?と思っていたのに
何とか新芽が出てきた、
polyanthemos ssp vestitaについてのお話です。
上記の記事では、枯れた枝葉の除去は
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現在出てきている新芽の成長が進み、
丁度枯れている枝葉の面積と同程度以上になり、
枯れている枝葉を隠すようになってきた頃に
そろそろ取るかという感じでのんびりやります。
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このような感じで行うと書かせていただきました。
そして成長が極めて順調な場合は夏前、
通常であれば秋口に取り除く予定と見積もっていました。
私がいつも大きな株を枯らせてしまう時期は梅雨~夏が多く、
その頃ですと、かなり成長期からずれていることになるので、
多くの場合、復活後の枯れ枝の除去は、
翌年の春以降になることが多いのです。
ところが今回のpolyanthemos ssp vestitaは
私には珍しく早春に枯れを出してしまっていたので、
復活後に即成長期を迎えることになりました。
そしてなんと、先日の新芽がどんどんと成長を進め、
短期間で枯れた枝葉を邪魔だと感じる程に大きくなったので、
当初の見積よりも遥かに早い時期の除去と相成りました。
枯れた枝葉を完全に除去した状態です。
ここまでくればもう安心と言えますが、
まだ水遣りは本来よりも若干控え目に行います。
このような柔らかい新葉であれば、
水切れのサインは即わかるので、
毎日観察していれば問題はありません。
実は私が枯らせてしまう場合、
過湿による根腐れが原因になることが多いので、
復活の確率はかなり低くなっていました。
今回こんなに強烈に復活してきたのは
本当に初めての経験とも言えますので、
正直かなり感激しています。
これから夏に向けて、しっかりと日光に当てて、
白みの強い丈夫な葉を作っていきたいと思います。- # by eucalyptus_k | 2015-06-10 17:56 | ユーカリ(栽培知識)
今年も枯らせてしまった!?
私の管理不行届きが原因ですが、
さすがに150種近くもあると
どうしても管理忘れが出てきます。
最近は毎年1~2種程度、
比較的大きな株を枯らせてしまいます。
最も枯らせることの多い時期は
急に湿度の上がる梅雨前後であったり、
急に水切れの早まる夏季なのですが、
今年は春先早々にやってしまいました。
品種はEucalyptus polyanthemos ssp vestita、
ポポラスの亜種で、昨今タネが
とても手に入りにくくなっているレアな品種です。
元々少し病気がちではあったので、
水分少なめで管理していましたが、
ちょっと少なすぎて水が切れてしまったようです。。。
全体を見ていただくとわかりますが、
恐らくもうこれはダメだな...と
多くの方が思われるかと思います。
葉はもうこんな感じで完全にカリカリです。
私も正直「あちゃ~」と思いました。
恐らくこの時点で破棄してしまう方もいるかもしれません。
でも余程場所に困っているのでなければ、
ユーカリの生命力を信じて、
私はしばらく置いておくことにしています。
もちろんもう葉はダメになっていますから、
蒸散は皆無に等しいので、
水遣りは過湿にならないようにごく稀に行います。
実は枯れているのを知ったのは3月頃で、
その頃には全く気づいていなかったのですが、
本当に最近、5月に入ってから、
いくつか無事な葉があることに気づきました。
正直たくさんの枯れた葉の中のわずか6枚ですが、
これは復活するぞ!!と実感した瞬間です。
そして今朝観察してみると、
数か所から新芽が出ているのを確認できました。
ここで一安心ではありますが、
気をつけるポイントがニつあります。
一つは良くお問い合わせをいただくのですが、
これらの枯れた枝葉をいつ取り除くのかという問題です。
状況に応じて様々な方法があるでしょうが、
手が当たって取れてしまうような枝葉以外、
私は一切触りません。
何故かというと、枯れているように見えても、
まだ枝が生きていることも十分にありえます。
そのような場合、無理に切り取ってしまうと、
生きている部分にまで傷をつけてしまうことになるので、
細々と復活しようとしている生命力までをも
奪ってしまう可能性があるからです。
現在出てきている新芽の成長が進み、
丁度枯れている枝葉の面積と同程度以上になり、
枯れている枝葉を隠すようになってきた頃に
そろそろ取るかという感じでのんびりやります。
これからどの程度成長が進むかわかりませんが、
極めて成長が順調であった場合は夏前、
通常であれば秋口に取り除く予定になるでしょうか。
ちなみに真夏はあまり触らない方が良いです。
もう一つの問題は新芽が安定するまでの水遣りです。
やった!復活した!と喜び勇んで
たっぷり水を与えてしまいそうになるところですが、
無事な葉はたった6枚、小さな新芽がわずか数カ所です。
葉の量で考えてみると20cm程度の小苗と同程度です。
全体的な樹高は大きく見えるのですが、
葉数自体はとても少ないので、
20cm程度の小苗を育てているかのような水遣りで、
過湿にならないように注意しながら管理します。
とはいえ、ここでまた水切れを出してしまうと、
生命力の少ない株ですから元も子もありませんので、
新芽が大きく丈夫に育つまでは少しシビアな時期になります。
この部分は私でも失敗することがあります。
自分の経験と後は株の生命力に任せるしかありません。
もし管理が万全に近くとも、
株の生命力が尽きて枯れてしまうことだってあります。
このpolyanthemos ssp vestita、
まだ復活するかはわかりませんが、
無事に復活することができた暁には
是非ともこちらでその姿を公開したいと思います。- # by eucalyptus_k | 2015-06-01 16:59 | ユーカリ(栽培知識)
冬場の水遣り例(albida)
非常に寒い日が続いています。
地域によっては激しい積雪もあり、
明らかに近年で最も寒い冬になっています。
今年は例年は痛むことのないようなユーカリでも
それなりに葉が汚くなったりすることもあり、
特に寒さに弱いユーカリ(0℃推奨/-3℃限界クラス)では、
一枝まとめて枯れてしまったものもあります。
それでもかなり水分量を控えめにして、
しっかりと天候のチェックをしていますので
枯死してしまうような株はありません。
今日は参考までに
我が家の冬場の水遣り例をご紹介します。
これは人気の白銀種albidaです。
albidaは非常に耐寒性の高いユーカリで、
-10℃くらいは耐えられるのでは?とさえ思う程ですが、
それでも乾燥気味の管理を心掛けないと、
耐寒性が激減して激しく傷むことになります。
写真をみてもわかるように、
冬場でも非常に綺麗な葉を維持しています。
こちらは枝先の新しい葉の部分ですが、
暖かい日には新芽を展開しているのでは?
という程に美しく元気です。
下の方の古い葉を見てみると、
少しは痛みが出ているのがわかります。
ちなみに私は今この症状を
敢えて痛みと言いましたが、
正直これは痛みの内には入りません。
最近冬場の葉痛みを避けたい
というお問い合わせがいくつかありますが、
もしこの程度の痛み?を防ぎたい場合には、
温室を購入するしかないように思います。
私が傷んでいるなと思うのは、
完全に全ての葉が霜焼けで半枯れしていたり、
先述したように一枝全部枯れてしまったりといった場合です。
現在、このalbidaは、我が家でも
非常に美しい姿を保っているユーカリの一つですが、
水遣りをミスってしまうと、
みるも無残な姿になってしまうことになります。
毎年albidaは耐寒性が強いこともあって、
冬季でも鉢の表面から水を与えていました。
その場合、昨年と一昨年の冬は今年の冬よりも
遥かに温暖であったにも関わらず、
この写真よりも遥かに傷んだ状態になっていました。
今年からは他の西AZのユーカリと同じように
鉢底のスリットからのみ水をかけるといった
底面吸水スタイルに切り替えました。
その結果、今年の冬はかなり寒いにも関わらず、
個人的にはほぼ痛みゼロという状態になりました。
このalbidaはもう1週間程度も
鉢底のスリットからでさえ水をかけていませんので、
鉢の表面は見事なまでにカラカラに乾いています。
では鉢底のスリットを見てみます。
中に見える土はまだ十分に湿っているのがわかります。
このような状態であれば、一切水を与えなくてもOKです。
晴天続きで1週間と少し経過したころに
鉢底のスリットを見てみると、
このように少しずつ乾いてきているのがわかります。
まだ奥の方が湿っているので、
あと数日は放置しても水切れにはなりませんが、
寒い冬に毎日水遣りをするのも大変なので、
このくらいであればスリットから水をかけてもOKです。
ちなみに我が家のalbidaは、
樹高がそこそこあって根張りが良く、
冬季の吸水量がそれなりに多い方なので、
この1週間と少しというのは比較的頻繁な方です。
例えばmacrocarpaやkruseanaなどは、
スリットに水をかけてから、
2週間以上は軽く放置できますし、
orbifoliaやyoungianaなどは半月以上放置したとしても、
まだスリットから見える土は湿っています。
一部の湿潤を好む東AZのユーカリや、
鉢の大きさの割に樹高が3m近くあるような株の場合には、
最速で4~5日に一回程度、
用土表面から水を与えることもあります。
ただそのような品種は非常に少なく、
主には冷涼湿潤を好む品種であったり、
冷涼な湿地帯に生息する品種になります。
ユーカリ中では湿潤を好むと言われるgunniiでも、
我が家では週に1回程度、
鉢の表面から水を与えるかどうかです。
最も水食いなのがmullerianaで、
6号鉢に120cm程の株で4日に一回程度、
用土表面からの水遣りになります。
あくまでも半日陰の我が家のベランダの例なので、
日照の良い場所で管理を行っている場合には
大きく変わってくると思いますが、
冬場は恐ろしく水を吸わないことがわかると思います。
皆さんのユーカリたちも、過湿を避けて
無事に冬を乗り切れることを祈っています!- # by eucalyptus_k | 2015-02-04 18:34 | ユーカリ(栽培知識)
冬の水遣りのミス
先日は雪だるまが作れるほどの大雪になりました。
ところが雪によるユーカリへの影響は
全くといっていい程ありませんでした。
我が家では雪よりも遥かに厄介なのが、
寒波による寒風の暴風です。
この暴風により、枝葉が折れたり、
鉢が転倒して割れたりと散々です。
またせっかく付いた蕾や新芽が
風によって煽られて、取れてしまったり、
暴風による用土凍結で用土が細粒化したり、
厄介なことは尽きません。
風による転倒や枝の折れは
ある程度は致し方ありませんが、
用土凍結や過湿+寒風による痛みは、
人為的ミスによる部分もあります。
これはmacrandraというユーカリです。
葉がかなり傷んで枯れているのがわかります。
元々株が小さいこともありますが、
macrandraは寒風に弱いユーカリです。
ところがここまで傷んでしまったのは、
私による人為的なミスが原因です。
写真を見ていただくと、用土が湿っているのがわかります。
macrandraは厳冬期に鉢の表面から水遣りをすると、
傷んで枯れてしまうこともありますが、
きちんと天候をチェックして、水遣りを制限して、
乾燥気味に管理をすれば、
ここまで傷むこともなかったでしょう。
要するに、朝方晴れていて、暖かくて、
久々に少し多めに水を遣ってみると、
昼過ぎから急に曇りだして、寒くなり、
翌日は寒波が訪れるといったケースが鬼門です。
このようなミスを避けるためには、
ある程度、天気予報をチェックする必要があります。
次の例も典型的な人為的ミスです。
これはgongylocarpaというユーカリです。
下葉がかなり傷んで枯れかかっています。
典型的な冬季過湿の症状です。
こちらが全体図で下葉だけが
見事に傷んでいるのがわかります。
このような葉は春までに
散ってしまう可能性が高いです。
gongylocarpaは決して寒さに弱いユーカリではなく、
かなり乾燥気味に管理をすれば
大阪の冬は余裕で越せます。
ところがミスを犯してしまいました。
通常ですとgongylocarpaには、
冬季は絶対に用土表面から水を与えません。
ところが、別のユーカリに水を与えている時に
誤ってgongylocarpaにも
たっぷりと水をかけてしまったのです。
そしてその翌日にこの冬一番の寒波が訪れました。
嘘のようですが、このgongylocarpaは
私がミスを犯すほんの数日前までは、
何度も寒波の影響を受けながら、
下葉まで綺麗で真っ白な美しい葉をしていました。
ところが一度ミスっただけで、
その翌日に不運にも寒波が訪れただけで、
ここまで一気に下葉がやられてしまいました。
gongylocarpaは比較的難易度の高いユーカリですが、
いくつかの難しいと言われるユーカリは、
このようにたった一度のミスで痛みが出ることがあります。
このあたりが我儘で難しいという所以になります。
これが最も長い枝の先の状態です。
この部分は最も高い位置にあるので、
もっとも寒風の当たる場所になるわけですが、
このように紅葉もしないくらいに綺麗です。
このgongylocarpaはまだ下葉のダメージだけで済み、
葉先には全くダメージがなく、セーフですが、
ミスに気づかずにさらに水を与え続けてしまうと、
この葉先も下葉と同じように傷んでボロボロになります。
現在も用土はかなり湿っていて、
さらに痛みが進む可能性はあります。
恐らくもう、この株には春になるまで
水遣りは一切不要になると思います。
いくら時間をかけて気をつけていても、
150鉢近くもあると、どうしてもミスを犯してしまい、
悔しい思いをしてしまうことがあります。
今後も気を引き締めて頑張っていきたいと思います。
極めて寒さに弱いと言われている品種でも、
しっかりと乾燥気味に管理できている株は、
年末の寒波や大雪の影響を受けても元気です。
これは巷の園芸店では
3℃以上で管理すべしと言われている、
まだ葉に毛の生えているレモンユーカリです。
まあ少し葉に霜焼けの症状は出ていますが、
この程度であれば散ることもなく、
春には元に戻るでしょう。
我が家では初年度から
レモンユーカリは完全屋外管理ですが、
年々寒さには強くなっている感じがします。
後ろに見えている丸い葉のrudisも
極めて寒さに弱いユーカリで、
場合によってはレモンユーカリよりも傷みますが、
成長が激しいので春以降にすぐに復活してくれます。
そしてこれも寒さに弱いと言われる
decipiens ssp. decipiensです。
樹高が高く、樹勢が強いこともありますが、
傷むというよりは紅葉している感じで、
恐ろしく寒い場所に置いているにも関わらず、
全く心配無用な状態です。
ちなみにこのdecipiensは、
樹高が1mを越えていますが、
冬になってから、
ほぼ水遣りという水遣りは行っていません。
忘れたころに鉢底のスリットから
チョロっと水をかける程度です。
後ろに見える蕾の付いたtorquataも
激乾燥管理で痛みなし、元気です。
暴風に煽られても蕾は無事でした。
まだまだ春の足音は聞こえてきませんが、
これからもミスなく冬を乗り越えたいものです。- # by eucalyptus_k | 2015-01-05 17:50 | ユーカリ(栽培知識)
室内管理について
多くの人は観葉植物を室内で管理することを
ごく当たり前のことだと思っていると思います。
私も以前はそうでした。
ただ室内で管理するという行為は
植物にとっては最悪であるということは
多くの栽培ガイドにも書かれていますし、
これは間違いのない事実であると実感しています。
我が家も室内で観葉植物をいくつか育てていますし、
多くの御宅でも室内の観葉植物を見かけますが、
まあ大概の場合、その植物の状態は最悪です。
葉色も悪く、徒長して、生育も悪い。
これは屋外でそれらの植物の
本来の姿を見ると一目瞭然です。
大手ショッピングモールなどにある
観葉植物はいつ見ても綺麗だなと思いますが、
これは実は見た目が悪くなると
速攻で新しいものに変える業者が入っているからです。
園芸に興味を持った初期に
ベンジャミンなどの栽培に
少々てこずったことがあります。
その際に樹医と呼ばれる人にアドバイスを貰ったところ、
そんなもん外に出して日に当てれば速攻で復活だよ!
そもそも室内で植物を管理しようということ自体が
人間の我儘で無理のある行為なんだよ。
と嘲笑されたことがあります。
その時はちょっとムッとしたのですが、
今は全くこの方と同じ意見を持っています。
そこでユーカリですが、
ユーカリの室内栽培は不可能
私は色々試しましたが
はっきりと言い切ります。
台風などで取り込む場合も
1週間が限界ではないでしょうか?
明るい室内だから大丈夫では?
常に日が当たるし、窓も開け放っているから、
とご相談をいただくこともありますが、
常に枯れても良いなら自己責任でとお話しています。
理由は色々と実験もしてみましたが、
一番わかりやすい例は
虫を飼ってみると良くわかります。
最近鳴く虫の飼育にはまっていますが、
例えばスズムシでもバッタでも、
何でも良いので、飼育してみると実感できます。
虫は直射日光を嫌いますので、
屋外とはいっても、必ず完全な日陰に置きます。
我が家ではクツワムシを飼育していますが、
これは鳴き声が非常にうるさく、
夜間の屋外管理は騒音公害のために不可能です。
それでも何とか鳴かない日中は
必死で外に出して風通しを良くしています。
鳴き声のうるさくないマツムシの場合、
常に屋外に出していますが、
まず土の乾きの早いことに驚きます。
逆に室内で管理をしていると
いつまで経っても土がジメジメしていて、
たった1日で糞にカビが生えてきます。
屋外管理では糞にカビなど滅多に生えません。
虫の場合、屋外屋内どちらも完全日陰なので、
全てが風通しの成せる業ということになります。
次に日光についてです。
専門器具になりますが、
単純に照度計で測ってみるとわかります。
我々人間が明るいと思う室内と
暗いと思う屋外を測ってみると、
圧倒的に屋外が明るいことがわかります。
我々人間の目は大した画素数を見れませんが、
集光能力はどんな機械もかなわない
無限大の力があります。
逆にその弊害として
どこが明るく、どこが暗いのかという事実を
認識することがとても困難なのです。
それからもう一つ、ユーカリでは、
株が日光を浴びることは大切ですが、
実は鉢や用土も日光を浴びることが重要です。
これはもちろん乾燥を促し、
用土の消毒になるという効果がありますが、
特に西AZの半砂漠地帯のユーカリの場合、
非常に高い土中温度が強い根張りに影響するからです。
我が家のmacrocarpaで実験を行いましたが、
株のみほぼ終日直射日光が当たる株と
鉢や用土までほぼ終日直射日光が当たる株を比較してみました。
すると全く同じ時にタネを播いた株であるにも関わらず、
前者と後者では既に樹高に2倍近い差があり、
幹の太さや葉の大きさ、量などにも大きな差が出ています。
このように多くのユーカリでは、
室内管理は非常に都合が悪いです。
まだ、なぜダメなんだろう?という疑問がある場合、
ネットでユーカリの木が生えている写真を
いくつか検索してみるとさらにわかると思います。
一体ユーカリはどのような環境で生息しているでしょうか?
ユーカリは決してハーブ草木ではありません。
列記とした屋外性陽樹の大型樹木になります。
一部、冬季限定で室内管理が可能な品種もあります。
ただこれは下記の条件が必須になります。
■半日以上直射日光の当たる南向きの窓辺に置く
■その株の樹高や根張りがかなりしっかりしている
■それでも暖かい日には少し外の風に当てる
これを満たしていても、難易度は高めですし、
生育状況は並以下となります。
また春以降の成長のエンジンがかかる際にも
色々と影響が出てくることは否めません。
とりあえず私が実験上可能であった品種は
下記の品種になります。
●Corymbia citriodora(レモンユーカリ)
●Eucalyptus crenulata
●Eucalyptus glaucescens
●Eucalyptus robusta
●Eucalyptus camaldulensis
●Eucalyptus staigeriana
●Eucalyptus grandis
●Eucalyptus nitens
●Eucalyptus pruinosa
単純にユーカリ中でも
屈指の過湿耐性を持つものばかりです。
citriodoraとstaigeriana以外は
耐寒性もありますので、
室内に取り込む意味はあまりありませんね。
植物というものはインテリアやエクステリアである
という考えを持っている人は多いと思います。
一方で植物は生物を飼っているという感覚の人もいます。
私は完全に後者の考え方を持っています。
今は飼っていませんが、昔は犬を飼っていました。
私にとっては犬も虫も植物も同じ位置づけです。
そのため綺麗に見せようという剪定は最低限で、
基本的には健康上どうか?という観点でのみ剪定をします。
我が家には室内にも屋外にもたくさんの植物があります。
でもどれもインテリア的な見栄えではなく、
どこに置いてあげればその植物が健康に育つか?
という観点のみで配置しています。
そのため、人間の導線上に普通に植物がありますし、
植物のために人間が我慢することもあります。
お客様が我が家に訪ねて来られると、
大概、「家の中も外も森のようですね」と苦笑されます。
でもそうやって育てた植物には、
室内でもキラリと光る自然の美があります。
※美と取るかは人次第?ですが。
例外としてポトスとシェフレラ(カポック)は
かなり暗い場所でも育てることができます。
特にポトスは窓のないトイレ内などでも
意外に健康に栽培することができます。
植物に関する思い。
本当に十人十色ですね。- # by eucalyptus_k | 2014-10-14 13:08 | ユーカリ(栽培知識)