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双葉が生えそろった時点での植え付け

ニュージーランドの園芸職人に教わった
双葉が出そろった時点での植え付けですが
早速実行してみました。

ちょうど双葉が出そろったばかりのEucalyptus parvulaです。
双葉だけを掴んでまっすぐゆっくり抜いてみると、
根の引っ掛かる感覚が一切なくまっすぐ抜けました。

fancybox記事58の画像1

根をよく見てみると、
細かい枝根がちょうど生え出してこようとしているのがわかります。
太い直根に白カビのような白く細い毛が無数に生えています。

確かにこれ以上成長が進むと
枝根が伸び出してきてしまうため、
引き抜く際にどこかで根が切れてしまうのかもしれません。

冬季植え付けのため、生存の有無は何ともいえませんが
今後の成長を見て、色々試していきたいと思います。

# by eucalyptus_k | 2009-12-10 18:40 | ユーカリ(栽培知識)
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ニュージーランドの園芸職人より

先日、gunnii ssp. divaricataの写真を送ってくれた
ニュージーランドの園芸職人より
いくつか情報が届きましたのでお知らせします。

まず、Osakano Jieさんよりお問い合わせのあった、
縦に長いポットの件ですが、
こちらは日本ではあまり知られていない
Rootrainers(ルートレーナ)というものだそうです。

fancybox記事57の画像1

根を縦に長く誘導して育成することができ、
鉢上げの際に容器を二つに開けて
苗を取りだすことができるというすぐれものです。
また底面吸水用のトレイ等も付属しているようです。

fancybox記事57の画像2

直根で植え替えがデリケートなユーカリで
丈夫な根を育てるためにルートレーナを常用するそうです。

次に現地でのFungus(菌類)による立ち枯れ病の対策ですが、
殺菌剤の使用よりも、まず気を付けていることがあるそうです。
それは完全に底面吸水に徹し、株元と苗、用土の表面は
完全に乾いた状態に保つこと
だそうです。
これを聞いて自分の育て方はかなりまずいなと思いました。。。

もう一つは種播~発芽してから
そのルートレーナへの植え替えのタイミングです。
これには少々ビックリしました。

まず種播トレイに種を播き、発芽させるところまでは同じですが、
そこから、双葉が生えそろった時点で即植え替えるそうです。
このときにとにかく気をつけることは、一切、幹を触らないことで、
完全に双葉だけを持って静かに引き抜き、
そうっと且つ速やかに植えることがポイントであるとのことです。
この方法は試したことがありませんが、
双葉で植え替えると幹を握り潰してしまうことが多いのと、
一般的な日本の園芸用土(低質な堆肥等)に
耐えられないような気がしています。

そこで最後に育苗用の用土ですが、
現地の土は非常に肥料分が少ないということでした。
日本の土とは大きく異なるかと思いますが、
話を聞いていると、個人的に一番近そうな土が、
赤玉土+真砂土+鹿沼土+川砂に
少しだけ腐葉土を加えたような感じ
ではないかと思います。
はっきりいって酸性寄りの肥料分不足の用土ですが、
「ユーカリは荒れた貧しい土壌の方がたくましく育つよ」
とのことです。

参考になったりビックリするような内容もありましたが、
今後は色々と試しながら良い方法を編み出していきたいと思います。
まずは技術が伴うように日々精進したいところです。。。

# by eucalyptus_k | 2009-12-10 05:11 | ユーカリ(栽培知識)
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植え替え時期って本当に大切!?

Osakano Jieさんの書き込みで思い出しました。

今回死滅しているcinereaBaby Blueは、
過去に根を引きちぎり、地虫を穿り出し、
ホースの流水強モードでジャブジャブ洗った
という
強行を生き残っていました!

その時確かにBaby Blueは一旦完全に死滅して
その後、Ligno-tuberから芽を吹いた次第です。
※詳細はこの記事をご覧ください。

cinereaに至っては、
葉の痛み全くなし
でした。

Baby Blueの別の株も、
購入時の9cmポットから結構派手に植え替えましたが、
葉の痛みもほとんどありませんでした。

上記の派手な植え替えは、
3~4月頃の小春日和
ユーカリが新芽を吹き始めた季節でした。

異なるところは
今回はひたすらにデリケートに植え替えた。
植え替えた時期は真夏の炎天下。
やっぱり季節なのか!?
ここが本当に不思議なところです。。。

【PS-凶報】
せっかく芽が出てきた銀葉アカシアのポットを
落っことして折っちゃったので再度種を植え直しですToT

# by eucalyptus_k | 2009-08-22 18:36 | ユーカリ(栽培知識)
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ユーカリは移植を嫌う?

ネット上を色々検索してみると
どこを見てもユーカリは移植を嫌うとあります。
移植を嫌うとは、鉢植えでは植え替えが困難ということです。

これに関しては、各プロの話を伺いながら
自分の実体験に照らし合わせて考えてみると
結果はそうなのかもしれないと思わされます。

私はユーカリの他に観葉植物やその他の植物を
約20種類程度育てています。

園芸デビューの頃は原因不明で良く枯らしましたが、
今になって思うと、全てが用土の不良と水遣りの悪さによる根ぐされです。

そこから水遣りと用土については
結構自分なりに勉強しましたし、
素人としてはそれなりに知識や実績も積み重ねてきたと思います。

限られたスペースであるベランダでの管理のため、
基本的には7号鉢が限界のサイズになります。
そこで根詰まり防止と成長管理のために
比較的頻繁な植え替えを要します。

今まで相当数の植え替えを行ってきましたが、
デビューの頃の用土不良を除くと
植え替えで植物を枯らせたことはありません。

ところが、枯らせかけたことは今までに2回あります。
その2回ともユーカリの植え替えです。

通常の成長に合わせた植え替えですと
鉢土はできる限り崩さずに植え替えることができますが、
用土不良による植え替えの場合は、
鉢土を崩して比較的根を痛める植え替えを行います。

ユーカリにこういった植え替えを行った際には
2回とももう駄目だ!という状態になりました。

それでも私の言い分としては、
こんなにデリケートに扱って、少し根を切っただけなのに、
葉っぱ全部枯らさんでもええやん!!

って少々腹立たしささえ感じてしまいます(苦笑)。

そして今回、用土不良により、
Eucalyptus cinerea
Eucalyptus pulverulenta 'Baby Blue'
Eucalyptus cordata

この3種をこの真夏に植え替え敢行しました。

そして見事、今までにない瀕死の重傷を与えてしまいました。。。
cinerea・・・全ての葉が枯死、もう駄目かも。
Baby Blue・・・ほぼ全ての葉が枯死、もう駄目かも。
cordata・・・全ての新芽が枯死、今のところ壊滅はないか!?

といった悲惨な状況です。

ユーカリはやはり「移植を嫌う」のか?
全く何ともなかったこともあるので、本当に不思議です。

でも、今回で少しユーカリの植え替えにトラウマができました。
今後は比較的植え替えの回数を減らすように心掛けたいと思います。
まだ諦めていませんが。。。結構落ち込んでいますToT

# by eucalyptus_k | 2009-08-17 00:45 | ユーカリ(栽培知識)
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ユーカリの生命力「Ligno-tuber」

今日はユーカリの豆知識コーナーです。

ユーカリの祖国、オーストラリアは、
4万年以上前、アボリジニーがやってくる前から、
乾燥化が進み、植物には過酷な環境が広がっていました。

その過酷な環境下では落雷が多く発生したり
夏に山火事が多発することが多くありました。

今でも、BushFireといって、
オーストラリアのユーカリ林では山火事が多く発生します。
また、油分を多く含むユーカリ林は非常に良く燃え、
大規模の山火事にまで発展して、
森林自体が簡単に死んでしまうことがあります。

このような過酷な環境に耐えるために、
ユーカリは独特の進化を遂げました。

その中でも、大きな進化の一つである
Ligno-tuber(リグノチューバー)
についてお話したいと思います。

ユーカリを育てている方は、
ある程度育てていて、株元が木化してくると、
株元にを作ることに気づきませんか?
この株元のLigno-tuberです。

Ligno-tuberは通常1/3くらい地上に顔を出しており、
2/3は地中に埋もれています。

一度死んで復活した銀世界の写真をご覧ください。
赤で囲った部分がLigno-tuberです。
この銀世界Ligno-tuberから再生しました。

fancybox記事36の画像1

このLigno-tuberは、木が元気なうちは何もしません。
ひたすらに養分を蓄え続けて、
いざというときのためにじっと待っています。

そして、山火事やその他の事故により、
木が死んでしまったとき、
Ligno-tuberは活動を始めるのです。

今まで溜め込んできた全ての養分を使って、
Ligno-tuberから新たな芽が成長を始めます。

Ligno-tuberは硬い皮で覆われており、
尚且つ地中に大部分が埋もれているため、
山火事の中でも生き残ります。

Ligno-tuberはユーカリの生命維持予備タンクです。
このLigno-tuberは育成環境下でも非常に頼りになります。
普通の草木なら枯れて絶望的な状態のときも、
ユーカリならLigno-tuberがあれば、
新芽をそこから出す可能性があります。

ただし、幼い苗のうちはまだ
Ligno-tuberが形成されていません。
そのような場合には残念ながら枯れてしまったらおしまいです。

ユーカリを育てていて感じるのは、
葉や芽自体は決して強いとはいえません。
挿し木が難しいのは、細菌感染に弱く、
細胞分裂が活発ではないことが考えられるでしょう。

でも、そんなユーカリが、
過酷な環境を生き抜くための能力には
凄まじいまでのバイタリティーを感じます。

余談ですが、ユーカリの山火事対策には4段階+αあるんです!
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1. 葉は燃えやすいが樹皮は非常に硬く中までは中々燃えない。
2. 通常の芽がやられたら、
  脇に隠したaccessory budという予備の芽を出す。
3. この予備の芽がやられたら、
  幹から直接epicormic shootという枝を出す。
4. これら全てを含む地上部が死滅したらLigno-tuber始動!

α. ユーカリの幹はねじれて成長するため、
  頻繁に皮が剥がれて落ちる。
  この剥がれた皮は根元の水分維持と
  Ligno-tuber保護の役目を果たす。

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こうして見てみると、
ユーカリって無敵か?
って思いますよねw

※ちなみにユーカリには品種によって
 Ligno-tuberを生成しないものもあります。

# by eucalyptus_k | 2009-08-07 14:23 | ユーカリ(栽培知識)
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