【ユーカリ紹介-15】
ユーカリ・ゴニオカリックス (Eucalyptus goniocalyx)第15回目のユーカリ紹介は、
成長が早く、コアラも食べる男前の大丸葉ユーカリ。
ユーカリ・ゴニオカリックスです。
◎ユーカリ・ゴニオカリックス
【学名:Eucalyptus goniocalyx】
【英名:Long-leaved Box / Bundy / Apple / Olive-barked Box】
このgoniocalyxはとにかく大きくて立派な丸葉が特徴です。
ところが英名にロングリーフとあるように、
大きく成長してからは刃のように細長い葉になるようです。
大きくて肉厚の美しい丸葉はフラワーアレンジ等でも利用されます。
丸葉ユーカリはcinereaやpulverulentaなどいくつかありますが、
goniocalyxは樹高の小さなうちから
かなり大きな丸葉を備えています。
何より育てていて思うのは、その成長の早さです。
globulusやgrandisなどと並んでトップクラスの成長率を誇ります。
短期間で大きな葉を生成することにかけてはピカイチです。
また根の張りについてもglobulusと並んで非常に旺盛です。
とてつもない大木にまで成長するかのような成長力ですが、
15m程度と意外にもユーカリでは比較的小型の品種です。
鉢植えでコンパクトに育てることにも向いています。
性質についてはglobulusに良く似て非常に育てやすいです。
耐寒性は一般的なユーカリ並みに備えており-9℃程度、
大阪の冬なんてものともしません。
水はかなり好きな方で、過湿にも耐性があり、
一般的な観葉植物と同じような管理で大丈夫です。
精油含有量も多く、精油の殺菌力も強いので、
虫害に合うことはほぼ皆無で、
病気に罹ることもほとんどありません。
またglobulusやgunniiなどのように、
暑さに弱いというところも全く見られません。
我が家では、夏場は常にクーラーの室外機の横にありますが、
それでもほとんど傷まないのでびっくりしています!
goniocalyxは冬になるとオレンジや紫色に紅葉します。
この紅葉は美しく、冬場の寂しいベランダを明るくしてくれます。
気になるgoniocalyxの香りですが、かなり強い方です。
葉を軽く指でこすっただけでも非常に強く香ります。
その香りはglobulusの爽やかでスーッとする香りを
少し甘くしたような何ともいえない良い香りです。
私はまだやったことがないのですが、
このユーカリの精油は空気に触れると黒く濁るらしく、
枝をカットして水にさすと水が墨汁のように黒く染まるようです。
goniocalyxには成長後に葉が白っぽくなるものと
緑色が濃くなるものの2種類があるようです。
ちなみに上の写真のものは白いgoniocalyxです。
親愛なるこあら師匠のお話では、
cinereaやpulverulentaのように小ぶりの丸葉の方が人気があり、
goniocalyxはイマイチ人気がないとのことですが、
私や同居人はかなり気に入っているユーカリです。
確かにとても男性的な大葉なんですが、
香りの強さと紫銀色っぽい新芽のその葉色が
何ともいえず美しいのです。
そして、その育てやすさもgunnii以上です!
オーストラリアではBundy(バンディ)という名称で通っており、
コアラの餌としても利用されているgoniocalyx。
日本ではほとんど見かけることはありません。
手に入れたい方には素晴らしい農場をご紹介します。
用途も色々あって、丸葉のglobulusといった感じです。
とにかく丈夫で安心して育てられるユーカリですよ。
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<栽培難易度:A>
香良さ:★★★★★
香強さ:★★★★
成長力:★★★★
要水分:★★★★
耐過湿:★★★★
耐水切:★★
耐日陰:★★★★
耐移植:★★★★★
耐寒性:★★★★
耐暑性:★★★★
耐病虫:★★★★★
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※A簡単~E難しい / A+...Aより少し難しい- # by eucalyptus_k | 2010-05-18 22:32 | ユーカリ紹介
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