ユーカリ・ピンピニアナ(pimpiniana)の開花
先日より蕾の報告をしていた
Eucalyptus pimpinianaがついに開花しました!
蕾はかなり前から付いていましたが、
気候が合わなかったのか、
栽培環境がよろしくなかったのか、
それとも開花までに時間のかかる品種だったのか、
とにかく開花までにかなりの年月を要しました。
pimpinianaは非常にマイナーなローカル品種です。
日本でいうと例えばある都道府県にだけ生息していて、
その生息地の名前が付いている品種のような感じです。
そのためタネを手に入れることは
事実上不可能に近いです。
タネを探しているときには
大手のタネ屋に常に依頼を出していましたが、
そのようなローカル品種は
現地のコレクターにでも言ってくれと
匙を投げられていました。
探し回って何年か後に
ひょんなことから知り合ったタネのコレクターが
日本でこんな品種の需要があるとは面白い!と言って、
かなり安価で少量を分けてもらったものです。
今までに「この品種の開花は日本初では!?」
というのがいくつかありましたが、
pimpinianaの開花、そして栽培でさえも、
かなりの高確率で日本初である可能性があります。
実はこのpimpinianaを知ったのは
最も樹高の低いユーカリは何だろう?
と探しているときに
偶然ユーカリ辞典で発見しました。
このpimpinianaの最高樹高は
何と2m以内ということで、
preissianaの低木亜種と並んで、
最も小型なユーカリの一つになります。
小型なだけではなく、
黄色い魅力的な花を咲かせるということで
是非とも育ててみたいと思って興味を持ちました。
その花はユーカリの中ではかなり大きめで
なかなかに存在感があります。
開花までに長い時間が経過しているので、
多くの蕾が落ちてしまっていましたが、
それでもかなりの数が開花しました。
花を咲かせる数も非常に多いと言えます。
花の中心がピンと尖っているのが特徴的で
その周囲にはたくさんの蜜が詰まっています。
試しに少し舐めてみると、とても甘かったです。
ユーカリ辞典には黄色の花が咲くとありました。
黄色の花と言えば、他にも先日開花したwoodwardiiや、
kruseanaの花などがありますが、
これらの花は少し緑がかっており、
どちらかというとライムグリーン色の花になります。
それらとは異なって、このpimpinianaの花は
我が家では初めて黄色という表現に相応しい花になりました。
栽培自体はそこまで難しい品種ではありません。
とにかく風通しの良い場所で、
日光に良く当てて育てるのが良いです。
タネの残りは決して多くはありませんので、
大切に育てて、次回の開花にも期待したいものです。
いつも開花を実現すると思うことですが、
ユーカリを育てていて良かったなと心から実感できる瞬間です- # by eucalyptus_k | 2016-05-10 02:27 | ユーカリ(花と蕾)
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