ユーカリ・ウッドワーディー(woodwardii)の開花
以前から何度も蕾が付いた
という記事をアップしてきましたが
そのたびにうまく冬を越すことができずに
全ての蕾が落ちてしまっていた
Eucalyptus woodwardiiが遂に開花しました!
英名がLemon-flowered Gumとなっているので、
鮮やかな濃い黄色の花を想像していましたが、
開花したての頃はkruseanaの花にも似た
若干ライムグリーンがかった黄色をしていました。
そこから開花して日数が経つごとに
少しだけ黄色みが増してきて、
最終的には薄黄色の綺麗な花になりました。
今までに花が咲いたユーカリの中では
そのサイズはかなり大きい方で、
torwoodやtorquataの花よりもまだ大きく、
開花数も多いので非常に存在感があります。
woodwardiiはユーカリの中でも
極めて白みの強い品種のため、
白い茎や葉と黄色い花のコンビネーションは抜群です!
今回花の咲いた株は樹高120cm程ですが
真っ直ぐに育たずに激しくうねっています。
低木のMallee型ですから、
なかなか思い通りの樹形にはなってくれません。
また、茎や葉が非常い柔らかく折れやすいので、
強引な矯正がしにくいユーカリです。
少し支柱を通そうとしただけで、
茎や葉を折ってしまったり、
蕾を落としてしまうこともありました。
またこの柔らかさから強風にも非常に弱く、
マンション高層階特有の暴風も
蕾を落としてしまう要因の一つでした。
ところが今回、開花実現までの経験から考えて
新たにもう一つの要因である
水分が少なすぎた可能性を実感しています。
woodwardiiは過湿を嫌い、
かなり乾燥を好むユーカリではありますが、
蕾が付き始めた頃からは、
少し多めに水を与えた方がその後の経過が良さそうです。
※それでもかなり乾燥気味な方ですが。
この株は蕾自体は毎年付けてくれているので、
この教訓を活かして、
毎年の早春の楽しみになればと思っています。
macrocarpaやkruseana程ではありませんが、
woodwardiiは決して栽培難易度が楽な方ではなく、
特に根が非常にデリケートで、
底が深い鉢で育てるのとそうでないのとでは、
パフォーマンスに大きな差が出ます。
特に長期間底の浅いポット苗で育てていると、
非常に経過が悪くなる傾向があり、
根が非常に細く長く伸びるので、
スリットポットやスリット鉢の使用が推奨です。
woodwardiiは、少し育て方に癖のあるユーカリですが、
この黄色い花は一見の価値あり!です。
また意外にも非常に香りの強いユーカリで、
落ちた葉などを軽く指で揉むと強く香り、
指が精油でベトベトになるくらいです。
またその香りもアロマチックで魅力的です。
元々日本では手に入らないユーカリでしたが、
今は販売している農場もあります。
興味のある方はぜひ育ててみてください
これから開花ラッシュになるでしょうか?
忙しくも楽しいシーズンが到来しました。- # by eucalyptus_k | 2016-03-25 19:15 | ユーカリ(花と蕾)
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